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六章 熱血沸騰、第六層
123 ガタイの良くならない合体
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49日目。イナゴンズの融合合体が完了した。第五層のボスのグラキエのコアを使用し、生き残っていた135匹を全てを工場に送っていたのだ。
戻ってきたイナゴンズは、光る塵(ちり)となっていた。それを見た僕は当初、失敗したのかと思った。しかし移動するように命令するときちんと動く。まとめてやったのは今回が初めてだったので、結果の予測が全く付かなかったけれど、どうやら成功したようだ。
完全にイナゴの面影は無い。状態を一言で表すならダイヤモンドダストだ。ということで名前はDDに変更、登録し直す。能力を確認すると、物理攻撃無効という強力な属性が付加されていた。さすがフロアボスのコアを使っただけのことはある。
「新しい魔物を合成する能力とは本当に面白いね。アフタの能力はボロディアに匹敵するかも知れない。」
DDの姿をマジマジと見ながらサドンが言った。
「いや、僕のはこの世界で用意されたものしか使ってないから。ボロディアの能力と一緒にされても・・・。」
システム枠を超えたチートと一緒にされても困る。
「それでは今度こそ第六層ですね。」
スコヴィルが気合いを入れる。
「第六層は灼熱のエリアだ。ここは君の力がいる。」
「水の加護ですね。問題ありません。」
どうやら二人とも、第六層の攻略情報を既にもらっているらしい。熱いところだという情報しか持っていない僕とは大違いだ。やっぱり事前の情報収集は必須なのか。僕はゲームでも説明書を読んだら負けだと思ってるからなぁ。
そして第六層の入り口に降り立った。強烈な熱気、そして第五層を白だとすると、第六層は赤だ。そこら中に溶岩の水溜まりのようなものが出来ている。それ以外の場所も裸足で歩いたら、あっという間に足が焼き肉と化すだろう。材料持ち込みでバーベキューをするのには向いているかも知れない。火をつける手間が無いからね。
スコヴィルが水の加護の魔法を全員にかけた。その瞬間、呼吸すらしんどい状況が一転し、体感温度が温室の中並に変化する。若干蒸し暑い程度だ。
「6時間ほど効力が続きます。ただし攻撃を受けたりすると急激に残り時間が減りますので注意してください。肩の所にいるウンディーネが完全に見えなくなったら効果切れです。その前に余裕を持って魔法をかけ直します。」
ふと自分の肩を見ると、小さな女の子の姿をした青い妖精が乗っていた。僕と目が合うとウンディーネは微笑んだ。少しだけ透けている。たぶんコレが時間経過と共にどんどん薄くなっていくのだろう。一応服を着ている。そして透けて見えると言っても、服の中が透けて見えるわけでは無い。
「では進むとしようか。」
「そういえばサドンは第五層をどうやって進んだの?」
あの吹雪の中を歩いて強行突入したのだろうか? まあ、今更どうでもいいことなんだけどちょっと気になっていた。
「トナカイを召喚してソリを引かせたのさ。君達は違うのかい?」
「私達はアフタさんのスノーモービルですよ。」
「え?」
僕が口を開く前に前にスコヴィルが楽しそうに答えた。そしてそれに絶句するサドン。
「ああ、そうか。楽しそうだ、僕もぜひ乗せてもらいたいな。」
「残念、あれは二人乗り。」
僕はサドンの軽口をバッサリと切る。
「それでは僕とアフタのランデブーになってしまうな。」
「それはちょっと見てみたいです。」
「え?」
なんだこの人達は?
「それはそうと、早速のお出迎えのようだ。」
「サラマンダーですね。」
「上からも来ているな。」
真っ正面には炎を纏ったトカゲ、上には炎を纏った鳥だ。
「上はスコヴィルに任せる。僕はサラマンダーを引き受けよう。」
サドンが素早く指示を飛ばす。ええっと・・・僕は?
何だか暇なのでとりあえずDDを召喚した。自分の身ぐらいは守れるようにしないと。その間にサドンはサラマンダーの尻尾を切り落としていた。トカゲの尻尾切りだ。あれってダメージ入ってないんじゃ?
スコヴィルは水を圧縮して作り出した刃を火の鳥に向けて放っていた。刃の数は・・・数え切れない。それぞれが違う速度と方向で放たれていく。その間に火の鳥にはこちらに向かって飛んでくる。その速度が速すぎて、赤い一本の光と化していた。それに対し水の刃は誘導されるかのように青い光と化し、一斉にそこへ向かって飛んでいく。
これが第六層の超常的な戦いか。凄いなあ。場違いだよなあ、僕。
そんな光景を他人事のように眺めていると、ふと溶岩の水溜まりの様子がおかしいのに気がついた。さっきまで沸々(ふつふつ)としていたのに、その勢いが無くなっている。いや、勢いが無いというか、逆に減っている?
「DD、溶岩に向かって攻撃!」
DDは周囲の酸素を集め急激に冷却し、液体を飛び越えて一気に固体化する。そして溶岩に向けて凄まじい速度で打ち出す。それは一瞬で溶岩の中に到達した。
攻撃方法の指定を忘れてた。これ・・・ヤバいやつだ。辺りに波が広がる。文字通り地面に波が起こったのだ。次に来るのはアレだ。
あぁぁぁ、やっちまった。
戻ってきたイナゴンズは、光る塵(ちり)となっていた。それを見た僕は当初、失敗したのかと思った。しかし移動するように命令するときちんと動く。まとめてやったのは今回が初めてだったので、結果の予測が全く付かなかったけれど、どうやら成功したようだ。
完全にイナゴの面影は無い。状態を一言で表すならダイヤモンドダストだ。ということで名前はDDに変更、登録し直す。能力を確認すると、物理攻撃無効という強力な属性が付加されていた。さすがフロアボスのコアを使っただけのことはある。
「新しい魔物を合成する能力とは本当に面白いね。アフタの能力はボロディアに匹敵するかも知れない。」
DDの姿をマジマジと見ながらサドンが言った。
「いや、僕のはこの世界で用意されたものしか使ってないから。ボロディアの能力と一緒にされても・・・。」
システム枠を超えたチートと一緒にされても困る。
「それでは今度こそ第六層ですね。」
スコヴィルが気合いを入れる。
「第六層は灼熱のエリアだ。ここは君の力がいる。」
「水の加護ですね。問題ありません。」
どうやら二人とも、第六層の攻略情報を既にもらっているらしい。熱いところだという情報しか持っていない僕とは大違いだ。やっぱり事前の情報収集は必須なのか。僕はゲームでも説明書を読んだら負けだと思ってるからなぁ。
そして第六層の入り口に降り立った。強烈な熱気、そして第五層を白だとすると、第六層は赤だ。そこら中に溶岩の水溜まりのようなものが出来ている。それ以外の場所も裸足で歩いたら、あっという間に足が焼き肉と化すだろう。材料持ち込みでバーベキューをするのには向いているかも知れない。火をつける手間が無いからね。
スコヴィルが水の加護の魔法を全員にかけた。その瞬間、呼吸すらしんどい状況が一転し、体感温度が温室の中並に変化する。若干蒸し暑い程度だ。
「6時間ほど効力が続きます。ただし攻撃を受けたりすると急激に残り時間が減りますので注意してください。肩の所にいるウンディーネが完全に見えなくなったら効果切れです。その前に余裕を持って魔法をかけ直します。」
ふと自分の肩を見ると、小さな女の子の姿をした青い妖精が乗っていた。僕と目が合うとウンディーネは微笑んだ。少しだけ透けている。たぶんコレが時間経過と共にどんどん薄くなっていくのだろう。一応服を着ている。そして透けて見えると言っても、服の中が透けて見えるわけでは無い。
「では進むとしようか。」
「そういえばサドンは第五層をどうやって進んだの?」
あの吹雪の中を歩いて強行突入したのだろうか? まあ、今更どうでもいいことなんだけどちょっと気になっていた。
「トナカイを召喚してソリを引かせたのさ。君達は違うのかい?」
「私達はアフタさんのスノーモービルですよ。」
「え?」
僕が口を開く前に前にスコヴィルが楽しそうに答えた。そしてそれに絶句するサドン。
「ああ、そうか。楽しそうだ、僕もぜひ乗せてもらいたいな。」
「残念、あれは二人乗り。」
僕はサドンの軽口をバッサリと切る。
「それでは僕とアフタのランデブーになってしまうな。」
「それはちょっと見てみたいです。」
「え?」
なんだこの人達は?
「それはそうと、早速のお出迎えのようだ。」
「サラマンダーですね。」
「上からも来ているな。」
真っ正面には炎を纏ったトカゲ、上には炎を纏った鳥だ。
「上はスコヴィルに任せる。僕はサラマンダーを引き受けよう。」
サドンが素早く指示を飛ばす。ええっと・・・僕は?
何だか暇なのでとりあえずDDを召喚した。自分の身ぐらいは守れるようにしないと。その間にサドンはサラマンダーの尻尾を切り落としていた。トカゲの尻尾切りだ。あれってダメージ入ってないんじゃ?
スコヴィルは水を圧縮して作り出した刃を火の鳥に向けて放っていた。刃の数は・・・数え切れない。それぞれが違う速度と方向で放たれていく。その間に火の鳥にはこちらに向かって飛んでくる。その速度が速すぎて、赤い一本の光と化していた。それに対し水の刃は誘導されるかのように青い光と化し、一斉にそこへ向かって飛んでいく。
これが第六層の超常的な戦いか。凄いなあ。場違いだよなあ、僕。
そんな光景を他人事のように眺めていると、ふと溶岩の水溜まりの様子がおかしいのに気がついた。さっきまで沸々(ふつふつ)としていたのに、その勢いが無くなっている。いや、勢いが無いというか、逆に減っている?
「DD、溶岩に向かって攻撃!」
DDは周囲の酸素を集め急激に冷却し、液体を飛び越えて一気に固体化する。そして溶岩に向けて凄まじい速度で打ち出す。それは一瞬で溶岩の中に到達した。
攻撃方法の指定を忘れてた。これ・・・ヤバいやつだ。辺りに波が広がる。文字通り地面に波が起こったのだ。次に来るのはアレだ。
あぁぁぁ、やっちまった。
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