16 / 52
本編 魔神の誕生と滅びの帝都
16 思慮深く戦う資料の貴紙
しおりを挟む
俺は資料と戦うことになった。
普通は異世界と言えば、戦うのは資料じゃ無くて死霊とかじゃないか?
そして強敵達と相対している俺に、イリンという仲間が加わる。
エルシアは別行動だ。
「エルシアさんに呼ばれてきました。
何かお手伝いですか?」
イリンが資料室にやってきた。
「早速なんだが、これの意味は分かるか?」
イリンは俺が渡した実験レポートと思われる資料に目を通す。
「・・・。
分かりません。」
イリンは残念そうに首を振った。
「だろうね。」
12歳の俺が言うのも何だが、10歳の子供が読めるようなものじゃ無い。
「ええっと、疑似魔導による魔術回路の構築実験のレポートみたいです。
でも私は魔術を少しかじったぐらいで、中の技術内容まではさすがに・・・。
ごめんなさい。」
ほう、疑似魔術回路か。
まあ、何のことだかさっぱり分からんな。
ん?
「え、読めるの?」
「はい。
読むことは可能です。
分からない専門用語もありますが、図書館から必要な本を借りてくれば何とかなります。」
「お前、凄えな。
じゃあ、俺に分かるように教えてくれ。」
「そんなことで良ければ。」
こうしてイリンに言葉の意味を教えてもらいながら、資料の貴紙達との戦いが始まった。
資料と戦いには魔法の知識が必要だ。
俺はイリンに魔法についての説明を聞く。
その内容は以下のようなものだ。
魔法の根源は魔力。
人や物の中に一定量が存在する。
そして魔術師と呼ばれる存在は、より多くの魔力をその身に溜め込むことが出来る。
魔力は魔導と呼ばれる道を通る。
魔導は人間の体の中にあり、太い魔導を持っていないと魔力にロスが生じて大きな魔法が使えないらしい。
そして魔法の発動には魔術回路と呼ばれる物が必要らしい。
魔術師はこれを自分の精神に中に構築し、魔導を通じて魔力を流し込み発動する。
高度な魔術回路を構築し、より多くの魔力を注ぎ込めば、強力な魔法が使えるという。
というか、こういう話は普通エルシアがするものじゃ無いのか?
イリンが言うには、エルシアは国立魔術研究所の魔術師らしい。
いずれは宮廷魔術師になると自分で言っちゃうタイプだという。
宮廷魔術師は国の運営も左右するほど偉い役職のようだ。
「ところでイリンは魔法をかじったと言っていたが、もしかして使えるのか?」
俺は何気なく聞いてみた。
「はい、風の魔法を少しだけ。」
やっぱり使えるのか。
さすがファンタジー世界。
「この世界の人間は当たり前のように魔法が使えるのか?
街ではエルシアぐらいしか魔法を使っている奴は見かけなかったんだけどな。」
俺は魔法の普及率について聞いた。
まあ、攻撃魔法でいつもドンパチしている街があったら、たまったものではないが。
「魔法を使えるのはごく一部の人だけです。
普通は10歳ぐらいから魔法を使うための魔導や魔力の拡張訓練、魔術回路などの技術を学術的に学びます。
実際に魔法が発動できるのは15歳ぐらいになってからです。」
ん?何かおかしいぞ。
「お前、俺の見立てでは10歳ぐらいだと思ってたんだが、本当は何歳なんだ?」
俺は今頃になって歳を聞いた。
「10歳です。」
よし、ドンピシャ。
「なんかさっきの話と矛盾してないか?」
「希に例外はあるみたいです。
でも魔法を使えると言っても、ほんの少し風を起こしてすぐに魔力切れ程度ですよ?」
「使いどころが難しいな。
暑い時には使えるか?」
「そのあと、魔力切れで倒れちゃいますけど。」
微妙な能力だった。
普通は異世界と言えば、戦うのは資料じゃ無くて死霊とかじゃないか?
そして強敵達と相対している俺に、イリンという仲間が加わる。
エルシアは別行動だ。
「エルシアさんに呼ばれてきました。
何かお手伝いですか?」
イリンが資料室にやってきた。
「早速なんだが、これの意味は分かるか?」
イリンは俺が渡した実験レポートと思われる資料に目を通す。
「・・・。
分かりません。」
イリンは残念そうに首を振った。
「だろうね。」
12歳の俺が言うのも何だが、10歳の子供が読めるようなものじゃ無い。
「ええっと、疑似魔導による魔術回路の構築実験のレポートみたいです。
でも私は魔術を少しかじったぐらいで、中の技術内容まではさすがに・・・。
ごめんなさい。」
ほう、疑似魔術回路か。
まあ、何のことだかさっぱり分からんな。
ん?
「え、読めるの?」
「はい。
読むことは可能です。
分からない専門用語もありますが、図書館から必要な本を借りてくれば何とかなります。」
「お前、凄えな。
じゃあ、俺に分かるように教えてくれ。」
「そんなことで良ければ。」
こうしてイリンに言葉の意味を教えてもらいながら、資料の貴紙達との戦いが始まった。
資料と戦いには魔法の知識が必要だ。
俺はイリンに魔法についての説明を聞く。
その内容は以下のようなものだ。
魔法の根源は魔力。
人や物の中に一定量が存在する。
そして魔術師と呼ばれる存在は、より多くの魔力をその身に溜め込むことが出来る。
魔力は魔導と呼ばれる道を通る。
魔導は人間の体の中にあり、太い魔導を持っていないと魔力にロスが生じて大きな魔法が使えないらしい。
そして魔法の発動には魔術回路と呼ばれる物が必要らしい。
魔術師はこれを自分の精神に中に構築し、魔導を通じて魔力を流し込み発動する。
高度な魔術回路を構築し、より多くの魔力を注ぎ込めば、強力な魔法が使えるという。
というか、こういう話は普通エルシアがするものじゃ無いのか?
イリンが言うには、エルシアは国立魔術研究所の魔術師らしい。
いずれは宮廷魔術師になると自分で言っちゃうタイプだという。
宮廷魔術師は国の運営も左右するほど偉い役職のようだ。
「ところでイリンは魔法をかじったと言っていたが、もしかして使えるのか?」
俺は何気なく聞いてみた。
「はい、風の魔法を少しだけ。」
やっぱり使えるのか。
さすがファンタジー世界。
「この世界の人間は当たり前のように魔法が使えるのか?
街ではエルシアぐらいしか魔法を使っている奴は見かけなかったんだけどな。」
俺は魔法の普及率について聞いた。
まあ、攻撃魔法でいつもドンパチしている街があったら、たまったものではないが。
「魔法を使えるのはごく一部の人だけです。
普通は10歳ぐらいから魔法を使うための魔導や魔力の拡張訓練、魔術回路などの技術を学術的に学びます。
実際に魔法が発動できるのは15歳ぐらいになってからです。」
ん?何かおかしいぞ。
「お前、俺の見立てでは10歳ぐらいだと思ってたんだが、本当は何歳なんだ?」
俺は今頃になって歳を聞いた。
「10歳です。」
よし、ドンピシャ。
「なんかさっきの話と矛盾してないか?」
「希に例外はあるみたいです。
でも魔法を使えると言っても、ほんの少し風を起こしてすぐに魔力切れ程度ですよ?」
「使いどころが難しいな。
暑い時には使えるか?」
「そのあと、魔力切れで倒れちゃいますけど。」
微妙な能力だった。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
転生調理令嬢は諦めることを知らない!
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる