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本編 魔神の誕生と滅びの帝都
37 労せずに牢の方へ参ろうか?
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俺がエスフェリアの元に戻ると、彼女はなにやら書状をしたためていた。
そして近くに控えていた侍女のアグレスが俺に状況を説明する。
まず宮廷魔術師サイアグが帝都の人間を避難させるよう提案し、それが受け入れられたようだ。
エスフェリアの知っているパターンには存在しないことらしい。
いつもだと帝都の人間は、ほとんどがアストレイアの魔法によって皆殺しにされるという。
アストレイアの対人魔法は恐ろしく強力かつロングレンジな精神魔法で、その影響下に入った人間は発狂して死ぬという。
魔法抵抗を持つ装備で多少は時間が稼げるらしいのだが、それほど長くは保たないようだ。
そして数が少ない。
アグレスはミサンガのようなものを入れに差し出す。
どうやらそれが魔法抵抗アイテムらしい。
「いや、俺はいらない。
たぶん必要ないと思う。
俺には回復魔法がまともに効かなかったらしいから、アストレイアの魔法の影響も受けない可能性が高い。
それはアグレスが付けておいてくれ。」
「アグレス、受け取っておきなさい。
確かに言われてみれば、ギスケが精神魔法の影響を受けていたことは一度もありませんでした。
精神が強靱だからだと思っていたのですが、なるほど、そもそも魔法の影響を受けていなかったのですね。」
エスフェリアが納得した表情をする。
もしかして俺は、パターンの中でアストレイアの魔法を食らったことがあるのか?
準備は着々と進んでいる。
エルシアも先の事情ですでに帝都を出発している。
エスフェリアの味方となる人物は後から集結出来るように、上手く仕込みを入れているようだ。
さらに第二皇子ベルグレストがバリアムード公爵領へ早々に避難したらしい。
動きが早いな、おい。
どのパターンでも第二皇子は速攻で避難して生き残るらしい。
ゴキディンの続報もある。
奴は取り調べで無実を訴え、証拠を突きつけられても、陰謀だ嵌められたなどと供述しているらしい。
二進も三進もいかない状況だったのだが、魔族の侵攻して来たことによりそれどころでは無くなった。
結果として裁判無しでブリューンベルド監獄というところに送られることになったようだ。
哀れゴキディン。
そんな話を一通りアグレスから聞いたところで、エスフェリアの作業が終了したようだ。
書状をアグレスに渡す。
そしてアグレスはそれを持って部屋を出て行った。
「さて、これから忙しくなります。」
「ああ、分かってる。
で、次は何をすればいいんだ?」
「とりあえず私たちはこれから、以前ギスケが入っていた牢に閉じ込められます。
何があっても抵抗しないでください。」
「・・・。
第二皇子派の仕業か?」
「はい。
ですが、大した障害ではありませんので大丈夫です。」
そんな話をエスフェリアとしていると、ドアをノックする音が聞こえる。
エスフェリアが入室の許可を出す。
するとあからさまに貴族臭のする中年の男が立っていた。
「失礼いたします、エスフェリア殿下。
皇帝陛下から、殿下を安全な場所へ移すように仰せつかりました。
緊急のこと故、なにとぞご容赦を。」
「分かりました。
ギスケも連れて行きますが、よろしいですね?」
「はい、こちらへ。」
中年男に連れられ、俺とエスフェリアは部屋の外へ出た。
部屋の外には兵士が四人ほどいた。
兵士達は俺たちを取り囲むように配置につく。
「護衛でございます。
お気になさらず。」
中年男の貴族が言う。
意図は見え見えだが、黙ってついて行くことにした。
そして俺たちは、五つ星ホテルの方へ連れて行かれる。
懐かしいな、顔すら知らぬ先輩達は元気だろうか?
そして近くに控えていた侍女のアグレスが俺に状況を説明する。
まず宮廷魔術師サイアグが帝都の人間を避難させるよう提案し、それが受け入れられたようだ。
エスフェリアの知っているパターンには存在しないことらしい。
いつもだと帝都の人間は、ほとんどがアストレイアの魔法によって皆殺しにされるという。
アストレイアの対人魔法は恐ろしく強力かつロングレンジな精神魔法で、その影響下に入った人間は発狂して死ぬという。
魔法抵抗を持つ装備で多少は時間が稼げるらしいのだが、それほど長くは保たないようだ。
そして数が少ない。
アグレスはミサンガのようなものを入れに差し出す。
どうやらそれが魔法抵抗アイテムらしい。
「いや、俺はいらない。
たぶん必要ないと思う。
俺には回復魔法がまともに効かなかったらしいから、アストレイアの魔法の影響も受けない可能性が高い。
それはアグレスが付けておいてくれ。」
「アグレス、受け取っておきなさい。
確かに言われてみれば、ギスケが精神魔法の影響を受けていたことは一度もありませんでした。
精神が強靱だからだと思っていたのですが、なるほど、そもそも魔法の影響を受けていなかったのですね。」
エスフェリアが納得した表情をする。
もしかして俺は、パターンの中でアストレイアの魔法を食らったことがあるのか?
準備は着々と進んでいる。
エルシアも先の事情ですでに帝都を出発している。
エスフェリアの味方となる人物は後から集結出来るように、上手く仕込みを入れているようだ。
さらに第二皇子ベルグレストがバリアムード公爵領へ早々に避難したらしい。
動きが早いな、おい。
どのパターンでも第二皇子は速攻で避難して生き残るらしい。
ゴキディンの続報もある。
奴は取り調べで無実を訴え、証拠を突きつけられても、陰謀だ嵌められたなどと供述しているらしい。
二進も三進もいかない状況だったのだが、魔族の侵攻して来たことによりそれどころでは無くなった。
結果として裁判無しでブリューンベルド監獄というところに送られることになったようだ。
哀れゴキディン。
そんな話を一通りアグレスから聞いたところで、エスフェリアの作業が終了したようだ。
書状をアグレスに渡す。
そしてアグレスはそれを持って部屋を出て行った。
「さて、これから忙しくなります。」
「ああ、分かってる。
で、次は何をすればいいんだ?」
「とりあえず私たちはこれから、以前ギスケが入っていた牢に閉じ込められます。
何があっても抵抗しないでください。」
「・・・。
第二皇子派の仕業か?」
「はい。
ですが、大した障害ではありませんので大丈夫です。」
そんな話をエスフェリアとしていると、ドアをノックする音が聞こえる。
エスフェリアが入室の許可を出す。
するとあからさまに貴族臭のする中年の男が立っていた。
「失礼いたします、エスフェリア殿下。
皇帝陛下から、殿下を安全な場所へ移すように仰せつかりました。
緊急のこと故、なにとぞご容赦を。」
「分かりました。
ギスケも連れて行きますが、よろしいですね?」
「はい、こちらへ。」
中年男に連れられ、俺とエスフェリアは部屋の外へ出た。
部屋の外には兵士が四人ほどいた。
兵士達は俺たちを取り囲むように配置につく。
「護衛でございます。
お気になさらず。」
中年男の貴族が言う。
意図は見え見えだが、黙ってついて行くことにした。
そして俺たちは、五つ星ホテルの方へ連れて行かれる。
懐かしいな、顔すら知らぬ先輩達は元気だろうか?
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