2 / 6
おかえりなさい!
しおりを挟む
そうして、私たちは町から離れ、途中で避難を誘導している方に「ここに行って下さい」と告げられたとある田舎の山の中にある廃校へと避難することになったのだ。
そう、最初の父の思惑通りには行かず、私たちはすぐに家に帰ることは出来ない状態となった。
避難した廃校で、原発が爆発したことを知り、数日後には親戚を頼って、借りることが出来ると言う平屋へとうつる為、車で移動した。
その親せきのおばあさんが亡くなるまで住んでいたと言う、小さな平屋を、どこか行くところが見つかるまでは使っても良いと言って頂くことが出来て、そこでは今度は数か月の長い間を過ごすこととなる。
その間の出来事。
父は故郷である町に一旦仕事をする為に戻った。
仕事を、と言うか、原発で働いていた友人や、自分の仕事仲間と連絡を取り合っていて、原発をなんとかする為に、健康を害するかもしれない恐れのあるあの場所へ、爆発して放射能を巻き散らかしている原発へと向かったのだ。
私は、父を尊敬した。
暴走した原発をなんとかする為に、故郷を守る為に、父はあの場所へと向かったのだ。
残された祖母、母、私の三人は、親戚から借りることが出来たその平屋に滞在したままの状態で日々をなんとか暮らしていた。
父は、しばらく帰って来なかった。
しばらく、と言うか、結構長い間帰って来なかった。
数か月、父はほぼ音信不通だった。
私は父を心配し、犬たちの無事を祈っていた。
どうか父が、とても過酷な環境の中で働いているとしても、それでもせめて、家に寄って、犬たちに食べ物を届けてあげていますように、と願った。
そうして何日も何日も何日も経った頃、しばらくぶりに父が私たちの仮住まいであるその平屋に戻って来た。
家で飼っていた二匹のうちの、若い方の犬である、白いふわふわの毛が薄汚れて灰色へと変化してしまっていた、スピッツの方だけを連れて。
そう、最初の父の思惑通りには行かず、私たちはすぐに家に帰ることは出来ない状態となった。
避難した廃校で、原発が爆発したことを知り、数日後には親戚を頼って、借りることが出来ると言う平屋へとうつる為、車で移動した。
その親せきのおばあさんが亡くなるまで住んでいたと言う、小さな平屋を、どこか行くところが見つかるまでは使っても良いと言って頂くことが出来て、そこでは今度は数か月の長い間を過ごすこととなる。
その間の出来事。
父は故郷である町に一旦仕事をする為に戻った。
仕事を、と言うか、原発で働いていた友人や、自分の仕事仲間と連絡を取り合っていて、原発をなんとかする為に、健康を害するかもしれない恐れのあるあの場所へ、爆発して放射能を巻き散らかしている原発へと向かったのだ。
私は、父を尊敬した。
暴走した原発をなんとかする為に、故郷を守る為に、父はあの場所へと向かったのだ。
残された祖母、母、私の三人は、親戚から借りることが出来たその平屋に滞在したままの状態で日々をなんとか暮らしていた。
父は、しばらく帰って来なかった。
しばらく、と言うか、結構長い間帰って来なかった。
数か月、父はほぼ音信不通だった。
私は父を心配し、犬たちの無事を祈っていた。
どうか父が、とても過酷な環境の中で働いているとしても、それでもせめて、家に寄って、犬たちに食べ物を届けてあげていますように、と願った。
そうして何日も何日も何日も経った頃、しばらくぶりに父が私たちの仮住まいであるその平屋に戻って来た。
家で飼っていた二匹のうちの、若い方の犬である、白いふわふわの毛が薄汚れて灰色へと変化してしまっていた、スピッツの方だけを連れて。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる