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湯浴みを終えて部屋に戻りソファの上でゆっくりしているとまたアリスが部屋を訪れた。
今度は何?
私は一人の時間が欲しいというのに、間が悪いというかなんというか……。
「お嬢様。お食事は如何されますか? 準備は出来ておりますが、まだお食事されませんでしょうか?」
お風呂に入ったばかりなのだけれど。
お腹もすいていないので少し経ったときに改めて呼ぶようにアリスにそう伝えた。
アリスは、畏まりました、と言って部屋を後にした。
一日の疲れがどっと出てしまい私はソファの上で転寝をしてしまった。
再び目が覚めた時、外は真っ暗。
私は部屋を出て食堂に向かった。
途中でアリスに出会い、食事をしたいというとため息をつかれた。
何故使用人にため息をつかれなくてならないのよ。
私ここのお嬢様なのよ!?
「お嬢様。お食事されるなら早めに教えてください。準備に時間が掛かります故」
「ごめんなさいね。すっかり寝てしまって」
「いつもの事ですから気にしません。直ぐご用意いたします」
「お願いね」
使用人に気を遣う私って何なのかしら。
そう思いながら食堂で座って待っているとお父様が入って来た。
仕事が終わったのかしら。
「エリーヌも今から食事か?」
お父様は定位置座り私にそう話しかけてきた。
私は転寝してしまい食事をするのが遅くなったことを告げると笑って頷いていた。
「今日は王族との会議で大変だった。何せ重要事項の会議だったからな。そう言えば、アレックスの事についてだが、あれ良かったのか?」
「アレックスの事は私なりに考えがあっての事です。約束と言っても幼い時の事。今の私たちには全く関係のないお話だと思いました」
「うむ。ただ先方の父君からは凄く喜んでいたのだがな。この期に及んで婚約解消ということになるとまた一波乱ありそうだぞ?」
ええ~……そんなの今の私には全く関係ないじゃん。
それに大人だけで話を進めて当人の気持ちも知らないで何を言っているの。
私は青春をもっと謳歌したいのよ。
一人の男だけでは物足りなんだから。
そんな邪な考えをお父様に話すことは出来ない。
私は笑顔を振り撒いて誤魔化した。
そうこうしているうちにメイド達が次々と料理を運んできた。
今日は肉料理。
美味しそうな料理が並べられた。
「頂きます」
私は手を合わせてそう言うとお父様が不思議そうな顔をして私を見つめた。
「食事をするときは神に祈りを捧げるのだぞ。忘れたのか?」
あ……しまった。
前世のやり方でやってしまった。
私は慌てて両手を組んで神に祈りを捧げる言葉を告げた後フォークとナイフを手にした。
前世の記憶があるのですっかりそっちを選択してしまうが、これからは慎重になろうと思った。
今度は何?
私は一人の時間が欲しいというのに、間が悪いというかなんというか……。
「お嬢様。お食事は如何されますか? 準備は出来ておりますが、まだお食事されませんでしょうか?」
お風呂に入ったばかりなのだけれど。
お腹もすいていないので少し経ったときに改めて呼ぶようにアリスにそう伝えた。
アリスは、畏まりました、と言って部屋を後にした。
一日の疲れがどっと出てしまい私はソファの上で転寝をしてしまった。
再び目が覚めた時、外は真っ暗。
私は部屋を出て食堂に向かった。
途中でアリスに出会い、食事をしたいというとため息をつかれた。
何故使用人にため息をつかれなくてならないのよ。
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「ごめんなさいね。すっかり寝てしまって」
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「お願いね」
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そう思いながら食堂で座って待っているとお父様が入って来た。
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