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大人の階段
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両親の初顔合わせを無事乗り切った私たち。
いつもの平穏な日常に戻りあれからもう2週間が経過していた。
すっかりこの家にも慣れっこになった私。
平日は彼が居ない間家事をしながら合間合間にネットでBL本を漁るという作業をしている。
隠れてこそこそしていてあまりいい気分ではないけれど仕方がない。
あ、そうそう。
彼にお願いして鍵付き書庫を買って貰っちゃったのだ。
でも買う時『何でそんな鍵付きの書庫がん欲しいんですか』と訊かれれしまった……。
当たりまえなんだけどさ。
一応『大事な本をしまいたい』と答えておいた。
はは、間違ってないもん。
ちゃんと本当の事なんだもん。
ただ大事な本の中身をいってないだけだもん。
可愛く行っても仕方ないか……中身はBL本……ホモ大好きっ。
きゃー。
………。
そんなことはどうでもいいのよ。
それより今日は彼が午後から休暇取るって言ってたんだけど、どうするつもりなのかな。
そっちが気になる。
どっか行くのかな。
それともただの休みなのかな。
でも週の真ん中、水曜日に何があるんだろうか。
そう思いながら洗濯物を干した。
彼が返ってくるのは午後。
それまでに家事を終わらせて軽く食事しておこう。
何があってもいいように少しお洒落な恰好をしておこうか。
それとも彼が帰って来てから考えればいいか。
どちらにせよ準備だけはしておかなくっちゃ。
午前中の家事を全て済ませて余った時間で好きな作家さんの新刊チェックをしていると携帯電話の着信音が鳴った。
彼かな、そう思いながら画面を見ると彼からの着信だった。
『もしもし、茜さん』
「はい。どうしたんですか。涼太さん」
『あ、実はですね……また実家に呼び出されてしまって。これから一緒に来いと……。』
また実家なんかいっ。
出来れば会いたくないんですけど。
ていうか今度はなんの用事!?
この間散々話してたじゃん。
あの両親、私苦手なんだよなぁ~。
『茜さん? 聞こえてますか?』
「あ、聞こえてます。今度はどんな御用何でしょう」
『一緒に食事がしたい、そうです。後結納の話があるそうです』
「結納……何ですか、それ」
『え……? 結納、ですけど』
「何かするんですか」
『知らないんですか、結納』
「私、結婚にご縁が無いと思っていたので全く興味が無いんです。すみません、無知で」
『あ、いやぁ~、なるほどです。結納っていうのは結婚式をする前段階に行う儀式のようなもので。詳しくは実家に行った方が早いかと』
「分かりました。じゃ、着替えて待ってます」
『お願いしいます。後1時間程で帰れると思います』
「分かりました。気を付けて下さい」
『有難う御座います。では後ほど』
彼はそうって電話を切った。
またあの家に行って色々話を聞かされることになるのかぁ~。
何か結婚ってのも結構面倒くさいんだなぁ~。
今更『辞めます』とか言ったら大変なことになるだろうからそれは言わないけど。
ああ、どの服着ていこう~。
てっきりデートか何かと思ったんだけどなぁ~。
がっかりと言うか拍子抜けと言うか。
ホントめんどいなぁ~……。
いつもの平穏な日常に戻りあれからもう2週間が経過していた。
すっかりこの家にも慣れっこになった私。
平日は彼が居ない間家事をしながら合間合間にネットでBL本を漁るという作業をしている。
隠れてこそこそしていてあまりいい気分ではないけれど仕方がない。
あ、そうそう。
彼にお願いして鍵付き書庫を買って貰っちゃったのだ。
でも買う時『何でそんな鍵付きの書庫がん欲しいんですか』と訊かれれしまった……。
当たりまえなんだけどさ。
一応『大事な本をしまいたい』と答えておいた。
はは、間違ってないもん。
ちゃんと本当の事なんだもん。
ただ大事な本の中身をいってないだけだもん。
可愛く行っても仕方ないか……中身はBL本……ホモ大好きっ。
きゃー。
………。
そんなことはどうでもいいのよ。
それより今日は彼が午後から休暇取るって言ってたんだけど、どうするつもりなのかな。
そっちが気になる。
どっか行くのかな。
それともただの休みなのかな。
でも週の真ん中、水曜日に何があるんだろうか。
そう思いながら洗濯物を干した。
彼が返ってくるのは午後。
それまでに家事を終わらせて軽く食事しておこう。
何があってもいいように少しお洒落な恰好をしておこうか。
それとも彼が帰って来てから考えればいいか。
どちらにせよ準備だけはしておかなくっちゃ。
午前中の家事を全て済ませて余った時間で好きな作家さんの新刊チェックをしていると携帯電話の着信音が鳴った。
彼かな、そう思いながら画面を見ると彼からの着信だった。
『もしもし、茜さん』
「はい。どうしたんですか。涼太さん」
『あ、実はですね……また実家に呼び出されてしまって。これから一緒に来いと……。』
また実家なんかいっ。
出来れば会いたくないんですけど。
ていうか今度はなんの用事!?
この間散々話してたじゃん。
あの両親、私苦手なんだよなぁ~。
『茜さん? 聞こえてますか?』
「あ、聞こえてます。今度はどんな御用何でしょう」
『一緒に食事がしたい、そうです。後結納の話があるそうです』
「結納……何ですか、それ」
『え……? 結納、ですけど』
「何かするんですか」
『知らないんですか、結納』
「私、結婚にご縁が無いと思っていたので全く興味が無いんです。すみません、無知で」
『あ、いやぁ~、なるほどです。結納っていうのは結婚式をする前段階に行う儀式のようなもので。詳しくは実家に行った方が早いかと』
「分かりました。じゃ、着替えて待ってます」
『お願いしいます。後1時間程で帰れると思います』
「分かりました。気を付けて下さい」
『有難う御座います。では後ほど』
彼はそうって電話を切った。
またあの家に行って色々話を聞かされることになるのかぁ~。
何か結婚ってのも結構面倒くさいんだなぁ~。
今更『辞めます』とか言ったら大変なことになるだろうからそれは言わないけど。
ああ、どの服着ていこう~。
てっきりデートか何かと思ったんだけどなぁ~。
がっかりと言うか拍子抜けと言うか。
ホントめんどいなぁ~……。
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