84 / 100
新たな門出
83
しおりを挟む
初夜という日を過ごした私と彼。
お互いの体を求めながら愛を深めていったような感覚になっていた。
彼とのセックスはこれで二度目。
一度目よりも何をすればいいのか分かっていたからすんなり行為をすることが出来た。
彼も私の事を気遣いながら優しく抱いてくれた。
そのことが何よりうれしかったのだ。
「今日もお仕事で遅くなりそうなのですか?」
「いえ。今日は早めに切り上げたいと思ってます。茜さん。偶には外で待ち合わせてご飯に行きませんか? 夜のデートというやつです」
朝彼を見送る時に突然そう告げられた。
私はびっくりして彼の顔を凝視してしまっていたが小さく頷いた。
いきなりデートのお誘いなんて久々過ぎてなんてリアクションすればいいのか分からなかった。
「では、また夜に」
「はい。いってらっしゃい。気を付けて」
「はい。行ってきます」
いつもの日常から夜は彼とのデート。
私はエプロンを付けたまま台所でガッツポーズした。
偶にはいいよね、実は私もデートしたかったのよ。
なんだかすっごく嬉しいっ!
今日も家事頑張ってお昼前にBLチェックしよっとっ。
台所で食器を片付け、洗濯物と掃除を終わらせて自室にこもりパソコンの前でお気に入りの作家さんのページを見ている。
「これもいいな……あ、こっちも捨てがたい……どうしよぉ~」
どれも欲しいと思いつつ自分のお小遣いと相談しながら結局3冊購入した。
戸棚には沢山のBL本がぎっしり詰まっておりそれを眺めるのも又楽しいのだ。
やっぱり男と男の愛って背徳感があっていいわ…。
でもリアルでは彼との愛の方が数倍いいけどねっ。
そんなことを考えながら彼との夜のデートの時間を待ちわびていた。
「そうだ、何を着ていこうかな。私が着ていける服と言えば……これしかない」
お昼ご飯も済ませ少しリビングでテレビを観ていた私はデートに来ていく服の事を考え自分の部屋のクローゼットを開けて独り言。
彼が以前彼が私の為に買ってくれた洋服と前から持っていた洋服を見ながらため息をついた。
レパートリー無さ過ぎだわ。
パンツとジーパンとスカートしか持ってないなんて。
いかに洋服にお金かけてなかったのかが分かるくらい酷い。
仕方ない同じ服だけど彼がくれたスカート履いていくか……。
『ピンポーン』
誰だろう。
誰かがインターホンを鳴らした。
私は部屋を出て対応すると宅急便の人だった。
ドアを開けてみると大きな段ボール箱が2つ。
彼の荷物なのかなと思って宛先欄を見ると『清水茜様』と書いてあるではないかっ。
「私の……」
差出人欄にはどこかのブランド店の名前が記されていた。
取り敢えず荷物を受け取ってリビングに運んだ。
こんなの私頼んだ記憶が無いんだけど……なんだろう、これ……?
お互いの体を求めながら愛を深めていったような感覚になっていた。
彼とのセックスはこれで二度目。
一度目よりも何をすればいいのか分かっていたからすんなり行為をすることが出来た。
彼も私の事を気遣いながら優しく抱いてくれた。
そのことが何よりうれしかったのだ。
「今日もお仕事で遅くなりそうなのですか?」
「いえ。今日は早めに切り上げたいと思ってます。茜さん。偶には外で待ち合わせてご飯に行きませんか? 夜のデートというやつです」
朝彼を見送る時に突然そう告げられた。
私はびっくりして彼の顔を凝視してしまっていたが小さく頷いた。
いきなりデートのお誘いなんて久々過ぎてなんてリアクションすればいいのか分からなかった。
「では、また夜に」
「はい。いってらっしゃい。気を付けて」
「はい。行ってきます」
いつもの日常から夜は彼とのデート。
私はエプロンを付けたまま台所でガッツポーズした。
偶にはいいよね、実は私もデートしたかったのよ。
なんだかすっごく嬉しいっ!
今日も家事頑張ってお昼前にBLチェックしよっとっ。
台所で食器を片付け、洗濯物と掃除を終わらせて自室にこもりパソコンの前でお気に入りの作家さんのページを見ている。
「これもいいな……あ、こっちも捨てがたい……どうしよぉ~」
どれも欲しいと思いつつ自分のお小遣いと相談しながら結局3冊購入した。
戸棚には沢山のBL本がぎっしり詰まっておりそれを眺めるのも又楽しいのだ。
やっぱり男と男の愛って背徳感があっていいわ…。
でもリアルでは彼との愛の方が数倍いいけどねっ。
そんなことを考えながら彼との夜のデートの時間を待ちわびていた。
「そうだ、何を着ていこうかな。私が着ていける服と言えば……これしかない」
お昼ご飯も済ませ少しリビングでテレビを観ていた私はデートに来ていく服の事を考え自分の部屋のクローゼットを開けて独り言。
彼が以前彼が私の為に買ってくれた洋服と前から持っていた洋服を見ながらため息をついた。
レパートリー無さ過ぎだわ。
パンツとジーパンとスカートしか持ってないなんて。
いかに洋服にお金かけてなかったのかが分かるくらい酷い。
仕方ない同じ服だけど彼がくれたスカート履いていくか……。
『ピンポーン』
誰だろう。
誰かがインターホンを鳴らした。
私は部屋を出て対応すると宅急便の人だった。
ドアを開けてみると大きな段ボール箱が2つ。
彼の荷物なのかなと思って宛先欄を見ると『清水茜様』と書いてあるではないかっ。
「私の……」
差出人欄にはどこかのブランド店の名前が記されていた。
取り敢えず荷物を受け取ってリビングに運んだ。
こんなの私頼んだ記憶が無いんだけど……なんだろう、これ……?
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
君を探す物語~転生したお姫様は王子様に気づかない
あきた
恋愛
昔からずっと探していた王子と姫のロマンス物語。
タイトルが思い出せずにどの本だったのかを毎日探し続ける朔(さく)。
図書委員を押し付けられた朔(さく)は同じく図書委員で学校一のモテ男、橘(たちばな)と過ごすことになる。
実は朔の探していた『お話』は、朔の前世で、現世に転生していたのだった。
同じく転生したのに、朔に全く気付いて貰えない、元王子の橘は困惑する。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月るるな
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです
珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。
その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。
それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる