36 / 124
犯人探求編
35.ロージの懺悔
しおりを挟む
レオ・アバラ・ロージの視線が私に集まり、息をのむ声が聞こえた。
「兄さん・・・?」
三人が呆気に取られている今も、アバラの体はずるずると鳥かごに吸い込まれている。私は大杖を掲げ、闇魔法の影蝕を放った。黒い霧が亡霊の体を覆い、やがて蛇のように筒になっては体中をまとわりついた。
「影蝕、そうか!!アバラ君、レオ君!あの偽兄さんは亡霊じゃありません!!召喚獣です!!いま現れた兄さんこそ本物の亡霊です!!」
本物の亡霊ではない。私はただの本物だ。
とはいえ流石我が弟なだけはあり、私の魔法の意図を察したようだ。
「召喚獣・・・?つまり、どこかに契約のキーがあるということ・・・?」
召喚獣とは幻想生物や魔法生物と契約を結ぶものである。魔法界の生物は人間以上に契約を重視しているため、彼らの力を借りる時は媒介が必要になるのだ。裏返せば、それを壊してしまえば破棄が出来る。
一番怪しいのは・・・
「ローゼルアリオン、どこを指さして・・・。鳥籠の上のクリスタル・・・?」
そう、あのクリスタルことが召喚の媒介。私の影蝕は、直接の害を与えることは出来ないが、その人物の急所を指し示す。蛇はやがてクリスタルにまとわりつき、けれど主人たちに情報の提供を終えると役目は達成したとばかりに霧散する。
・・・ここまでやれば、あとは大丈夫だろう。
私はみんなの視線がそれている間に姿を消し、アウレリウスが隠れている場所へと倒れこんだ。姿も元に戻る。
『お疲れ様、アリオン』
『ああ、お前はそのまま、万が一が無いようにあの三人を見守ってやって欲しい』
アウレリウスはこくりと頷き、すぐ周辺を写し出すことが出来る水鏡を展開した。そっと見守る。
亡霊は急所を守るために鳥かごからクリスタルを外した。すると、鳥かごは中に人を入れた状態で消えてしまった。しかし、クリスタル自体を消すと自分も消えるのか、自分の体の中心に据え、守るように三人に向かって攻撃魔法を放つ。
「・・・やはり偽物ですね。本物の兄さんなら静かに闇魔法で敵の首を落とす。だというのにこの亡霊は風魔法や氷魔法をぶつけるだけ。もう少し本物の陰湿さを学んでから姿を真似てください」
「そうやぞ!ローゼルアリオンがこんなしゃらくさい真似をいちいち取るわけないやろが!!くらえ!!」
ロージとレオによる守りの援護もあり、なんとか亡霊の懐にアバラが駆けこむ。そして、身体強化魔法で底上げされた渾身の一撃をクリスタルに放った!!
クリスタルにはヒビがパキパキと入り、やがて、真っ二つに割れる。
亡霊の姿は霧散し、床にはただクリスタルの破片だけが散らばった。
「あー・・・終わった・・・。だから幽霊は恐ろしいって言ったじゃん・・・」
「あれは召喚獣やったんやろ?で、後からやってきたのが本物の幽霊。幽霊のわりに、俺たち助けてくれたんやな・・・。なんや、亡くなっても助けてくれるなんてどういうことや・・・」
「人をなんとも思ってないあの兄さんが、どうして助けに来てくれたのでしょう」
「あんたが弟やからとちゃう?」
「そんなわけ・・・」
アバラの指摘に、ロージは顎に手を当てて考えだす。確かに私は兄として何もすることは無かった。兄弟というつながりがあるのに年上が何もしないということは、年下からすれば「見下している」と認識されてもやむを得ないものはあるだろう。
「兄さんは、本当に人を見下していたのでしょうか」
戦いが終わり、周囲が散乱する中で、ロージは静かに目を閉じて、やがてぽつりとつぶやく。
「月明花ってご存じですか?一定の時間、葉が月明かりに照らされることで光を蓄える魔法植物です」
「ああ、入試に出ていたね」
「え?そなの?」
「ええ、学園の入試試験に合わせて、出るかもしれないと、おまけ程度に覚えておく花です。僕は兄さんと違って応用を利かせられる天才ではありませんでしたので、そういったおまけの書籍に手を出してでも知識を吸収していました。丁度僕の受験勉強と兄さんの魔塔からの帰省が重なったタイミングだったんですが・・・」
現代日本とは異なり、模試のような判断手段がないこの学園では、一体何点をとればいいのかはグレーゾーンにある。貴族故に過去問を秘密裏に入手することは出来るものの、毎回教授をランダムに、そして受験者層のレベルアップによって、年々問題の癖が上がってきた。
故に、ロージも、勉強しても満足できない日々が続き、家のあちらこちらに本を運んでは、忘れてしまう
という日々が続いた。
そんなある日のことだった。兄が魔塔から帰省してきたときのこと。普段兄はこちらに帰ることは無いが、弟子が魔塔を半壊したとのことで、急遽今晩だけ寝床の確保に来たのだ。相変わらず兄と自分は一切喋らない。互いを空気か何かだと思っている。
・・・いや、違う。ロージは心の奥底では兄に憧れていた。もっと話がしたかった。けれど、兄の目は人を見下したかのような目で、低俗な自分とは関わらないとでもいうように視界にも入れない。それが自分のコンプレックスを刺激して、互いに無関心と思い込まねば心が壊れそうだったのだ。
その時は受験生で、どのみち兄に構っていられる余裕などない。子爵家の図書に自室から本を持ち込み、静かな空間で勉強していた。そしてふらふらになりながら自室へ戻って就寝する。そんなとき、自分が本を図書室に忘れていることに気が付いた。舌打ちをしつつ、あの本は明日の朝すぐに読み返そうと思い取りに戻る。
そこには兄がいた。
そして弟の本を開き、目を通す。さすがは現役魔塔主。読むのも早く、ロージが何度も時間をかけて読んだものもすぐに読み終える。
そしてロージに本を差し出し、こう言った。
「こんなくだらんものを読むんじゃない。時間の無駄だ」
兄の、この発言はロージの自尊心を大いに傷つけた。固まっているロージをじっと見た後、その胸にポンと押し付けて部屋から去る。
・・・切羽詰まった受験生とは、些細なことにすら大きく心に負荷を負う。自分が選び、大事に読んでいた本を無駄と断じられたこと。
それすなわち、自分自身を無駄と断じられたように心に傷を負う。
ロージは、受け取った本を床に落とし、拾う気力すらなかった。
「うわ・・・ローゼルアリオン、受験生にどういう言葉かけてんねん・・・」
「それは受験期に僕も同じこと言われたらへこむかな」
「ええ、私も自信を喪失し、けれど兄への怒りに転化させることで何とか自尊心を維持しました。やがて学園に合格し、しばらく一年生として授業を受け、やがて新しい教科書のために、受験に用いた本を整理していた時のことです」
ロージは手放すべき本を整理していた。まだ入学して一か月。本当は受験の本は入学前に整理するのが本当だろうが、しかし苦楽を共にした相棒たちをすぐに手放す気持ちにはなれなかったのだ。本は貴重だ。故に捨てはしない。親戚の、また学園を受験する子に渡したいと思っている。そうして倉庫に運ぶ作業を自分でこなしていた時、以前に兄から酷評を受けた本が目に入った。
学園で一か月は授業を受けた。自分も成長をしている。ぱらぱらとページを捲ったときに、月明花の項目が目に入った。そこには『一定の時間、葉が月明かりに照らされることで光を蓄える魔法植物』と書いてある。
けれどロージは植物学の授業を思い出した。
月明かりでの蓄光はもう古い説。最新の研究で月明かりに晒されるからではなく、昼間の太陽の光を蓄えて夜に光るという説が今では定説となっている。
「記載の古さは月明花だけではありませんでした。子爵家は金銭難に直面する家。故に、蔵書も入れ替えられる余裕などない。・・・兄さんは、本に書いてある記載内容が古いことに気が付いて忠告してくれたのでしょう。万が一そんな古い説で僕が受験に落ちることが無いように、と」
けれど、人間というのは快く思っていない相手からの言葉は悪意で解釈してしまう。故に、その本が古いということに気が付いても、兄への怒りは止まない。「だったらもっと言葉遣いを考えてくれればいいじゃないか」というように。本の内容が古いというようにと分かりやすく伝えてくれたら、傷つかずに済んだのに、と。
故に、兄への好感度が戻ることはなかった。そして忘却の彼方へとこの件を追いやる。
「なんで、命を落とした後に、それでも僕を助けに来てくれたんですかね。どうして。僕はあの人のことを嫌っていて、それどころか『死んでせいせいする』なんて暴言を吐いたのに」
ロージの声は、震えて涙声となっていた。
「兄さん・・・?」
三人が呆気に取られている今も、アバラの体はずるずると鳥かごに吸い込まれている。私は大杖を掲げ、闇魔法の影蝕を放った。黒い霧が亡霊の体を覆い、やがて蛇のように筒になっては体中をまとわりついた。
「影蝕、そうか!!アバラ君、レオ君!あの偽兄さんは亡霊じゃありません!!召喚獣です!!いま現れた兄さんこそ本物の亡霊です!!」
本物の亡霊ではない。私はただの本物だ。
とはいえ流石我が弟なだけはあり、私の魔法の意図を察したようだ。
「召喚獣・・・?つまり、どこかに契約のキーがあるということ・・・?」
召喚獣とは幻想生物や魔法生物と契約を結ぶものである。魔法界の生物は人間以上に契約を重視しているため、彼らの力を借りる時は媒介が必要になるのだ。裏返せば、それを壊してしまえば破棄が出来る。
一番怪しいのは・・・
「ローゼルアリオン、どこを指さして・・・。鳥籠の上のクリスタル・・・?」
そう、あのクリスタルことが召喚の媒介。私の影蝕は、直接の害を与えることは出来ないが、その人物の急所を指し示す。蛇はやがてクリスタルにまとわりつき、けれど主人たちに情報の提供を終えると役目は達成したとばかりに霧散する。
・・・ここまでやれば、あとは大丈夫だろう。
私はみんなの視線がそれている間に姿を消し、アウレリウスが隠れている場所へと倒れこんだ。姿も元に戻る。
『お疲れ様、アリオン』
『ああ、お前はそのまま、万が一が無いようにあの三人を見守ってやって欲しい』
アウレリウスはこくりと頷き、すぐ周辺を写し出すことが出来る水鏡を展開した。そっと見守る。
亡霊は急所を守るために鳥かごからクリスタルを外した。すると、鳥かごは中に人を入れた状態で消えてしまった。しかし、クリスタル自体を消すと自分も消えるのか、自分の体の中心に据え、守るように三人に向かって攻撃魔法を放つ。
「・・・やはり偽物ですね。本物の兄さんなら静かに闇魔法で敵の首を落とす。だというのにこの亡霊は風魔法や氷魔法をぶつけるだけ。もう少し本物の陰湿さを学んでから姿を真似てください」
「そうやぞ!ローゼルアリオンがこんなしゃらくさい真似をいちいち取るわけないやろが!!くらえ!!」
ロージとレオによる守りの援護もあり、なんとか亡霊の懐にアバラが駆けこむ。そして、身体強化魔法で底上げされた渾身の一撃をクリスタルに放った!!
クリスタルにはヒビがパキパキと入り、やがて、真っ二つに割れる。
亡霊の姿は霧散し、床にはただクリスタルの破片だけが散らばった。
「あー・・・終わった・・・。だから幽霊は恐ろしいって言ったじゃん・・・」
「あれは召喚獣やったんやろ?で、後からやってきたのが本物の幽霊。幽霊のわりに、俺たち助けてくれたんやな・・・。なんや、亡くなっても助けてくれるなんてどういうことや・・・」
「人をなんとも思ってないあの兄さんが、どうして助けに来てくれたのでしょう」
「あんたが弟やからとちゃう?」
「そんなわけ・・・」
アバラの指摘に、ロージは顎に手を当てて考えだす。確かに私は兄として何もすることは無かった。兄弟というつながりがあるのに年上が何もしないということは、年下からすれば「見下している」と認識されてもやむを得ないものはあるだろう。
「兄さんは、本当に人を見下していたのでしょうか」
戦いが終わり、周囲が散乱する中で、ロージは静かに目を閉じて、やがてぽつりとつぶやく。
「月明花ってご存じですか?一定の時間、葉が月明かりに照らされることで光を蓄える魔法植物です」
「ああ、入試に出ていたね」
「え?そなの?」
「ええ、学園の入試試験に合わせて、出るかもしれないと、おまけ程度に覚えておく花です。僕は兄さんと違って応用を利かせられる天才ではありませんでしたので、そういったおまけの書籍に手を出してでも知識を吸収していました。丁度僕の受験勉強と兄さんの魔塔からの帰省が重なったタイミングだったんですが・・・」
現代日本とは異なり、模試のような判断手段がないこの学園では、一体何点をとればいいのかはグレーゾーンにある。貴族故に過去問を秘密裏に入手することは出来るものの、毎回教授をランダムに、そして受験者層のレベルアップによって、年々問題の癖が上がってきた。
故に、ロージも、勉強しても満足できない日々が続き、家のあちらこちらに本を運んでは、忘れてしまう
という日々が続いた。
そんなある日のことだった。兄が魔塔から帰省してきたときのこと。普段兄はこちらに帰ることは無いが、弟子が魔塔を半壊したとのことで、急遽今晩だけ寝床の確保に来たのだ。相変わらず兄と自分は一切喋らない。互いを空気か何かだと思っている。
・・・いや、違う。ロージは心の奥底では兄に憧れていた。もっと話がしたかった。けれど、兄の目は人を見下したかのような目で、低俗な自分とは関わらないとでもいうように視界にも入れない。それが自分のコンプレックスを刺激して、互いに無関心と思い込まねば心が壊れそうだったのだ。
その時は受験生で、どのみち兄に構っていられる余裕などない。子爵家の図書に自室から本を持ち込み、静かな空間で勉強していた。そしてふらふらになりながら自室へ戻って就寝する。そんなとき、自分が本を図書室に忘れていることに気が付いた。舌打ちをしつつ、あの本は明日の朝すぐに読み返そうと思い取りに戻る。
そこには兄がいた。
そして弟の本を開き、目を通す。さすがは現役魔塔主。読むのも早く、ロージが何度も時間をかけて読んだものもすぐに読み終える。
そしてロージに本を差し出し、こう言った。
「こんなくだらんものを読むんじゃない。時間の無駄だ」
兄の、この発言はロージの自尊心を大いに傷つけた。固まっているロージをじっと見た後、その胸にポンと押し付けて部屋から去る。
・・・切羽詰まった受験生とは、些細なことにすら大きく心に負荷を負う。自分が選び、大事に読んでいた本を無駄と断じられたこと。
それすなわち、自分自身を無駄と断じられたように心に傷を負う。
ロージは、受け取った本を床に落とし、拾う気力すらなかった。
「うわ・・・ローゼルアリオン、受験生にどういう言葉かけてんねん・・・」
「それは受験期に僕も同じこと言われたらへこむかな」
「ええ、私も自信を喪失し、けれど兄への怒りに転化させることで何とか自尊心を維持しました。やがて学園に合格し、しばらく一年生として授業を受け、やがて新しい教科書のために、受験に用いた本を整理していた時のことです」
ロージは手放すべき本を整理していた。まだ入学して一か月。本当は受験の本は入学前に整理するのが本当だろうが、しかし苦楽を共にした相棒たちをすぐに手放す気持ちにはなれなかったのだ。本は貴重だ。故に捨てはしない。親戚の、また学園を受験する子に渡したいと思っている。そうして倉庫に運ぶ作業を自分でこなしていた時、以前に兄から酷評を受けた本が目に入った。
学園で一か月は授業を受けた。自分も成長をしている。ぱらぱらとページを捲ったときに、月明花の項目が目に入った。そこには『一定の時間、葉が月明かりに照らされることで光を蓄える魔法植物』と書いてある。
けれどロージは植物学の授業を思い出した。
月明かりでの蓄光はもう古い説。最新の研究で月明かりに晒されるからではなく、昼間の太陽の光を蓄えて夜に光るという説が今では定説となっている。
「記載の古さは月明花だけではありませんでした。子爵家は金銭難に直面する家。故に、蔵書も入れ替えられる余裕などない。・・・兄さんは、本に書いてある記載内容が古いことに気が付いて忠告してくれたのでしょう。万が一そんな古い説で僕が受験に落ちることが無いように、と」
けれど、人間というのは快く思っていない相手からの言葉は悪意で解釈してしまう。故に、その本が古いということに気が付いても、兄への怒りは止まない。「だったらもっと言葉遣いを考えてくれればいいじゃないか」というように。本の内容が古いというようにと分かりやすく伝えてくれたら、傷つかずに済んだのに、と。
故に、兄への好感度が戻ることはなかった。そして忘却の彼方へとこの件を追いやる。
「なんで、命を落とした後に、それでも僕を助けに来てくれたんですかね。どうして。僕はあの人のことを嫌っていて、それどころか『死んでせいせいする』なんて暴言を吐いたのに」
ロージの声は、震えて涙声となっていた。
14
あなたにおすすめの小説
ラストダンスは僕と
中屋沙鳥
BL
ブランシャール公爵令息エティエンヌは三男坊の気楽さから、領地で植物の品種改良をして生きるつもりだった。しかし、第二王子パトリックに気に入られて婚約者候補になってしまう。側近候補と一緒にそれなりに仲良く学院に通っていたが、ある日聖女候補の男爵令嬢アンヌが転入してきて……/王子×公爵令息/異世界転生を匂わせていますが、作品中では明らかになりません。完結しました。
オメガ転生。
桜
BL
残業三昧でヘトヘトになりながらの帰宅途中。乗り合わせたバスがまさかのトンネル内の火災事故に遭ってしまう。
そして…………
気がつけば、男児の姿に…
双子の妹は、まさかの悪役令嬢?それって一家破滅フラグだよね!
破滅回避の奮闘劇の幕開けだ!!
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
雪解けに愛を囁く
ノルねこ
BL
平民のアルベルトに試験で負け続けて伯爵家を廃嫡になったルイス。
しかしその試験結果は歪められたものだった。
実はアルベルトは自分の配偶者と配下を探すため、身分を偽って学園に通っていたこの国の第三王子。自分のせいでルイスが廃嫡になってしまったと後悔するアルベルトは、同級生だったニコラスと共にルイスを探しはじめる。
好きな態度を隠さない王子様×元伯爵令息(現在は酒場の店員)
前・中・後プラスイチャイチャ回の、全4話で終了です。
別作品(俺様BL声優)の登場人物と名前は同じですが別人です! 紛らわしくてすみません。
小説家になろうでも公開中。
悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する
スノウマン(ユッキー)
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。
そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。
【完結】星に焦がれて
白(しろ)
BL
気付いたら八年間囲われてた話、する? わんこ執着攻め×鈍感受け
「お、前、いつから…?」
「最初からだよ。初めて見た時から俺はお前のことが好きだった」
僕、アルデバラン・スタクにはどうしても敵わない男がいた。
家柄も、センスも、才能も、全てを持って生まれてきた天才、シリウス・ルーヴだ。
僕たちは十歳の頃王立の魔法学園で出会った。
シリウスは天才だ。だけど性格は無鉄砲で無計画で大雑把でとにかく甘えた、それに加えて我儘と来た。それに比べて僕は冷静で落ち着いていて、体よりも先に頭が働くタイプだったから気が付けば周りの大人たちの策略にはめられてシリウスの世話係を任されることになっていた。
二人組を作る時も、食事の時も、部屋だって同じのまま十八で学園を卒業する年まで僕たちは常に一緒に居て──そしてそれは就職先でも同じだった。
配属された辺境の地でも僕はシリウスの世話を任され、日々を慌ただしく過ごしていたそんなある日、国境の森に魔物が発生した。それを掃討すべく現場に向かうと何やら魔物の様子がおかしいことに気が付く。
その原因を突き止めたシリウスが掃討に当たったのだが、魔物の攻撃を受けてしまい重傷を負ってしまう。
初めて見るシリウスの姿に僕は動揺し、どうしようもなく不安だった。目を覚ますまでの間何をしていていも気になっていた男が三日振りに目を覚ました時、異変が起きた。
「…シリウス?」
「アルはさ、優しいから」
背中はベッドに押し付けられて、目の前には見たことが無い顔をしたシリウスがいた。
いつだって一等星のように煌めいていた瞳が、仄暗い熱で潤んでいた。とても友人に向ける目では、声では無かった。
「──俺のこと拒めないでしょ?」
おりてきた熱を拒む術を、僕は持っていなかった。
その日を境に、僕たちの関係は変わった。でも、僕にはどうしてシリウスがそんなことをしたのかがわからなかった。
これは気付かないうちに八年間囲われて、向けられている愛の大きさに気付かないまますったもんだする二人のお話。
ルピナスの花束
キザキ ケイ
BL
王宮の片隅に立つ図書塔。そこに勤める司書のハロルドは、変わった能力を持っていることを隠して生活していた。
ある日、片想いをしていた騎士ルーファスから呼び出され、告白を受ける。本来なら嬉しいはずの出来事だが、ハロルドは能力によって「ルーファスが罰ゲームで自分に告白してきた」ということを知ってしまう。
想う相手に嘘の告白をされたことへの意趣返しとして、了承の返事をしたハロルドは、なぜかルーファスと本物の恋人同士になってしまい───。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる