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クラス替え

ターゲット

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次の日、音緒はいつも通り登校した。

昨日和山さんが綺麗にして渡してくれたけど、また上履き捨てられてるんだろうな…

雪心に申し訳なく思いながら下駄箱に手をかけた。

しかし、昨日まではゴミ箱扱いされていた音緒の下駄箱に、ゴミなどは入っておらず、落書きなどされていない、昨日雪心が渡してくれた普通の上履きが入っているだけだった。

あ、下駄箱汚すの忘れたんだなあいつら。
ラッキー。

そう思いながら音緒は教室に向かった。

教室に入ると、片須と毒島と目が合った。

うわ、だりぃ。

そう思ったが、2人は音緒に何もしてこなかった。

あいつらも飽きたのか?なら良いんだけど。

しかし、そうではない事に音緒はすぐに気がついた。雪心の机に落書きがされていて、その上にゴミが大量に捨てられていた。
雪心は机のそばに立ち尽くして俯いていた。

「皆ー!今日からターゲット和山に変更な。」

「いいねー。リクト!十六夜、殴ろうとしても避けるし手応えねえもんな!」

だっせえ奴ら…

そう思いながら、音緒は無言で雪心の机を片付け始めた。
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