7 / 8
その6
しおりを挟む
時は進み、ローズが転入してきて一週間が過ぎた。彼女はクラスにも溶け込み、楽しい学校生活を送っている。僕の眷属化計画も進行中らしく、時々追いかけてくるのが玉に瑕だけど。
とは言っても、放課後は僕とローズの二人で仲良く図書室で読書をしている、周囲は僕らのことをお似合いのカップルとか囁いてはいるけれど、僕たちは未だそんな進展は一切ないのである。
そんな一週間も経ったある日の夜、僕がぐっすりと眠りに落ちている時、突然、パリーンという大きい音がなり、目を醒ます。
「うわっ、なんだ!」
僕が飛び起きて、部屋の明かりを付けると、床にはベランダ側の窓ガラスの破片と、僕の目の前には大きな黒い翼を生やした金髪隻眼青年が居た。
「だ、誰?」
「貴様が田吾作か?」
青年はドスの効いた声で僕の名を聞く。
「え、そ、そうですけど」
僕がドスの聞いた青年の声にビビりながら答えると、ぞっと悪寒がする。
「よくも妹を誑かしおって、コロス」
そう言って、隻眼青年は僕に向かって尖った爪がついた手を振り下ろす。
「さっぱり状況が飲み込めないんですけど!」
僕はそう言いながら、彼の攻撃から逃げ惑う。
逃げるばかりではいけないと思った僕は、手当たり次第、物を掴んでは彼に投げるがイマイチ攻撃は効かなかったが、
「アチッ」
銀製のドアノブ(元々アパートに付けられていた物)を投げ、彼の左手に当った時、彼は異常に熱がったのだ。
ということは、
「君は、吸血鬼なの?」
僕の質問に彼はフンと鼻を鳴らす。
「今更気付いたか、小僧。オレの名前は、フレーシア・カンカーンルア。貴様のクラスに居る、ローズの兄だ」
「お、お兄さんですと!」
僕は衝撃の事実に腰を抜かす。
「そうだ、妹のローズはオレが大切に育てた大事な娘のような存在だ。それを何も知らない人間ごときが馴れ馴れしくしやがって」
お兄さんの怒りはマックスに達していた。
「お、落ち着いてくださいお兄さん。ローズは僕を眷属にしたいからって僕にくっついているだけであって、そんな疚しいことなんて一切していませんから」
「ならん、お前みたいな貧弱な奴に妹の眷属なんか務まるわけが無い。
どうしても、眷属になりたいと言うのなら、このオレと勝負しろ!」
「いや、誰も眷属になりたいなんて一言も」
「なら、コロス」
僕のツッコミにお兄さんは再び鋭い爪を出す。
「そんな理不尽な」
僕に、選択肢はデッド(人間としての終わり)&デッド(肉体丸ごととしての終わり)しか残されていないみたいだ。
「では、勝負は明日の夜。広場で待っているぞ。逃げてもコロスからな」
お兄さんはそのまま割れたままのベランダから飛び去ってしまった。
「逃げ道まで塞がれたじゃないかぁ。ってか、この惨状をどうすれば」
部屋を改めてみると、窓ガラスは飛び散り、周囲は散乱していた。仕方なく僕は夜通しで片付け作業をすることとなった。
「まぁ、兄様が奇襲に来たんですの。それは、兄様が大変失礼なことを致しました。後で叱っておきますわ」
放課後、僕は教室に残って晩に起こった出来事をローズに話していた。
「いいんだよ。それにしても、ローズのお兄さんはローズのことを大切に思っているんだね。だって、妹のために僕を殺そうとまでしていたんだもの」
僕は乾いた笑いしか出なかったが、ローズ兄のメンツを一応守る。
「シスコンもいいところですけどね。でも、混血のわたくしが生まれて、わたくしと混血の本となったお母様が周囲から虐められていた時、自分の右目を潰してしまう事態になっても、わたくしのことを庇って下さったの。
兄様は純潔の吸血鬼なのだから、わたくしたちを別に庇わなくてもよろしかったのに。この村に引っ越そうと決めたのも兄様なのですよ」
「あっ、何か辛いことを思い出させちゃったみたいだね」
ローズの重い過去話に僕は心臓がきゅっと締まるような思いになる。
「いいんですの。今はこの村に来て幸せですから、それに、田吾作がいよいよわたくしの眷属になると決めたみたいですし」
彼女はそう言って満面の笑みをこぼす。
「いや、一言も眷属になるとは言ってないぞ」
「でも、兄様とわたくしの眷属になるための決闘をするのでしょ?」
彼女はきょとんとした顔で僕を見る。
「アレは断れば僕が殺されるからであって、志願した訳じゃ」
「いよいよ、田吾作がわたくしの物に。楽しみですわ」
ローズは楽しみのあまり、テンションが高くなる。
「もう、皆どうして話が先行しちゃうかなぁ? 全くもう」
僕は呆れ調子で笑うしかなかった。
夜。村の広場には父さんを始め村民の多くが決闘の開始を、固唾を呑んで見守る。
僕も、広場の中心に立ち、お兄さんの到着を待つ。
「フン、待たせたな」
空から影が現れ、僕が上を向くと、そこには昨晩と同じく、大きい黒い翼を広げ宙を飛んでいる、ローズ兄、フレーシアさんの姿が見えた。
「逃げない根性だけは認めてやるが、眷属に相応しいかは別問題だ」
そう言って、フレーシアさんは広場へと降り立った。周りはどよめき立つ。
「貴様が負けたら、妹に馴れ馴れしい態度を取った罪として、死んでもらう。万が一オレは負けることがあれば、その時は眷属になっても良い。
しかし、オレは決して負ける気はない。あと、他のものは決して手出しはするな。コレはオレ達の戦いだ」
そう言う、フレーシアさんのオーラは殺気で満ちていた。
「死ぬのはゴメンなので、僕の方こそ本気を出させていただきます」
僕も自分の命がかかっているので、必死である。
「フン、人間の貴様がオレに勝とうなんて五千年早い! 参るぞ」
こうして、僕とフレーシアさんの決闘の火蓋が切って落とされた。
フレーシアさんは飛行と凶器の爪を生かして、長距離から一気に短距離へと距離を縮め、僕に攻撃をする。僕はその攻撃を必死に目で追い避けるが、攻撃が早くて避けきれず、何箇所か裂傷を負う。
「所詮、人間は人間なのだ。大人しく地獄に落ちろ!」
フレーシアさんが僕の心臓に向けて手を振りかぶる。
「鬼火!」
僕はそう叫び、僕の胸部とフレーシアさんの手の間に炎を出現させる。
「……っ。貴様、妖術の類が出来るのか」
僕は父さんに幼い頃に妖術を教えてもらっていた為、少しなら妖術の類が使えるのである。しかし、使える妖術にも限度があり、炎を突然発生させること・光を突然発生させること・幻覚をみせることの三つしか使えない。あと、使えば使うほど、僕の体力が一気に奪われるのである。
「下等な人間ごときが生意気な」
フレーシアさんの攻撃は更に激しくなる。僕は鬼火をこまめに出しながら戦っていくが、徐々に僕の体力がゼロに近づいていき、ハァハァと息が上がる。
僕に残された体力は僅か、倒れたら終わりだ。
「貴様はそろそろ限界のようだな。コレで終わりだ」
フレーシアさんは、僕にトドメを刺そうとしていた。
これで終わりたくない!
「射光!」
僕が叫ぶと、周りが眩いばかりの光に包まれる。
「ま、眩しい、目くらましか」
フレーシアさんが目を閉じている内に、僕は幻術の妖術を使う。
光は段々と弱くなり、元と同じ暗さに戻ると、フレーシアさんが目を開く。
「目くらましとは卑怯な手を。き、貴様、まだそんな武器を隠し持っていたのか!」
フレーシアさんはわなわなと恐れ慄きながら、僕の持っている最終兵器を指差す。
ちなみに、僕が持っているのは厚紙製のハリセンであるが、フレーシアさんの目には銀製の剣に見えるようになっている。
「僕だって、やる時はやるのですよ。コレで終わりです」
そう言って僕はハリセンを振り下ろす。
「や、止めろ!」
フレーシアさんは銀の剣で攻撃されると思い、僕を止めに入る。
「いーかげんにしなさい!」
バシーン。
ハリセンから発せられた軽快な音が村中に響き渡る。フレーシアさんは頭にハリセンの攻撃を受け、そのまま気絶してしまった。
「やった、田吾作が勝ったぞ!」
決闘の一部始終を見ていた村民達は歓喜の声を上げる。
「か、勝ったのか、やった。これで、死ななくてす……む」
僕はボロボロの体で勝利に酔いしれたかったが、体力も全く残っていなかった。
そのまま地面にバタリと倒れ、僕は意識を失った。
とは言っても、放課後は僕とローズの二人で仲良く図書室で読書をしている、周囲は僕らのことをお似合いのカップルとか囁いてはいるけれど、僕たちは未だそんな進展は一切ないのである。
そんな一週間も経ったある日の夜、僕がぐっすりと眠りに落ちている時、突然、パリーンという大きい音がなり、目を醒ます。
「うわっ、なんだ!」
僕が飛び起きて、部屋の明かりを付けると、床にはベランダ側の窓ガラスの破片と、僕の目の前には大きな黒い翼を生やした金髪隻眼青年が居た。
「だ、誰?」
「貴様が田吾作か?」
青年はドスの効いた声で僕の名を聞く。
「え、そ、そうですけど」
僕がドスの聞いた青年の声にビビりながら答えると、ぞっと悪寒がする。
「よくも妹を誑かしおって、コロス」
そう言って、隻眼青年は僕に向かって尖った爪がついた手を振り下ろす。
「さっぱり状況が飲み込めないんですけど!」
僕はそう言いながら、彼の攻撃から逃げ惑う。
逃げるばかりではいけないと思った僕は、手当たり次第、物を掴んでは彼に投げるがイマイチ攻撃は効かなかったが、
「アチッ」
銀製のドアノブ(元々アパートに付けられていた物)を投げ、彼の左手に当った時、彼は異常に熱がったのだ。
ということは、
「君は、吸血鬼なの?」
僕の質問に彼はフンと鼻を鳴らす。
「今更気付いたか、小僧。オレの名前は、フレーシア・カンカーンルア。貴様のクラスに居る、ローズの兄だ」
「お、お兄さんですと!」
僕は衝撃の事実に腰を抜かす。
「そうだ、妹のローズはオレが大切に育てた大事な娘のような存在だ。それを何も知らない人間ごときが馴れ馴れしくしやがって」
お兄さんの怒りはマックスに達していた。
「お、落ち着いてくださいお兄さん。ローズは僕を眷属にしたいからって僕にくっついているだけであって、そんな疚しいことなんて一切していませんから」
「ならん、お前みたいな貧弱な奴に妹の眷属なんか務まるわけが無い。
どうしても、眷属になりたいと言うのなら、このオレと勝負しろ!」
「いや、誰も眷属になりたいなんて一言も」
「なら、コロス」
僕のツッコミにお兄さんは再び鋭い爪を出す。
「そんな理不尽な」
僕に、選択肢はデッド(人間としての終わり)&デッド(肉体丸ごととしての終わり)しか残されていないみたいだ。
「では、勝負は明日の夜。広場で待っているぞ。逃げてもコロスからな」
お兄さんはそのまま割れたままのベランダから飛び去ってしまった。
「逃げ道まで塞がれたじゃないかぁ。ってか、この惨状をどうすれば」
部屋を改めてみると、窓ガラスは飛び散り、周囲は散乱していた。仕方なく僕は夜通しで片付け作業をすることとなった。
「まぁ、兄様が奇襲に来たんですの。それは、兄様が大変失礼なことを致しました。後で叱っておきますわ」
放課後、僕は教室に残って晩に起こった出来事をローズに話していた。
「いいんだよ。それにしても、ローズのお兄さんはローズのことを大切に思っているんだね。だって、妹のために僕を殺そうとまでしていたんだもの」
僕は乾いた笑いしか出なかったが、ローズ兄のメンツを一応守る。
「シスコンもいいところですけどね。でも、混血のわたくしが生まれて、わたくしと混血の本となったお母様が周囲から虐められていた時、自分の右目を潰してしまう事態になっても、わたくしのことを庇って下さったの。
兄様は純潔の吸血鬼なのだから、わたくしたちを別に庇わなくてもよろしかったのに。この村に引っ越そうと決めたのも兄様なのですよ」
「あっ、何か辛いことを思い出させちゃったみたいだね」
ローズの重い過去話に僕は心臓がきゅっと締まるような思いになる。
「いいんですの。今はこの村に来て幸せですから、それに、田吾作がいよいよわたくしの眷属になると決めたみたいですし」
彼女はそう言って満面の笑みをこぼす。
「いや、一言も眷属になるとは言ってないぞ」
「でも、兄様とわたくしの眷属になるための決闘をするのでしょ?」
彼女はきょとんとした顔で僕を見る。
「アレは断れば僕が殺されるからであって、志願した訳じゃ」
「いよいよ、田吾作がわたくしの物に。楽しみですわ」
ローズは楽しみのあまり、テンションが高くなる。
「もう、皆どうして話が先行しちゃうかなぁ? 全くもう」
僕は呆れ調子で笑うしかなかった。
夜。村の広場には父さんを始め村民の多くが決闘の開始を、固唾を呑んで見守る。
僕も、広場の中心に立ち、お兄さんの到着を待つ。
「フン、待たせたな」
空から影が現れ、僕が上を向くと、そこには昨晩と同じく、大きい黒い翼を広げ宙を飛んでいる、ローズ兄、フレーシアさんの姿が見えた。
「逃げない根性だけは認めてやるが、眷属に相応しいかは別問題だ」
そう言って、フレーシアさんは広場へと降り立った。周りはどよめき立つ。
「貴様が負けたら、妹に馴れ馴れしい態度を取った罪として、死んでもらう。万が一オレは負けることがあれば、その時は眷属になっても良い。
しかし、オレは決して負ける気はない。あと、他のものは決して手出しはするな。コレはオレ達の戦いだ」
そう言う、フレーシアさんのオーラは殺気で満ちていた。
「死ぬのはゴメンなので、僕の方こそ本気を出させていただきます」
僕も自分の命がかかっているので、必死である。
「フン、人間の貴様がオレに勝とうなんて五千年早い! 参るぞ」
こうして、僕とフレーシアさんの決闘の火蓋が切って落とされた。
フレーシアさんは飛行と凶器の爪を生かして、長距離から一気に短距離へと距離を縮め、僕に攻撃をする。僕はその攻撃を必死に目で追い避けるが、攻撃が早くて避けきれず、何箇所か裂傷を負う。
「所詮、人間は人間なのだ。大人しく地獄に落ちろ!」
フレーシアさんが僕の心臓に向けて手を振りかぶる。
「鬼火!」
僕はそう叫び、僕の胸部とフレーシアさんの手の間に炎を出現させる。
「……っ。貴様、妖術の類が出来るのか」
僕は父さんに幼い頃に妖術を教えてもらっていた為、少しなら妖術の類が使えるのである。しかし、使える妖術にも限度があり、炎を突然発生させること・光を突然発生させること・幻覚をみせることの三つしか使えない。あと、使えば使うほど、僕の体力が一気に奪われるのである。
「下等な人間ごときが生意気な」
フレーシアさんの攻撃は更に激しくなる。僕は鬼火をこまめに出しながら戦っていくが、徐々に僕の体力がゼロに近づいていき、ハァハァと息が上がる。
僕に残された体力は僅か、倒れたら終わりだ。
「貴様はそろそろ限界のようだな。コレで終わりだ」
フレーシアさんは、僕にトドメを刺そうとしていた。
これで終わりたくない!
「射光!」
僕が叫ぶと、周りが眩いばかりの光に包まれる。
「ま、眩しい、目くらましか」
フレーシアさんが目を閉じている内に、僕は幻術の妖術を使う。
光は段々と弱くなり、元と同じ暗さに戻ると、フレーシアさんが目を開く。
「目くらましとは卑怯な手を。き、貴様、まだそんな武器を隠し持っていたのか!」
フレーシアさんはわなわなと恐れ慄きながら、僕の持っている最終兵器を指差す。
ちなみに、僕が持っているのは厚紙製のハリセンであるが、フレーシアさんの目には銀製の剣に見えるようになっている。
「僕だって、やる時はやるのですよ。コレで終わりです」
そう言って僕はハリセンを振り下ろす。
「や、止めろ!」
フレーシアさんは銀の剣で攻撃されると思い、僕を止めに入る。
「いーかげんにしなさい!」
バシーン。
ハリセンから発せられた軽快な音が村中に響き渡る。フレーシアさんは頭にハリセンの攻撃を受け、そのまま気絶してしまった。
「やった、田吾作が勝ったぞ!」
決闘の一部始終を見ていた村民達は歓喜の声を上げる。
「か、勝ったのか、やった。これで、死ななくてす……む」
僕はボロボロの体で勝利に酔いしれたかったが、体力も全く残っていなかった。
そのまま地面にバタリと倒れ、僕は意識を失った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる