7 / 125
6話
しおりを挟む
あのあと、向日葵先生はすぐに大人の余裕を取り戻し、必要事項の連絡を終えて解散となったので公は蛍・朧月・庵と一緒に廊下に出た。
「あっ、いたいた~」
廊下に出てきた公達のもとに桜達がやって来た。
「そっちも終わったんだな」
「えぇ。それより、そっちの2人は?」
桜達の視線が朧月と庵に向いた。
「クラスメートの朧月と庵だ。で、こっちが俺の幼なじみの桜と楓と暁だ」
公が互いの紹介を終えると、庵が早速前に出てきた。
「いや~。しかし、ホントに可愛い幼なじみだな~」
可愛いと言われて嬉しそうな桜と楓。さらに接近しようとした庵の頭に朧月がチョップを打ち込んだ。
「イテーな。なにしやがる」
「初対面なんだからもう少し自重しろ」
「いいじゃねーか。こういう機会はあまりないんだし、大事にしないと」
「焦りすぎても嫌われるだけだぞ」
「はいはい。彼女もちは余裕でいいですね」
拗ねた庵を見て困った顔をする朧月。
「朧月って彼女がいるのかい?」
「あぁ。いるぞ」
「年下の彼女がな」
「年下って言っても生まれ年は同じだからあまり年下って感じはしないけどな」
軽くはにかむ朧月の首に手をかける庵。
「リア充死すべし」
言葉に込めた気持ちは本物だが、首にかけた手にはそれほど力はこめられているわけではない。
「つまり、朧月は早生まれってわけか?」
「2月生まれだ」
「なるほど」
朧月は庵を完全に無視して公と話していた。すると庵は朧月を前後に揺らし始めた。
「これがリア充の余裕か~!」
「うざい」
朧月は庵の頭を掴んで力を入れた。
「イタタタタタタタタ!」
「お前のそういう余裕のないところがダメだと思うぞ」
「桜と楓はこんな男どうだ?」
まだ馴染めずに会話に入れない2人に公は話をふった。
「そうね。おもしろいとは思うけど、彼氏にするにはもう少しでいいから落ち着きが欲しいかな」
「私ももう少しでいいから落ち着きを持ってくれれば考えないこともないと思うわ」
2人からダメ判定を受けた庵が膝をついたので朧月は顔を離した。すると、庵は両手もついて落ち込みだした。
「庵。ドンマイ」
公が肩に手を乗せた。次の瞬間、「ウガー!」と言いながら庵は立ち上がった。
「俺は今のままの俺を好きになってくれる人を探す!」
大声でどうでもいい宣言をする庵。
「あの立ち直りの早さは見習わないといけないね」
立ち直りの早い庵の姿に蛍が感心していると、人混みの中から出てきた少女が蛍に抱きついてきた。
「蛍」
逆の人混みの中からは少年が出てきて朧月の肩を叩いた。
「朧月」
新たな人物の登場に公は蛍と朧月を見た。すると、蛍が少女の紹介をしてくれた。
「僕の双子の妹の光だよ」
紹介されてよく見ると確かに2人は似ているのだが、光は蛍の後ろに隠れて出てこようとはしない。
「ごめんね。光は人見知りが激しくてね」
「それで教室で話しかけても答えてくれなかったわけね」
楓は納得して頷いていた。
「同じクラスなの~?」
「えぇ。そうよ」
「そうなんだ。なら仲良くしてあげてくれるとうれしいよ」
「えぇ。もちろん。そういうわけだから、改めてよろしく、光」
楓が手を差し出すも、光は蛍の後ろから出てこようとしない。
「さすがにすぐにとはいかないわね」
手を引いた楓は蛍を見ると、蛍は苦笑していたので大丈夫とばかりに微笑んだ。
「光。この学校で出来た僕の新しい友達で、桜に暁に公に庵に朧月。公と庵と朧月は同じクラスなんだ」
蛍が説明を終えると、光がちょこんと首を出して説明の無かった少年を見つめた。公達も知らない相手なので見ていると、
「俺は庵と朧月の幼なじみの蛙だ」
『ちょっと作者!』
蛙が自己紹介を終えた瞬間、蛙・庵・朧月・光以外のメンバーから待ったがかかった。
今度はなんだ?
「いくらなんでも蛙って名前はないだろ」
公の言葉に桜達も頷いた。
なら軍曹にするか?
「それもどうかと思うな」
「蛙と軍曹。某アニメの主人公を思い出すわね」
そうでありますか?
「きわどいからやめい!」
よくある語尾で喋っただけなのに………。
「この流れでそれは危ないよ~」
「分かってやってるだろ」
さ~な。それにお前達がどんなに騒いだところで蛙は決定なんだけどな。
「くそっ!結局はそうなるのか!」
「鬼畜作者だからしかたないわよ」
アッハッハ。
登場人物達からのヒドイ扱いにはもう慣れたので話を進めよう。
「公には可愛い幼なじみがいて、蛍には可愛い妹がいるのになんで俺の幼なじみには可愛い子がいないんだよ!」
庵の心からの叫びを聞いた朧月と蛙は両サイドから同時にビンタして庵の顔をサンドイッチした。
「俺だってお前みたいなうるさい幼なじみはイヤだったな」
「そんなこと言ってるからお前には彼女ができないんだよ」
サンドイッチした庵の顔ぐりぐりしながら2人は文句を言った。
「ふふふ。僕は庵みたいになんでも言い合える面白い幼なじみの男友達が欲しいよ」
蛍の言葉に光の抱きつく力が強くなったので、蛍は光の頭を撫でた。
「確かに。朧月と蛙がいるおかげでコーンビーフとしてやっていけてる部分があるからな。そこは2人には感謝だな」
いいことを言っている庵を驚いた表情で見ている朧月と蛙はサンドイッチしていた手の力を緩めた。
「でも、やっぱり可愛い幼なじみは欲しい!」
『台無しだよ!』
再度庵の顔をサンドイッチしなおした2人はさらに強くぐりぐりとしはじめた。
「なぁ、庵と朧月はコーンビーフってコンビで漫才してたが、蛙もメンバーなのか?」
「いや、俺はメンバーじゃなくてサポートに近いな」
「蛙はネタや練習を見てアドバイスをくれるんだよ」
「へぇ~。アドバイザーなんだね~」
「アドバイザーっていうほどアドバイスしているわけじゃないけどな」
少し照れている蛙のぐりぐりする力が強くなってきはじめ、庵の表情が苦痛のものに変わってきた。
「さすがにイテーよ!」
耐えきれなくなった庵は2人の手を弾き、頬を揉みだした。
「すまんすまん。しかし、早速漫才したんだな」
「自己紹介の流れで庵に無理矢理連れていかれてな」
漫才が始まったらノリノリでやってたけどな。
「割りきってやると決めたら全力でやるだけだからな」
「手抜きはさせねーぞ」
庵が朧月にのしかかろうとしたが、朝のことがあるので朧月はあっさりと避けた。朧月に避けられたため、庵は床に倒れこんだ。
「ここで駄弁ってても仕方ないから帰ろうか」
「そうだな」
倒れている庵は当然のごとく無視して帰りだす公達。
「ちょ待てよ!」
慌てて立ち上がった庵は公達に追いついた。
「しかし、入学早々実力テストとは、憂鬱だよな」
庵の一言で空気が沈みこんだ。
「考えないようにしてたことをお前はなんで言うんだよ」
「現実逃避したところで、明日になったらやらないといけないんだから今言ったっていいだろ」
庵の言っていることは正論なので誰も否定できない。
その通り。明日になれば実力テストを受けないといけないんだぞ。観念しろ。
「受けなくていいからそんな気楽なことが言えるんだろ!」
「受けないといけないとなればそんな気楽なこと言えなくなるわよ!」
なんとでも言え。俺は高みの見物させてもらうからな。アハハハハ!
「ただでさえ憂鬱な気分だったのに、作者のせいでさらに憂鬱になってしまったじゃねーか」
「ホント。嫌な作者だね~」
「実力テストなくならね~かな~」
まだそんなこと言ってるのか。そんなにうじうじ言うなら、いっそのこと諦めがつくようにしてやろう。ということで、
◇
日付が変わってよくじ『ちょっと待ったー!』
◇
なんだよ、もう。進行止めるなよ。
「こっちこそなんだよ、だ!」
「いきなり翌日に飛ぶっていくらなんでもあり得ないでしょ!」
うるせー!うじうじうじうじ文句ばっかり言ってるから諦めがつくようにしてやろうとしただけじゃねーか!
俺の言葉に公達は黙りこんでしまった。
それに、このまま暗い進行してても俺が楽しくねーし、お前達を苦しめることで俺は楽しめるから翌日に飛んだっていいんだよ!
『そっちが本音かー!』
最初から言ってるだろ。この小説は俺が楽しむためだけに書いている小説だって。
「あ~。そうだったな」
公が額に手をあててため息を吐いた。
「なんだかもう実力テストでもなんでも来やがれって気分になってきたな」
「作者の相手をするぐらいなら実力テストをしていたほうがマシよね」
諦めがついたことで暗い雰囲気がなくなった。
「そういえば、テスト範囲ってどこなんだろうね~」
暁の一言にハッとする公達。
「まだ授業は1度もしてないし、中学まるまるがテスト範囲とか?」
「それが1番有力だろうな」
蛍の予想に蛙が同意した。
「範囲広すぎねーか?」
「だからこその実力テストなのでしょうね」
「範囲がわからず、勉強のしようがない状態での1発勝負のテスト。確かに実力テストだな」
苦笑する公の隣では庵がため息を吐いていた。
「現実逃避してないくせにため息は吐くんだな」
蛙の少し睨むような視線をうけた庵は胸を張った。
「現実逃避しないからといって、実力テストを受けたいわけじゃない!」
「堂々と言うことか!」
朧月のボディブローをもらった庵はお腹を押さえて膝をついた。
「ちょっと………やりすぎじゃ………ねーか………」
「これぐらいで丁度いいんだよ」
ふむ。庵までこんな感じだと、やっぱり翌日に行ったほうが………。
『行かなくていいからな!(ね!)』
わかったよ。俺も間に書きたい話もあるから止めとくよ。
俺の答えにホッとしながら公達は帰路についた。
「あっ、いたいた~」
廊下に出てきた公達のもとに桜達がやって来た。
「そっちも終わったんだな」
「えぇ。それより、そっちの2人は?」
桜達の視線が朧月と庵に向いた。
「クラスメートの朧月と庵だ。で、こっちが俺の幼なじみの桜と楓と暁だ」
公が互いの紹介を終えると、庵が早速前に出てきた。
「いや~。しかし、ホントに可愛い幼なじみだな~」
可愛いと言われて嬉しそうな桜と楓。さらに接近しようとした庵の頭に朧月がチョップを打ち込んだ。
「イテーな。なにしやがる」
「初対面なんだからもう少し自重しろ」
「いいじゃねーか。こういう機会はあまりないんだし、大事にしないと」
「焦りすぎても嫌われるだけだぞ」
「はいはい。彼女もちは余裕でいいですね」
拗ねた庵を見て困った顔をする朧月。
「朧月って彼女がいるのかい?」
「あぁ。いるぞ」
「年下の彼女がな」
「年下って言っても生まれ年は同じだからあまり年下って感じはしないけどな」
軽くはにかむ朧月の首に手をかける庵。
「リア充死すべし」
言葉に込めた気持ちは本物だが、首にかけた手にはそれほど力はこめられているわけではない。
「つまり、朧月は早生まれってわけか?」
「2月生まれだ」
「なるほど」
朧月は庵を完全に無視して公と話していた。すると庵は朧月を前後に揺らし始めた。
「これがリア充の余裕か~!」
「うざい」
朧月は庵の頭を掴んで力を入れた。
「イタタタタタタタタ!」
「お前のそういう余裕のないところがダメだと思うぞ」
「桜と楓はこんな男どうだ?」
まだ馴染めずに会話に入れない2人に公は話をふった。
「そうね。おもしろいとは思うけど、彼氏にするにはもう少しでいいから落ち着きが欲しいかな」
「私ももう少しでいいから落ち着きを持ってくれれば考えないこともないと思うわ」
2人からダメ判定を受けた庵が膝をついたので朧月は顔を離した。すると、庵は両手もついて落ち込みだした。
「庵。ドンマイ」
公が肩に手を乗せた。次の瞬間、「ウガー!」と言いながら庵は立ち上がった。
「俺は今のままの俺を好きになってくれる人を探す!」
大声でどうでもいい宣言をする庵。
「あの立ち直りの早さは見習わないといけないね」
立ち直りの早い庵の姿に蛍が感心していると、人混みの中から出てきた少女が蛍に抱きついてきた。
「蛍」
逆の人混みの中からは少年が出てきて朧月の肩を叩いた。
「朧月」
新たな人物の登場に公は蛍と朧月を見た。すると、蛍が少女の紹介をしてくれた。
「僕の双子の妹の光だよ」
紹介されてよく見ると確かに2人は似ているのだが、光は蛍の後ろに隠れて出てこようとはしない。
「ごめんね。光は人見知りが激しくてね」
「それで教室で話しかけても答えてくれなかったわけね」
楓は納得して頷いていた。
「同じクラスなの~?」
「えぇ。そうよ」
「そうなんだ。なら仲良くしてあげてくれるとうれしいよ」
「えぇ。もちろん。そういうわけだから、改めてよろしく、光」
楓が手を差し出すも、光は蛍の後ろから出てこようとしない。
「さすがにすぐにとはいかないわね」
手を引いた楓は蛍を見ると、蛍は苦笑していたので大丈夫とばかりに微笑んだ。
「光。この学校で出来た僕の新しい友達で、桜に暁に公に庵に朧月。公と庵と朧月は同じクラスなんだ」
蛍が説明を終えると、光がちょこんと首を出して説明の無かった少年を見つめた。公達も知らない相手なので見ていると、
「俺は庵と朧月の幼なじみの蛙だ」
『ちょっと作者!』
蛙が自己紹介を終えた瞬間、蛙・庵・朧月・光以外のメンバーから待ったがかかった。
今度はなんだ?
「いくらなんでも蛙って名前はないだろ」
公の言葉に桜達も頷いた。
なら軍曹にするか?
「それもどうかと思うな」
「蛙と軍曹。某アニメの主人公を思い出すわね」
そうでありますか?
「きわどいからやめい!」
よくある語尾で喋っただけなのに………。
「この流れでそれは危ないよ~」
「分かってやってるだろ」
さ~な。それにお前達がどんなに騒いだところで蛙は決定なんだけどな。
「くそっ!結局はそうなるのか!」
「鬼畜作者だからしかたないわよ」
アッハッハ。
登場人物達からのヒドイ扱いにはもう慣れたので話を進めよう。
「公には可愛い幼なじみがいて、蛍には可愛い妹がいるのになんで俺の幼なじみには可愛い子がいないんだよ!」
庵の心からの叫びを聞いた朧月と蛙は両サイドから同時にビンタして庵の顔をサンドイッチした。
「俺だってお前みたいなうるさい幼なじみはイヤだったな」
「そんなこと言ってるからお前には彼女ができないんだよ」
サンドイッチした庵の顔ぐりぐりしながら2人は文句を言った。
「ふふふ。僕は庵みたいになんでも言い合える面白い幼なじみの男友達が欲しいよ」
蛍の言葉に光の抱きつく力が強くなったので、蛍は光の頭を撫でた。
「確かに。朧月と蛙がいるおかげでコーンビーフとしてやっていけてる部分があるからな。そこは2人には感謝だな」
いいことを言っている庵を驚いた表情で見ている朧月と蛙はサンドイッチしていた手の力を緩めた。
「でも、やっぱり可愛い幼なじみは欲しい!」
『台無しだよ!』
再度庵の顔をサンドイッチしなおした2人はさらに強くぐりぐりとしはじめた。
「なぁ、庵と朧月はコーンビーフってコンビで漫才してたが、蛙もメンバーなのか?」
「いや、俺はメンバーじゃなくてサポートに近いな」
「蛙はネタや練習を見てアドバイスをくれるんだよ」
「へぇ~。アドバイザーなんだね~」
「アドバイザーっていうほどアドバイスしているわけじゃないけどな」
少し照れている蛙のぐりぐりする力が強くなってきはじめ、庵の表情が苦痛のものに変わってきた。
「さすがにイテーよ!」
耐えきれなくなった庵は2人の手を弾き、頬を揉みだした。
「すまんすまん。しかし、早速漫才したんだな」
「自己紹介の流れで庵に無理矢理連れていかれてな」
漫才が始まったらノリノリでやってたけどな。
「割りきってやると決めたら全力でやるだけだからな」
「手抜きはさせねーぞ」
庵が朧月にのしかかろうとしたが、朝のことがあるので朧月はあっさりと避けた。朧月に避けられたため、庵は床に倒れこんだ。
「ここで駄弁ってても仕方ないから帰ろうか」
「そうだな」
倒れている庵は当然のごとく無視して帰りだす公達。
「ちょ待てよ!」
慌てて立ち上がった庵は公達に追いついた。
「しかし、入学早々実力テストとは、憂鬱だよな」
庵の一言で空気が沈みこんだ。
「考えないようにしてたことをお前はなんで言うんだよ」
「現実逃避したところで、明日になったらやらないといけないんだから今言ったっていいだろ」
庵の言っていることは正論なので誰も否定できない。
その通り。明日になれば実力テストを受けないといけないんだぞ。観念しろ。
「受けなくていいからそんな気楽なことが言えるんだろ!」
「受けないといけないとなればそんな気楽なこと言えなくなるわよ!」
なんとでも言え。俺は高みの見物させてもらうからな。アハハハハ!
「ただでさえ憂鬱な気分だったのに、作者のせいでさらに憂鬱になってしまったじゃねーか」
「ホント。嫌な作者だね~」
「実力テストなくならね~かな~」
まだそんなこと言ってるのか。そんなにうじうじ言うなら、いっそのこと諦めがつくようにしてやろう。ということで、
◇
日付が変わってよくじ『ちょっと待ったー!』
◇
なんだよ、もう。進行止めるなよ。
「こっちこそなんだよ、だ!」
「いきなり翌日に飛ぶっていくらなんでもあり得ないでしょ!」
うるせー!うじうじうじうじ文句ばっかり言ってるから諦めがつくようにしてやろうとしただけじゃねーか!
俺の言葉に公達は黙りこんでしまった。
それに、このまま暗い進行してても俺が楽しくねーし、お前達を苦しめることで俺は楽しめるから翌日に飛んだっていいんだよ!
『そっちが本音かー!』
最初から言ってるだろ。この小説は俺が楽しむためだけに書いている小説だって。
「あ~。そうだったな」
公が額に手をあててため息を吐いた。
「なんだかもう実力テストでもなんでも来やがれって気分になってきたな」
「作者の相手をするぐらいなら実力テストをしていたほうがマシよね」
諦めがついたことで暗い雰囲気がなくなった。
「そういえば、テスト範囲ってどこなんだろうね~」
暁の一言にハッとする公達。
「まだ授業は1度もしてないし、中学まるまるがテスト範囲とか?」
「それが1番有力だろうな」
蛍の予想に蛙が同意した。
「範囲広すぎねーか?」
「だからこその実力テストなのでしょうね」
「範囲がわからず、勉強のしようがない状態での1発勝負のテスト。確かに実力テストだな」
苦笑する公の隣では庵がため息を吐いていた。
「現実逃避してないくせにため息は吐くんだな」
蛙の少し睨むような視線をうけた庵は胸を張った。
「現実逃避しないからといって、実力テストを受けたいわけじゃない!」
「堂々と言うことか!」
朧月のボディブローをもらった庵はお腹を押さえて膝をついた。
「ちょっと………やりすぎじゃ………ねーか………」
「これぐらいで丁度いいんだよ」
ふむ。庵までこんな感じだと、やっぱり翌日に行ったほうが………。
『行かなくていいからな!(ね!)』
わかったよ。俺も間に書きたい話もあるから止めとくよ。
俺の答えにホッとしながら公達は帰路についた。
0
あなたにおすすめの小説
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ラン(♂)の父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリー(♀)だった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
しかもジュリーの母親、エリカも現われ、ランの家は騒然となった。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる