38 / 125
37話
しおりを挟む
「あー!」
冷蔵庫を開けた舞が叫び声をあげたのでみんなが不思議がって舞を見た。
「どうした?舞」
「お風呂あがりに食べようと思ってたアイスがない」
舞を冷蔵庫を閉めるとガーン!と膝と手をついて落ち込んだ。
「どんなアイス?」
「カップのバニラ」
「それでしたら、昨日の夜に『明日帰りに買ってこればいいから2つ食べちゃえ』って言って食べていたじゃないですか」
萌衣に言われて思い出した舞は、ハッ!と顔をあげてからまた顔を下げて落ち込んだ。
「でしたら諦めるしかありませんね」
「もう口がバニラアイスをほっしていて諦めるなんてムリ!買いにいく!」
勢いよく立ち上がった舞の頭に手を置いた公。
「ちょっと待て」
「止めないで!お兄ちゃん!」
「もう外は暗いし俺が買いにいってやるから」
その言葉に、公を見上げた舞はおもいっきり抱きついた。
「ありがとう!お兄ちゃん!」
「みんなはなにかいるものあるか?」
「私はない」
「わたくしもありませんわ」
「私もございません」
「わかったよ」
「それじゃあお兄ちゃんお願いね」
舞が差し出したお金を受け取った公は玄関に行って靴を履いた。
「急がなくていいからね」
「なら、ついでに軽く散歩してくるよ」
「うん。気をつけていってらっしゃい」
「いってらっしゃいませ」
「あぁ、いってくるよ」
舞と萌衣に見送られて家を出た公は歩いて30分程かかるスーパーに向かって歩きだした。
「やっぱり春と秋の気候が1番だな~」
「うぉっ!2話続けて出てくるな!」
「いいじゃないか~」
前回に引き続き出てきたマスターはまだのんびりとしています。
「別に邪魔しにきたわけじゃないし、一緒に散歩するくらいいいだろ~」
「わかったよ」
諦めた公はため息を吐きました。
"ホントに邪魔しないんだろうか?"
「しないって~」
「!!!」
驚きながらも公はマスターを睨みました。
「なんで驚いてるの?」
「なんで心の声が聞こえるんだよ」
公の言葉にマスターは不思議そうな顔をしました。
「今まで普通に話していただろ~」
「それはお前がこちらにいない時だろが」
「でも、作者であることには変わりないんだからこちらにいてもそれはできるよ」
マスターの答えは納得できるものでしたが、納得したくない公は無言になってしまいました。
なので、マスターも無言で歩き続けました。
そんなのんびりした時間が過ぎる中、前からこちらに歩いてくる少女に気がつきました。
「こんばんは」
話しかけてきた少女、雪は微笑みました。
「こんばんは」
「やぁ、雪」
雪は公とマスターを見て少し驚いていました。
「珍しいというより普通じゃ見られない組み合わせね」
「俺がこっちに来ること自体珍しいことだからね~」
「そのくせ2話連続で出てきてるけどな」
公はマスターをジト目で見ました。
「37分の2だから十分珍しいだろ?」
「そうね」
微笑む雪とは違って公はまだジト目のままです。
「それで2人はなにをしているの?」
「俺はスーパーに買い物にいくついでに散歩していたら、急に作者が現れたんだよ」
公が説明する横ではマスターがピースをしています。
「そういう雪はなにしてるの?」
「私は散歩よ」
「こんな夜中に1人で出歩くなんて危ないぞ」
公の心配をよそに雪は微笑んでいます。
「私なら大丈夫だよ」
「なんでそう言えるんだよ」
「ふふふ。それは秘密だね」
公は頭を掻きながらため息を吐きました。
「スーパーに行くなら私もついていっていいかな?」
「あぁ、いいよ」
マスターが勝手に頷いたので公はまたため息を吐きながらマスターを叩きました。
「ダメなのかな?」
「いいんだけどな」
「ならなんで俺は殴られたのかな?」
「普段の行いだ」
これにはマスターも反論できません。
「こら、ロマ。勝手に反論できないとか決めるな」
≪事実ですから≫
「事実だな」
私と公の言葉にマスターが泣き真似を始めましたが公は無視します。
「行こうか」
マスターを置いて公と雪が歩きだしたので、マスターも慌てて追いかけます。
3人が歩いていると、「パン!パン!パン!」という聞いたことのある音が聞こえてきました。
聞こえてきた方向に行くと、コンビニの前には人と不良が3人がいました。
「ほら。はよ帰りや」
「わかったよ」
不良達を手を振りながら見送った人は公達に気づきました。
「おー。雪に公に作者じゃねーか」
「こんばんは」
「よぉ」
「やぁ」
ハリセンをしまいながら人は3人のもとにやってきました。そして、公と雪のほうを見ました。
「2人には関係ないが、最近ここら辺で不良ばかりが襲われる事件が起きているから気を付けな」
「あれ?俺には?」
「作者なんやからなんとかなるやろ?」
「確かになんとかなるな」
マスターは納得して頷いていました。
「で、3人はなにしてるんや?」
「これからスーパーに行くのよ」
「もしものことがあるかもしれんし、俺もついていくわ」
雪が公を見ると、断る理由がない公は頷いてOKを出しました。
「なんだかお供が増えていって桃太郎みたいだな」
マスターの一言に雪と人が顔を見合わせて笑いあい、公を見ました。
「それじゃあ行こか、桃太郎」
「やめてくれ」
そう言うと公が先を歩きだしたので、3人はその後ろをついていきます。そうしてスーパーまであと少しというところで公の足が止まりました。
「どないした?」
不思議がりながら公の隣にやってきた人が前を見ると、羽織袴姿で腰に刀をさした少女が立っていました。
「誰や?」
「まさか、人に雪、大物2人と同時に出会えるなんて運がいいでござるな」
その言葉で人はピンときました。
「なるほど。テメェが最近の不良襲撃事件の犯人ってわけか」
「拙者は不良を襲撃しているのではなく、成敗しているのでござるよ。そして、不良のまとめ役の人と修羅姫と呼ばれた雪をここで成敗させてもらうでこざる」
侍娘は刀を抜きました。
「ちょいまち。不良を成敗とかゆってるが、成敗する理由はなんや?」
「街に迷惑をかける存在だからでこざるよ」
人の問いに侍娘は迷いなく答えます。
「迷惑をかける、か。1つゆっとくが、お前が襲った人間の中には不良を卒業している真っ当に働いている人もいるし、雪にいたっては街に迷惑をかけたことすらないで」
人の言葉に侍娘は少したじろきましたが、すぐに人を睨み付けました。
「たとえそうだとしても、その力は危険でござる!だから成敗したのでござる!」
「力は悪か?」
「そうでござる!」
「なら、この場で1番の悪はテメェだな」
人のその予想外の言葉に侍娘は驚いて口をパクパクさせました。
「せ、拙者が悪とはどういうことでござるか!」
侍娘は怒鳴りながら人へ刀の切っ先を向けました。
「簡単な話や。こっち4人のうち3人は素手やし、俺が持ってる武器ってゆうてもただのハリセンや。で、テメェが持ってるのは刀。さて、今この場で1番力を持っているのは誰や?」
人の問いかけに侍娘がプルプル震えだしました。
「拙者の力は悪を裁くための正義の力でござる!」
「テメェの正義と悪を周りの人間に押しつけてるんじゃねー!」
人の叫びには公達もビクッとしました。
「テメェの正義はただの自己満足だ!」
「拙者の正義のどこが自己満足だというのでござるか!」
「じゃあ聞くが、誰かがテメェに不良を成敗してくれと頼んだか?」
黙りこんだ侍娘は小さく首を振りました。
「なら、なんでテメェが正義だと言い切れる!それにさっきも言ったがお前が襲った人間の中には今普通に働いている人もいるんだよ。テメェはその職場に『拙者が正義で彼が悪だから彼を成敗しました』と言いにいって『よくやった』と誉めてもらえると思うか?」
侍娘はうつむき、無言で固まってしまいました。
「どうした!なんかゆうてみ!」
「人。落ち着け。近所迷惑だ」
公が人の肩に手を置くと、人は落ち着きを取り戻しました。
「すまんな。少し熱くなってしまったわ」
人が落ち着いたので公は侍娘のほうに視線を向けると、侍娘はまだうつむいたままでした。
「とりあえず、刀をしまってくれるか?」
公の言葉にビクッとした侍娘は刀を鞘におさめました。それを見て公は話しだしました。
「確かに、悪を裁くには力が必要だとは思うよ。でも、力は武力1つだけじゃないし、正義の力もいきすぎたりやり過ぎるとそれは悪となに一つかわらない。それをわかったうえで正義とは何か、悪とは何か。そして、悪とどう立ち向かっていけばいいかもう1度考えなおしてみたらどうだ?」
恐る恐る顔をあげた侍娘に公は微笑みかけました。
「わかりました」
「人も雪もそれでいいか?」
「俺はそれでええで」
「私もそれでいいですよ」
「そういうわけだから、気をつけて帰りなよ」
「迷惑をかけてすまなかったでござる」
最後に頭を下げた侍娘は走り去りました。
それを見送った公は人達と苦笑しあうとスーパーに向かって歩きだしました。
冷蔵庫を開けた舞が叫び声をあげたのでみんなが不思議がって舞を見た。
「どうした?舞」
「お風呂あがりに食べようと思ってたアイスがない」
舞を冷蔵庫を閉めるとガーン!と膝と手をついて落ち込んだ。
「どんなアイス?」
「カップのバニラ」
「それでしたら、昨日の夜に『明日帰りに買ってこればいいから2つ食べちゃえ』って言って食べていたじゃないですか」
萌衣に言われて思い出した舞は、ハッ!と顔をあげてからまた顔を下げて落ち込んだ。
「でしたら諦めるしかありませんね」
「もう口がバニラアイスをほっしていて諦めるなんてムリ!買いにいく!」
勢いよく立ち上がった舞の頭に手を置いた公。
「ちょっと待て」
「止めないで!お兄ちゃん!」
「もう外は暗いし俺が買いにいってやるから」
その言葉に、公を見上げた舞はおもいっきり抱きついた。
「ありがとう!お兄ちゃん!」
「みんなはなにかいるものあるか?」
「私はない」
「わたくしもありませんわ」
「私もございません」
「わかったよ」
「それじゃあお兄ちゃんお願いね」
舞が差し出したお金を受け取った公は玄関に行って靴を履いた。
「急がなくていいからね」
「なら、ついでに軽く散歩してくるよ」
「うん。気をつけていってらっしゃい」
「いってらっしゃいませ」
「あぁ、いってくるよ」
舞と萌衣に見送られて家を出た公は歩いて30分程かかるスーパーに向かって歩きだした。
「やっぱり春と秋の気候が1番だな~」
「うぉっ!2話続けて出てくるな!」
「いいじゃないか~」
前回に引き続き出てきたマスターはまだのんびりとしています。
「別に邪魔しにきたわけじゃないし、一緒に散歩するくらいいいだろ~」
「わかったよ」
諦めた公はため息を吐きました。
"ホントに邪魔しないんだろうか?"
「しないって~」
「!!!」
驚きながらも公はマスターを睨みました。
「なんで驚いてるの?」
「なんで心の声が聞こえるんだよ」
公の言葉にマスターは不思議そうな顔をしました。
「今まで普通に話していただろ~」
「それはお前がこちらにいない時だろが」
「でも、作者であることには変わりないんだからこちらにいてもそれはできるよ」
マスターの答えは納得できるものでしたが、納得したくない公は無言になってしまいました。
なので、マスターも無言で歩き続けました。
そんなのんびりした時間が過ぎる中、前からこちらに歩いてくる少女に気がつきました。
「こんばんは」
話しかけてきた少女、雪は微笑みました。
「こんばんは」
「やぁ、雪」
雪は公とマスターを見て少し驚いていました。
「珍しいというより普通じゃ見られない組み合わせね」
「俺がこっちに来ること自体珍しいことだからね~」
「そのくせ2話連続で出てきてるけどな」
公はマスターをジト目で見ました。
「37分の2だから十分珍しいだろ?」
「そうね」
微笑む雪とは違って公はまだジト目のままです。
「それで2人はなにをしているの?」
「俺はスーパーに買い物にいくついでに散歩していたら、急に作者が現れたんだよ」
公が説明する横ではマスターがピースをしています。
「そういう雪はなにしてるの?」
「私は散歩よ」
「こんな夜中に1人で出歩くなんて危ないぞ」
公の心配をよそに雪は微笑んでいます。
「私なら大丈夫だよ」
「なんでそう言えるんだよ」
「ふふふ。それは秘密だね」
公は頭を掻きながらため息を吐きました。
「スーパーに行くなら私もついていっていいかな?」
「あぁ、いいよ」
マスターが勝手に頷いたので公はまたため息を吐きながらマスターを叩きました。
「ダメなのかな?」
「いいんだけどな」
「ならなんで俺は殴られたのかな?」
「普段の行いだ」
これにはマスターも反論できません。
「こら、ロマ。勝手に反論できないとか決めるな」
≪事実ですから≫
「事実だな」
私と公の言葉にマスターが泣き真似を始めましたが公は無視します。
「行こうか」
マスターを置いて公と雪が歩きだしたので、マスターも慌てて追いかけます。
3人が歩いていると、「パン!パン!パン!」という聞いたことのある音が聞こえてきました。
聞こえてきた方向に行くと、コンビニの前には人と不良が3人がいました。
「ほら。はよ帰りや」
「わかったよ」
不良達を手を振りながら見送った人は公達に気づきました。
「おー。雪に公に作者じゃねーか」
「こんばんは」
「よぉ」
「やぁ」
ハリセンをしまいながら人は3人のもとにやってきました。そして、公と雪のほうを見ました。
「2人には関係ないが、最近ここら辺で不良ばかりが襲われる事件が起きているから気を付けな」
「あれ?俺には?」
「作者なんやからなんとかなるやろ?」
「確かになんとかなるな」
マスターは納得して頷いていました。
「で、3人はなにしてるんや?」
「これからスーパーに行くのよ」
「もしものことがあるかもしれんし、俺もついていくわ」
雪が公を見ると、断る理由がない公は頷いてOKを出しました。
「なんだかお供が増えていって桃太郎みたいだな」
マスターの一言に雪と人が顔を見合わせて笑いあい、公を見ました。
「それじゃあ行こか、桃太郎」
「やめてくれ」
そう言うと公が先を歩きだしたので、3人はその後ろをついていきます。そうしてスーパーまであと少しというところで公の足が止まりました。
「どないした?」
不思議がりながら公の隣にやってきた人が前を見ると、羽織袴姿で腰に刀をさした少女が立っていました。
「誰や?」
「まさか、人に雪、大物2人と同時に出会えるなんて運がいいでござるな」
その言葉で人はピンときました。
「なるほど。テメェが最近の不良襲撃事件の犯人ってわけか」
「拙者は不良を襲撃しているのではなく、成敗しているのでござるよ。そして、不良のまとめ役の人と修羅姫と呼ばれた雪をここで成敗させてもらうでこざる」
侍娘は刀を抜きました。
「ちょいまち。不良を成敗とかゆってるが、成敗する理由はなんや?」
「街に迷惑をかける存在だからでこざるよ」
人の問いに侍娘は迷いなく答えます。
「迷惑をかける、か。1つゆっとくが、お前が襲った人間の中には不良を卒業している真っ当に働いている人もいるし、雪にいたっては街に迷惑をかけたことすらないで」
人の言葉に侍娘は少したじろきましたが、すぐに人を睨み付けました。
「たとえそうだとしても、その力は危険でござる!だから成敗したのでござる!」
「力は悪か?」
「そうでござる!」
「なら、この場で1番の悪はテメェだな」
人のその予想外の言葉に侍娘は驚いて口をパクパクさせました。
「せ、拙者が悪とはどういうことでござるか!」
侍娘は怒鳴りながら人へ刀の切っ先を向けました。
「簡単な話や。こっち4人のうち3人は素手やし、俺が持ってる武器ってゆうてもただのハリセンや。で、テメェが持ってるのは刀。さて、今この場で1番力を持っているのは誰や?」
人の問いかけに侍娘がプルプル震えだしました。
「拙者の力は悪を裁くための正義の力でござる!」
「テメェの正義と悪を周りの人間に押しつけてるんじゃねー!」
人の叫びには公達もビクッとしました。
「テメェの正義はただの自己満足だ!」
「拙者の正義のどこが自己満足だというのでござるか!」
「じゃあ聞くが、誰かがテメェに不良を成敗してくれと頼んだか?」
黙りこんだ侍娘は小さく首を振りました。
「なら、なんでテメェが正義だと言い切れる!それにさっきも言ったがお前が襲った人間の中には今普通に働いている人もいるんだよ。テメェはその職場に『拙者が正義で彼が悪だから彼を成敗しました』と言いにいって『よくやった』と誉めてもらえると思うか?」
侍娘はうつむき、無言で固まってしまいました。
「どうした!なんかゆうてみ!」
「人。落ち着け。近所迷惑だ」
公が人の肩に手を置くと、人は落ち着きを取り戻しました。
「すまんな。少し熱くなってしまったわ」
人が落ち着いたので公は侍娘のほうに視線を向けると、侍娘はまだうつむいたままでした。
「とりあえず、刀をしまってくれるか?」
公の言葉にビクッとした侍娘は刀を鞘におさめました。それを見て公は話しだしました。
「確かに、悪を裁くには力が必要だとは思うよ。でも、力は武力1つだけじゃないし、正義の力もいきすぎたりやり過ぎるとそれは悪となに一つかわらない。それをわかったうえで正義とは何か、悪とは何か。そして、悪とどう立ち向かっていけばいいかもう1度考えなおしてみたらどうだ?」
恐る恐る顔をあげた侍娘に公は微笑みかけました。
「わかりました」
「人も雪もそれでいいか?」
「俺はそれでええで」
「私もそれでいいですよ」
「そういうわけだから、気をつけて帰りなよ」
「迷惑をかけてすまなかったでござる」
最後に頭を下げた侍娘は走り去りました。
それを見送った公は人達と苦笑しあうとスーパーに向かって歩きだしました。
0
あなたにおすすめの小説
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ラン(♂)の父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリー(♀)だった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
しかもジュリーの母親、エリカも現われ、ランの家は騒然となった。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる