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47話
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テスト1週間前とあって、部活や同好会、生徒会の活動も禁止になっているので、公達は満員電車に揺られていた。
「さすがにこの時間だと混んでるな」
「普段はみんな生徒会とか部活とかで乗らない時間帯だからね」
公達は扉に近いところで集まっていた。
「あと、他の生徒も僕達と同じで部活や同好会がないから余計に混んでるんだろうね」
蛍の言葉通り、電車の中は8割が小説高校の生徒達だった。なので、ぎゅうぎゅう詰めの電車の中で話題に上がるのはやっぱり中間テストの話が多かった。
「しかし、作者のせいで変な勝負に巻き込まれてしまったな」
「でも~、勝負するってなると~やる気は出るよね~」
庵や中二ほどではないにしろ、暁もやる気になっていた。
「まぁ、なにもなくただただテストを受けるよりかはマシかもしれないけど、作者が関わってるってのがイヤなところなんだよな」
「そうね。作者が関わってくると変な方向に向かう可能性があるものね」
そこは桜も不安に思うところではあった。
大丈夫よ。テスト期間中はおとなしくしているつもりでいるし、余計な手を加える気もないからテストに集中してね。
「一様その言葉を信じてあげるわ」
楓がそう言うと、電車はちょうど駅に到着して扉が開いた。
そうなると、当然出入りで人々が動いて人波がおきるわけで、その流れに光が巻き込まれた。
「きゃっ」
「危ない」
公はとっさに光を抱き寄せながらつり革を掴むと人波から光を守った。
人の出入りも落ち着き、扉が閉まって電車が出発しても光は公に抱きついたまま離れようとしない。
「いつまで抱きついているの?」
薫の一言に光は慌てて離れようとしたが、満員電車なので距離をとることができないので、とりあえず抱きつくのはやめて顔を赤くしてうつ向いた。
「大丈夫か?」
「は、はい。ありがとうございました」
小声ながらもしっかりと光は公にお礼を言った。
「ふ~ん」
そんな光の様子を見て蛍は微笑ましく笑っていた。
「そういえば、光って最近公とは話すようになってきたよね」
楓の指摘に驚いたように顔を上げた光は、公と目があってまたうつ向いた。
「そういえばそうだな」
「そこは僕も驚きかな。光が1番に心を開くのはクラスメートの楓だと思ってたからね」
にこやかに蛍がそう言っていると、光は体の向きを入れ替えて公に背中を向けて蛍に抱きついた。
「おやおや」
その姿を微笑ましく思いながら蛍が笑っていると光はその胸をぽかぽかと叩いた。その姿に公達もほっこりしていた。
「でも、クラスでも言葉ではないにしても頷いたりして反応してくれるようにはなってるわね」
「そうなんだ」
蛍の微笑みになにか言いたげだった光だが、みんなの視線に気づいてうつ向いてしまった。
そんな中、公は服を後ろから軽く引っ張られた感覚に気づいた。
一瞬視線だけで後ろを確認すると、そこに居たのは少女。さらにはその後ろにはニヤニヤ顔のおっさん。
"なるほど"
状況を理解すると、服を引っ張る手が少し震えていることにも気づいた公。なので、談笑している桜とアイコンタクト。
その一瞬のアイコンタクトで理解した桜は一瞬だけ公の後ろの状況を確認すると公にアイコンタクトを返した。
桜からアイコンタクトが返ってくると、公はカバンからスマホを取り出してカメラを呼び出してムービーモードに変更した。
直後、反転すると少女を抱き寄せて少女のお尻のほうを確認すると、おっさんがしっかりと撫で回していたので用意していたスマホのカメラで撫で回す様子の撮影を開始。そのまま腕を辿るようにカメラを上に向けていって最後にはおっさんの顔を正面から撮影する。
そこでようやく状況を理解したおっさんに向けて微笑んだ公は撮影を止めるとスマホを後ろへ差し出すと、桜がスマホを受け取った。
なので、あいた手でおっさんの腕を掴んで少女のお尻から離す。
「おっさん。もう言い訳できないからな」
「な、なにを言っているんだ!」
「なにって、痴漢の現場をしっかりと押さえたんだから言い訳できないぞって言ってるんだよ」
公の言葉に周りがざわめき始め、周りのお客がおっさんから離れたため、おっさんの周りには少しスペースが出来た。
「私が痴漢だと言うのか!」
「そうだって言ってるんだよ。さっきカメラでその証拠をしっかり撮影したしな」
公の後ろから桜がスマホを見せるとおっさんは顔を青くした。
「ちょうどもうすぐ次の駅に着くからそこで駅員に突き出させてもらうからな」
公の言葉通り電車は駅に到着して扉が開いた。その瞬間、おっさんは公の手を振り払って逃げようとしたが、公に足を引っかけられて転んだ。すると、桜達が背中に乗ったり手足を押さえたりしておっさんを確保した。
「観念しなさい」
「逃がさないよ~」
おっさんを桜達に任せ、公は少女に声をかえる。
「もう大丈夫だからね」
その言葉に公に抱きついたままだった少女は顔を上げて公を見た。
少女の不安そうな表情を見た公が安心させるように優しく微笑みかけると、少女は安心したのかその胸で泣き出した。なので、公は落ち着かせるために少女の頭と背中を撫でてあげた。
その後、やって来た駅員と警官に事情を聞きたいと言われ、おっさんとともに公達は駅内の交番にやって来ていた。
しかし、少女はまだ不安なのか公に抱きついたまま離れようとはしなかったので、公は少女に抱きつかれたまま壁際に立っていた。
「で、どういう状況なんだい?」
警官は公を見た。
「私は痴漢などやっていない!」
「あなたからもちゃんと話は聞きますから」
立ち上がって叫ぶおっさんを駅員がなだめて座らせる。
「俺はこの少女が後ろから服を掴んできたので何事かと思って振り返ると、少女の背後でそこのおっさんがニヤニヤしていたから、まさか痴漢なのか?と思ってスマホを撮影出来る状態で振り返って確認するとおっさんが痴漢していたのでその証拠をスマホで撮影したんです」
公はスマホを取り出した。
「そしたら駅に着いた瞬間におっさんが逃げたそうとしたので足を引っかけてこかして友達に捕まえてもらったんです」
「映像を見せてもらえるかの?」
「もちろん」
公は映像を呼び出すと警官の前で再生した。
「確かに痴漢の決定的な証拠だね」
「違う!私は痴漢じゃない!あの子のお尻に手が当たったのは偶然だ!満員電車でぎゅうぎゅう詰めだったから当たっただけだ!」
まだ往生際の悪いおっさん。
「しっかりと撫で回しているのが映像として残ってるのに当たっただけだと言い張る気なのか?」
証拠の映像からおっさんが痴漢をしていたことは紛れもない真実だと証明されているので警官はおっさんを睨んだ。
「それは………」
睨まれたおっさんは一瞬たじろいだが、すぐに開き直った。
「その映像はデタラメだ!作り物に決まってる!」
おっさんの言葉にみんながため息を吐いた。
「じゃあ聞くが、この子達はどうやって今日のあんたの着ている服を知ったんだ?」
「それは私をつけていたんだよ!」
「じゃあなぜ駅に着いた瞬間逃げたんだ?」
「冤罪で訴えられるからに決まってるだろ!」
「じゃあ、この子達があんたに冤罪をふっかける理由は?」
「それはお金が目当てに決まってるだろ!」
「じゃあ、9度目の痴漢でこうしてここにいるあんたは痴漢じゃないというのか?」
警官の最後の一言に勢いがよかったおっさんは青くなって黙りこんだ。
「調べたらすぐに出てきたよ。あんたが過去8回も痴漢で捕まっている痴漢常習犯だってことがな」
おっさんはなにも言わずに下を向いていた。
「今回はしっかりと証拠の映像まである状況でよくそんな嘘がすらすらと言えるな」
警官は呆れていて、公達は冷ややかな視線をおっさんに向けたのだった。
「さすがにこの時間だと混んでるな」
「普段はみんな生徒会とか部活とかで乗らない時間帯だからね」
公達は扉に近いところで集まっていた。
「あと、他の生徒も僕達と同じで部活や同好会がないから余計に混んでるんだろうね」
蛍の言葉通り、電車の中は8割が小説高校の生徒達だった。なので、ぎゅうぎゅう詰めの電車の中で話題に上がるのはやっぱり中間テストの話が多かった。
「しかし、作者のせいで変な勝負に巻き込まれてしまったな」
「でも~、勝負するってなると~やる気は出るよね~」
庵や中二ほどではないにしろ、暁もやる気になっていた。
「まぁ、なにもなくただただテストを受けるよりかはマシかもしれないけど、作者が関わってるってのがイヤなところなんだよな」
「そうね。作者が関わってくると変な方向に向かう可能性があるものね」
そこは桜も不安に思うところではあった。
大丈夫よ。テスト期間中はおとなしくしているつもりでいるし、余計な手を加える気もないからテストに集中してね。
「一様その言葉を信じてあげるわ」
楓がそう言うと、電車はちょうど駅に到着して扉が開いた。
そうなると、当然出入りで人々が動いて人波がおきるわけで、その流れに光が巻き込まれた。
「きゃっ」
「危ない」
公はとっさに光を抱き寄せながらつり革を掴むと人波から光を守った。
人の出入りも落ち着き、扉が閉まって電車が出発しても光は公に抱きついたまま離れようとしない。
「いつまで抱きついているの?」
薫の一言に光は慌てて離れようとしたが、満員電車なので距離をとることができないので、とりあえず抱きつくのはやめて顔を赤くしてうつ向いた。
「大丈夫か?」
「は、はい。ありがとうございました」
小声ながらもしっかりと光は公にお礼を言った。
「ふ~ん」
そんな光の様子を見て蛍は微笑ましく笑っていた。
「そういえば、光って最近公とは話すようになってきたよね」
楓の指摘に驚いたように顔を上げた光は、公と目があってまたうつ向いた。
「そういえばそうだな」
「そこは僕も驚きかな。光が1番に心を開くのはクラスメートの楓だと思ってたからね」
にこやかに蛍がそう言っていると、光は体の向きを入れ替えて公に背中を向けて蛍に抱きついた。
「おやおや」
その姿を微笑ましく思いながら蛍が笑っていると光はその胸をぽかぽかと叩いた。その姿に公達もほっこりしていた。
「でも、クラスでも言葉ではないにしても頷いたりして反応してくれるようにはなってるわね」
「そうなんだ」
蛍の微笑みになにか言いたげだった光だが、みんなの視線に気づいてうつ向いてしまった。
そんな中、公は服を後ろから軽く引っ張られた感覚に気づいた。
一瞬視線だけで後ろを確認すると、そこに居たのは少女。さらにはその後ろにはニヤニヤ顔のおっさん。
"なるほど"
状況を理解すると、服を引っ張る手が少し震えていることにも気づいた公。なので、談笑している桜とアイコンタクト。
その一瞬のアイコンタクトで理解した桜は一瞬だけ公の後ろの状況を確認すると公にアイコンタクトを返した。
桜からアイコンタクトが返ってくると、公はカバンからスマホを取り出してカメラを呼び出してムービーモードに変更した。
直後、反転すると少女を抱き寄せて少女のお尻のほうを確認すると、おっさんがしっかりと撫で回していたので用意していたスマホのカメラで撫で回す様子の撮影を開始。そのまま腕を辿るようにカメラを上に向けていって最後にはおっさんの顔を正面から撮影する。
そこでようやく状況を理解したおっさんに向けて微笑んだ公は撮影を止めるとスマホを後ろへ差し出すと、桜がスマホを受け取った。
なので、あいた手でおっさんの腕を掴んで少女のお尻から離す。
「おっさん。もう言い訳できないからな」
「な、なにを言っているんだ!」
「なにって、痴漢の現場をしっかりと押さえたんだから言い訳できないぞって言ってるんだよ」
公の言葉に周りがざわめき始め、周りのお客がおっさんから離れたため、おっさんの周りには少しスペースが出来た。
「私が痴漢だと言うのか!」
「そうだって言ってるんだよ。さっきカメラでその証拠をしっかり撮影したしな」
公の後ろから桜がスマホを見せるとおっさんは顔を青くした。
「ちょうどもうすぐ次の駅に着くからそこで駅員に突き出させてもらうからな」
公の言葉通り電車は駅に到着して扉が開いた。その瞬間、おっさんは公の手を振り払って逃げようとしたが、公に足を引っかけられて転んだ。すると、桜達が背中に乗ったり手足を押さえたりしておっさんを確保した。
「観念しなさい」
「逃がさないよ~」
おっさんを桜達に任せ、公は少女に声をかえる。
「もう大丈夫だからね」
その言葉に公に抱きついたままだった少女は顔を上げて公を見た。
少女の不安そうな表情を見た公が安心させるように優しく微笑みかけると、少女は安心したのかその胸で泣き出した。なので、公は落ち着かせるために少女の頭と背中を撫でてあげた。
その後、やって来た駅員と警官に事情を聞きたいと言われ、おっさんとともに公達は駅内の交番にやって来ていた。
しかし、少女はまだ不安なのか公に抱きついたまま離れようとはしなかったので、公は少女に抱きつかれたまま壁際に立っていた。
「で、どういう状況なんだい?」
警官は公を見た。
「私は痴漢などやっていない!」
「あなたからもちゃんと話は聞きますから」
立ち上がって叫ぶおっさんを駅員がなだめて座らせる。
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公はスマホを取り出した。
「そしたら駅に着いた瞬間におっさんが逃げたそうとしたので足を引っかけてこかして友達に捕まえてもらったんです」
「映像を見せてもらえるかの?」
「もちろん」
公は映像を呼び出すと警官の前で再生した。
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「違う!私は痴漢じゃない!あの子のお尻に手が当たったのは偶然だ!満員電車でぎゅうぎゅう詰めだったから当たっただけだ!」
まだ往生際の悪いおっさん。
「しっかりと撫で回しているのが映像として残ってるのに当たっただけだと言い張る気なのか?」
証拠の映像からおっさんが痴漢をしていたことは紛れもない真実だと証明されているので警官はおっさんを睨んだ。
「それは………」
睨まれたおっさんは一瞬たじろいだが、すぐに開き直った。
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「それは私をつけていたんだよ!」
「じゃあなぜ駅に着いた瞬間逃げたんだ?」
「冤罪で訴えられるからに決まってるだろ!」
「じゃあ、この子達があんたに冤罪をふっかける理由は?」
「それはお金が目当てに決まってるだろ!」
「じゃあ、9度目の痴漢でこうしてここにいるあんたは痴漢じゃないというのか?」
警官の最後の一言に勢いがよかったおっさんは青くなって黙りこんだ。
「調べたらすぐに出てきたよ。あんたが過去8回も痴漢で捕まっている痴漢常習犯だってことがな」
おっさんはなにも言わずに下を向いていた。
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