私のための小説

桜月猫

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49話

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 テスト前最後の土日とあって、桜達は公の家にテスト勉強をするため集まっていた。その中には蛍と光と彩も入っていた。

「僕達まで呼んでもらってよかったのかい?」
「あぁ。人数は多いほうがはかどるだろうしな」
「でも、僕達は今平均点の勝負をしている敵どうしだよ?」
「はっ!作者が決めた勝負なんて気にしてられるか!それに、それを言ったら勉強会に参加して不利になるのはそっちだろ。なんせ、成績的にはそっちのほうが上なんだからな」

 なにを言っているんだとばかりに公がため息を吐いていると蛍は笑いだした。

「ふふっ。それもそうだね」
「そうと決まればさっさと勉強するぞ」

 公の号令でみんな教科書やノートを取り出した。

「みんなはいつもどんな感じでテスト勉強してるの?」

 蛍の問いに公が答えた。

「俺達は基本いつもみんなで集まってやってるんだけど、大体各教科を30分ずつローテーションしてやってるな。同じ教科をずっとやってても集中出来ないしな」
「そういう蛍達は~?」
「私達はそれぞれでやってるけど、基本的に軽い復習程度かな」
『おぉ~』

 公達は尊敬の眼差しで蛍達を見た。

「やっぱり普段からちゃんとしている人はそれでいいんだな」
「それじゃあ私達が普段ちゃんとしてないみたいじゃない」
「でも、蛍達と比べたら確実にしてないでしょうね」
「家に帰ってきてから教科書を開くなんてムリ」
「中々毎日の復習とかって習慣づかないんだよね~」

 笑っている暁の隣では公達が頷いていた。

「なので、ご指導のほど、お願いいたします」

 5人は揃って頭を下げた。

「それじゃあみんなで頑張っていこうか」
『おー!』


          ◇


 その頃、庵の家でも庵・朧月・蛙の勉強会が行われていた。

「なぁなぁ、朧月。ここの問題ってどう解けばいいんだ?」
「ここはこの数式を使ってみろ」
「OK」

 まぁ、勉強会と言っても1番成績の悪い庵を2人が徹底的にしごくのがこの勉強会の目的なんだけどね。

「なんか悪いかよ」
「ほら、作者なんか気にせずにさっさとしろ」

 よそ見すると容赦なく朧月のビンタが頭に落ちてきます。

「イッテー!」

 頭を抱えた庵は朧月を軽く睨みました。

「一体誰のために勉強会しているのかわかってるのか?」
「すいませんでした」

 庵はすぐに机に向かって勉強を始めました。
 2人はその様子を両サイドから見ていて、間違っていたらすぐにビンタをした。

「どうしてこの数式を使っているのに途中で変な方向いくんだ?」
「えっ?違うのか?」
「違うな。ここまで戻ってもう1度解きなおしてみろ」

 蛙が指差したところまで戻った庵は再度解き始めた。

「えーと。ここがこうでこうなるから………これでどうだ!」
「正解」
「よし!」

 ガッツポーズする庵の頭を朧月は軽く叩く。

「まだまだ先は長いんだから次いくぞ」
「ってかさ。朧月も国語や英語を勉強したほうがよくねーか?」

 自分ばかり勉強させられていることに少しイラだっていた庵がそんなことを言い出した。

「お前が国語や英語を勉強する時は一緒に教えてもらうよ」
「なら国語か英語しようぜ」
「それは、数学がキリのいいところまで終わってからな」

 蛙にそう言われて庵は落ち込んでやる気がなくなった。それを感じ取った朧月と蛙は帰り支度をした。

「それじゃあ勉強会は終了ということで」
「じゃあな」
「ま、待ってくれ!ちゃんとするから!だから勉強教えて下さい!」
『はぁ』

 ため息を吐いた2人が座り直すと、庵は一生懸命勉強をし始めるのだが、その集中力が長く続くことはなく、1時間に1回はこんなやり取りがおこなわれているのだった。


          ◇


「ふっふっふ。今頃奴らはムダな足掻きをおこなっているだろうな」

 余裕のセリフをはいている中二は今、必死になってテスト勉強をしていた。

「なっ!作者!なぜ我のところにやってきた!」

 いや、原因を作った1人だし、そこはちゃんと行っとかないとね。
 しかし、ちゃんと勉強してるんだね~。感心感心。

「いや、これは………」

 これは?

「ふっ。これはただただ気まぐれに本を見ていただけで、テスト勉強では断じてない」

 そうやって余裕ぶるのは勝手だけど、自分の成績なんだし、余裕があるかどうかわかってるよね?

 俺の言葉に中二は冷や汗を流しだした。

 だったら余裕みせてないでやることやったら?

「……………………………………」

 中二は本とノートを開くと静かに勉強を再開した。


          ◇


 ところ変わって龍の部屋では龍と万結がテスト勉強をしていた。

「なんで俺達まで巻き込まれてるんだか」
「楽しそうだからいいじゃんか。勝負って聞くとなんか燃えるし」

 笑っている万結を見て龍はため息を吐いた。

「ため息禁止!楽しまないと損だよ!」

 また出そうになったため息を止めた龍が万結を見ると、万結は笑顔で龍を見返した。

「そうだな。とりあえずは下位5人に入らなければそれでいいしな」
「そうそう!というわけでここ教えてくれないかな?」
「どこだ?」

 龍は万結の手元を覗きこんだ。


          ◇


 由椰は牡丹と蘭の勉強会にお呼ばれしていた。

「わ、私なんかが参加してよかったのかな?」
「もちろん!上のほうで公が言ってるように、人数がいたほうがはかどるだろうしね!」
「上?公??」

 由椰はわけがわからずに上を見たけど、見えるのは当然天井だけ。なので余計に首を傾げた。

「あはは。そこら辺は気にしなくていいから勉強しよっか」
「由椰は苦手教科とかあるの?」

 蘭の言葉に慌てながら由椰が取り出したのは理科の教科書。

「それじゃあ理科から始めよっか!」
「い、いいんですか?」
「いいよ。それに、教えることで教えている人も勉強しなおしているからね」
「わ、わかりました。お願いします」
「よし!きた!」


          ◇


 図書館で勉強をしていた雪は一段落ついたので背伸びをしていた。
 その近くではたまたまいた長も一段落ついて背伸びをしていた。

「本当にたまたまなの?」
「めんどくさくなって適当に書いてない?」

 2人の疑いの言葉。

 そそそ、そんなことをあるわけないだろ。いちいち1人1人かくのがめんどくさくなってまとめちゃえなんて思ってないない。

「自分で言ったね」
「やっぱりめんどくさいって思ってるんじゃない」

 あ、あはははは。

「まぁ別にいいんだけどね」
「どこでやっても同じだからね」

 そう言ってもらえると助かります。


          ◇


 夕とゆっこも集まって勉強会をしていた。

「もう。なんで私達までこんなことに巻き込まれないといけないのよ!」
「ホントに迷惑な作者よね」

 勉強会というより、ほとんど俺のグチを言い合っている感じだけど。

「勝手に人を巻き込んどいて、グチを言われないとでも思っているんだ」

 言っても仕方ないだろ?だってもう決定事項だし、君たちがどんなにグチグチ言ったところで変わらないんだから。

『はぁ~』

 2人は同時にため息を吐いた。

 なんだよ。それに、下位5人に入らなかったらいいことなんだから。

「はいはい。ゆっこ。勉強しよ」
「は~い」

 やる気がないながらも勉強を始めた2人。

 こんな様子で大丈夫なのかな~?


          ◇


 なんてことをやっているうちにテスト期間も終わってテスト本番。
 小説高校ではテストは2日間に分けて行われ、1日目は国・数・社で2日目が理・英だ。


          ☆


「というわけで、2日間のテストが無事終了して次は結果発表!一体誰が下位5名の中に入るのか!こうご期待!」
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