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84話
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朝。目覚ましがけたたましく鳴り響くが、ベッドで寝ている人物は起きる気配がない。
うん。熟睡中。そうなると、
「こらー!」
怒声をあげながら乱入してきた母親が目覚まし時計を止めてから布団を豪快に剥ぎとった。
「さっさと起きなさい!庵!」
しかし、それぐらいでは起きなさい庵。
「仕方ないわね」
そう言って庵母が取り出したのはフライパン。そして、胸ぐらを掴んで起こすと頬にフライパンを打ち込んだ。
「イッテー!!!」
さすがにここまでされて寝ていられるわけもなく、目覚めた庵は頬を押さえながら庵母を睨み付けた。
「なにしやがる!」
「あんたが起きないからワルいんでしょ!」
「だからって、フライパンでビンタしてくる親がどこにいる!」
はい。ここにいます。
「あぁ~。いたいた~。じゃねーよ!」
あはは。いいノリツッコミだね~。
「うるせー!笑うな作者!」
「庵。作者とじゃれあってないで早く着替えて朝ごはん食べなさい」
庵母の言葉に庵は再度庵母を睨み付けた。
「フライパンビンタをしてきた親が言える言葉じゃねーな!」
「あんたが目覚まし時計で起きないのが悪い」
「だからってフライパンビンタはあり得ねーって!そのせいで別の眠りにつきそうだったじゃねーか!」
「普通に起こしても起きないんだから仕方ないでしょ」
頬に手を当てた庵母は困った表情でため息を吐いた。
「それで行き着く先がフライパンビンタってあり得ねーからな!」
「そんなことより、早くしないと朧月君達が迎えにくる時間になるわよ」
庵母の言葉に時計を見た庵。
現在の時間は7時10分。
「やべっ!」
慌てて制服に着替えた庵はダイニングに行って朝ごはんをかきこんだ。
「ちゃんとよく噛んで食べなさい」
庵母が忠告をするも、庵は食べるスピードを落とすことなく朝ごはんをかきこんでいる。
「ちゃんとよく噛んで食べなさい」
2度目の忠告とともにフライパンで庵の後頭部を殴り飛ばす庵母。
「ぶっ!」
盛大に朝ごはんを吹き出した庵は後頭部を押さえながら机に倒れ伏し、足をバタバタさせた。
「もう。汚いわね」
庵母が困った様子でため息を吐いていると、咳き込みから回復した庵が睨み付けた。
「食事中にフライパンで殴られたら誰でも吹き出すわ!ってか!殴るにしてもなんでフライパンなんだよ!ヘタすりゃ死ぬぞ!」
「ギャグ要員のあんたが死ぬわけないでしょ」
主人公補正もついているからどんな攻撃からでも復活するぞ。
「そんな主人公補正なんてくそだな!」
え~。ギャグ主人公っていえばある意味最強の存在なのに。ね~。
「ね~」
「母さん。ノッかるな」
庵が呆れていると「ピンポーン」とチャイムの音が響いた。
「くそっ!朧月達が来ちまったじゃねーか!」
それもこれも庵がちゃんと目覚まし時計で起きないからだぞ。
「ホントに。自分で起きる時間を決めてセットしてるんだからちゃんと起きないとダメよ」
「確かに目覚まし時計で起きなかった俺も悪いけど、起きてから時間がかかっているのは絶対作者と母さんのせいだからな!」
庵は俺と庵母に文句を言いながら残りの朝ごはんをかきこんでいった。
「なぜか私達のせいにされたわよ」
理不尽だな。
「どこがだ!」
なぜか怒られた。
「理不尽ね」
「こっちが理不尽だって言いたいわ!」
朝ごはんをかきこみながら怒鳴る庵。
「ご飯を食べながら喋ったらダメよ」
「ぐっ!」
この言葉に対しては文句を言えない庵。なので、食べる手を止めた。
「そもそも、母さんがフライパンで殴りかかってこなかったらもっと早く着替えていたし、その分朝ごはんだって早く食えてたし、作者が変に話しかけてこなかったらさらに早くなってたぞ!」
もともと起きる時間が遅いんだから誤差だろ。
「その誤差が命取りになるんだよ」
「なら、今まさに誤差が広がっているのね」
「は?」
庵が首を傾げていると、再度「ピンポーン」とチャイムの音が鳴り響き、庵はハッとして朝ごはんをかきこんだ。
「いってきます!」
「はい。死んでらっしゃい」
「母さん!」
庵母の言葉に庵はダイニングに戻ってきた。
「ほら、朧月君達を待たせているんだから早く行きなさい」
「わかったよ!いってくるよ!」
「はい。いってらっしゃい」
庵母に見送られ、庵は玄関にいくと靴を履いて外に出た。
「やっと出てきたか」
「いつも通り遅いな」
呆れた表情の朧月と蛙。
「お前だって相変わらずイチャイチャしやがって」
庵が睨み付ける先には、朧月と蛙以外に紘と庵・朧月・蛙の幼なじみの庵月が苦笑していた。
「イチャイチャしてねーだろ」
朧月の反論に庵の睨み付けが鋭くなった。
「ほら、行くぞ」
庵の睨み付けなど気にしていない朧月が先を歩き始めると、すぐに紘があとをついていく。
その姿に庵の機嫌が少し悪くなる。
「ほら、行こ」
庵月が促すと、不機嫌なまま庵は蛙と一緒2人のあとをついていった。
そのまま通学路を歩いていると、
「あー!庵ー!」
声のした方向を庵が向くと、そこには小学生の波が押し寄せてきていた。
それを見た朧月は紘を抱き寄せてスピードをあげ、蛙と庵月は庵から離れた。
「えっ?おい」
みんなが離れていったことに庵が戸惑っていると、小学生の波がどんどん近づいてきた。
「なっ!なっ!」
庵が戸惑っている間に小学生の波にのまれた。
「ぐわ~」
『庵!庵!』
神輿のように庵を持ち上げて運んでいく小学生達。
「ちょっ!待て!どこに行く気だ!」
『庵!庵!』
しかし、小学生達は庵の言葉など聞く気がないので止まらない。
「ホントに待てって!」
静止の声をかけながら前方を確認すると、赤信号の横断歩道。
これでようやく止まるとホッとした庵。
赤信号なので当然小学生達は急ブレーキをかけて止まるのだが、庵は投げ出されて車道へと飛び出した。
「なっ!」
予想外の展開についていけていない庵に迫るトラック。
"あっ、死んだな。これ"
直後、トラックにぶち当たった衝撃が庵を襲った。
うん。熟睡中。そうなると、
「こらー!」
怒声をあげながら乱入してきた母親が目覚まし時計を止めてから布団を豪快に剥ぎとった。
「さっさと起きなさい!庵!」
しかし、それぐらいでは起きなさい庵。
「仕方ないわね」
そう言って庵母が取り出したのはフライパン。そして、胸ぐらを掴んで起こすと頬にフライパンを打ち込んだ。
「イッテー!!!」
さすがにここまでされて寝ていられるわけもなく、目覚めた庵は頬を押さえながら庵母を睨み付けた。
「なにしやがる!」
「あんたが起きないからワルいんでしょ!」
「だからって、フライパンでビンタしてくる親がどこにいる!」
はい。ここにいます。
「あぁ~。いたいた~。じゃねーよ!」
あはは。いいノリツッコミだね~。
「うるせー!笑うな作者!」
「庵。作者とじゃれあってないで早く着替えて朝ごはん食べなさい」
庵母の言葉に庵は再度庵母を睨み付けた。
「フライパンビンタをしてきた親が言える言葉じゃねーな!」
「あんたが目覚まし時計で起きないのが悪い」
「だからってフライパンビンタはあり得ねーって!そのせいで別の眠りにつきそうだったじゃねーか!」
「普通に起こしても起きないんだから仕方ないでしょ」
頬に手を当てた庵母は困った表情でため息を吐いた。
「それで行き着く先がフライパンビンタってあり得ねーからな!」
「そんなことより、早くしないと朧月君達が迎えにくる時間になるわよ」
庵母の言葉に時計を見た庵。
現在の時間は7時10分。
「やべっ!」
慌てて制服に着替えた庵はダイニングに行って朝ごはんをかきこんだ。
「ちゃんとよく噛んで食べなさい」
庵母が忠告をするも、庵は食べるスピードを落とすことなく朝ごはんをかきこんでいる。
「ちゃんとよく噛んで食べなさい」
2度目の忠告とともにフライパンで庵の後頭部を殴り飛ばす庵母。
「ぶっ!」
盛大に朝ごはんを吹き出した庵は後頭部を押さえながら机に倒れ伏し、足をバタバタさせた。
「もう。汚いわね」
庵母が困った様子でため息を吐いていると、咳き込みから回復した庵が睨み付けた。
「食事中にフライパンで殴られたら誰でも吹き出すわ!ってか!殴るにしてもなんでフライパンなんだよ!ヘタすりゃ死ぬぞ!」
「ギャグ要員のあんたが死ぬわけないでしょ」
主人公補正もついているからどんな攻撃からでも復活するぞ。
「そんな主人公補正なんてくそだな!」
え~。ギャグ主人公っていえばある意味最強の存在なのに。ね~。
「ね~」
「母さん。ノッかるな」
庵が呆れていると「ピンポーン」とチャイムの音が響いた。
「くそっ!朧月達が来ちまったじゃねーか!」
それもこれも庵がちゃんと目覚まし時計で起きないからだぞ。
「ホントに。自分で起きる時間を決めてセットしてるんだからちゃんと起きないとダメよ」
「確かに目覚まし時計で起きなかった俺も悪いけど、起きてから時間がかかっているのは絶対作者と母さんのせいだからな!」
庵は俺と庵母に文句を言いながら残りの朝ごはんをかきこんでいった。
「なぜか私達のせいにされたわよ」
理不尽だな。
「どこがだ!」
なぜか怒られた。
「理不尽ね」
「こっちが理不尽だって言いたいわ!」
朝ごはんをかきこみながら怒鳴る庵。
「ご飯を食べながら喋ったらダメよ」
「ぐっ!」
この言葉に対しては文句を言えない庵。なので、食べる手を止めた。
「そもそも、母さんがフライパンで殴りかかってこなかったらもっと早く着替えていたし、その分朝ごはんだって早く食えてたし、作者が変に話しかけてこなかったらさらに早くなってたぞ!」
もともと起きる時間が遅いんだから誤差だろ。
「その誤差が命取りになるんだよ」
「なら、今まさに誤差が広がっているのね」
「は?」
庵が首を傾げていると、再度「ピンポーン」とチャイムの音が鳴り響き、庵はハッとして朝ごはんをかきこんだ。
「いってきます!」
「はい。死んでらっしゃい」
「母さん!」
庵母の言葉に庵はダイニングに戻ってきた。
「ほら、朧月君達を待たせているんだから早く行きなさい」
「わかったよ!いってくるよ!」
「はい。いってらっしゃい」
庵母に見送られ、庵は玄関にいくと靴を履いて外に出た。
「やっと出てきたか」
「いつも通り遅いな」
呆れた表情の朧月と蛙。
「お前だって相変わらずイチャイチャしやがって」
庵が睨み付ける先には、朧月と蛙以外に紘と庵・朧月・蛙の幼なじみの庵月が苦笑していた。
「イチャイチャしてねーだろ」
朧月の反論に庵の睨み付けが鋭くなった。
「ほら、行くぞ」
庵の睨み付けなど気にしていない朧月が先を歩き始めると、すぐに紘があとをついていく。
その姿に庵の機嫌が少し悪くなる。
「ほら、行こ」
庵月が促すと、不機嫌なまま庵は蛙と一緒2人のあとをついていった。
そのまま通学路を歩いていると、
「あー!庵ー!」
声のした方向を庵が向くと、そこには小学生の波が押し寄せてきていた。
それを見た朧月は紘を抱き寄せてスピードをあげ、蛙と庵月は庵から離れた。
「えっ?おい」
みんなが離れていったことに庵が戸惑っていると、小学生の波がどんどん近づいてきた。
「なっ!なっ!」
庵が戸惑っている間に小学生の波にのまれた。
「ぐわ~」
『庵!庵!』
神輿のように庵を持ち上げて運んでいく小学生達。
「ちょっ!待て!どこに行く気だ!」
『庵!庵!』
しかし、小学生達は庵の言葉など聞く気がないので止まらない。
「ホントに待てって!」
静止の声をかけながら前方を確認すると、赤信号の横断歩道。
これでようやく止まるとホッとした庵。
赤信号なので当然小学生達は急ブレーキをかけて止まるのだが、庵は投げ出されて車道へと飛び出した。
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