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おじさんから報酬の話が出てくる。嬉しい話だがリサの事があって素直に喜べない。椅子を勧められ素直に腰かけながら、報酬の話を聞いている。驚いたことにおじさんは報酬をお金で払うと言い出した。
わたしはリサと同じ年だ。おじさんから見れば子供に現金を払うようなものだ。もしかして、子供のお小遣い程度の話かと思ったら普通に報酬だった。定額ではなく向こう三か月宿屋の純利益の1%を払うという。
いや、多いだろう。私の仕事に納得してくれたとしても多すぎる。本来ならもらえる報酬に多いというのは間違いだと思う。自分の仕事を評価してもらてたからだ。でも、今回に限ってはお試しも兼ねている。これはどうしてものか。
私は思っていなかった報酬の多さに戸惑っている。私が成人しているのならこの報酬で問題ないが、あいにく私は未成年だ。これは後々問題にならないと良いのだが。気持ち的に複雑で戸惑っているとおじさんは別な方向に勘違いしたのか、足りないか?と聞いていた。首を横に振り否定する。その上で私は別な提案をすることにした。
「おじさん、不躾で。家庭何の問題に口を挟むのは見違っていますが、私から提案があります」
「提案?」
私の言葉におじさんが警戒するように目を細めた。その様子を見ながら私も頷きを返す。なるべく警戒されないように穏やかに頷くが、話を拒否されないようにそのまま提案する事にした。
「わたしはリサの事を心配しています」
「リサの何が心配って言うんだい?」
おじさんはリサの様子に気が付いていないようだ。それとも気が付いていない振りをしているのか、分からない。どちらか分からないがわたしはこの提案を辞めるつもりはなかった。
「おじさん。リサは家族の事で悩んでいます。自分だけ家族の中に入れていないと。リサが気にしている事は何回もお話していたと思うんですけど」
「そうだけど。心配ないよ、経営が安定すればもとに戻るから」
「大人はそう思うかもしれませんが。子供はそうじゃないんです。いま、対応を間違えるとこの先ずっと信用してもらえなくなりますよ? それは嫌じゃありませんか? おじさん達も覚えがありませんか? 大人が真面目に相手をしてくれなくて、もういいや、って思った事がありませんか?」
わたしの言葉におじさんが考え出す。身に覚えがあるのだろう。そこに追い打ちをかける。わたしの提案だ。
「おじさん。今回の報酬はいりません。代わりにリサと真面目に話をしてもらえませんか。いつもみたいに大丈夫と軽く終わらせるのではなく。本人と正面から向き合って、リサの気持ちに一つづつ正直に答えてもらいたいんです。今回の件でリサは自分だけがのけ者にされていると思っています。これって、この思いが根付いてしまうとこの先変えることが出来なくなってしまます。親を信じられなくなってしまうんです」
わたしの意見におじさんは黙り込む。心当たりがあるのか、不愉快なのか。どちらかは分からないが続けることにした。
「リサは大事な友達です。このまま悩んでいるのは見ていられません。どうでしょうか? リサに向き合ってもらえませんか? 私から見てもリサに話をしないのは不自然に感じました。邪推をしてしまうほど不自然だったんです。本人は感じていないはずがありません。分かってもらえませんか?」
「邪推?」
「はい。考えてしまいました」
おじさんは不愉快そうだ。でも、真面目には聞いてくれているらしい。
わたしがりさと同じ年、と言うのも大きいだろう。もう一押しか、と思っていたらおじさんは真面目に頷いて分かったと言ってくれた。
リサとの約束は守れそうだ。
わたしはリサと同じ年だ。おじさんから見れば子供に現金を払うようなものだ。もしかして、子供のお小遣い程度の話かと思ったら普通に報酬だった。定額ではなく向こう三か月宿屋の純利益の1%を払うという。
いや、多いだろう。私の仕事に納得してくれたとしても多すぎる。本来ならもらえる報酬に多いというのは間違いだと思う。自分の仕事を評価してもらてたからだ。でも、今回に限ってはお試しも兼ねている。これはどうしてものか。
私は思っていなかった報酬の多さに戸惑っている。私が成人しているのならこの報酬で問題ないが、あいにく私は未成年だ。これは後々問題にならないと良いのだが。気持ち的に複雑で戸惑っているとおじさんは別な方向に勘違いしたのか、足りないか?と聞いていた。首を横に振り否定する。その上で私は別な提案をすることにした。
「おじさん、不躾で。家庭何の問題に口を挟むのは見違っていますが、私から提案があります」
「提案?」
私の言葉におじさんが警戒するように目を細めた。その様子を見ながら私も頷きを返す。なるべく警戒されないように穏やかに頷くが、話を拒否されないようにそのまま提案する事にした。
「わたしはリサの事を心配しています」
「リサの何が心配って言うんだい?」
おじさんはリサの様子に気が付いていないようだ。それとも気が付いていない振りをしているのか、分からない。どちらか分からないがわたしはこの提案を辞めるつもりはなかった。
「おじさん。リサは家族の事で悩んでいます。自分だけ家族の中に入れていないと。リサが気にしている事は何回もお話していたと思うんですけど」
「そうだけど。心配ないよ、経営が安定すればもとに戻るから」
「大人はそう思うかもしれませんが。子供はそうじゃないんです。いま、対応を間違えるとこの先ずっと信用してもらえなくなりますよ? それは嫌じゃありませんか? おじさん達も覚えがありませんか? 大人が真面目に相手をしてくれなくて、もういいや、って思った事がありませんか?」
わたしの言葉におじさんが考え出す。身に覚えがあるのだろう。そこに追い打ちをかける。わたしの提案だ。
「おじさん。今回の報酬はいりません。代わりにリサと真面目に話をしてもらえませんか。いつもみたいに大丈夫と軽く終わらせるのではなく。本人と正面から向き合って、リサの気持ちに一つづつ正直に答えてもらいたいんです。今回の件でリサは自分だけがのけ者にされていると思っています。これって、この思いが根付いてしまうとこの先変えることが出来なくなってしまます。親を信じられなくなってしまうんです」
わたしの意見におじさんは黙り込む。心当たりがあるのか、不愉快なのか。どちらかは分からないが続けることにした。
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「邪推?」
「はい。考えてしまいました」
おじさんは不愉快そうだ。でも、真面目には聞いてくれているらしい。
わたしがりさと同じ年、と言うのも大きいだろう。もう一押しか、と思っていたらおじさんは真面目に頷いて分かったと言ってくれた。
リサとの約束は守れそうだ。
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