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〇〇しないと出られない部屋、媚薬、おうち
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⚠️完全二次創作⚠️
Baker‘s dozenの殺し屋、オン・ユチ、トレーズ、スィーサンが目覚めたのは殺風景な真っ白い部屋の中だった。
ユ「ん…なあに…寝てたの?」
ト「…え、何処ここ」
スィ「くそ、頭痛え」
薬で眠らされていたのか、3人は敵の渦中にいるのではと警戒する。そして部屋の上の方へ視線をやった時、ありえない文字が見えたのだ。
「「「3Pしないと出られない部屋…?」」」
その言葉を目にするや否やユチは立ち上がりドアに向かって重い蹴りを一撃喰らわせた。
スィ「…!?お前何してんだよいきなりっ」
ユ「開かない…」
ユチは絶望したように目を見開きドアにしなだれかかった。
ト「えっと…3Pってつまり…いやでももしかしたら違う意味かもしれないですし!」
スィ「いや…十中八九セックスだろ」
トレーズはだよね…と腑に落ちた様子だったが、その目はひどく泳いでいる。
ふとスィーサンが部屋の奥に視線をやるとそこにはダブルベットが。
そしてその横の棚には紙切れとコンドームが置いてある。しかもとんでもない数の箱。
スィーサンが紙切れを見るとこう書いてあった。
~この部屋のルール説明~~~~~~~~~~~
1、攻めは2人、受けは1人でセックスをすること。
2、受けのことをイかせないと出られない。
以上。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
スィ「くっそまじかよ…」
トレーズとスィーサンは付き合っているとはいえ、彼ら3人は愛人関係ではないしトレーズとスィーサンはユチに裸すら見せたことがない。
しかもユチとスィーサンは互いを軽く嫌い合っているという都合の悪さだ。
そんな相手とキス…を軽く飛び越えたセックスなんて…
しかしやらねば出ることが出来ないのだ。
ト「…どうする?スィーサン?」
スィ「どうにか俺が打開策を考えt…」
その時ユチが2人の腕をぐいと引っ張りベットへと半ば強引に転がした。
ト「…???ユチさん???」
スィ「おまっ、何する気だよ!?」
ユチはため息を一つ吐くとこう言った。
ユ「私はね仕事で何人もの男を抱いてきたけど、あんたたちは別、抱く気も抱かれる気も起きない」
…けどねとユチは続ける
ユ「こんな馬鹿げた空間で時間無駄にすんならセックスしたほうがマシよ」
そういうと2人のズボンのチャックに手をかけた。
ト「!?待ってユチさん!!!」
スィ「っ!?おい!!!」
ユ「私じゃ勃たないでしょ?ならシてあげるから黙ってて」
そう言うと2人の唆り立ったモノを交互に口に含み始めた。
ト「…!ダメ…!ユチさんにそんな事させられない…!」
ユ「トレーズ、良い子だから静かにしてて」
スィ「…っ」
トレーズのモノを喉奥まで咥えながら慣れた手付きでスィーサンのモノを扱く。
酷く扇情的な音が室内に響くのだった。
ト「うっ…やぁ…イッちゃ…」
スィ「…ふっ…う…」
ユ「…そろそろ頃合いかしら」
ちゅぽんと口を離し、手を止めると先ほどとは比べ物にならないくらいに2人のモノが唆り立っていた。
スィ(…ああ、クソッ屈辱的だ…)
ト「…ごめんなさいユチさん、こんなこと…」
ユ「いいのよ、気にしないから」
ユ「それで、次はあんたたちの番でしょ?」
そう言うとユチはばさっとドレスを脱いだ。彫刻のような白い肌と美しい曲線に思わず2人は生唾を飲み込んだ。
ユ「ほら、私はいつでも良いからさっさと済ませましょう」
ユチは下着を脱ぎ捨て露わな姿でベッドに寝転んだ。
スィーサンは恋人に慣れないことをさせるべきではないと判断し、前に出た。
スィ「ああ、じゃあ俺が行くわ」
コンドームをつけた後、自身のモノをユチの入り口にあてがう。
クチュン、と音を立てユチの中へヌプヌプと案外すんなり入っていく。
スィ「動くぞ」
ユ「ええ」
ユチの中は想像以上に気持ちが良くスィーサンはすぐに達しそうになった。
スィ(くそ…だめだ…俺より先にこいつをイカせないと…くそっ)
ビクンッ
しかし願いも虚しくスィーサンはあっけなくゴムの中に欲を吐き出してしまった。
肝心のユチは…顔の火照りどころか汗ひとつかかずに変わらぬ表情をしていた。
スィ「…ハッ、お前に何人もの男が溺れるわけだな
、畜生…」
ユ「で、全く気持ちよくなかったんだけど?アンタやる気あんの?」
挑発的なユチの言葉に思わずスィーサンは声を荒げた
スィ「は!?やる気どうこうの話じゃねーよ!こっちは恋人の前で他の女抱くなんて屈辱受けてんだぞ!」
ユ「ハッ、アンタとあたしじゃ無理みたいね」
ああ、と吐き捨てたスィーサンの目線はトレーズへ向けられた。トレーズはビクッと視線を落とす。
スィ「トレーズ」
ト「…僕がすればいいの?でも僕経験ないし…」
スィ「ああ、だから俺がサポートしてやるから、こっち来い」
トレーズは重い足取りでベッドの方へ向かった。
スィーサンが手伝いながら服を脱いでいく。
スィ「すまん…出るために早めに終わらせるから」
ト「いいよ、僕らなにも悪くないじゃない。ユチさんが可哀想だし負担も考えて早く終わらせよう。」
コンドームの付け方すら分からないトレーズ、スィーサンが後ろについてサポートしながら行為に及ぶことにした。
ユ「トレーズ、怖くないわよ。おいで。」
ト「…はいっ」
昔恋焦がれてた人で初めてを奪われるとは思ってもみなかった。こんな形じゃなければ少しは嬉しかったのかな、と考えているうちにユチの中へと入っていった。
ト「あったかい…」
まだ緊張した面持ちのトレーズ。
すかさずユチが手を伸ばし、胸に抱き寄せた。
ト「!?ユチさんッ…」
ユ「緊張してたら私もあなたも気持ちよくなれないでしょう。大丈夫よ、怖くないわ。」
ユチの甘く優しい言葉に心が解けていくトレーズ。
ト「スィーサン、僕動いてみるね…」
背後にいるスィーサンに確認を取り、腰を動かしていく。
ハッ…ハッ…
スィ「トレーズ、もう少し上を擦ってやってくれ。」
ト「…こう?」
Gスポットに当たるように動けば先程より少しユチも気持ちよさそうに見えた。
だがイカせられるほどの刺激ではなさそうだ。
ト「…ごめッ、僕もう…ッ…!」
そしてトレーズもユチより先にイってしまったのだった。
ユ「ん…ありがと…ごめんね、トレーズ」
ト「あっ、いえ大丈夫です…」
しかしトレーズは初めてだ。今の一回でかなり刺激が強く疲れていると見える。
そう踏んだスィーサンはコンドームをつけた。
スィ「…すまんユチ、トレーズ、嘘でも恋人のフリぐらいはしねえとお前イカせられねえわ。」
ユ「え…恋人?」
スィーサンは続ける
スィ「俺がトレーズ抱く時好きって気持ちも一緒なのが重要な気がする。好意的な相手なら全部曝け出せるはずだろ。」
ユ「…確かにね」
スィ「だから嘘でいい、今だけ俺に好意的になってくれ」
そう言い終わるとスィーサンはユチに挿入し、腕をひいて身体を起こした。
ユ「あっ…?」
スィ「まだ奥突いてなかったな」
そういうとスィーサンはユチを抱えたままベッドから立ち上がった。
ユ「まって…!あ…や!」
スィーサンが少し上下に揺れただけでユチは今まで以上に反応した。
スィ「…はっ、お前これ弱いんだな…?」
ユ「ッらめ!奥あたって…ッ!あ…!イっちゃう…!」
スィ「ああ…このままイってくれ…ッ」
ユ「~~~ッ!!」
ユチの身体が一際大きくビクンと揺れた。
どうやら達してくれたようだ。
ユ「…あ…」
そのままユチの視界が霞む。
彼女はスィーサンに抱かれたままコテンと気絶してしまった。
ガチャリ
その時ドアが開く音がした…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ユ「…んっ寝てたの…?」
ユチは気がつくとドアが開いた先程の部屋のベッドに寝ていた。
服は着せてある。
ト「!ユチさん!良かった~…」
スィ「目覚めたか」
ユ「スィーサン、トレーズ…」
今までのことを思い出し、ユチは逆に冷静になった。
ユ「ごめんなさい、あんたたちカップルの仲を危うくするようなことして…」
その言葉を聞いてスィーサンはハッと笑った。
スィ「こんなことじゃ俺とトレーズの愛は変わんねえよ。なあ、」
ト「うん、それにこうしてなかったら一生出られなかったかもしれないですし、ユチさんに感謝したいです。」
ユ「…そう」
ユチは安心したように微笑んだ。
ユ「じゃあ行きましょ、任務入ってるかもしれないし。」
ト「…あ!そうだ!時間けっこう経っちゃってますよね…」
スィ「まあ大丈夫だ、ボスには俺から上手く説明しておくさ。」
そう言いながら3人は部屋を去った。
この事件を経てスィーサンとユチの仲は良くなったか…と言われると、そうでもない。と言っておく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スィ「…ユチすまん、今月渡したバジリンの中に、媚薬入ってたんだ。」
ユ「は???」
突然のカミングアウトにユチは素っ頓狂な声を上げた。
ユ「何してんのよ…!点眼しても問題ない成分なんでしょうねっ!?」
スィ「本当にすまん!ああ、点眼する分には問題ない。」
ユ「…なんでそんなもの作ったのよ?」
スィーサンは一瞬目を泳がせてこうつぶやいた。
スィ「…ヘンリーの頼みで。」
ユ「チッ、あのエロジジイ…。」
ボスのことをこんな呼び方するのはユチだけだろう。それはさておき。
ユ「で…?中和する薬とかないのっ…?」
スィ「ユチ?」
言いかけたところでユチの身体が脈打った。
なんでもないと言いたかったのだが、身体にはすぐ異変が現れた。
顔は火照り、息は荒くなり、胸の中が燻るような感覚だ。
スィ「まずい、すぐ休憩室に、おいトレーズ!手伝ってくれ!」
ト「何~?え、ユチさん!大変!」
二人はすぐさま地下にある休憩室にユチを運んだ。
ユ「はっ、アツ…」
ト「これ熱あるんじゃないの?医務室行った方がよくない?」
スィ「いや、トレーズ。これは多分媚薬の効果だ。俺が間違えてユチに渡しちまった。」
トレーズは一瞬思考が止まったが深く考えるのをやめた。
ト「…そっか、どうすれば治まるの?」
スィーサンはバツが悪そうな顔をして答えた。
スィ「実は…この薬の効果、性行為しなければ治らないんだ。」
ユチとトレーズは一瞬思考が止まった。
そしてユチは呆れたように呟く。
ユ「あんた、本当にバカね、ふざけてる、」
ト「性行為…もしかして性行為しないと一生治らないの?」
恐ろしいことだが、とスィーサンは頷いた。
ユ「…ゴム持ってきなさい」
スィ、ト「「へ?」」
ユチは二人を半分睨みつけながら叫んだ。
ユ「コンドームよ、コンドーム!こうなった責任とってよね!トレーズも!」
完全にトレーズはとばっちりだが、と言いかけたスィーサンだったがここは自分が責任を果たすのが至極真っ当だと思ったのだった。
スィ「ユチ、触るぞ」
ユ「ええ…」
ト「ごめんなさいユチさん…」
二人はユチの滑らかな肌に指を滑らせていく。
胸元に行き着くとスィーサンは首筋にキスしながら突起に触れた。
トレーズも左胸の突起に吸い付いた。
ユ「ふ、ぅんッ…」
滅多に喘がないユチが思わず声を漏らす。媚薬の効果はテキメンのようだ。
白い彫刻のような体にキスを落としていく。
スィ「…ドレス、汚すと悪いな、脱がしていいか?」
ユ「いいわよ」
スィーサンは女性との交際経験もあり手慣れた様子だった。
ホックを外し、ばさっとドレスを脱がすとその白い肌がいっそう顕になった。
ト「ユチさん…綺麗…」
思わず漏らすトレーズに息を整えながらユチが笑いかける。
ユ「ふ…、今日だけ、好きにしていいわ、」
扇状的なその誘いに赤面するトレーズだった。
するりと腹から下へ辿っていくとショーツの割れ目が少し濡れていた。
スィ「…濡れてるな、でも一応解すぞ。痛くする趣味はないからな。」
スィーサンはそう言うと、するっとショーツを脱がした。
真っ赤に熟れた秘所はヒクヒクと痙攣していた。
ぐちゅ、ぬちゅと指を出し入れすると音が響く。
その間、トレーズは胸を刺激し続ける。
ユ「んゃっ…あっ…そこっ…」
スィ「ここか?」
スィーサンは指を入れながらクリトリスを親指で刺激する。
ト「ユチさん…かわい…」
ユ「ふゃっ…にゃっ…んう…きもち…」
ユチは痛がりもせず善がってくれていた。
スィ「ん…そろそろいいか…」
スィーサンはトレーズに目配せすると、トレーズはコンドームを取り出し自身のものにつけた。
ト「ユチさん、挿れるね…」
ユ「あっ…?!」
ずぷぷ…と挿入すれば今までにないくらいの快感がユチを襲った。
ターゲットと寝ることはしばしばあれどこんな快感は初めてだ。
ユ「まって…!トレーズっ!こわいっ」
スィ「大丈夫だ、ユチ」
そう言ってスィーサンはユチに口付けした。ふわふわとしたまた別の快感がユチを満たす。
ぱちゅんぱちゅん
ユ「んむっ…~~~ッ!」
ト「はっ、ユチさんきもちい…」
トレーズが夢中で腰を振る様にも興奮したスィーサンはトレーズにキスを求める。
ト「スィーサッ…きもちいっ…」
スィ「ん…いい子だぞ、トレーズ…」
ト「あっ、もうい、くっ…!」
トレーズが達した瞬間、ユチの体の火照りがすうっと引いていった。
ユ「…あ、効果切れたみたい」
スィ「そうみたいだな、だけど」
そういうとスィーサンはコンドームを装着しユチに後ろから挿入した。
ユ「んえっ?」
スィ「生殺しはきちいわ、悪りぃ」
そういうとユチの腰を掴み、勢いよく連動させた。
ユ「まっ…!やぁ!激しッ!!」
ト「凄…ユチさん壊れないかな…」
パンパンと激しく肌がぶつかる音が響く。より激しさを増したまま、スィーサンは達しずる、と自身の欲を引き抜いた。
と、同時にユチはベッドの上へ倒れ込んだ。
ユ「いい?今度媚薬作る時は」
スィ「薬液の色を変える。」
ユ「約束よ!?絶対だからね!」
あんなに激しい情事に及んだ後なのにユチは寧ろピンピンしていた。
スィーサンとトレーズは疲れ切っていたが。
ト「ユチさん…」
ユ「なあに?トレーズ」
ト「また三人でシません?なんて」
そのとんでもない提案に笑うスィーサンと顔を真っ赤に染めるユチだった。
「絶対お断り!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
午後18時
今日は早めに退勤ができたスィーサンが向かうはトレーズの家。
二人は恋人同士なのだが最近困ったことが。
同僚のもう一人の殺し屋、オン・ユチを入れた三人でのセックスにハマってしまっているのだ。
この関係…いいのか?と思いつつも今日も久々にその気でユチも家に呼んだのだった。
ト「おかえり!スィーサン!」
ユ「おかえりなさい。」
食事を作っていてくれたトレーズがパタパタと玄関に駆け寄って抱きついてきた。
俺の恋人は本当に可愛い、そう思うスィーサンだった。
一方ユチはソファに座りドレスの裾を繕っていた。
ユチには全く…ではないがあまり可愛げがないな、と思うスィーサン。
ト「今日はね!中華料理にしたんだ!スィーサンとユチさんのために!」
そうニコニコ顔で笑うトレーズをスィーサンは愛おしく感じながら荷物を片付けた。
スィ「ありがとな、お前の料理の腕前は世界一だからな。」
ユチがふふっと笑う。
ユ「センセもそんなこと言うのね、トレーズだけにだと思うけど。」
そんなことってなんだよ…と少し不服そうなスィーサンを横目に、さあ食べよ!とトレーズが催促するのだった。
夕飯が終わり、ひと足先に風呂を済ませたユチはソファで映画を見ていた。
スィ「じゃあ俺ら風呂入ってくるわ。」
ユ「ん~、行ってらっしゃい。」
ここまでの仲になるともう二人で風呂に行くことにも疑問を持たない。
トレーズの家の風呂は意外と広いのがスィーサンの中ではお気に入りポイントだった。
浴槽も二人でゆったり浸かれる。
ト「んふ、今日はもうやる気ですか~センセ。」
スィ「ふっ、その呼び方はやめてくれ。」
早速えっちなモードに二人が入り始めた時、ガラッと風呂場のドアが開いた。
スィ「!?ユチ?」
ユ「なんかもう一回入りたくなっちゃったからお邪魔するわ。」
ト「わ!ユチさんいらっしゃいませ~!」
一糸纏わぬその姿体を見る度にドキドキする。
こんなんでも出会ってきた女の中でもかなり美人な方だからな、とスィーサンが悶々としていると。
ト「ユチさん、身体洗ってあげるね。」
トレーズがそう切り出し浴槽から出て行った。
ユ「ふ、もうその気なの?トレーズ。」
トレーズは素手で泡を泡立てながら言った。
ト「勿論、折角三人でこうやって会えてるんだし、ね。」
もこもこの泡がユチの身体を覆っていく。
初めはくすぐったがっていたユチだが、際どいところにトレーズの手が向かうにつれてやらしい気持ちになってきた。
ト「ユチさんのここピンクで可愛い…肌も真っ白で綺麗だね。」
そう言って胸の突起をくるくると弄る。
ユ「ん…トレーズ…」
ユチも感じ始めている。
トレーズの手は徐々に下へと伸びていく。
次第に手は割開いた秘所へ、
ト「僕あんまりここ触ってない気がするな、いっぱい触っていい?」
風呂場だからだろうか、ぐちゅぐちゅとした水音が余計に響く。
ユ「っん…あ…いい…」
と、一部始終を見ていたスィーサンはそろそろ限界だった。
無理もない、大好きな恋人と気になる女が交わっているのだから。
スィーサンはざばと浴槽から立ち上がった。
ト「んあ、スィーサンも来る?」
スィ「ああ…ユチ」
スィーサンはユチに呼びかけると深くキスをした。
下はトレーズに弄られ、上はスィーサンに溶かされている。
ユ「~ッ!」
スィ「ユチ、ベロ出せ。」
そう言ってユチに舌を出させるとそれをパクと口に咥えた。
チュッ、ヂュッと舌を吸ったりしながらユチの口内を蹂躙していく。
それに合わせてトレーズも指の動きを速める。
ユチはすっかりトロトロになった。
ユ「…ふ、腰ぬけちゃっ」
ト「おっと、スィーサン、そろそろベッド行こうか?」
スィ「ああ、そうだな。」
まだまだ夜は終わらない。
ユ「いやっ、まってぇっ、トレーズッ!」
ベッドに移行するとすぐにトレーズがユチの脚をグッと持ち上げ、秘所を舐め始めた。
ト「ふふ、ぐちゃぐちゃだねえここ、可愛い。」
快感を逃そうにもスィーサンが腕をガッチリ固定していて動けない。
ユチは腰を動かしながら必死に快感から逃げようとした。
スィ「ユチ、大丈夫だ気持ちいいだけだから。」
そう言いながら片腕の拘束を外したスィーサンの手が胸へと伸びてくる。
もはや片腕だけではこの快感は逃がせまい。
ユ「無理ッむりぃっ、いやっキちゃうっ…あっ!」
ユチはプシッと潮を吹いた。
ト「んふふ、上手にイケたね…可愛い、ユチさん」
トレーズは顔にかかった潮を丁寧に舐め取りながら言った。
スィ「そろそろ挿れていいか?」
ト「そだね。」
ユチを少し移動させて、スィーサンは枕をユチの腰の下辺りに敷いた。
ユ「…んえ?」
スィ「こうするといいトコ当たって気持ちいいらしいぞ。」
そういうとコンドームをつけ、ユチの中にずぷっと挿入した。
ユ「~ッ!?あっこれ、やぁ!」
スィ「んー?」
ずぷずぷと挿入を繰り返せばユチの嬌声が増していく。
ユ「んゃっ、トレーズっ、助けっ」
ト「んふ、ユチさんほんとに可愛いね…」
トレーズはご褒美と言わんばかりにキスをする。
浅くもなく深くもないキスに心地よさを感じるユチだった。
そうこうしている間にスィーサンのピストンが速くなっていく。
スィ「…ユチッ、イきそうッ…あ」
そうしてユチの仲に欲を吐き出した。
ユチは余韻でびくびくしている。
ト「すぐのところ悪いけど、僕の番ね!」
ユ「へっ、まって、まだイって…」
そういうとトレーズはユチの腕を引き中に挿入した。
ユ「~~~ッ!!」
ト「あは、ユチさんすごっ、めっちゃ締まるっ」
対面座位の格好になったユチとトレーズは互いの欲をぶつけ合った。
ユ「あッ、おくあたってッ、んゃッ、」
ト「凄い…きもちいね、ユチさんッ」
そうしてゴム越しに欲を吐き出すとユチはトレーズにぐったりとしなだれかかった。
スィ「少し無理させたか?」
ト「そーかも、でもすっごく可愛いかったよ…ユチさん♡」
多幸感の中、ユチは微睡みに落ちていくのだった。
Baker‘s dozenの殺し屋、オン・ユチ、トレーズ、スィーサンが目覚めたのは殺風景な真っ白い部屋の中だった。
ユ「ん…なあに…寝てたの?」
ト「…え、何処ここ」
スィ「くそ、頭痛え」
薬で眠らされていたのか、3人は敵の渦中にいるのではと警戒する。そして部屋の上の方へ視線をやった時、ありえない文字が見えたのだ。
「「「3Pしないと出られない部屋…?」」」
その言葉を目にするや否やユチは立ち上がりドアに向かって重い蹴りを一撃喰らわせた。
スィ「…!?お前何してんだよいきなりっ」
ユ「開かない…」
ユチは絶望したように目を見開きドアにしなだれかかった。
ト「えっと…3Pってつまり…いやでももしかしたら違う意味かもしれないですし!」
スィ「いや…十中八九セックスだろ」
トレーズはだよね…と腑に落ちた様子だったが、その目はひどく泳いでいる。
ふとスィーサンが部屋の奥に視線をやるとそこにはダブルベットが。
そしてその横の棚には紙切れとコンドームが置いてある。しかもとんでもない数の箱。
スィーサンが紙切れを見るとこう書いてあった。
~この部屋のルール説明~~~~~~~~~~~
1、攻めは2人、受けは1人でセックスをすること。
2、受けのことをイかせないと出られない。
以上。
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スィ「くっそまじかよ…」
トレーズとスィーサンは付き合っているとはいえ、彼ら3人は愛人関係ではないしトレーズとスィーサンはユチに裸すら見せたことがない。
しかもユチとスィーサンは互いを軽く嫌い合っているという都合の悪さだ。
そんな相手とキス…を軽く飛び越えたセックスなんて…
しかしやらねば出ることが出来ないのだ。
ト「…どうする?スィーサン?」
スィ「どうにか俺が打開策を考えt…」
その時ユチが2人の腕をぐいと引っ張りベットへと半ば強引に転がした。
ト「…???ユチさん???」
スィ「おまっ、何する気だよ!?」
ユチはため息を一つ吐くとこう言った。
ユ「私はね仕事で何人もの男を抱いてきたけど、あんたたちは別、抱く気も抱かれる気も起きない」
…けどねとユチは続ける
ユ「こんな馬鹿げた空間で時間無駄にすんならセックスしたほうがマシよ」
そういうと2人のズボンのチャックに手をかけた。
ト「!?待ってユチさん!!!」
スィ「っ!?おい!!!」
ユ「私じゃ勃たないでしょ?ならシてあげるから黙ってて」
そう言うと2人の唆り立ったモノを交互に口に含み始めた。
ト「…!ダメ…!ユチさんにそんな事させられない…!」
ユ「トレーズ、良い子だから静かにしてて」
スィ「…っ」
トレーズのモノを喉奥まで咥えながら慣れた手付きでスィーサンのモノを扱く。
酷く扇情的な音が室内に響くのだった。
ト「うっ…やぁ…イッちゃ…」
スィ「…ふっ…う…」
ユ「…そろそろ頃合いかしら」
ちゅぽんと口を離し、手を止めると先ほどとは比べ物にならないくらいに2人のモノが唆り立っていた。
スィ(…ああ、クソッ屈辱的だ…)
ト「…ごめんなさいユチさん、こんなこと…」
ユ「いいのよ、気にしないから」
ユ「それで、次はあんたたちの番でしょ?」
そう言うとユチはばさっとドレスを脱いだ。彫刻のような白い肌と美しい曲線に思わず2人は生唾を飲み込んだ。
ユ「ほら、私はいつでも良いからさっさと済ませましょう」
ユチは下着を脱ぎ捨て露わな姿でベッドに寝転んだ。
スィーサンは恋人に慣れないことをさせるべきではないと判断し、前に出た。
スィ「ああ、じゃあ俺が行くわ」
コンドームをつけた後、自身のモノをユチの入り口にあてがう。
クチュン、と音を立てユチの中へヌプヌプと案外すんなり入っていく。
スィ「動くぞ」
ユ「ええ」
ユチの中は想像以上に気持ちが良くスィーサンはすぐに達しそうになった。
スィ(くそ…だめだ…俺より先にこいつをイカせないと…くそっ)
ビクンッ
しかし願いも虚しくスィーサンはあっけなくゴムの中に欲を吐き出してしまった。
肝心のユチは…顔の火照りどころか汗ひとつかかずに変わらぬ表情をしていた。
スィ「…ハッ、お前に何人もの男が溺れるわけだな
、畜生…」
ユ「で、全く気持ちよくなかったんだけど?アンタやる気あんの?」
挑発的なユチの言葉に思わずスィーサンは声を荒げた
スィ「は!?やる気どうこうの話じゃねーよ!こっちは恋人の前で他の女抱くなんて屈辱受けてんだぞ!」
ユ「ハッ、アンタとあたしじゃ無理みたいね」
ああ、と吐き捨てたスィーサンの目線はトレーズへ向けられた。トレーズはビクッと視線を落とす。
スィ「トレーズ」
ト「…僕がすればいいの?でも僕経験ないし…」
スィ「ああ、だから俺がサポートしてやるから、こっち来い」
トレーズは重い足取りでベッドの方へ向かった。
スィーサンが手伝いながら服を脱いでいく。
スィ「すまん…出るために早めに終わらせるから」
ト「いいよ、僕らなにも悪くないじゃない。ユチさんが可哀想だし負担も考えて早く終わらせよう。」
コンドームの付け方すら分からないトレーズ、スィーサンが後ろについてサポートしながら行為に及ぶことにした。
ユ「トレーズ、怖くないわよ。おいで。」
ト「…はいっ」
昔恋焦がれてた人で初めてを奪われるとは思ってもみなかった。こんな形じゃなければ少しは嬉しかったのかな、と考えているうちにユチの中へと入っていった。
ト「あったかい…」
まだ緊張した面持ちのトレーズ。
すかさずユチが手を伸ばし、胸に抱き寄せた。
ト「!?ユチさんッ…」
ユ「緊張してたら私もあなたも気持ちよくなれないでしょう。大丈夫よ、怖くないわ。」
ユチの甘く優しい言葉に心が解けていくトレーズ。
ト「スィーサン、僕動いてみるね…」
背後にいるスィーサンに確認を取り、腰を動かしていく。
ハッ…ハッ…
スィ「トレーズ、もう少し上を擦ってやってくれ。」
ト「…こう?」
Gスポットに当たるように動けば先程より少しユチも気持ちよさそうに見えた。
だがイカせられるほどの刺激ではなさそうだ。
ト「…ごめッ、僕もう…ッ…!」
そしてトレーズもユチより先にイってしまったのだった。
ユ「ん…ありがと…ごめんね、トレーズ」
ト「あっ、いえ大丈夫です…」
しかしトレーズは初めてだ。今の一回でかなり刺激が強く疲れていると見える。
そう踏んだスィーサンはコンドームをつけた。
スィ「…すまんユチ、トレーズ、嘘でも恋人のフリぐらいはしねえとお前イカせられねえわ。」
ユ「え…恋人?」
スィーサンは続ける
スィ「俺がトレーズ抱く時好きって気持ちも一緒なのが重要な気がする。好意的な相手なら全部曝け出せるはずだろ。」
ユ「…確かにね」
スィ「だから嘘でいい、今だけ俺に好意的になってくれ」
そう言い終わるとスィーサンはユチに挿入し、腕をひいて身体を起こした。
ユ「あっ…?」
スィ「まだ奥突いてなかったな」
そういうとスィーサンはユチを抱えたままベッドから立ち上がった。
ユ「まって…!あ…や!」
スィーサンが少し上下に揺れただけでユチは今まで以上に反応した。
スィ「…はっ、お前これ弱いんだな…?」
ユ「ッらめ!奥あたって…ッ!あ…!イっちゃう…!」
スィ「ああ…このままイってくれ…ッ」
ユ「~~~ッ!!」
ユチの身体が一際大きくビクンと揺れた。
どうやら達してくれたようだ。
ユ「…あ…」
そのままユチの視界が霞む。
彼女はスィーサンに抱かれたままコテンと気絶してしまった。
ガチャリ
その時ドアが開く音がした…
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ユ「…んっ寝てたの…?」
ユチは気がつくとドアが開いた先程の部屋のベッドに寝ていた。
服は着せてある。
ト「!ユチさん!良かった~…」
スィ「目覚めたか」
ユ「スィーサン、トレーズ…」
今までのことを思い出し、ユチは逆に冷静になった。
ユ「ごめんなさい、あんたたちカップルの仲を危うくするようなことして…」
その言葉を聞いてスィーサンはハッと笑った。
スィ「こんなことじゃ俺とトレーズの愛は変わんねえよ。なあ、」
ト「うん、それにこうしてなかったら一生出られなかったかもしれないですし、ユチさんに感謝したいです。」
ユ「…そう」
ユチは安心したように微笑んだ。
ユ「じゃあ行きましょ、任務入ってるかもしれないし。」
ト「…あ!そうだ!時間けっこう経っちゃってますよね…」
スィ「まあ大丈夫だ、ボスには俺から上手く説明しておくさ。」
そう言いながら3人は部屋を去った。
この事件を経てスィーサンとユチの仲は良くなったか…と言われると、そうでもない。と言っておく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スィ「…ユチすまん、今月渡したバジリンの中に、媚薬入ってたんだ。」
ユ「は???」
突然のカミングアウトにユチは素っ頓狂な声を上げた。
ユ「何してんのよ…!点眼しても問題ない成分なんでしょうねっ!?」
スィ「本当にすまん!ああ、点眼する分には問題ない。」
ユ「…なんでそんなもの作ったのよ?」
スィーサンは一瞬目を泳がせてこうつぶやいた。
スィ「…ヘンリーの頼みで。」
ユ「チッ、あのエロジジイ…。」
ボスのことをこんな呼び方するのはユチだけだろう。それはさておき。
ユ「で…?中和する薬とかないのっ…?」
スィ「ユチ?」
言いかけたところでユチの身体が脈打った。
なんでもないと言いたかったのだが、身体にはすぐ異変が現れた。
顔は火照り、息は荒くなり、胸の中が燻るような感覚だ。
スィ「まずい、すぐ休憩室に、おいトレーズ!手伝ってくれ!」
ト「何~?え、ユチさん!大変!」
二人はすぐさま地下にある休憩室にユチを運んだ。
ユ「はっ、アツ…」
ト「これ熱あるんじゃないの?医務室行った方がよくない?」
スィ「いや、トレーズ。これは多分媚薬の効果だ。俺が間違えてユチに渡しちまった。」
トレーズは一瞬思考が止まったが深く考えるのをやめた。
ト「…そっか、どうすれば治まるの?」
スィーサンはバツが悪そうな顔をして答えた。
スィ「実は…この薬の効果、性行為しなければ治らないんだ。」
ユチとトレーズは一瞬思考が止まった。
そしてユチは呆れたように呟く。
ユ「あんた、本当にバカね、ふざけてる、」
ト「性行為…もしかして性行為しないと一生治らないの?」
恐ろしいことだが、とスィーサンは頷いた。
ユ「…ゴム持ってきなさい」
スィ、ト「「へ?」」
ユチは二人を半分睨みつけながら叫んだ。
ユ「コンドームよ、コンドーム!こうなった責任とってよね!トレーズも!」
完全にトレーズはとばっちりだが、と言いかけたスィーサンだったがここは自分が責任を果たすのが至極真っ当だと思ったのだった。
スィ「ユチ、触るぞ」
ユ「ええ…」
ト「ごめんなさいユチさん…」
二人はユチの滑らかな肌に指を滑らせていく。
胸元に行き着くとスィーサンは首筋にキスしながら突起に触れた。
トレーズも左胸の突起に吸い付いた。
ユ「ふ、ぅんッ…」
滅多に喘がないユチが思わず声を漏らす。媚薬の効果はテキメンのようだ。
白い彫刻のような体にキスを落としていく。
スィ「…ドレス、汚すと悪いな、脱がしていいか?」
ユ「いいわよ」
スィーサンは女性との交際経験もあり手慣れた様子だった。
ホックを外し、ばさっとドレスを脱がすとその白い肌がいっそう顕になった。
ト「ユチさん…綺麗…」
思わず漏らすトレーズに息を整えながらユチが笑いかける。
ユ「ふ…、今日だけ、好きにしていいわ、」
扇状的なその誘いに赤面するトレーズだった。
するりと腹から下へ辿っていくとショーツの割れ目が少し濡れていた。
スィ「…濡れてるな、でも一応解すぞ。痛くする趣味はないからな。」
スィーサンはそう言うと、するっとショーツを脱がした。
真っ赤に熟れた秘所はヒクヒクと痙攣していた。
ぐちゅ、ぬちゅと指を出し入れすると音が響く。
その間、トレーズは胸を刺激し続ける。
ユ「んゃっ…あっ…そこっ…」
スィ「ここか?」
スィーサンは指を入れながらクリトリスを親指で刺激する。
ト「ユチさん…かわい…」
ユ「ふゃっ…にゃっ…んう…きもち…」
ユチは痛がりもせず善がってくれていた。
スィ「ん…そろそろいいか…」
スィーサンはトレーズに目配せすると、トレーズはコンドームを取り出し自身のものにつけた。
ト「ユチさん、挿れるね…」
ユ「あっ…?!」
ずぷぷ…と挿入すれば今までにないくらいの快感がユチを襲った。
ターゲットと寝ることはしばしばあれどこんな快感は初めてだ。
ユ「まって…!トレーズっ!こわいっ」
スィ「大丈夫だ、ユチ」
そう言ってスィーサンはユチに口付けした。ふわふわとしたまた別の快感がユチを満たす。
ぱちゅんぱちゅん
ユ「んむっ…~~~ッ!」
ト「はっ、ユチさんきもちい…」
トレーズが夢中で腰を振る様にも興奮したスィーサンはトレーズにキスを求める。
ト「スィーサッ…きもちいっ…」
スィ「ん…いい子だぞ、トレーズ…」
ト「あっ、もうい、くっ…!」
トレーズが達した瞬間、ユチの体の火照りがすうっと引いていった。
ユ「…あ、効果切れたみたい」
スィ「そうみたいだな、だけど」
そういうとスィーサンはコンドームを装着しユチに後ろから挿入した。
ユ「んえっ?」
スィ「生殺しはきちいわ、悪りぃ」
そういうとユチの腰を掴み、勢いよく連動させた。
ユ「まっ…!やぁ!激しッ!!」
ト「凄…ユチさん壊れないかな…」
パンパンと激しく肌がぶつかる音が響く。より激しさを増したまま、スィーサンは達しずる、と自身の欲を引き抜いた。
と、同時にユチはベッドの上へ倒れ込んだ。
ユ「いい?今度媚薬作る時は」
スィ「薬液の色を変える。」
ユ「約束よ!?絶対だからね!」
あんなに激しい情事に及んだ後なのにユチは寧ろピンピンしていた。
スィーサンとトレーズは疲れ切っていたが。
ト「ユチさん…」
ユ「なあに?トレーズ」
ト「また三人でシません?なんて」
そのとんでもない提案に笑うスィーサンと顔を真っ赤に染めるユチだった。
「絶対お断り!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
午後18時
今日は早めに退勤ができたスィーサンが向かうはトレーズの家。
二人は恋人同士なのだが最近困ったことが。
同僚のもう一人の殺し屋、オン・ユチを入れた三人でのセックスにハマってしまっているのだ。
この関係…いいのか?と思いつつも今日も久々にその気でユチも家に呼んだのだった。
ト「おかえり!スィーサン!」
ユ「おかえりなさい。」
食事を作っていてくれたトレーズがパタパタと玄関に駆け寄って抱きついてきた。
俺の恋人は本当に可愛い、そう思うスィーサンだった。
一方ユチはソファに座りドレスの裾を繕っていた。
ユチには全く…ではないがあまり可愛げがないな、と思うスィーサン。
ト「今日はね!中華料理にしたんだ!スィーサンとユチさんのために!」
そうニコニコ顔で笑うトレーズをスィーサンは愛おしく感じながら荷物を片付けた。
スィ「ありがとな、お前の料理の腕前は世界一だからな。」
ユチがふふっと笑う。
ユ「センセもそんなこと言うのね、トレーズだけにだと思うけど。」
そんなことってなんだよ…と少し不服そうなスィーサンを横目に、さあ食べよ!とトレーズが催促するのだった。
夕飯が終わり、ひと足先に風呂を済ませたユチはソファで映画を見ていた。
スィ「じゃあ俺ら風呂入ってくるわ。」
ユ「ん~、行ってらっしゃい。」
ここまでの仲になるともう二人で風呂に行くことにも疑問を持たない。
トレーズの家の風呂は意外と広いのがスィーサンの中ではお気に入りポイントだった。
浴槽も二人でゆったり浸かれる。
ト「んふ、今日はもうやる気ですか~センセ。」
スィ「ふっ、その呼び方はやめてくれ。」
早速えっちなモードに二人が入り始めた時、ガラッと風呂場のドアが開いた。
スィ「!?ユチ?」
ユ「なんかもう一回入りたくなっちゃったからお邪魔するわ。」
ト「わ!ユチさんいらっしゃいませ~!」
一糸纏わぬその姿体を見る度にドキドキする。
こんなんでも出会ってきた女の中でもかなり美人な方だからな、とスィーサンが悶々としていると。
ト「ユチさん、身体洗ってあげるね。」
トレーズがそう切り出し浴槽から出て行った。
ユ「ふ、もうその気なの?トレーズ。」
トレーズは素手で泡を泡立てながら言った。
ト「勿論、折角三人でこうやって会えてるんだし、ね。」
もこもこの泡がユチの身体を覆っていく。
初めはくすぐったがっていたユチだが、際どいところにトレーズの手が向かうにつれてやらしい気持ちになってきた。
ト「ユチさんのここピンクで可愛い…肌も真っ白で綺麗だね。」
そう言って胸の突起をくるくると弄る。
ユ「ん…トレーズ…」
ユチも感じ始めている。
トレーズの手は徐々に下へと伸びていく。
次第に手は割開いた秘所へ、
ト「僕あんまりここ触ってない気がするな、いっぱい触っていい?」
風呂場だからだろうか、ぐちゅぐちゅとした水音が余計に響く。
ユ「っん…あ…いい…」
と、一部始終を見ていたスィーサンはそろそろ限界だった。
無理もない、大好きな恋人と気になる女が交わっているのだから。
スィーサンはざばと浴槽から立ち上がった。
ト「んあ、スィーサンも来る?」
スィ「ああ…ユチ」
スィーサンはユチに呼びかけると深くキスをした。
下はトレーズに弄られ、上はスィーサンに溶かされている。
ユ「~ッ!」
スィ「ユチ、ベロ出せ。」
そう言ってユチに舌を出させるとそれをパクと口に咥えた。
チュッ、ヂュッと舌を吸ったりしながらユチの口内を蹂躙していく。
それに合わせてトレーズも指の動きを速める。
ユチはすっかりトロトロになった。
ユ「…ふ、腰ぬけちゃっ」
ト「おっと、スィーサン、そろそろベッド行こうか?」
スィ「ああ、そうだな。」
まだまだ夜は終わらない。
ユ「いやっ、まってぇっ、トレーズッ!」
ベッドに移行するとすぐにトレーズがユチの脚をグッと持ち上げ、秘所を舐め始めた。
ト「ふふ、ぐちゃぐちゃだねえここ、可愛い。」
快感を逃そうにもスィーサンが腕をガッチリ固定していて動けない。
ユチは腰を動かしながら必死に快感から逃げようとした。
スィ「ユチ、大丈夫だ気持ちいいだけだから。」
そう言いながら片腕の拘束を外したスィーサンの手が胸へと伸びてくる。
もはや片腕だけではこの快感は逃がせまい。
ユ「無理ッむりぃっ、いやっキちゃうっ…あっ!」
ユチはプシッと潮を吹いた。
ト「んふふ、上手にイケたね…可愛い、ユチさん」
トレーズは顔にかかった潮を丁寧に舐め取りながら言った。
スィ「そろそろ挿れていいか?」
ト「そだね。」
ユチを少し移動させて、スィーサンは枕をユチの腰の下辺りに敷いた。
ユ「…んえ?」
スィ「こうするといいトコ当たって気持ちいいらしいぞ。」
そういうとコンドームをつけ、ユチの中にずぷっと挿入した。
ユ「~ッ!?あっこれ、やぁ!」
スィ「んー?」
ずぷずぷと挿入を繰り返せばユチの嬌声が増していく。
ユ「んゃっ、トレーズっ、助けっ」
ト「んふ、ユチさんほんとに可愛いね…」
トレーズはご褒美と言わんばかりにキスをする。
浅くもなく深くもないキスに心地よさを感じるユチだった。
そうこうしている間にスィーサンのピストンが速くなっていく。
スィ「…ユチッ、イきそうッ…あ」
そうしてユチの仲に欲を吐き出した。
ユチは余韻でびくびくしている。
ト「すぐのところ悪いけど、僕の番ね!」
ユ「へっ、まって、まだイって…」
そういうとトレーズはユチの腕を引き中に挿入した。
ユ「~~~ッ!!」
ト「あは、ユチさんすごっ、めっちゃ締まるっ」
対面座位の格好になったユチとトレーズは互いの欲をぶつけ合った。
ユ「あッ、おくあたってッ、んゃッ、」
ト「凄い…きもちいね、ユチさんッ」
そうしてゴム越しに欲を吐き出すとユチはトレーズにぐったりとしなだれかかった。
スィ「少し無理させたか?」
ト「そーかも、でもすっごく可愛いかったよ…ユチさん♡」
多幸感の中、ユチは微睡みに落ちていくのだった。
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