幻影の讃美歌

ごさまる

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第一章

〜第19話〜見えない思い〜

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薄暗い部屋の中をロウソクの灯りを頼りに、かすかに聞こえる音を探るべく、恐る恐る足を運んだ。

ベッドのある部屋を出ると、そこには大きな暖炉があり、暖炉の上の壁には、少しさめた金色の額縁に大きな肖像画が飾られていた。

「・・何の絵何だろう・・!?」

近くにあるロウソクを手に取り、ゆっくりと肖像画を照らすと・・そこには、白く輝く大きな翼の生えた天使の肖像画であった。

「・・ワア・・綺麗・・なんて美しいの・・」

その時だった!

「・・まだ起きていたのか・・?」

ビクッ!と驚き、ゆっくり振り向くと・・そこには、悲しげな顔で足を組みソファーに座っているルシファーだった!

「!?ここでっ、な、何してるの!?」

「・・どこで何をしようが貴様には関係ない。そもそもこの屋敷は、俺のものだ・・。」

飲みかけのワイングラスに手を伸ばし、グビッと飲み干すとルシファーが言った。

「・・おとなしく眠ったらどうだ・・」

「あなたこそ、眠ったらっ・・!?」

「・・まったく口の減らない主だな・・フンっ」

「・・この絵・・あなた達の仲間なの?・・どこかで見たような顔なんだけど・・気のせいかな?」

するとルシファーがソファーの背もたれに深くもたれ、天井を見上げこう言った

「・・貴様には関係のない事だ・・」

しばらくルシファーは、そのまま天井を見つめているだけだった。
そんなルシファーの様子に

「・・あなたは、なんでも「貴様には関係のないこと」って言うのね・・もしも・・あなた方が、私が呼んだ「真の闇」なら・・私は無関心ではいられない!もしも、このまま・・何かを成し遂げて、私の命が助かったにせよ・・私は・・もう・・あなた達の仲間なのっ・・。だから・・私を助けるために、あなた達の何かを失うのだけは・・絶対に許さないから・・」

そこまでいうと・・優は、シクシクと床に泣き崩れた。

「・・まったく、よく泣く主だな・・」

ソファーに腰かけたルシファーが立ち上がり優の側に来ると、優の頭をフサっと叩き、こう言った。
 
「案ずるな・・時が来たら貴様にも話す・・ただ・・四柱の話し合いでも言った様に・・今は、話すときではないんだ・・理解してくれ・・頼む・・。」

そうルシファーが話し終わると、優は黙ったまま小さくうなずいた。

「・・さぁ・・もう休め・・」

一気に優を抱き抱え立ち上がると、静かにベルベットのカーテンの奥へと消えていった。



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