幻影の讃美歌

ごさまる

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第一章

〜真夜中の出来事〜

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「ねぇっ!黙ってないで、何とか答えてよ!!」

優の怒りに、ハデスが答えた。

「・・少々・・クセのあるお方だ・・魔力は、四柱に匹敵するほどお持ちなのだが・・まあ・・あまり、気にするな・・」

そう言われたら気にするのが人の悪いところだ。

「!?力もあるのねっ!呼び寄せて、協力してもらったほうがいいわねっ!」

ただの興味が先走った優であった。

「・・話が決まったならルシファー・・さっそくだが、まず先に結界を強める儀式に移りたい。」

ダミアンがルシファーに提案した。が・・先程のセイラの件が頭から離れないらしく・・一人ぼーっとしている。

「・・!ルシファー様のお気持ちは・・十分に分かります!が、今は、ワガママなど言っている場合ではございません!しっかりなさって下さい!」

ミーミルが珍しく怒りました。

「・・!?ミーミル、ワガママではないっ!体が無意識に抵抗しているだけだ・・!」

「♪それをワガママと言うのだ♪アハッ♪」

すかさずダミアンが呟いた。

「ハァ・・わかった、奴を呼び寄せよう・・。」

パチパチパチ♪           諦めたルシファーに、一同拍手で褒め称えたのであった。

「・・皆、十分に休めていない中・・結界術の儀式は、かなり厳しいうえ、危険が伴う。ゆえに予定通り、虎の刻に広間に集まり儀式をとりおこないたいと考える、皆・・それで良いな?」

「はっ!承知」と、ハデス・ミーミルが返事すると、

ダミアンが、おどけた顔でルシファーに聞いた。

「ところでお主・・何故、薔薇の部屋にいるのだ?しかも寝室に?」

なぜか慌てるルシファー、

「!?な、何故だと!?お、俺様の屋敷だっ、ど、どこで休もうが、お、俺様の勝手だっ!お、俺は虎の刻までソファーで休んでいる・・み、皆も、部屋に戻るのだ・・フンっ!」

きょとんとした優に、ダミアンが一言

「♪最強の門番なのだ♪良かったのぉ♪アハッ♪おやすみ~♪」

ブワッっと炎が三人を包むと各自の部屋へ戻るのだった。

「・・さぁ、私も眠らなきゃ・・あっ、そう言えば、さっき、うなされていた時のお礼ルシファーに、言わなきゃ・・!」

ベッドから降り、ベルベットのカーテンをくぐると先程の様にソファーに腰掛け、眠っている?ルシファーの姿があった。

「フゥ・・まだ起きているのか?勝手にしろ・・」

眼をつぶったままルシファーが言うと、

「ち、違うの!あのさ、さっき、うなされていた時、側にいてくれたみたいで・・え~っと・・」

すると!ルシファーが

「・・貴様・・何が言いたい・・さっさと寝ろ・・」

「え~っと・・、あ、ありがとう・・おやすみなさい・・」

「・・!?・・フンっ・・」

くすっ♪

眼をつぶったまま、鼻で笑うルシファーを見て、優は少し笑ってベッドに戻るのだった。

                     ************




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