幻影の讃美歌

ごさまる

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第二章

〜第25話〜よどんだ力〜①〜

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飛び散ったグニャリグニャリと動く触手を、ガルーダが一気に食べ尽くす。

カア!カア!!

《グオォォォ・・ふざけよって・・!だが狙いは・・真の闇の主・・奴さえ手に入れれば・・この世界は・・俺様に、ひれ伏す・・クククッ!》

ギュルギュルギュルギュルギュルギュルッ!ッ!

無数の触手が伸び、ミーミルとダミアンの足を掴まえた。

ジュシュウ~ !  !  !

みるみる内に、足首が火傷の様にただれていく。

「・・私を誰だと思っている?・・」

ダミアンが怒りとともに首斬りカマを振り下ろし、スパンッ!と自身とミーミルの足に絡み付く、触手を切り離した  !

「!  !  !ガルーダッ! 行けッ !  !  !」

すかさず、ガルーダの攻撃  !

口から真っ黒な炎を吹くと、ボウボウと触手が燃える。

ミーミルとダミアンの焼けただれた足は、みるみる内に傷跡が消え始める。

「・・グオォォォ・・こしゃくな・・」

「♪貴様、何か勘違いしていないか?  
暗黒の炎をも司る私達を誰だと思っているのだ?アハッ♪」

「・・哀れな奴め・・我々にその手は効かぬっ  !」

その時だった  !  !  !  !

キュルキュルキュルキュルキュル・・ドゴーン ! !

《グオォォォ ! !グオォォォ  !  !グフッグフッ》

優の左手から、勢いよくトンネルの奥に潜む「悪」の本体めがけて、凄まじい大きさの黒炎と雷土の塊が放たれた  ! ! 

「・・ヤミ・ガ・・ホシイノダロウ・・?」

ザッ・・ザッ・・ザッ・・。

ガラガラガラガラ・・。

優が剣先を地面に引きずりながら歩きだし、そう口にした。

「優っ!戻れっ! !戻るんだっ!  ! 」

ルシファーは叫ぶと左手を前にだした !  !

シュンッ!ジャラジャラジャラッ! !  !

左手からは、優をめがけて黒炎をまとった鎖が飛び出し、一瞬にして優の身体に巻き付いた。

「・・ヤメテ・オ・・・・ケ・・」

ジャラジャラジャラジャラ・・、ドサッ  !

意図も簡単にルシファーの鎖は優の身体から外された。

 「まだ・・完全に解放されていない力で・・俺の鎖をとくとはな・・・さすがというところだ・・フンッ!
 だが黙って行かす事は出来んっ  !・・少し手荒いが・・・・!  」

シュンッ!シュンッ!シュンッ! バチバチバチッ!  ッ!

ルシファーは、再び鎖を仕掛ける。

「ハデスッ !  !  」

叫ぶルシファーの動きに合わせハデスが仕掛けた!

「!  秘技・竜巻大炎嵐  !  !  ! 」

たちまち巨大な竜巻がゴゥゴゥと燃える炎をまとい、凄まじい風と共に優の身体を包み込んだ。

「止まったかっ  !  ?  」

シュウ・・シュウ・・スーッ・・パタンッ  !  ? 

モクモクと立ちこめる煙の中から倒れこむ優の姿・・。

ピクリと微かに左手が動いた。

「・・・・フゥ、無事か・・」

ルシファーは、ゆっくり優に近づくと、首元の月の模様に手をかざし呪文をとなえた。

「真の闇を司る者・・静寂の月に守られ光となる・・」

すると優の身体を、月明かりが優しく光り全身を包み込んだ。

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