幻影の讃美歌

ごさまる

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第二章

〜よどんだ力②〜

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《グオォォォ・・そうは、させるかっ!  !  !》 

ドサッ・・スゥ~ハー・・ドサッ・・スゥ~ハー・・

暗闇の中から・・全身マグマに覆われ、溶け出した体からはドロドロと人の顔が垣間見える・・。
過去に喰らった人間の悪が苦しみもがき、その表情からは悲痛なまでに苦しみ泣き叫ぶ顔が、浮かんでは消え浮かんでは消えと・・何人も現れては怪物の体内に消えていく・・。
そんな人面からは、

《助けて・・くれぇ・・、苦しい・・寂し・・い》

《・・憎い・・怨めしい・・潰してしまえ・・》

と・・かわるがわる叫ぶのだった。

そんな数々の憎悪を喰らい、恐ろしい姿をした「悪」の怪物が目の前に現れた・・。

《ククククククッ・・遠慮はしない・・残らず喰らってやる・・グオォォォッ!  !  !》 

「🖤それは、私達も同じよっ!私、ブスは嫌いなの🖤特に・・てめえみたいなグジャグジャはなっ!  !」

セイラの扇子が宙に舞う。

「時空幻想魔扇っ!  !  !」

セイラが叫ぶと、グニャリと空間ごと「悪」を時空の歪みへ押し込む。

《アガガガガ・・そう簡単にはさせん・・》

触手がズバズバッ!と勢いよく攻撃!  !

すかさずハデスが、空間の歪みへ吸い込まれそうになっている「悪」の怪物めがけ、

「魔伝・龍刀時雨っ!  !  !」

ガキンッ!  !  ガキンッ!  !  ガキンッ!  ! 

ズドドドーンッ!  !  !

激しい雨のように、鋭くとがった刀が「悪」の本体めがけて吸い込まれた  !

《グワァハッハッハ   !  !・・効かぬ、効かぬ  !・・
では・・今度はこっちからいくぞ・・
逆時空輪解ッ!  ! 》

「悪」の怪物が叫ぶと、セイラが放った術の渦が逆方向へと回りだし怪物を押し出した 。

「🖤・・こいつ・・ブスは、ブスでも、ドブスね。」

「はぁ、はぁ、はぁ・・コイツも時空術を使えるのか・・?」

「🖤・・残念ながらそうみたい・・厄介ね・・。」

「やはり、手強いですね・・ 
コイツ、今まで一体どれだけの憎悪を喰らったのか・・!?」

《クククッ・・この程度で驚いては困る、この姿・・この能力は・・仮のモノだ・・ククク・・なぁ~に・・本来の姿を見る前に、貴様らは・・この俺に喰われるがな・・ククク・・》

「・・そう簡単にはいかせないっ!  !」

セイラが振り向くと、ルシファーの横には意識を取り戻した優がたっていた。 

「🖤あ~ら、もうお目覚めかしらっ♪」

「♪アハッ♪おはようなのだっ!」

「・・良かった!」

「良かったなっ!」

「・・皆、ごめんねっ!足ばっか引っ張っちゃって・・、でも、こんな奴に喰われるなんて、まっぴら御免だわっ!  !」

「・・フン」

優の意識も「月の魔素」のおかげで一時的に押さえられた。

《ククク・・全員が揃った所で俺に勝てるとでも?》



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