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第三章
〜第35話〜兆し〜
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アザゼルの裏切り、そしてその裏に潜んでいた、天使神達のカラクリ。
危うく優を失いかけた小競り合いも、真の闇の主によるアザゼルの《解放》によって収まり、一同は戦いによって破壊した屋敷を魔素を使い修復し、その後ようやく、各部屋へと休む事になった。
「悪いがダミアン・・先に俺は休む。」
言葉少なく、ルシファーは薔薇の部屋へ消えた。
「♪・・アハッ皆、休めると言っても・・ほんの僅かな時間なのだ。
わかっているとは思うが・・気を抜いてはならないのだ。」
そう話すとダミアンは、月の部屋へと向かった。
「ちょっと待ってっ!ダミアン・・。」
タッタッタッタッ!
部屋の前にダミアンが着くと、優は小走りに近寄った。
「♪アハッ!どうしたのだ?優?
お~は、さっさと休みたいのだッ!」
「わかってる!!
ただ・・少し二人で話したいことがあるの。
少しだけ・・部屋にお邪魔していい・・かなぁ?」
「♪・・迷惑なのだッ!っ!!!!!
嫌なのだっ!!!!!!!」
ガチャンッ!!!
「🖤あ~ら嫌だっ!♪フラれちゃったわねぇ~♪」
バタンッ!
セイラが優を、茶化しながら自分の部屋に入って行く。
すると、閉めたはずのセイラの部屋のドアが、再び勢いよく開いたかとおもうと、中から突然・・
「🖤ちょっとっ!!!!!ダミアン様の部屋に行けないからって!ルシファー様の部屋に行くなんて事、私が許さないわよっ!!!!!
わかったっ!!!
まったく油断も隙もありゃしないわっ!!!!!」
ガチャンっ!!!!!
「・・・・・・怖ぇ・・。」
優は、一人大広間の長椅子に横たわり休む事にした。
「ルシファー様は・・かなり疲れているご様子・・。
先に薔薇の部屋で休まれている。
何かあれば、俺とミーミルが隣の部屋にいる。
お前も今のうち、ゆっくり休め。」
「う、うん・・、ありがとうハデス。」
「ん?まあ、俺達が動くよりルシファー様の方が早いがな。
そういえば・・なにやら、ダミアン様に相談事がある様だが・・もういいのか?」
一人長椅子に横たわる優を見て、ハデスがそう話すと、
「ありがとう、ハデス。」
「俺で良ければ話を聞く。」
「うん・・。」
そう返事をし、優は身体を起こした。
ハデスは側に座ると、パチンっ!と指を鳴らした。
二人の手元には、温かいミルクティーが入ったカップが現れた。
「わっ!!嬉しい~っ!
ハデスも、この魔法が使えたのね!?」
「まあなっ・・火傷するなよ。」
「ありがとう・・。
フゥ!何だか、やっぱりホッとするね。
凄く美味しい。」
「でだ・・話しとは何だ?」
飲みかけたミルクティーを膝の上に起き、優は静かに話し始めた。
「ねぇ・・ハデス、何だかおかしいと思わない?
私の言動・・。」
ブハッッ!!
思わず、飲みかけを吹き出すハデス。
「汚いわねッ!もうッ!」
「当たり前だ!!
今更、何を話すと思いきや・・。」
「違うのっ!そうじゃなくて、アザゼルとの・・あの一連の事。」
「と言うと・・?」
「うん・・。
どう考えても、私が知っているハズがない事を・・私が皆に話しているの・・。」
「・・例えば?」
「例えば・・アザゼルが解放された事や、アザゼルがミカエルの聖術で・・幻だった事・・。
だから・・ルシファーが殺せない事・・。
どう考えても、私が知っているハズがないのっ!
なのに・・あたかも自分の記憶の様に、言葉として口から出てくる・・。
おかしいと思わない?
私・・どうしちゃったんだろう・・。」
優は、深い溜め息を吐いた。
「・・・・その事か・・。」
「キャッ!!!
いつの間に盗み聞きしていたのっ!!?
ほんっとっ!!最低っ!!!」
「・・・・・・。」
危うく優を失いかけた小競り合いも、真の闇の主によるアザゼルの《解放》によって収まり、一同は戦いによって破壊した屋敷を魔素を使い修復し、その後ようやく、各部屋へと休む事になった。
「悪いがダミアン・・先に俺は休む。」
言葉少なく、ルシファーは薔薇の部屋へ消えた。
「♪・・アハッ皆、休めると言っても・・ほんの僅かな時間なのだ。
わかっているとは思うが・・気を抜いてはならないのだ。」
そう話すとダミアンは、月の部屋へと向かった。
「ちょっと待ってっ!ダミアン・・。」
タッタッタッタッ!
部屋の前にダミアンが着くと、優は小走りに近寄った。
「♪アハッ!どうしたのだ?優?
お~は、さっさと休みたいのだッ!」
「わかってる!!
ただ・・少し二人で話したいことがあるの。
少しだけ・・部屋にお邪魔していい・・かなぁ?」
「♪・・迷惑なのだッ!っ!!!!!
嫌なのだっ!!!!!!!」
ガチャンッ!!!
「🖤あ~ら嫌だっ!♪フラれちゃったわねぇ~♪」
バタンッ!
セイラが優を、茶化しながら自分の部屋に入って行く。
すると、閉めたはずのセイラの部屋のドアが、再び勢いよく開いたかとおもうと、中から突然・・
「🖤ちょっとっ!!!!!ダミアン様の部屋に行けないからって!ルシファー様の部屋に行くなんて事、私が許さないわよっ!!!!!
わかったっ!!!
まったく油断も隙もありゃしないわっ!!!!!」
ガチャンっ!!!!!
「・・・・・・怖ぇ・・。」
優は、一人大広間の長椅子に横たわり休む事にした。
「ルシファー様は・・かなり疲れているご様子・・。
先に薔薇の部屋で休まれている。
何かあれば、俺とミーミルが隣の部屋にいる。
お前も今のうち、ゆっくり休め。」
「う、うん・・、ありがとうハデス。」
「ん?まあ、俺達が動くよりルシファー様の方が早いがな。
そういえば・・なにやら、ダミアン様に相談事がある様だが・・もういいのか?」
一人長椅子に横たわる優を見て、ハデスがそう話すと、
「ありがとう、ハデス。」
「俺で良ければ話を聞く。」
「うん・・。」
そう返事をし、優は身体を起こした。
ハデスは側に座ると、パチンっ!と指を鳴らした。
二人の手元には、温かいミルクティーが入ったカップが現れた。
「わっ!!嬉しい~っ!
ハデスも、この魔法が使えたのね!?」
「まあなっ・・火傷するなよ。」
「ありがとう・・。
フゥ!何だか、やっぱりホッとするね。
凄く美味しい。」
「でだ・・話しとは何だ?」
飲みかけたミルクティーを膝の上に起き、優は静かに話し始めた。
「ねぇ・・ハデス、何だかおかしいと思わない?
私の言動・・。」
ブハッッ!!
思わず、飲みかけを吹き出すハデス。
「汚いわねッ!もうッ!」
「当たり前だ!!
今更、何を話すと思いきや・・。」
「違うのっ!そうじゃなくて、アザゼルとの・・あの一連の事。」
「と言うと・・?」
「うん・・。
どう考えても、私が知っているハズがない事を・・私が皆に話しているの・・。」
「・・例えば?」
「例えば・・アザゼルが解放された事や、アザゼルがミカエルの聖術で・・幻だった事・・。
だから・・ルシファーが殺せない事・・。
どう考えても、私が知っているハズがないのっ!
なのに・・あたかも自分の記憶の様に、言葉として口から出てくる・・。
おかしいと思わない?
私・・どうしちゃったんだろう・・。」
優は、深い溜め息を吐いた。
「・・・・その事か・・。」
「キャッ!!!
いつの間に盗み聞きしていたのっ!!?
ほんっとっ!!最低っ!!!」
「・・・・・・。」
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