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第三章
〜兆し②〜
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「・・相変わらず貴様は、無礼者だな・・。」
コツコツコツと階段を、ゆっくり降りながら呟くのは、薔薇の部屋で休んでいたはずのルシファーであった。
ガタッ!!
ハデスは、慌てて長椅子から立ち上がった。
「ルシファー様っ!
せっかくの安眠を妨げてしまった様で・・、誠に申し訳ありません・・。」
「ハデス、お前が気にする事ではない。」
ルシファーは、そう言って長椅子の前で立ち止まった。
そして優を見て、話し始めた。
「フンッ・・。
いつからいたのか訪ねたな?」
「そっ、そうよッ!
人の話を盗み聞きするなんて、最低よっ!
そんな貴方に無礼者呼ばわりされるのなんて、こっちが迷惑よっ!」
完全に怒り心頭の優。
「よっ、よさないかっ!!優っ!」
小さな声で制止するハデス。
「まあ良い。
ハデス・・お前も座れ。」
「ハッ!」
再び、ハデスは長椅子に腰かけた。
ルシファーは、パチンっ!と指を鳴らす。
すると一人用の立派なソファーが現れ、ルシファーが腰かけた。
「フゥ・・。
優・・貴様の魔素の波動を、常に感知しながら俺は過ごしている・・。
貴様の魔素に、微弱だが変化があれば・・俺が動くのは当然の事だ・・。」
「なによっ!偉そうにっ!・・。
もう話の内容は、聞いたんでしょっ!・・答えを知っているなら、じらさないで教えてよっ!。」
「答え?だと?
フンッ・・冗談はよせ・・こっちが聞きたい程だ。」
「ルシファー、何か知ってるんじゃないの?
誤魔化さないで、教えてよっ!」
「俺の答えは、憶測にすぎん・・。」
「しかし・・ルシファー様のお考えとは?
是非ともお聞かせ願いたいです・・。」
ハデスも、優と一緒に身を乗り出していた。
「ち・・近付きすぎだっ!!・・二人共っ!!。
こっ、これでは話せんっ!・・俺の顔の前から離れろっ!。」
「こっ、これは失礼しましたっ!!!」
「もったいぶらないでっ!!!」
優とハデスは、長椅子に座り直しルシファーが話すのを待った。
するとルシファーは、静かに呼吸を整えると、真っ直ぐ優を見つめ話し始めた。
「これはあくまで俺の考えだ。
優・・貴様に真の闇の主が同調し始めている。」
「同調ぉ~!?私が!?。」
「おそらく・・真の闇の主が、貴様に魔素を分け与えている。
その影響で、本来知りえない情報を得ている可能性がある・・。」
「可能性って・・!?
ルシファーって、真の闇の主の事・・あまりよく知らないの?。」
「貴様は、本当に無礼だなっ!!!
真の闇の主の全てを知っている者など、この俺様でも知らぬっ!!!
あえて言うなら、ダミアン・・奴以外は知らぬっ!!。」
ブワッ!!!
「!?!!ッ!!?」
三人が振り返ると、両手を強く握りしめ、プルプルと小刻みに震え仁王立ちするダミアンがいた。
「♪・・いい加減・・うるさいのだッッ!!!!。」
「ダミアンッ!
いいタイミングで、来てくれたのねっ!!!」
「♪アハッ・・優・・貴様が・・真の闇の主でなければ・・今頃お~は、貴様をぶった切っているのだっ!!!
ワチャワチャとうるさいのだっ!!!」
コツコツコツと階段を、ゆっくり降りながら呟くのは、薔薇の部屋で休んでいたはずのルシファーであった。
ガタッ!!
ハデスは、慌てて長椅子から立ち上がった。
「ルシファー様っ!
せっかくの安眠を妨げてしまった様で・・、誠に申し訳ありません・・。」
「ハデス、お前が気にする事ではない。」
ルシファーは、そう言って長椅子の前で立ち止まった。
そして優を見て、話し始めた。
「フンッ・・。
いつからいたのか訪ねたな?」
「そっ、そうよッ!
人の話を盗み聞きするなんて、最低よっ!
そんな貴方に無礼者呼ばわりされるのなんて、こっちが迷惑よっ!」
完全に怒り心頭の優。
「よっ、よさないかっ!!優っ!」
小さな声で制止するハデス。
「まあ良い。
ハデス・・お前も座れ。」
「ハッ!」
再び、ハデスは長椅子に腰かけた。
ルシファーは、パチンっ!と指を鳴らす。
すると一人用の立派なソファーが現れ、ルシファーが腰かけた。
「フゥ・・。
優・・貴様の魔素の波動を、常に感知しながら俺は過ごしている・・。
貴様の魔素に、微弱だが変化があれば・・俺が動くのは当然の事だ・・。」
「なによっ!偉そうにっ!・・。
もう話の内容は、聞いたんでしょっ!・・答えを知っているなら、じらさないで教えてよっ!。」
「答え?だと?
フンッ・・冗談はよせ・・こっちが聞きたい程だ。」
「ルシファー、何か知ってるんじゃないの?
誤魔化さないで、教えてよっ!」
「俺の答えは、憶測にすぎん・・。」
「しかし・・ルシファー様のお考えとは?
是非ともお聞かせ願いたいです・・。」
ハデスも、優と一緒に身を乗り出していた。
「ち・・近付きすぎだっ!!・・二人共っ!!。
こっ、これでは話せんっ!・・俺の顔の前から離れろっ!。」
「こっ、これは失礼しましたっ!!!」
「もったいぶらないでっ!!!」
優とハデスは、長椅子に座り直しルシファーが話すのを待った。
するとルシファーは、静かに呼吸を整えると、真っ直ぐ優を見つめ話し始めた。
「これはあくまで俺の考えだ。
優・・貴様に真の闇の主が同調し始めている。」
「同調ぉ~!?私が!?。」
「おそらく・・真の闇の主が、貴様に魔素を分け与えている。
その影響で、本来知りえない情報を得ている可能性がある・・。」
「可能性って・・!?
ルシファーって、真の闇の主の事・・あまりよく知らないの?。」
「貴様は、本当に無礼だなっ!!!
真の闇の主の全てを知っている者など、この俺様でも知らぬっ!!!
あえて言うなら、ダミアン・・奴以外は知らぬっ!!。」
ブワッ!!!
「!?!!ッ!!?」
三人が振り返ると、両手を強く握りしめ、プルプルと小刻みに震え仁王立ちするダミアンがいた。
「♪・・いい加減・・うるさいのだッッ!!!!。」
「ダミアンッ!
いいタイミングで、来てくれたのねっ!!!」
「♪アハッ・・優・・貴様が・・真の闇の主でなければ・・今頃お~は、貴様をぶった切っているのだっ!!!
ワチャワチャとうるさいのだっ!!!」
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