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第四章
〜9つの魂を司るベリアル〜⑪〜
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《銀色の猫》が、そうネズミ達に告げると、辺り一面の空間が、まるで糸が張り積めたような緊張感に包まれた。
ネズミ達の表情はこわばり、皆の体は毛が逆立ち、鋭い牙を剥き出している。
ギギギギギっ!!!・・っ!!!
《銀色の猫》はというと、穏やかな表情をしているが、張り積めた糸を切れば、今すぐにでも容易に攻撃できる殺気を放っている。
互いに、にらみ合い・・静かに間合いを図る。
ジリっ・・・・・・!!!・・・・・・。
一瞬!!最前列のネズミの後ろ足が、僅かに動いた。
その瞬間っ!!!
「迎え撃つっ!!!っ!!!っ!!!」
シュンっ!!!シュンっ!!!シュンっ!!!
バキバキバキバキっ!!!
バキバキっ!!!
《銀色の猫》はそう叫ぶと、銀色に輝く柔らかい全身の毛を稲妻に変え、ネズミ達に向かって雨の様に降り注いだ。
カキンっ!!!
カキンっ!!!カキンカキンっ!!!
「!?ぬっ!!!・・この気配!?っ!!!」
勢いよく放たれた稲妻は、突如現れた結界によって、勢いよく弾き飛ばされた。
と、同時に突然ネズミ達が後退り始めた。
ジリジリ・・ジリジリジリジリっ!!!
「あわわわわわわ・・っ!!!・・・・!」
「こ・・これはっ!!!たっ!!!大変だあっ!!」
「あわわわわわわっ!!!」
結界が解かれ、その場に目をやると《銀色の猫》はこう言った。
「フンっ!ようやく・・お目覚めの様だ・・。」
ボンっ!!!っ!!!っ!!!
目の前に現れたのは、巨大なオオネズミ。
《銀色の猫》の五倍はある巨体で、手には大きなハンマーを持ち、頭はシルクハットをかぶり、口に咥えたパイプからは、うっすらと煙が立っている。
先程まで殺気だっていたネズミの軍勢は、恐ろしさの余り、一匹残らず頭からガタガタ震え、その場から身動き出来ず、小さくうずくまっていた。
すると・・!!
フゥ~~~――――・・・・。
オオネズミが、ため息と共に煙をはいた。
それを見ていたネズミ達の中には、驚きと恐怖のあまり気絶する者も数匹。
だが、ネズミ達の様子を横目で伺うと、オオネズミは低く静かな声で、
「フゥ・・!?ワシの兵が随分・・好き勝手暴れた様だのう・・?。」
すると《銀色の猫》は、オオネズミの前まで来ると、ゆっくりと頭を下げ、こう言った。
「・・久方ぶりでございます。
ベリアル様が司る・・9つの魂のお一人・・《大地》を司る魂者・・オオネズミ殿。」
「ファアハハハっ!!!・・ワシの事を覚えていてくれたようだのう!?・・。
光栄っ!!光栄だのう!ファアハハハっ!!!」
そう大声で笑いながら、大きくつき出た腹を豪快に揺らし、オオネズミは、ゆっくりと《銀色の猫》を見下ろした。
「・・・・・・。」
《銀色の猫》は、無言のまま下げていた頭を上げた。
オオネズミを見上げた《銀色の猫》は、随分と落ち着いた声で話し始めた。
「・・光栄だと申し上げ頂き・・私には誠に勿体ないお言葉・・。
心より・・有りがたく頂戴致します・・。」
「ファアハハハっ!!!
相変わらず、真面目だのうっ!!!ダミアンっ!!」
ネズミ達の表情はこわばり、皆の体は毛が逆立ち、鋭い牙を剥き出している。
ギギギギギっ!!!・・っ!!!
《銀色の猫》はというと、穏やかな表情をしているが、張り積めた糸を切れば、今すぐにでも容易に攻撃できる殺気を放っている。
互いに、にらみ合い・・静かに間合いを図る。
ジリっ・・・・・・!!!・・・・・・。
一瞬!!最前列のネズミの後ろ足が、僅かに動いた。
その瞬間っ!!!
「迎え撃つっ!!!っ!!!っ!!!」
シュンっ!!!シュンっ!!!シュンっ!!!
バキバキバキバキっ!!!
バキバキっ!!!
《銀色の猫》はそう叫ぶと、銀色に輝く柔らかい全身の毛を稲妻に変え、ネズミ達に向かって雨の様に降り注いだ。
カキンっ!!!
カキンっ!!!カキンカキンっ!!!
「!?ぬっ!!!・・この気配!?っ!!!」
勢いよく放たれた稲妻は、突如現れた結界によって、勢いよく弾き飛ばされた。
と、同時に突然ネズミ達が後退り始めた。
ジリジリ・・ジリジリジリジリっ!!!
「あわわわわわわ・・っ!!!・・・・!」
「こ・・これはっ!!!たっ!!!大変だあっ!!」
「あわわわわわわっ!!!」
結界が解かれ、その場に目をやると《銀色の猫》はこう言った。
「フンっ!ようやく・・お目覚めの様だ・・。」
ボンっ!!!っ!!!っ!!!
目の前に現れたのは、巨大なオオネズミ。
《銀色の猫》の五倍はある巨体で、手には大きなハンマーを持ち、頭はシルクハットをかぶり、口に咥えたパイプからは、うっすらと煙が立っている。
先程まで殺気だっていたネズミの軍勢は、恐ろしさの余り、一匹残らず頭からガタガタ震え、その場から身動き出来ず、小さくうずくまっていた。
すると・・!!
フゥ~~~――――・・・・。
オオネズミが、ため息と共に煙をはいた。
それを見ていたネズミ達の中には、驚きと恐怖のあまり気絶する者も数匹。
だが、ネズミ達の様子を横目で伺うと、オオネズミは低く静かな声で、
「フゥ・・!?ワシの兵が随分・・好き勝手暴れた様だのう・・?。」
すると《銀色の猫》は、オオネズミの前まで来ると、ゆっくりと頭を下げ、こう言った。
「・・久方ぶりでございます。
ベリアル様が司る・・9つの魂のお一人・・《大地》を司る魂者・・オオネズミ殿。」
「ファアハハハっ!!!・・ワシの事を覚えていてくれたようだのう!?・・。
光栄っ!!光栄だのう!ファアハハハっ!!!」
そう大声で笑いながら、大きくつき出た腹を豪快に揺らし、オオネズミは、ゆっくりと《銀色の猫》を見下ろした。
「・・・・・・。」
《銀色の猫》は、無言のまま下げていた頭を上げた。
オオネズミを見上げた《銀色の猫》は、随分と落ち着いた声で話し始めた。
「・・光栄だと申し上げ頂き・・私には誠に勿体ないお言葉・・。
心より・・有りがたく頂戴致します・・。」
「ファアハハハっ!!!
相変わらず、真面目だのうっ!!!ダミアンっ!!」
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