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第四章
〜第38話〜駆け引き〜①〜
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「フッ・・私めの《ネーム》も覚えていてくれたのですね・・?
私は、てっきり・・遠い記憶の彼方へ忘れられてしまっているかと・・?心中思っていました・・。」
《銀色の猫》は、オオネズミにそう言うと空中高く舞い上がり、ボンっ!!!と黒い煙に包まれた。
ドサッっ!!!
オオネズミの前に現れたのは、黒いドレスに身を包んだダミアンだった。
そう・・《銀色の猫》の正体は、ダミアン。
「ファアハハハっ!!!
気にせぬとも、本来の姿でも良かったぞ?ダミアン?」
「・・・・・・。」
何食わぬ顔をしたオオネズミの言葉に、ダミアンの目付きが変わった。
ギロリっ!!!
上目使いにオオネズミを睨むと、ダミアンは低く重い声で、
「♪ 私の姿形は、さておき・・主にお詫びしたく参上した次第です・・。」
「詫び?とな?」
オオネズミはダミアンの言葉に少し戸惑った表情を見せ、両腕を組んだ。
「♪・・私の連れの無礼な言動の為に・・主の兵を怒らせてしまった事・・心よりお詫び申し上げます。」
ダミアンは、そう言うと右膝をつき、深く頭を下げた。
「ん!?・・!?
ファアハハハっ!!!ハハハっ!!!
良い、良いっ!!!頭をあげいっ!!!
のぅ!!!ダミアンっ!!!ファアハハハっ!!!」
胸元で固く組まれていた両腕をほどき、大声で笑いながらオオネズミが言った。
すると、つい先程まで本体の出現に怯え、ブルブルと震えていたネズミの兵達が、いっせいに騒ぎ出した。
「チ・・チュウっ!!!謝れっ!!!この無礼者っ!!!」
「そうだっ!!!チュウ!!!チュウ!!!」
「謝れっ!!!」
「謝れっ!!!無礼者っ!!!」
「無礼者っ!!!チュウ!!!チュウ!!!」
「生意気なんだよっ!!!謝れっ!!!」
「頭が高いんだよっ!!!ばーかっ!!!」
ネズミの兵達は、前足をバタつかせ、口々にダミアンに対し罵声を浴びせた。
その様子に、オオネズミは顔を緩め自らの両腕を大きく広げ、何やら得意気にこう言った。
「ファアハハハっ!!!
いいではないかっ!いいではないかっ!!!
こうして頭を下げているんだ、良い良いっ!!!
皆の者っ!許してやってくれ!?ファアハハハ!」
「チ・・チュウっ!!!
主様は、優しすぎるのですっ!!!」
一匹のネズミの兵が前に出てそう言うと、釣られて皆が口にし始めた。
「チュウっ!!!
いっそのこと《ネーム》ごと取り上げて下さいませっ!!!チュウっ!!!」
「そうだっ!!!」
「そうだっ!!!」
「ファアハハハっ!!!ファアハハハっ!!!
やれやれっ!!!よさぬかっ、よさぬか!?お前達!?
ダミアンを困らすでない、ファアハハハっ!!!」
なんとも得意気に、高笑いするオオネズミ。
「・・・・・・。」
その様子を、静かに見上げていたダミアンが、険しい顔をしてこう言った。
「・・お言葉ですが、オオネズミ殿・・?。
困る?も何?も・・果たして誠に・・私くしめが困るのでしょうか・・・?」
シュンっ!!!グサッっ!!!っ!!!っ!!!
どこからともなく現れたダミアンの首斬りガマが、空間を切り裂き、オオネズミとダミアンとの間に突き刺さった。
私は、てっきり・・遠い記憶の彼方へ忘れられてしまっているかと・・?心中思っていました・・。」
《銀色の猫》は、オオネズミにそう言うと空中高く舞い上がり、ボンっ!!!と黒い煙に包まれた。
ドサッっ!!!
オオネズミの前に現れたのは、黒いドレスに身を包んだダミアンだった。
そう・・《銀色の猫》の正体は、ダミアン。
「ファアハハハっ!!!
気にせぬとも、本来の姿でも良かったぞ?ダミアン?」
「・・・・・・。」
何食わぬ顔をしたオオネズミの言葉に、ダミアンの目付きが変わった。
ギロリっ!!!
上目使いにオオネズミを睨むと、ダミアンは低く重い声で、
「♪ 私の姿形は、さておき・・主にお詫びしたく参上した次第です・・。」
「詫び?とな?」
オオネズミはダミアンの言葉に少し戸惑った表情を見せ、両腕を組んだ。
「♪・・私の連れの無礼な言動の為に・・主の兵を怒らせてしまった事・・心よりお詫び申し上げます。」
ダミアンは、そう言うと右膝をつき、深く頭を下げた。
「ん!?・・!?
ファアハハハっ!!!ハハハっ!!!
良い、良いっ!!!頭をあげいっ!!!
のぅ!!!ダミアンっ!!!ファアハハハっ!!!」
胸元で固く組まれていた両腕をほどき、大声で笑いながらオオネズミが言った。
すると、つい先程まで本体の出現に怯え、ブルブルと震えていたネズミの兵達が、いっせいに騒ぎ出した。
「チ・・チュウっ!!!謝れっ!!!この無礼者っ!!!」
「そうだっ!!!チュウ!!!チュウ!!!」
「謝れっ!!!」
「謝れっ!!!無礼者っ!!!」
「無礼者っ!!!チュウ!!!チュウ!!!」
「生意気なんだよっ!!!謝れっ!!!」
「頭が高いんだよっ!!!ばーかっ!!!」
ネズミの兵達は、前足をバタつかせ、口々にダミアンに対し罵声を浴びせた。
その様子に、オオネズミは顔を緩め自らの両腕を大きく広げ、何やら得意気にこう言った。
「ファアハハハっ!!!
いいではないかっ!いいではないかっ!!!
こうして頭を下げているんだ、良い良いっ!!!
皆の者っ!許してやってくれ!?ファアハハハ!」
「チ・・チュウっ!!!
主様は、優しすぎるのですっ!!!」
一匹のネズミの兵が前に出てそう言うと、釣られて皆が口にし始めた。
「チュウっ!!!
いっそのこと《ネーム》ごと取り上げて下さいませっ!!!チュウっ!!!」
「そうだっ!!!」
「そうだっ!!!」
「ファアハハハっ!!!ファアハハハっ!!!
やれやれっ!!!よさぬかっ、よさぬか!?お前達!?
ダミアンを困らすでない、ファアハハハっ!!!」
なんとも得意気に、高笑いするオオネズミ。
「・・・・・・。」
その様子を、静かに見上げていたダミアンが、険しい顔をしてこう言った。
「・・お言葉ですが、オオネズミ殿・・?。
困る?も何?も・・果たして誠に・・私くしめが困るのでしょうか・・・?」
シュンっ!!!グサッっ!!!っ!!!っ!!!
どこからともなく現れたダミアンの首斬りガマが、空間を切り裂き、オオネズミとダミアンとの間に突き刺さった。
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