2 / 46
塔麗国の金の双子2
しおりを挟む
「どうする? 途中で殺しておく?」
飛煌は笑顔のままで物騒なことをさらりと口にした。まるで立ったついでに茶を頼むかのような気軽さだ。
「んー、放っておいても妖魔が始末してくれるでしょ。何もしなくていいんじゃない」
答えた翠耀も平然としたものだ。魔の樹海と妖魔と高山という天然の要塞に守られた塔麗国は、ほぼ鎖国状態を保ってひっそりと何百年も栄えてきた。
少数の命知らずの商人や巫術師以外には魔の樹海には立ち入って来ない。だから異国人との関りはとても少なかった。
異国の貴種。どんな人間だろう。
全体的に小柄な塔麗人から見れば、きっと背が高くて立派な体格をしているだろう。好戦的なソブラリアの王子だから剣術に優れた戦士に違いない。
承環の貴種はそれほど多くない。希少種だからほぼ全員を知っている。見知らぬ貴種の存在は心にさざ波を起こした。
「だけどもし、この翡翠宮までたどり着くことがあれば歓迎するわ」
「そうだな。もしたどり着いたらな」
飛煌は幻のように背の高い貴種の戦士を想像する。異国の王子か。会いたいような気もした。
「お話し中、失礼します」
バタバタと駆け込んできたのは、紺の官吏服の男だった。
「どうしたの?」
「北宋路で犀渠が出たと伝令が」
「あら、それは大変だわ」
荒っぽい妖魔の名を聞いた翠耀がさっと踵を返そうとすると、飛煌がヒューっと指笛を吹いた。
「いいよ、おれが出る。ちょうど体がなまってたんだ」
指笛を聞いて中庭に飛び込んできたのは飛煌の駁だ。魔の樹海に棲む妖魔で、見た目は馬に似ているが体が白く尾は黒い。頭には一本角があり、虎のような牙と爪を持っていて、非常に攻撃的な性格をしている。
「飛飛、行くぞ、北宋路だ」
ひらりと駁に跨った飛煌は手綱を握ると、首筋を軽く叩いた。駁はいなないて一気に駆けだした。気持ちよさそうに曲がりくねった山道を飛ぶように駆け下りる。
王宮から離れた市場に近い通りに犀渠の青い巨体が見えた。犀渠は牛のような体をした大きな妖魔で人を好んで食べる。二頭がいきり立って通りの真ん中で吠えていた。
人々が逃げまどい、血を流して倒れている。地面が血で真っ赤に染まっていた。
「大丈夫か?」
犀渠の前後に二人、護衛が駆けつけて剣を構えている。
「飛煌様!」
金の髪の青年を見た人々が声を上げた。
「お前らは右だ、同時に斬りかかれ」
飛煌の合図で護衛二人が同時に飛び込んでいった。二人が右手の犀渠と対峙している間に、飛煌は左の犀渠に一気に迫った。振りかぶった長剣で一気に首を狙った。
血の匂いに興奮した犀渠は「ギャアアアアああああああっおおおおおおううううう」とつんざくような声を上げた。それだけでも耳が割れそうになる。
スパッと肉を斬る感覚が手に伝わったが、犀渠の太い首を落とすことはできなかった。半分斬られても頭を振りまわして威嚇する。飛煌は血を浴びない位置へ飛び下がった。妖魔の血は毒を含んでいて、人が浴びると皮膚がただれる。
飛煌が手綱を引くより早く首を返して、駁が突っ込んでいく。飛煌が剣を構え直し前足を斬りつけると同時に、駁が首元にがっぷりと噛みついた。
さすがの犀渠も首と足を斬られて駁に噛みつかれ、じりりと後退した。すかさず地面に飛び降りた飛煌が一気に首を落とした。
駁はそのままガツガツと青い巨体を食い始める。それを止めずに振り向くと、もう一頭の犀渠も護衛二人が仕留めていた。
「大丈夫ですか、飛煌様」
「ああ。お前たちも平気か?」
「ええ。村の男が一人、足を食われましたが」
「そうか。まだ命があるのか?」
「はい」
辛そうな顔で答えた護衛が、倒れてうめき声を上げている男の元へ案内した。意識はすでにほとんどないようだ。
「家族はどこに?」
「私だけです」
震える声を上げたのは男の手を握っている女だった。四十歳くらいだろうか、群青色の髪をすっきりと結い上げてべっこうの簪を挿している。
「悪いがもう助からない」
女はボロボロと涙をこぼした。
「わかっています。このままにしておけないことも」
妖魔に噛まれた傷は膿んで腐り、五日もたたないうちに気が狂って死んでしまうのだ。
護衛が小刀を取り出して女に渡した。女は震える手で男の髪を一部切りとり、小刀を返した。
「全員離れて」
男を取り囲むように距離を取る。女は名残惜しそうに男の耳元で何かささやき、優しく手を撫でてからそっと立ち上がった。
「大丈夫だ。気を楽にして、苦しくないから」
飛煌は男に向かって優しく声をかけ、護符を取り出して呪文を唱えた。護符は青い炎をあげて燃え、男の胸元にピタッと張りついた。と思ったら、すうっと体に吸い込まれるように消えた。
その瞬間、男の命は消えていた。力を失った体が青い炎に包まれて、巫術の炎で浄化されていく。遺体が骨だけを残して消え去るまではわずかな時間だった。
その場にいた全員が跪拝して、飛煌に頭を下げた。
「飛煌様、ありがとうございます。苦しまずに逝けてよかったです」
女が泣きながら礼を言ったが、飛煌は苦い表情だった。
「いや。もう少し早く到着できればよかった」
「仕方ないことです。いつどこに妖魔が出るのか知ることはできませんから」
護衛の慰めに「そうだな」と答えたものの、気が晴れることはない。妖魔の襲撃は頻繁にあり、そのための対策はしているが侵入を完全に防ぐことは難しい。
「皆様、こちらの水を使ってください」
その声に妖魔と戦った者たちが足早に井戸に向かう。返り血を浴びていたら皮膚がただれて膿むので、できるだけ早く洗い流すのが鉄則だ。
飛煌も手や顔を洗った。差し出された手巾を借りて水をぬぐって振り向くと、犀渠はすでに駁があらかた食い尽くしていた。
「後は大丈夫か?」
「ええ、路上の血を洗い流すだけですから。駁がいて助かりました」
年長の男が飛煌に答えた。妖魔の血や死体の匂いは妖魔を呼ぶから、死体を食べてくれるととても助かるのだ。
「結界を強化しないといけないな」
承環は巫術の力で守られていて、飛煌や翠耀が王宮お抱えの巫術師とともに定期的に見回っている。それでもこうして隙を突いて妖魔の襲撃はあるのだ。
「飛煌様、お供しましょうか?」
立派な体格の護衛二人はもちろん貴種だ。
一人は半年前の発香期に呼んだことがある。わりと相性がよくて抱き方も顔も気に入ったが、次の発香期間近に思い出した時にはほかの香種に先を越されていた。
もちろん相手はそんなことは知らず、腕に覚えがあるから飛煌の役に立ちたいと思っているだけだ。
「うん、頼む。益獣は?」
「すぐに取ってまいります」
二人は厩舎へと駆けだして行った。
妖魔や妖獣の中には頭がよく、訓練して使役できるものがいる。駁や鹿蜀、雛虞などがそうで、それらを益獣と呼ぶ。飛煌が乗っている駁は空を飛ぶこともできる貴重な益獣だ。
王都承環の護衛は益獣持ちが多い。それだけ妖魔が多く出るとも言えるし、妖魔を調伏、調教できる力量のある者でなければ承環の護衛になれないとも言える。だから護衛に貴種が多いのだ。
「お待たせしてすみません」
「いや。まずは北東から回ってみよう」
益獣に乗った二人がやってきて、飛煌は駁に飛び乗った。長い金の髪が太陽の光を弾いてふわりと揺れた。
飛煌は笑顔のままで物騒なことをさらりと口にした。まるで立ったついでに茶を頼むかのような気軽さだ。
「んー、放っておいても妖魔が始末してくれるでしょ。何もしなくていいんじゃない」
答えた翠耀も平然としたものだ。魔の樹海と妖魔と高山という天然の要塞に守られた塔麗国は、ほぼ鎖国状態を保ってひっそりと何百年も栄えてきた。
少数の命知らずの商人や巫術師以外には魔の樹海には立ち入って来ない。だから異国人との関りはとても少なかった。
異国の貴種。どんな人間だろう。
全体的に小柄な塔麗人から見れば、きっと背が高くて立派な体格をしているだろう。好戦的なソブラリアの王子だから剣術に優れた戦士に違いない。
承環の貴種はそれほど多くない。希少種だからほぼ全員を知っている。見知らぬ貴種の存在は心にさざ波を起こした。
「だけどもし、この翡翠宮までたどり着くことがあれば歓迎するわ」
「そうだな。もしたどり着いたらな」
飛煌は幻のように背の高い貴種の戦士を想像する。異国の王子か。会いたいような気もした。
「お話し中、失礼します」
バタバタと駆け込んできたのは、紺の官吏服の男だった。
「どうしたの?」
「北宋路で犀渠が出たと伝令が」
「あら、それは大変だわ」
荒っぽい妖魔の名を聞いた翠耀がさっと踵を返そうとすると、飛煌がヒューっと指笛を吹いた。
「いいよ、おれが出る。ちょうど体がなまってたんだ」
指笛を聞いて中庭に飛び込んできたのは飛煌の駁だ。魔の樹海に棲む妖魔で、見た目は馬に似ているが体が白く尾は黒い。頭には一本角があり、虎のような牙と爪を持っていて、非常に攻撃的な性格をしている。
「飛飛、行くぞ、北宋路だ」
ひらりと駁に跨った飛煌は手綱を握ると、首筋を軽く叩いた。駁はいなないて一気に駆けだした。気持ちよさそうに曲がりくねった山道を飛ぶように駆け下りる。
王宮から離れた市場に近い通りに犀渠の青い巨体が見えた。犀渠は牛のような体をした大きな妖魔で人を好んで食べる。二頭がいきり立って通りの真ん中で吠えていた。
人々が逃げまどい、血を流して倒れている。地面が血で真っ赤に染まっていた。
「大丈夫か?」
犀渠の前後に二人、護衛が駆けつけて剣を構えている。
「飛煌様!」
金の髪の青年を見た人々が声を上げた。
「お前らは右だ、同時に斬りかかれ」
飛煌の合図で護衛二人が同時に飛び込んでいった。二人が右手の犀渠と対峙している間に、飛煌は左の犀渠に一気に迫った。振りかぶった長剣で一気に首を狙った。
血の匂いに興奮した犀渠は「ギャアアアアああああああっおおおおおおううううう」とつんざくような声を上げた。それだけでも耳が割れそうになる。
スパッと肉を斬る感覚が手に伝わったが、犀渠の太い首を落とすことはできなかった。半分斬られても頭を振りまわして威嚇する。飛煌は血を浴びない位置へ飛び下がった。妖魔の血は毒を含んでいて、人が浴びると皮膚がただれる。
飛煌が手綱を引くより早く首を返して、駁が突っ込んでいく。飛煌が剣を構え直し前足を斬りつけると同時に、駁が首元にがっぷりと噛みついた。
さすがの犀渠も首と足を斬られて駁に噛みつかれ、じりりと後退した。すかさず地面に飛び降りた飛煌が一気に首を落とした。
駁はそのままガツガツと青い巨体を食い始める。それを止めずに振り向くと、もう一頭の犀渠も護衛二人が仕留めていた。
「大丈夫ですか、飛煌様」
「ああ。お前たちも平気か?」
「ええ。村の男が一人、足を食われましたが」
「そうか。まだ命があるのか?」
「はい」
辛そうな顔で答えた護衛が、倒れてうめき声を上げている男の元へ案内した。意識はすでにほとんどないようだ。
「家族はどこに?」
「私だけです」
震える声を上げたのは男の手を握っている女だった。四十歳くらいだろうか、群青色の髪をすっきりと結い上げてべっこうの簪を挿している。
「悪いがもう助からない」
女はボロボロと涙をこぼした。
「わかっています。このままにしておけないことも」
妖魔に噛まれた傷は膿んで腐り、五日もたたないうちに気が狂って死んでしまうのだ。
護衛が小刀を取り出して女に渡した。女は震える手で男の髪を一部切りとり、小刀を返した。
「全員離れて」
男を取り囲むように距離を取る。女は名残惜しそうに男の耳元で何かささやき、優しく手を撫でてからそっと立ち上がった。
「大丈夫だ。気を楽にして、苦しくないから」
飛煌は男に向かって優しく声をかけ、護符を取り出して呪文を唱えた。護符は青い炎をあげて燃え、男の胸元にピタッと張りついた。と思ったら、すうっと体に吸い込まれるように消えた。
その瞬間、男の命は消えていた。力を失った体が青い炎に包まれて、巫術の炎で浄化されていく。遺体が骨だけを残して消え去るまではわずかな時間だった。
その場にいた全員が跪拝して、飛煌に頭を下げた。
「飛煌様、ありがとうございます。苦しまずに逝けてよかったです」
女が泣きながら礼を言ったが、飛煌は苦い表情だった。
「いや。もう少し早く到着できればよかった」
「仕方ないことです。いつどこに妖魔が出るのか知ることはできませんから」
護衛の慰めに「そうだな」と答えたものの、気が晴れることはない。妖魔の襲撃は頻繁にあり、そのための対策はしているが侵入を完全に防ぐことは難しい。
「皆様、こちらの水を使ってください」
その声に妖魔と戦った者たちが足早に井戸に向かう。返り血を浴びていたら皮膚がただれて膿むので、できるだけ早く洗い流すのが鉄則だ。
飛煌も手や顔を洗った。差し出された手巾を借りて水をぬぐって振り向くと、犀渠はすでに駁があらかた食い尽くしていた。
「後は大丈夫か?」
「ええ、路上の血を洗い流すだけですから。駁がいて助かりました」
年長の男が飛煌に答えた。妖魔の血や死体の匂いは妖魔を呼ぶから、死体を食べてくれるととても助かるのだ。
「結界を強化しないといけないな」
承環は巫術の力で守られていて、飛煌や翠耀が王宮お抱えの巫術師とともに定期的に見回っている。それでもこうして隙を突いて妖魔の襲撃はあるのだ。
「飛煌様、お供しましょうか?」
立派な体格の護衛二人はもちろん貴種だ。
一人は半年前の発香期に呼んだことがある。わりと相性がよくて抱き方も顔も気に入ったが、次の発香期間近に思い出した時にはほかの香種に先を越されていた。
もちろん相手はそんなことは知らず、腕に覚えがあるから飛煌の役に立ちたいと思っているだけだ。
「うん、頼む。益獣は?」
「すぐに取ってまいります」
二人は厩舎へと駆けだして行った。
妖魔や妖獣の中には頭がよく、訓練して使役できるものがいる。駁や鹿蜀、雛虞などがそうで、それらを益獣と呼ぶ。飛煌が乗っている駁は空を飛ぶこともできる貴重な益獣だ。
王都承環の護衛は益獣持ちが多い。それだけ妖魔が多く出るとも言えるし、妖魔を調伏、調教できる力量のある者でなければ承環の護衛になれないとも言える。だから護衛に貴種が多いのだ。
「お待たせしてすみません」
「いや。まずは北東から回ってみよう」
益獣に乗った二人がやってきて、飛煌は駁に飛び乗った。長い金の髪が太陽の光を弾いてふわりと揺れた。
33
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
運命よりも先に、愛してしまった
AzureHaru
BL
幼馴染で番同士の受けと攻め。2人は運命の番ではなかったが、相思相愛だった。そんな時、攻めに運命の番が現れる。それを知った受けは身籠もっていたが、運命の番同士の子供の方が優秀な者が生まれることも知っており、身を引く事を決め姿を消す。
しかし、攻めと運命の番の相手にはそれぞれに別の愛する人がいる事をしり、
2人は運命の番としてではなく、友人として付き合っていけたらと話し合ってわかれた。
その後、攻めは受けが勘違いしていなくなってしまったことを両親達から聞かされるのであった。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
普通のβだった俺は
りん
BL
普通の大学生として過ごす白瀬凪が、αの先輩に絡まれる話
凪は普通の大学生だ。βで、容姿も中身も平均値ぐらいだと認識している。ある日、大学でもよく噂されている先輩に声をかけられる。先輩の独特の雰囲気と空気に、次第に巻き込まれていく凪。
※オメガバ系で結構ご都合な設定ありかもです!地雷だったらごめんなさい!!
やっぱり、すき。
朏猫(ミカヅキネコ)
BL
ぼくとゆうちゃんは幼馴染みで、小さいときから両思いだった。そんなゆうちゃんは、やっぱりαだった。βのぼくがそばいいていい相手じゃない。だからぼくは逃げることにしたんだ――ゆうちゃんの未来のために、これ以上ぼく自身が傷つかないために。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる