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騎士団長のプロポーズ

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 大きな背中を丸めて、赤い髪をその節くれだった指で隠すように頭を抱えている騎士がいた。
 騎士は何度も何度もため息をつきながら執務机に向かい、決裁書を処理すべく目を通そうとする。けれど数行読むだけで再びため息をついて、また頭を抱えるというのを繰り返していた。
 一人執務室で残業をしていたユルバンは、これでは駄目だと一度椅子から立ち上がった。
 もう辺りはすっかり暗くなっている。副官のケヴィンも退出させてしまって、執務室にはユルバンしかいなかった。
 ユルバンは気分を変えるべく、窓を開けた。
 秋も終わりの遠く澄んだ夜空に煌々と満月が輝き、冷たい風がユルバンの頭をすっきりとさせていく。
 ユルバンの頭を悩ませるのは、今さばいている書類の山ではなく、王太子からの命令だった。
 アンジェとの婚約。
 この事がずっと頭の片隅で反芻されてしまって、仕事が手についていなかった。
 はぁ、とユルバンはため息をつく。
 アンジェとの婚約が嫌なわけではない。むしろ、ユルバンにとってアンジェは二人といないほど好ましい女性だと思えた。
 剣の腕が良く、素直で、真面目で、何より臭くない。
 女性とは化粧や香水で塗り固められたものばかりだと知っていたユルバンだが、アンジェだけは違っていた。
 香水ほど甘くなく、化粧品ほど煙たくなく、まるで美味しそうなスープを並べられたようにそそられるような心地よい匂い。
 石鹸などの匂いも主張しすぎず、男のように汗をかこうと鼻が曲がるような異臭がしない。いつまでも嗅いでられる、ユルバンの鼻にどこまでも優しいアンジェの匂い。
 本人どころか、誰かに一言でもこれを伝えれば、ドン引き間違い無しだろうが、でも鼻が良すぎるユルバンにとって死活問題にも近かった。
 アンジェの側はユルバンにとって居心地がいい。
 それは間違いないし、何よりもアンジェがひた向きに自分の背中を追いかけてきてくれるのも、男として、これ以上ないほどの喜びだった。
 だが、だからといってアンジェとの婚約は別の話だ。
 自分なんかがまだまだこれからの将来が楽しみな少女の人生を縛ってもいいのか、顔も小綺麗で、小柄なアンジェの隣に自分のようなむさ苦しい男が夫だといって並び立って良いものか、ずっとその事ばかり考えていた。
 アンジェのことは騎士としても、女性としても好ましい。それは王太子にも言ったことだけれど、アンジェが女性だと知ってから余計に思うようになったことだ。
 だが。
 だからといって、素直にプロポーズなどできるわけもなく。

「……クソッ」

 せっかく夜風に当たって頭をすっきりさせたというのにまた堂々巡り。
 立つのもしんどくなって、ユルバンはその場でしゃがみこんだ。
 そしてまたしばらく同じようなことを考えては唸り続けていると、執務室の扉が不意にノックされた。
 今はもう遅い。夜勤の騎士だろうかと立ち上がったユルバンが誰何すると、意識の外に無理矢理追い出していたかった人物の声が聞こえてきた。
 ぎこちなくユルバンが入室を促せば、扉が開く。
 黒い髪を背に流して、小柄な身体が騎士団長室に入ってくる。
 アンジェが一礼して、ユルバンを見た。

「こんばんわ、ユルバン様。夜分遅くにすみません」
「……い、や。大丈夫だ」

 大丈夫だろうか、問題ないだろうか、平時と変わらず話せているだろうか。
 唐突の渦中の人の出没に、ユルバンの内心が大荒れだ。
 だがそれもアンジェよりは重ねている年の功でねじ伏せる。
 そして平常を装ってアンジェを見ると、ユルバンは「こんな時間になんの用だ」と声をかけた。
 アンジェはこっくりと頷く。月明かりとランプの僅かな明かりのなかで彼女の緑の瞳が一際明るく輝いた気がした。

「こんな遅くに非常識かとは思いましたが、プロポーズに来ました」
「そうか……………………………………………………………は?」

 一瞬、ユルバンの耳をアンジェの言葉がすり抜けた。
 今聞いたことは幻聴かと、ユルバンは穴が空くほどアンジェを見つめる。
 アンジェは間抜けな声をあげたユルバンを意外に思ったのか、少しだけ目を見開いて、すぐにまたすました表情で同じ言葉を繰り返した。

「団長にプロポーズに来ました。結婚してください」

 情緒も何も欠片もない、まるで書類を提出するような軽さでアンジェがユルバンに声をかける。
 ユルバンは状況が全く飲み込めなくて、食い入るようにアンジェを見つめた。
 アンジェは微動だにしないユルバンに、こてりと首をかしげる。

「団長? 聞こえてますか? それとも作法が駄目でした? プロポーズの時ってやっぱり薔薇の花とか用意した方がいいんでしょうか」

 どうにも見当違いな事を言い出したアンジェに、ユルバンはようやく脳内の歯車が回り初める。
 瞬き一つしないでアンジェをガン見して、ユルバンはおもむろに口を開いた。

「いや、薔薇はいらん。臭い」
「ですよね」

 どうやらユルバンの鼻の事を慮り花束を用意しなかったらしいアンジェに、ユルバンの肩から少しだけ力が抜けた。
 執務机に寄りかかりながら、眉間に寄った皺を揉みほぐす。そしてこの状況をなんとか飲み込むと、ようやくまともな返答を思いついた。

「レオナード王太子殿下の差し金か」
「否定はしません」
「あれだけ結婚の類いを敬遠していたのに、どういった心境の変化だ」
「まぁ、団長とならいいかと思いまして」

 しれっと言いきったアンジェに、さらに言葉を重ねようとしていたユルバンはまた思考が止まる。
 ゆっくりと顔を上げてアンジェを見ると、ぽろりとこぼした。

「…………………………夢か?」
「夜ですがまだ就寝はしてないですよ」

 先程からの要領の得ないユルバンの言葉に、アンジェはちょっとだけムッとしたように唇を尖らせた。

「団長からも王太子殿下から直々に話が来ていると伺ってます。同意でいいんですよね?」
「い、いやいやいやッ! 待てッ! そんなホイホイ決めれる訳がないだろうッ!?」
「決めるもなにも王族命令なんで、決定事項では?」
「そうだが……! アンジェはそれでいいのか!? あれほど結婚から逃げ回っていたのに俺と結婚だぞ!? いいのか!?」
「いいって言ってるじゃないですか。むしろこのまま騎士をしたいなら団長と結婚しろと言われてるので。結婚する一択しか無いですよ」
「両極端すぎないか!? もう少し考えろ! 結婚だぞ!? これからの人生を左右するものだぞ!?」

 執務机に身を乗り上げるようにして声を荒げて抗議するユルバンに、アンジェが残念なものを見るような目を向ける。
 それから呆れたようにため息をついた。

「団長、女々しいです。男なら黙って私と結婚してください」
「ばッ……!?」

 二の句の告げなくなったユルバンが口をパクパクと魚のように開閉させた。
 こんなに取り乱すユルバンを見たことがなかったアンジェは、ユルバンのこの意外な面に驚きつつも、存外気分は悪くなかった。
 ちょっとした優越感に浸ったようにアンジェは余裕の笑みを浮かべながら、ユルバンとの距離を詰めていく。
 部屋を真っ直ぐと歩き抜け、執務机を迂回する。
 ユルバンが後退りしてアンジェから距離を取ろうとするのを、その手を掴んで引き止めた。
 剣を握り、皮が厚くなった小さな手が、ユルバンの大きくがっしりとした手を掴む。
 ユルバンがびくりと身体を震わせ、繋がった手を凝視した。

「団長。まだ有効ですか」
「な、何がだ……」
「前に、私に『惚れてる』って言ってキスしてきましたよね。あれって、そういうことですよね?」

 アンジェが第三騎士団の遠征に参加した折りの出来事を蒸し返す。
 言われた瞬間、ボッとユルバンの顔から火が吹き出した。
 夜で、明かりがランプだけで良かったと妙に冷静なことを思いながら、ユルバンは同時に当時のことを思い出してしまった。
 アンジェの、女性らしい素肌のこと。

「ややややや疚しいことは何もない! 断じてない! 絶対に無い! あまりにもお前が無防備すぎて注意したかっただけだ!」
「団長って注意したかっただけで口説いてキスするんですか?」
「そんなわけあるかッ! 惚れた女以外にしてたまるか!」
「で、その惚れた女って私であってますか?」
「…………ッッッ!」

 見事なアンジェの誘導尋問に、ユルバンは思わずその場に力無くしゃがみこんだ。
 アンジェに掴まれた手はそのままで、自由な反対の手で顔面を覆うようにして隠す。
 くずおれるようにしてその場にしゃがみこんでしまったユルバンに、アンジェが頭上から声をかけた。

「団長、私のこと、女の子として好きなんですか? いつから好きだったんです?」
「~~~ッ、いい加減にしろアンジェ! お前は何が聞きたいんだ!?」

 アンジェの容赦の無い追及に、とうとうユルバンが吠えるように声を上げ、彼女を睨み付ける。
 視線だけで射殺さんばかりの威圧感を醸し出そうとしていたユルバンだが、いざアンジェの顔を見て勢いを削がれてしまった。
 一見すれば、アンジェの表情はいつも通りのすまし顔だ。だけどほんのりと緑の瞳が潤み、羞恥で赤く目尻が色づき、下唇がわずかに噛まれているように奥へと引っ込んでいる。
 あのアンジェが恥ずかしがっている?
 それに気づいたユルバンは、咄嗟に掴まれていた腕を思いっきり引いた。
 驚いたアンジェがたたらを踏んで、ユルバンへと倒れ込んでくる。
 ユルバンはくるりと身体を反転させた。
 アンジェが尻餅を着くように床に倒れ込み、ユルバンが組敷くようにその上を位置取った。

「……アンジェ」
「は、はい」

 突然の出来事に目を丸くするアンジェが下から見上げてくる。
 ユルバンは一つ呼吸を置くと、言い聞かせるように口を開いた。
  
「そんなに知りたいなら教えてやる。俺が、お前を女として意識するようになったのは第四騎士団設立が決まる前くらいか。ヒューゴー様にお前との婚姻を打診された」
「そ、そんな時から?」

 アンジェが目を丸くするが、ユルバンは深く頷いた。
 もうすぐ第四騎士団設立の話が上がって一年になる。そんなにも経つのかというくらいの時が経っているが、おそらくヒューゴーはあの時点で既に今、こうなることが読めていたのだろうと今では思わざるを得ない先見の明だった。

「お前のことは女だと知る前から気に入っていた。人間性が好きだった。鼻に優しかった」
「どこまでいってもそこは重要なんですね」

 苦笑するアンジェを見下ろしながら、まぁな、とユルバンは軽く返す。それからも滔々と言葉を続けた。

「だが、お前が女だと知って、少しづつ何かが変わってきた。それが完全に変わったのは、お前が野盗に捕まったあの夜だな。気絶しているお前を見た瞬間に弾けた。お前が男に無体を強いられるのが、我慢ならなかった」

 ユルバンはにやりと野性的な笑みを浮かべると、アンジェの顎を掴んで上向ける。

「アンジェ。俺と結婚をするというのなら、俺は遠慮無くやることはやるぞ。口付けだろうとなんだろうと、お前が俺のものだと主張する。それが王太子の望むところだろうし、俺自身も、アンジェを他に奪われんように示しをつけたいからな。それでもいいのか?」
「別に構いませんよ。団長に触られるのは嫌いじゃないですし。むしろ」

 アンジェの腕が延びる。
 同時に上体もまた起きてきて、ユルバンへと迫る。
 そしてアンジェの手がユルバンの頭に添えられ、少しだけ抱き寄せられるように力を加えられた。
 首に変な負担がかからぬようにされるがままにユルバンが頭を垂れると、アンジェの顔がぐっと近づく。

 ちゅ。

 啄むように、アンジェがユルバンの唇へと口付けた。

「………………………………………………………………………………おい」
「あはは、団長、顔真っ赤」

 からかうように笑うアンジェを睨み付けるユルバンは湯だったように顔を赤くさせた。
 先程からのアンジェの猛攻に、ユルバンはもう手も足も出なくて、深々と息をついた。アンジェから口付けしてくれたことに身体が喜びすぎて心臓が痛い程脈打ってるし、顔には熱が集中しすぎてふらつきそうだし、何よりアンジェとの距離が近すぎて、彼女の芳しい香りが肺を満たすのを意識してしまって余計に身体が喜ぶ。
 ユルバンが喉を唸らせるようにアンジェを睨み付ければ、アンジェはひとしきり笑って、そうっとユルバンの頬に手を添えた。

「団長。私が結婚を避けてた理由、覚えてますか?」
「あ、ああ。子供を育てられる自信がないと……」
「団長、子供欲しいです?」
「………………いや、まぁ、人並み、には、いても、いいと、思う、が」
「なんでそんなに片言なんですかぁ」

 直球で聞いてきたアンジェに、ユルバンは言いよどむ。アンジェが不思議そうに首を捻ってるが、ユルバンは一つ咳払いをして取り繕った。
 これだけは伝えておかないとならないと、内心で吹き荒れる諸々の感情を抑え込む。

「欲しいが、必ず必要というわけではない。お前は若いし、父母二人とも騎士では万が一の時に子供が可哀想だ。子は二人で育てるものだから、無理強いするつもりはない。それに聞いただろうが、我々の結婚は婚約期間が長くなる。いつ婚約期間が終わるかは分からんが、それから考えても遅くはない」

 そう言えば、アンジェが初めて照れたようにはにかむ。
 目前で笑み崩れたアンジェに、ユルバンの心臓がさらに跳ねた。なんだかアンジェから、さらに甘い香りが増している気もする。

「やっぱり結婚しても、団長の隣が一番居心地良さそうですね」
「どういうことだ?」
「騎士を目指して初めてあなたの背中を追いました。あなたの隣に立てるくらい、立派な人間に、強い人間になりたかったんです」
「……それは嬉しいことだな。俺なんかで良かったのか?」
「だってまだ騎士見習いだった私と一番長くいたのは団長だったじゃないですか。今ではその贅沢がどれ程の幸運か分かっているつもりですけど」

 騎士団長であるユルバンがただの騎士見習いを目にかけることは早々にない。そもそもの始まりは、ユルバンを騎士団長に据えたヒューゴーが推薦した者だったということだった。なんだか同じような境遇のように思えて、ついつい可愛がってしまったのだとユルバンは言う。
 でもそれが、アンジェにとっての転機だった。

「子供の私は寂しかったんだと思います。孤児の私は常に居場所を探していた気がします。村でも、騎士団でも。でも団長、あなたの側は居心地がとても良かったのだけは覚えています。だからあなたの隣にずっといられる権利を私は欲しくて、騎士を目指した」

 それも一度は諦めたんですけど、と続けて、アンジェはじっとユルバンの赤い瞳を間近に覗き込む。

「子供が嫌でしたし、あなたの隣にもいられなくなるなんてて思って、結婚から逃げました。でもヒューゴー様が言ったんです」
「……あの人はいったい、何を言ったんだ」

 あれほど結婚という話題をぶったぎるように敬遠していたアンジェの考えをひっくり返したもの。
 ユルバンは眉を潜めた。思ったより低い声が出る。
 それを受けてアンジェは、再びはにかんだ。

「結婚したらずっと団長の隣にいる権利を全部もらえるって。団長、その権利、私にくれますか?」

 ほんのり頬を上気させたアンジェが、くにゃんと笑み崩れる。
 ユルバンは何を言われたのか分からず、息がつまる。一瞬だけ脳への伝達が遅れたものの、なんとかその言葉の意図するところを読み解くと、じわじわと身体中が歓喜で満ち溢れた。
 思わずがっしりとしたアンジェの肩を掴んで詰め寄ってしまう。

「いいのか? 俺でいいのか?」
「団長がいいです」
「お前、この俺の鼻に引いてただろう。本当にいいのか?」
「今でも引いてはいますが、団長ですし。必要以上に嗅いだりしてこなければ、まぁ、いいです」

 さりげなくユルバンの嗅覚に一線を引いたものの、アンジェはこっくり頷いた。
 ユルバンはようやく実感してきた。
 これは、もしや相思相愛なのではと心のファンファーレが鳴り響く。

「アンジェ! やり直しさせろ!」
「へ?」
「これでは格好がつかん。頼むからやり直しさせてくれ」
「はぁ」

 いまいち要領が得ていないアンジェの手を握り、目前に掲げる。ユルバンは膝をつき、姿勢をただし、真摯な眼差しでアンジェを見つめた。
 燃えるような赤い瞳が、情熱を孕む。

「アンドレア・ジルベール。貴女に私の最愛を。愛の名の元に服従を。騎士なるこの身は国に忠誠を誓えども、ユルバン・オークウッドの生涯をかけてこの愛を捧げると誓おう。───結婚してくれ、アンジェ」

 思いの丈をありったけ詰め込んで、ユルバンはアンジェにプロポーズする。
 小柄な少女がぱちくりと目を瞬いて、次いでみるみるうちに頬を上気させていった。

「……ずるいです。そんな格好いいプロポーズ……私にもやらせてください」
「やらなくていい。で、どうだ? これをお前からのプロポーズの返事とするが、お前自身は?」

 ユルバンはニヤリと口角を吊り上げて、挑戦的にアンジェへと告げた。
 あまりにも情熱的な言葉にたじろいでいたアンジェだが、やがて腹をくくったようにユルバンの手を握り直し、押し抱くようにその手を額へと宛てた。

「……アンドレア・ジルベールは、ユルバン・オークウッドの求婚をお受けします。末永く、どうぞよろしくお願いします」

 か細いけれど、アンジェの澄んだ声がユルバンの耳に届く。
 その返答にユルバンの身体が歓喜にうち震えた。
 望みはしても、手に入れるべきではないと思っていたものが手に入る。
 男として、これ以上ないほどの喜び。
 この腕にすっぽりとおさまってしまうアンジェが逃げてしまわないよう、自分に繋いでおきたくなるけれど。
 でもそれは、ユルバンの望むアンジェという女性ではない。
 アンジェがアンジェであるために必要ならば、この人生をアンジェのために使ってやるのはやぶさかではなかった。
 それこそ、騎士であり、女でもあるアンジェを手に入れることが叶うのなら、たとえ何年かかろうと待ってみせようと、ユルバンは改めて決意した。

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