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プロローグ:鱗肌の少年 編
ブラック・マグナム
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「!?」
ゲツは驚愕した。
「待って! それ何!? 銃!?」
「……」
アギハは狙いを頭に向けている。
「何どうしたの!? 俺、死ななきゃいけないのか!?」
「……」
「アギハ!」
「……お前に、今から3つ質問をする」
「へ?」
アギハは少し間をおいて、ゲツへの質問を開始した。
「お前が求めるものは何だ?」
「も、求めるものとか……」
ゲツは考えた。最近、何か欲しいものはなかったか……と考えていると、ある一つのものが思い浮かんだ。
「そうだ、俺石が欲しいな!」
「……石?」
「そう。ガチャ回さないといけないからね」
「そ、そうか……」
「なら次の質問だ。今、その力を持ってみて、何を感じる?」
「何を……?」
ゲツは自分の鱗に覆われた右腕を見た。手を握ったり開いたりして、自分がなんだかとんでもないモノを手に入れてしまったのではないか、とゲツは感じた。
「さっきはなんか嬉しかったけど……よく考えたら、こんな力……俺にはいらないなぁ……」
「本当にいらない力なのか?」
アギハは問いかけてきた。
「さっきも言ったが、この魔法というのは自分の欲しいものが反映される傾向があるんだ。つまり——」
アギハは拳銃を構え直し、余った片手でゲツの方を指差した。
「その鱗、その力は、お前の欲しいものを具現化したモノな可能性が高い」
「いやでも、俺は別に……欲しいものなんて、石と……ほかになんかあったかな」
ゲツはまた考えたが、今度は何も思いつかない。
「ごめん……わかんない」
「そうか」
アギハは落ち着いて答えた。
「それじゃあ最後の質問だ」
そうアギハが言った次の瞬間、アギハの顔に突然ゴーグルのようなものが出現した。
「え!? なに!?」
それはおぼろげに光を放ち、逆光でよく見えないアギハの顔を、少しだけはっきりとさせた。
「な……なんだそれ!?」
彼女は動じずに答えた。
「これは私の魔法だ。私の魔法は——」
一呼吸置いて、アギハは言った。
「——『射出するものの威力を拳銃並みに高くする』魔法だ」
「……えっ、それって……」
ここでゲツは、さっき感じた違和感の正体が、一体なんなのかを理解した。
(やけにおもちゃっぽかったのは、そういうことか……)
「この銃はエアガンだ」
そして彼女は一呼吸置いてこう言った。
「でも……ハッタリじゃない。弾が発射されればお前は死ぬぞ、確実にな」
アギハは依然として、狙いを外さない。
「え、ちょ……俺をどうするんだよ!」
「質問する。私を殺すか?」
「は!? こここ殺す!? 何言ってんの!?」
ゲツは彼女の言ったことがよくわからない。
「なんで殺さなきゃならないのさ!?」
「……私はこのままだと、お前を撃つぞ」
アギハの目は、真っ直ぐにゲツを見つめている。
「いいのか?」
ゲツはアギハの言葉に、感情が乗っていないように思えた。そのくらい、異様な雰囲気が漂っていた。
「いや……よくない。俺はいろいろしたいことがあるし」
「……じゃあ、私を殺すんだな?」
「いいや、そんなことしなくたって……」
「その銃を取れば!!」
ゲツはアギハに正面から突っ込んでいった。
「おおおおお!」
『『『パコッ』』』
「!!?」
——一歩踏み出した、その瞬間。銃口から丸い弾丸が飛び出してきた。
そのままとんでもない速度で、ゲツめがけて飛んできた。
(いや、でも……これなら、なんとか避けられる!)
しかし、ゲツはその弾を目で追うことが出来ていた。ゲツは体を左にそらし、これをかわした。
(このまま、銃を取れれば……!)
(銃を取れれば、と……お前が考えるのは予想できた)
「!?」
弾をかわすことはできたが、ゲツは目線をアギハの方に向けた時、驚愕した。
銃口が目の前にあったのだ。
(右側に本棚があるこの状況、初弾をどちら側に避けるかなんて……予想がつく)
銃口はゲツの体を、ずっととらえ続けていたのだ。
(あの一瞬で、どうやって……!? マズイ、撃たれる!)
ゲツはありったけの力を使い、銃の方へ手を伸ばした。
(銃口を塞ぐだけでもいいから、間に合ってくれ!!)
(ここだ!)
トリガーを引く、僅かな音。
『『『パコォォォ』』』
「……」
それと同時に銃弾が発射された。しかし、着弾した場所は——
「なっ……!」
——ゲツの背後の壁だった。
「俺はこれから、イベ限キャラクターをもらわなきゃならないから……殺されるのは、嫌だ!」
ゲツの手は、拳銃に届いていた。手が触れたことによってずれた弾道は、ゲツの体の右側をすり抜け、またも背後の壁に激突した。
「……」
アギハは目を見開いている。
(これは……)
「……わかった。お前は合格だ」
「えっ?」
アギハは銃を下ろして言った。
「お前には責任があるというか……何というか、その力を欲していないように見える」
ジッと目を見ながら、ゲツは彼女の話を聞いていた。
「その……お前あぶねぇヤツじゃなさそうだし、別に殺したりしねぇよ」
ゲツの目が輝いた。
「よ、よかった……」
拳銃をバックになおしたアギハは、マフラーとバッグを手にとって言った。
「それじゃあな。あとで壁は弁償する」
穴が二つ空いた壁を見やって言った。視線を戻すと、アギハはドアに向かって歩き出した。
「あ、ま、待って!!」
「……どうした?」
ゲツに呼び止められ、マフラーを巻き終えた少女は足を止めた。
「アギハ達って、こうやって魔法使いを調べまわってるんだよね?」
「そうだが、それがどうかしたか?」
「それにさ、俺も混ぜてくれないかな……って思って」
鱗肌の少年は、拳銃少女の方を向いて少しそわそわしながら話した。
「俺、この日常も大好きだけど……今日一日で、そういう非日常に触れることにも興味がでたんだ」
アギハは彼に体を向ける。
「だから、そうやって非日常をいつも体験できたらきっと面白いんじゃないかなって……ああ、いや、ごめん。何か急にこんなこと……」
「別に構わない」
「えっ?」
アギハはゲツから顔を逸らしながら言った。
「お前みたいなパワーがあるやつは、仲間にいて損はしないだろうしな」
「明日、私達の本拠地に案内してやる。待ち合わせ場所は、今日と同じところだ」
-----------
アギハはゲツの家を出て、歩きながら今後のことについて考えていた。
「こんなやつがいたとは……なんでもアリなんだな、この魔法ってのは」
アギハは自分の瞼を、人差し指で触った。
「私も十分変だしな」
しかし、アギハにはそれ以上に気になることがあった。
「しかし、なんだか……アイツ、最初はあんな顔してなかったよな……」
ゲツの体の変化について、彼女はとても気になっていた。彼は肌、筋力、動体視力の他に体躯や顔も変わっていたのだ。
アギハは口を押さえながら、呟いた。
「なんか……すごく変な感じだ」
彼女の頬はうっすらと火照っていた。
-----------
次の日の放課後。
アギハはゲツを『作戦本部』へと連れて行くことになった。
「昨日は突然、すまなかったな」
「……え?」
「急所は外すつもりだったが……驚いただろう」
「いや、むしろ面白かったよ。まるでゲームみたいで!」
ゲツはとてもうきうきしている。楽しみで仕方ない、と言った感じだ。
「私達がする事は、先に作戦本部にいるリランってやつが教えてくれると思う」
「え? 今ここで教えてくれないの?」
「それは……」
アギハの頭に、鱗で覆われた顔が浮かび上がる。今の冴えない顔をしたゲツと同一人物とは思えないが、声だけは一緒なのだ。
だから、なぜか意識してしまう。
「お前を見たくないからだ」
「えっ、なんで……?」
ゲツは深くショックを受けた。嫌われたな、と瞬間的に思った。
ボーっとしながら歩いていたゲツが、アギハに話しかけた。
「……何?」
「そういえば俺、なんだか釈然としないことがあって……」
ゲツが眠そうな目をこすった。今日は昨日よりも寝付けなかったのだろうか。
「なんでモンスターをのんだらモンスターになるの?」
「……そんなことは知らん」
「そっか」
「着いたぞ。ここだ」
二人は足を止めた。その建物をみてゲツは、
「ここが……! 作戦本部か!」
と大げさに反応した。
なにしろそこは、蛍駅の住宅街から少し離れたところにある、ボロ屋だったからである。
全くもって生活感はなく、今にも崩れ落ちそうであった。虫なんかも大量に発生していそうだ。
「入るぞ。中でリランが待ってる」
「お、おおう……」
なんでこんなところにと思いながら、ゲツはアギハの後を追って入っていった。
続く
ゲツは驚愕した。
「待って! それ何!? 銃!?」
「……」
アギハは狙いを頭に向けている。
「何どうしたの!? 俺、死ななきゃいけないのか!?」
「……」
「アギハ!」
「……お前に、今から3つ質問をする」
「へ?」
アギハは少し間をおいて、ゲツへの質問を開始した。
「お前が求めるものは何だ?」
「も、求めるものとか……」
ゲツは考えた。最近、何か欲しいものはなかったか……と考えていると、ある一つのものが思い浮かんだ。
「そうだ、俺石が欲しいな!」
「……石?」
「そう。ガチャ回さないといけないからね」
「そ、そうか……」
「なら次の質問だ。今、その力を持ってみて、何を感じる?」
「何を……?」
ゲツは自分の鱗に覆われた右腕を見た。手を握ったり開いたりして、自分がなんだかとんでもないモノを手に入れてしまったのではないか、とゲツは感じた。
「さっきはなんか嬉しかったけど……よく考えたら、こんな力……俺にはいらないなぁ……」
「本当にいらない力なのか?」
アギハは問いかけてきた。
「さっきも言ったが、この魔法というのは自分の欲しいものが反映される傾向があるんだ。つまり——」
アギハは拳銃を構え直し、余った片手でゲツの方を指差した。
「その鱗、その力は、お前の欲しいものを具現化したモノな可能性が高い」
「いやでも、俺は別に……欲しいものなんて、石と……ほかになんかあったかな」
ゲツはまた考えたが、今度は何も思いつかない。
「ごめん……わかんない」
「そうか」
アギハは落ち着いて答えた。
「それじゃあ最後の質問だ」
そうアギハが言った次の瞬間、アギハの顔に突然ゴーグルのようなものが出現した。
「え!? なに!?」
それはおぼろげに光を放ち、逆光でよく見えないアギハの顔を、少しだけはっきりとさせた。
「な……なんだそれ!?」
彼女は動じずに答えた。
「これは私の魔法だ。私の魔法は——」
一呼吸置いて、アギハは言った。
「——『射出するものの威力を拳銃並みに高くする』魔法だ」
「……えっ、それって……」
ここでゲツは、さっき感じた違和感の正体が、一体なんなのかを理解した。
(やけにおもちゃっぽかったのは、そういうことか……)
「この銃はエアガンだ」
そして彼女は一呼吸置いてこう言った。
「でも……ハッタリじゃない。弾が発射されればお前は死ぬぞ、確実にな」
アギハは依然として、狙いを外さない。
「え、ちょ……俺をどうするんだよ!」
「質問する。私を殺すか?」
「は!? こここ殺す!? 何言ってんの!?」
ゲツは彼女の言ったことがよくわからない。
「なんで殺さなきゃならないのさ!?」
「……私はこのままだと、お前を撃つぞ」
アギハの目は、真っ直ぐにゲツを見つめている。
「いいのか?」
ゲツはアギハの言葉に、感情が乗っていないように思えた。そのくらい、異様な雰囲気が漂っていた。
「いや……よくない。俺はいろいろしたいことがあるし」
「……じゃあ、私を殺すんだな?」
「いいや、そんなことしなくたって……」
「その銃を取れば!!」
ゲツはアギハに正面から突っ込んでいった。
「おおおおお!」
『『『パコッ』』』
「!!?」
——一歩踏み出した、その瞬間。銃口から丸い弾丸が飛び出してきた。
そのままとんでもない速度で、ゲツめがけて飛んできた。
(いや、でも……これなら、なんとか避けられる!)
しかし、ゲツはその弾を目で追うことが出来ていた。ゲツは体を左にそらし、これをかわした。
(このまま、銃を取れれば……!)
(銃を取れれば、と……お前が考えるのは予想できた)
「!?」
弾をかわすことはできたが、ゲツは目線をアギハの方に向けた時、驚愕した。
銃口が目の前にあったのだ。
(右側に本棚があるこの状況、初弾をどちら側に避けるかなんて……予想がつく)
銃口はゲツの体を、ずっととらえ続けていたのだ。
(あの一瞬で、どうやって……!? マズイ、撃たれる!)
ゲツはありったけの力を使い、銃の方へ手を伸ばした。
(銃口を塞ぐだけでもいいから、間に合ってくれ!!)
(ここだ!)
トリガーを引く、僅かな音。
『『『パコォォォ』』』
「……」
それと同時に銃弾が発射された。しかし、着弾した場所は——
「なっ……!」
——ゲツの背後の壁だった。
「俺はこれから、イベ限キャラクターをもらわなきゃならないから……殺されるのは、嫌だ!」
ゲツの手は、拳銃に届いていた。手が触れたことによってずれた弾道は、ゲツの体の右側をすり抜け、またも背後の壁に激突した。
「……」
アギハは目を見開いている。
(これは……)
「……わかった。お前は合格だ」
「えっ?」
アギハは銃を下ろして言った。
「お前には責任があるというか……何というか、その力を欲していないように見える」
ジッと目を見ながら、ゲツは彼女の話を聞いていた。
「その……お前あぶねぇヤツじゃなさそうだし、別に殺したりしねぇよ」
ゲツの目が輝いた。
「よ、よかった……」
拳銃をバックになおしたアギハは、マフラーとバッグを手にとって言った。
「それじゃあな。あとで壁は弁償する」
穴が二つ空いた壁を見やって言った。視線を戻すと、アギハはドアに向かって歩き出した。
「あ、ま、待って!!」
「……どうした?」
ゲツに呼び止められ、マフラーを巻き終えた少女は足を止めた。
「アギハ達って、こうやって魔法使いを調べまわってるんだよね?」
「そうだが、それがどうかしたか?」
「それにさ、俺も混ぜてくれないかな……って思って」
鱗肌の少年は、拳銃少女の方を向いて少しそわそわしながら話した。
「俺、この日常も大好きだけど……今日一日で、そういう非日常に触れることにも興味がでたんだ」
アギハは彼に体を向ける。
「だから、そうやって非日常をいつも体験できたらきっと面白いんじゃないかなって……ああ、いや、ごめん。何か急にこんなこと……」
「別に構わない」
「えっ?」
アギハはゲツから顔を逸らしながら言った。
「お前みたいなパワーがあるやつは、仲間にいて損はしないだろうしな」
「明日、私達の本拠地に案内してやる。待ち合わせ場所は、今日と同じところだ」
-----------
アギハはゲツの家を出て、歩きながら今後のことについて考えていた。
「こんなやつがいたとは……なんでもアリなんだな、この魔法ってのは」
アギハは自分の瞼を、人差し指で触った。
「私も十分変だしな」
しかし、アギハにはそれ以上に気になることがあった。
「しかし、なんだか……アイツ、最初はあんな顔してなかったよな……」
ゲツの体の変化について、彼女はとても気になっていた。彼は肌、筋力、動体視力の他に体躯や顔も変わっていたのだ。
アギハは口を押さえながら、呟いた。
「なんか……すごく変な感じだ」
彼女の頬はうっすらと火照っていた。
-----------
次の日の放課後。
アギハはゲツを『作戦本部』へと連れて行くことになった。
「昨日は突然、すまなかったな」
「……え?」
「急所は外すつもりだったが……驚いただろう」
「いや、むしろ面白かったよ。まるでゲームみたいで!」
ゲツはとてもうきうきしている。楽しみで仕方ない、と言った感じだ。
「私達がする事は、先に作戦本部にいるリランってやつが教えてくれると思う」
「え? 今ここで教えてくれないの?」
「それは……」
アギハの頭に、鱗で覆われた顔が浮かび上がる。今の冴えない顔をしたゲツと同一人物とは思えないが、声だけは一緒なのだ。
だから、なぜか意識してしまう。
「お前を見たくないからだ」
「えっ、なんで……?」
ゲツは深くショックを受けた。嫌われたな、と瞬間的に思った。
ボーっとしながら歩いていたゲツが、アギハに話しかけた。
「……何?」
「そういえば俺、なんだか釈然としないことがあって……」
ゲツが眠そうな目をこすった。今日は昨日よりも寝付けなかったのだろうか。
「なんでモンスターをのんだらモンスターになるの?」
「……そんなことは知らん」
「そっか」
「着いたぞ。ここだ」
二人は足を止めた。その建物をみてゲツは、
「ここが……! 作戦本部か!」
と大げさに反応した。
なにしろそこは、蛍駅の住宅街から少し離れたところにある、ボロ屋だったからである。
全くもって生活感はなく、今にも崩れ落ちそうであった。虫なんかも大量に発生していそうだ。
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「お、おおう……」
なんでこんなところにと思いながら、ゲツはアギハの後を追って入っていった。
続く
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