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12話「卵#とは」
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「おーい! そっちにいったぞー!」
「アルシャさんお願いします!!」
「う、う、うわああああこっちにこないでくれええええ!!」
「ちょっ! アルシャー! だからこっちににげてこないでってば!!」
俺たち4人は今食材をとうば……いや、収穫している。
え? 上のセリフからは食材を収穫してるようには見えないって?
いや、収穫してるんすよ、本当に。
~今より数刻前~
俺たち4人はギルドへ向かって歩いていた。
今日も今日とてクエストをこなすためだ。
この人数になると食費もバカにならないため、働かないといけないわけだ。
「ねえねえ、噂で聞いたんだけど、この国のお姫様がお城を抜け出したらしいわよ!」
「ええ、本当ですか? それが本当なら一大事だと思うんですが」
「んなわけあるかよ、それこそ国家レベルで騒がれてなきゃおかしいだろ。ガセだよガセ……ん? アルシャどうかしたか? 汗でびっしょりだけど。つーか震えもやばくねえか? 風邪でもひいたか?」
「なんでもない、風邪もひいてない。武者震いだ」
「お前の武者いっつも震えてんな……」
メンバーが増えて賑やかになった俺たちパーティは、ギルドまでの道をくだらない雑談をしながら進んでいった。
◆
「『ニワトリの卵を収穫せよ』?」
大々的にクエスト掲示板に貼られたこの任務を見た俺たちは皆で首を傾げていた。
「なによこれ、こんなの農家の人にやってもらいなさいよ」
「わたしもそう思う。何故こんなクエストが……」
「妙ですね。ただ卵を収穫するだけなら任務になんてならないはずですが……あ、すいませんちょっとお聞きしたいのですが」
早希は近くを通った冒険者に声をかけた。
「ん? なんだいお嬢ちゃん、俺に何か聞きたいことでも……お? おお、卵の収穫任務じゃねえか! こりゃいけねえ、急いで準備しねえと! あ、すまねえお嬢ちゃん、なんだっけか?」
「その任務のことです。卵を収穫するだけなのに、何故大規模な任務として貼り出されるんでしょうか?」
「ん? お嬢ちゃんこの国の出身じゃないのか? この国なら誰もが知ってて当たり前のことだからなあ……まあいい、教えてやるよ」
「ありがとうございます!」
冒険者のおっさんは俺たちを見渡すと、この任務の理由を話し始めた。
「あんな、卵を収穫するって言葉だけ聞くと簡単そうだろ? しかも卵ひとつにつき200リアルで買い取ってくれるわけだ。小遣い稼ぎにはもってこいだろ? だけど、なぜ卵ひとつを200リアルなんつー高額で買い取ってくれると思う?」
「わかりません……」
「そうだよな、正解はな……この国では卵を産み出すニワトリがこれまた凶悪なモンスターなんだよ」
「「「「ええっ!?」」」」
ニワトリがモンスター!?
「その様子だと本当に知らなかったみてえだな。このクエストが出た時はこの街の冒険者がほぼ全員このクエストにかかりっきりになるほどの大イベントなんだぜ! じゃあ俺は今からギルドの皆にこのことを伝えて準備してくるからよ、てめえらも準備を万全にしておけよ? あ、ちなみにニワトリの肉は1000リアルで買い取ってくれるからな! 襲ってくるのはオスのニワトリだけだから安心して狩っちまっていいぞ!」
「ありがとうございました!」
「おうよ!」
いいおっさんだった。
……あれ? そういえば……
「おいアルシャ、お前もさっき驚いてたけど、お前この国の出身じゃねえの?」
「んっ!? そ、そうだな! わたしは東の端にある小さな国の出身だからな! ニワトリのことなんてわからなくて当然だよな! はっはっはっはっは!」
「お、おう……なんか若干説明口調なのが引っかかるけど、まあそういうことなら知らなくても当然だよな」
「ああ! 知らなくても当然だ!」
よくわからんが、また震えながら冷や汗だらだらでアルシャがそう答えた。またこいつの武者震えてんのか。
それにしても引っかかる言い方するなあ……
~現在~
コケーッ!! コッコッコッコッコッコ!!
「あああああああ!! うわああああああああ!!」
「アホー!! アルシャのアホー!! なんでわざわざ人がいる方に逃げてくるのよ!! あんたひとりでなんとかしてよー!!」
「そんなこと言わずに助けてくれエアー!! うわああああああああ!!」
なんだこの惨状は。
周りのパーティや冒険者たちはがんばってニワトリを討伐しているというのに、俺たちのパーティだけ逃げ回ってるだけじゃねえか……
ちなみに俺の天使である最愛の妹早希たんは、俺の背中に背負われてずり落ちないようにロープで固定されている。やわらかい。
何故そうなってるかというと話すと長くなるんだが、最初アルシャは今のエアの方へ逃げたように、パーティ最強である早希の方へ逃げていった。
早希は魔法こそ強力だが、少し思い出して欲しい。
スタミナが致命的になかったことを……!
当然スタミナが無い早希はすぐに追い回されたことによりすぐダウンしたのだった……今日は魔法を一発も撃っていないのに……
別に話長くなんなかったな。
「おいこらボウズ!! なによそ見してやがんだ! そっち行ったぞ!!」
マジか!?
コッコッコッコッコッコ! コケーッ!
「うおおおお!! こっちにくるんじゃねえーー!!」
「うやぁんっ、兄さんどさくさに紛れてお尻をさすらないでくださいぃ」
くそー!!ニワトリたちの攻撃が激しすぎてほぼ収穫できねえじゃねえか!!
早希のお尻やわらかい
ニワトリたちの後ろにはあれだけの数の卵があるというのに……!
「おい早希、ニワトリって何に弱かったっけ!?」
「んっ、ふあんっ……え? ニワトリの弱点ですか? ニワトリは強いので、特にこれといった弱点はありませんが……個体差はありますが、強いて言えば、若干寒さに弱いと思います!」
寒さか!!
考えろ考えろ、どうすれば……!
そうだ!
「おいエア!! お前なんの女神だっけ!?」
「いやああああああ!! ええ!? 空気の女神だけど!?」
「じゃあお前、この辺一帯の空気を操作することはできるかあ!?」
「そんなことできるに決まってるでしょ!! あたしを誰だと思ってるの!! というか助けてえええええ!!」
「よっしゃ!! じゃあ俺が空中に渾身のアイスを放つから!! その瞬間にお前はこの辺一帯をアイスを放った場所の気温に変換してくれ!! できるか!?」
「できるわよ!!」
「よっしゃあ!! じゃあせーのでいくぞ!? っせーの!!」
「『アイス』!!!!」
「『エアーコントロール』!!!!」
ーーそして、辺りは極寒に包まれた。
「アルシャさんお願いします!!」
「う、う、うわああああこっちにこないでくれええええ!!」
「ちょっ! アルシャー! だからこっちににげてこないでってば!!」
俺たち4人は今食材をとうば……いや、収穫している。
え? 上のセリフからは食材を収穫してるようには見えないって?
いや、収穫してるんすよ、本当に。
~今より数刻前~
俺たち4人はギルドへ向かって歩いていた。
今日も今日とてクエストをこなすためだ。
この人数になると食費もバカにならないため、働かないといけないわけだ。
「ねえねえ、噂で聞いたんだけど、この国のお姫様がお城を抜け出したらしいわよ!」
「ええ、本当ですか? それが本当なら一大事だと思うんですが」
「んなわけあるかよ、それこそ国家レベルで騒がれてなきゃおかしいだろ。ガセだよガセ……ん? アルシャどうかしたか? 汗でびっしょりだけど。つーか震えもやばくねえか? 風邪でもひいたか?」
「なんでもない、風邪もひいてない。武者震いだ」
「お前の武者いっつも震えてんな……」
メンバーが増えて賑やかになった俺たちパーティは、ギルドまでの道をくだらない雑談をしながら進んでいった。
◆
「『ニワトリの卵を収穫せよ』?」
大々的にクエスト掲示板に貼られたこの任務を見た俺たちは皆で首を傾げていた。
「なによこれ、こんなの農家の人にやってもらいなさいよ」
「わたしもそう思う。何故こんなクエストが……」
「妙ですね。ただ卵を収穫するだけなら任務になんてならないはずですが……あ、すいませんちょっとお聞きしたいのですが」
早希は近くを通った冒険者に声をかけた。
「ん? なんだいお嬢ちゃん、俺に何か聞きたいことでも……お? おお、卵の収穫任務じゃねえか! こりゃいけねえ、急いで準備しねえと! あ、すまねえお嬢ちゃん、なんだっけか?」
「その任務のことです。卵を収穫するだけなのに、何故大規模な任務として貼り出されるんでしょうか?」
「ん? お嬢ちゃんこの国の出身じゃないのか? この国なら誰もが知ってて当たり前のことだからなあ……まあいい、教えてやるよ」
「ありがとうございます!」
冒険者のおっさんは俺たちを見渡すと、この任務の理由を話し始めた。
「あんな、卵を収穫するって言葉だけ聞くと簡単そうだろ? しかも卵ひとつにつき200リアルで買い取ってくれるわけだ。小遣い稼ぎにはもってこいだろ? だけど、なぜ卵ひとつを200リアルなんつー高額で買い取ってくれると思う?」
「わかりません……」
「そうだよな、正解はな……この国では卵を産み出すニワトリがこれまた凶悪なモンスターなんだよ」
「「「「ええっ!?」」」」
ニワトリがモンスター!?
「その様子だと本当に知らなかったみてえだな。このクエストが出た時はこの街の冒険者がほぼ全員このクエストにかかりっきりになるほどの大イベントなんだぜ! じゃあ俺は今からギルドの皆にこのことを伝えて準備してくるからよ、てめえらも準備を万全にしておけよ? あ、ちなみにニワトリの肉は1000リアルで買い取ってくれるからな! 襲ってくるのはオスのニワトリだけだから安心して狩っちまっていいぞ!」
「ありがとうございました!」
「おうよ!」
いいおっさんだった。
……あれ? そういえば……
「おいアルシャ、お前もさっき驚いてたけど、お前この国の出身じゃねえの?」
「んっ!? そ、そうだな! わたしは東の端にある小さな国の出身だからな! ニワトリのことなんてわからなくて当然だよな! はっはっはっはっは!」
「お、おう……なんか若干説明口調なのが引っかかるけど、まあそういうことなら知らなくても当然だよな」
「ああ! 知らなくても当然だ!」
よくわからんが、また震えながら冷や汗だらだらでアルシャがそう答えた。またこいつの武者震えてんのか。
それにしても引っかかる言い方するなあ……
~現在~
コケーッ!! コッコッコッコッコッコ!!
「あああああああ!! うわああああああああ!!」
「アホー!! アルシャのアホー!! なんでわざわざ人がいる方に逃げてくるのよ!! あんたひとりでなんとかしてよー!!」
「そんなこと言わずに助けてくれエアー!! うわああああああああ!!」
なんだこの惨状は。
周りのパーティや冒険者たちはがんばってニワトリを討伐しているというのに、俺たちのパーティだけ逃げ回ってるだけじゃねえか……
ちなみに俺の天使である最愛の妹早希たんは、俺の背中に背負われてずり落ちないようにロープで固定されている。やわらかい。
何故そうなってるかというと話すと長くなるんだが、最初アルシャは今のエアの方へ逃げたように、パーティ最強である早希の方へ逃げていった。
早希は魔法こそ強力だが、少し思い出して欲しい。
スタミナが致命的になかったことを……!
当然スタミナが無い早希はすぐに追い回されたことによりすぐダウンしたのだった……今日は魔法を一発も撃っていないのに……
別に話長くなんなかったな。
「おいこらボウズ!! なによそ見してやがんだ! そっち行ったぞ!!」
マジか!?
コッコッコッコッコッコ! コケーッ!
「うおおおお!! こっちにくるんじゃねえーー!!」
「うやぁんっ、兄さんどさくさに紛れてお尻をさすらないでくださいぃ」
くそー!!ニワトリたちの攻撃が激しすぎてほぼ収穫できねえじゃねえか!!
早希のお尻やわらかい
ニワトリたちの後ろにはあれだけの数の卵があるというのに……!
「おい早希、ニワトリって何に弱かったっけ!?」
「んっ、ふあんっ……え? ニワトリの弱点ですか? ニワトリは強いので、特にこれといった弱点はありませんが……個体差はありますが、強いて言えば、若干寒さに弱いと思います!」
寒さか!!
考えろ考えろ、どうすれば……!
そうだ!
「おいエア!! お前なんの女神だっけ!?」
「いやああああああ!! ええ!? 空気の女神だけど!?」
「じゃあお前、この辺一帯の空気を操作することはできるかあ!?」
「そんなことできるに決まってるでしょ!! あたしを誰だと思ってるの!! というか助けてえええええ!!」
「よっしゃ!! じゃあ俺が空中に渾身のアイスを放つから!! その瞬間にお前はこの辺一帯をアイスを放った場所の気温に変換してくれ!! できるか!?」
「できるわよ!!」
「よっしゃあ!! じゃあせーのでいくぞ!? っせーの!!」
「『アイス』!!!!」
「『エアーコントロール』!!!!」
ーーそして、辺りは極寒に包まれた。
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