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『第3章 黒い霧、悪夢の織り手』
到達、清廉騎士団-2
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ハインリヒは地面へと転がり、肩の辺りに木の枝が突き刺さっていた。枝が突き刺さった左肩からは血が滴り落ちて、白銀の鎧を赤く汚していた。
他の団員もまたハインリヒと同じく地面へと転がっていた。
「化け物め……」
ハインリヒは忌々しげに吐き捨てると、木を支えにしてなんとか立ち上がる。
そして左肩に食い込んだ木の枝を右手で掴むと、思い切り力を込めて引き抜く。
「僕の”氷柱矢”を受けて、まったく怯まないなんてね……」
「ん;いど;gんhぃ!!!!!」
ファリスがまるで砲弾のように木々をなぎ倒して突っ込んで来るところに合わせて、”氷柱矢《マイナ・グレイス》”を放ったハインリヒ。
人の腕ほどの大きさの氷柱が矢のようにファリスへと突き刺ささったのだ。通常であれば、痛みにより足を止めるその間に、ハインリヒは他の団員と連携して仕留める手はずであったのだ。しかし実際にはハインリヒの想像を超えて、ファリスは勢いを止めることなく突っ込んで来たのだ。
「ん;いど;gんhぃ!!!!!」
顔に氷柱の破片が何本も突き刺さり、血塗れなっているファリス。
目に血が入って視界がないのか、ファリスは辺りの木々をなぎ倒して暴れていた。それはまるで小さな暴風。近づく者を裂き、吹き飛ばす。
「団長、今の隙に撤退しましょう!」
地面に倒れていた団員もまた、なんとか剣や木々を支えに立ち上がる。
しかしある者は足から大量の血を流し、ある者は肋を庇うようにして立っていた。
「……いや駄目だ。今、アイツを仕留めなきゃいつまでも追ってくるだろう」
「あんな化け物どうするんですか」
「フレデリック、お前たちは左右から挟み撃ちだ」
「……団長は?」
「僕は”真っ直ぐ”いくさ」
その言葉を聞くと団員たちは無言で頷く。
そして音も立てずに、木々の合間に姿を消すのであった。
「さぁて、と」
木々の合間に消えた団員を確認すると、今だ暴れるファリスを見つめるハインリヒ。
木々をなぎ倒す音が突然消え、ピタリとファリスが動きを止める。その動きと退避するようにハインリヒもまた木々の合間に姿を消すのであった。
他の団員もまたハインリヒと同じく地面へと転がっていた。
「化け物め……」
ハインリヒは忌々しげに吐き捨てると、木を支えにしてなんとか立ち上がる。
そして左肩に食い込んだ木の枝を右手で掴むと、思い切り力を込めて引き抜く。
「僕の”氷柱矢”を受けて、まったく怯まないなんてね……」
「ん;いど;gんhぃ!!!!!」
ファリスがまるで砲弾のように木々をなぎ倒して突っ込んで来るところに合わせて、”氷柱矢《マイナ・グレイス》”を放ったハインリヒ。
人の腕ほどの大きさの氷柱が矢のようにファリスへと突き刺ささったのだ。通常であれば、痛みにより足を止めるその間に、ハインリヒは他の団員と連携して仕留める手はずであったのだ。しかし実際にはハインリヒの想像を超えて、ファリスは勢いを止めることなく突っ込んで来たのだ。
「ん;いど;gんhぃ!!!!!」
顔に氷柱の破片が何本も突き刺さり、血塗れなっているファリス。
目に血が入って視界がないのか、ファリスは辺りの木々をなぎ倒して暴れていた。それはまるで小さな暴風。近づく者を裂き、吹き飛ばす。
「団長、今の隙に撤退しましょう!」
地面に倒れていた団員もまた、なんとか剣や木々を支えに立ち上がる。
しかしある者は足から大量の血を流し、ある者は肋を庇うようにして立っていた。
「……いや駄目だ。今、アイツを仕留めなきゃいつまでも追ってくるだろう」
「あんな化け物どうするんですか」
「フレデリック、お前たちは左右から挟み撃ちだ」
「……団長は?」
「僕は”真っ直ぐ”いくさ」
その言葉を聞くと団員たちは無言で頷く。
そして音も立てずに、木々の合間に姿を消すのであった。
「さぁて、と」
木々の合間に消えた団員を確認すると、今だ暴れるファリスを見つめるハインリヒ。
木々をなぎ倒す音が突然消え、ピタリとファリスが動きを止める。その動きと退避するようにハインリヒもまた木々の合間に姿を消すのであった。
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