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とある王国の エピソード
とあるエピソード 兵站拠点(中)
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将の一人笑いが治ると、ルジャールは再び口を開く。
「ここで受けてしまうと、防戦一方になってしまいませんか?」
「防戦なのか、罠に嵌める場所を谷からここへ移したというべきか迷うな。平地には数多くの障害を設置する。これは騎馬を使うとなると出来なかった策だ。状況が変われば、あいつは色々と気を揉んでくれる」
「それについては、騎兵を温存するなら間違いのない対策です。敵兵が目指すのは、中央よりややこちら側のほんの僅かな丘地です。平野に水を流し込めば水かさは増し、大多数は孤立させられます。水量を調整すれば膝下程度の水没も可能でしょう。引くことは難しくなり、一歩踏み出したら矢の餌食。足元の水で夜も眠れなくなるので、いつまでもそこにはいられません。あとは、こちらの思い通りとなるわけですね」
「その丘には、一旦水を流し込んだ後に乾いた木材を使い、上陸の妨害目的を装って障害物を多数設置の指示もあった」
「なんと」
話の途中で話しかけてきたルジャールを、将は驚いた顔をして見る。ルジャールは見つめられている意味が分かると「炙り出された敵兵は水を求めて沼に飛び込む、その場が狩場だと分かっていたとしてもです。なんと恐ろしい方でしょう」とその場を繕う。
あの距離ならば、矢を届かせるだけなら容易い。小舟を使えば尚更だ。
「どれだけ水位が上がってくるのか分からぬ水攻めの恐怖に晒されながら、退路を火で焼かれたら戦う気力など無くなるだろうな。運良く敵の元に逃げた兵によって、後から続く敵兵にも恐怖を植え付けることができる。心の折れた者は弱い。書いてあることをただやるだけで、大体の敵には勝ててしまう」将は笑う。「人のことを小馬鹿にしおってからに」
敵の後続に対してはどうするのか疑問であった。どうやってここから進軍するかが読めなかった。確かにこれは防衛ではなく、敵を罠に嵌める策だと理解する。
「それを聞いて腑に落ちました。将は「コロコロと作戦を変えるが、大筋を変えることがない」と言われていた理由も分かりました。これなら兵達も混乱しないで済みます」
「それでは、まだまだ足りないぞ。注意書きの一つに「矢の補給についてはすでに手配済めのため、残数については心配ご無用」とあった。他にも「弓兵が必要ならばそちらに送る準備を進めておく故、早めに連絡願いたし」なんてのも書いてあったな」
「あの方はそこまで考えておられるのですか?」
「本人ではないからなんとも言えんが、これぐらいならばすぐに思いついていると思うぞ。もしかしたら、始まる前から考えていたのかもしれん。どちらにしろ、戦が進むにつれて不確だったものがどんどんと確定していき、戦況が分かり始めてきた。こんなのは、それに合わせて微調整をしているに過ぎん」
「それではこの地を選んだのも我が軍が劣勢に陥った際の、二重、三重の防衛策を無駄にするのではなく、後がない状況まで軍を追い込んだ方が勝てるとお思いなのですか?」
「そうだ。この策の方が勝率が高いと踏んだのだろう」
「そのために弓兵をこちらに?」
将は軽く首を横に振る。
「それがまたあいつの面白いところでな。「送る準備」と書かれていて、「送る」とは書いていないのだよ。実に奥ゆかしくて良い言葉ではないか。本隊で弓兵を使用したければ、はなから弓兵については触れない。与えられた兵や物資を用いて戦を勝利に導くのが将の役割だ、こちらとしてもそんなものは期待していない。ところがこの一文により、「ここを固めれば攻めやすくなる」や「あそこに楔を打ち込みたい」と思った時に取れる策が増えるのだよ。優しい男ではないか」
「それについては理解しました。しかし、予定通りに戦をした方が確実に思いますが?」
「力押しは多くの兵を失う。兵を温存するということは、我が隊の活躍の場はここでないということだろう。この場所で敵を足止めさえすれば勝てるのだから、楽な話ではないか」
「簡単に言いますが、ここを抜かれたら逆にこちらの本体は危機を迎えてしまいます」
「守り切りさえすれば、兵站の重要拠点に早変わりするではないか」
「理想論に聞こえてしまいます」
「それならば、初期の策も理想論だと言わざるを得ないな」
「現実的な策に思えます」
ルジャールは頭を下げて諫言の許可を求める。
「どれ、聞かせてもらおうか」
「ありがとうございます。偵察の報告通りならば、別働隊の兵力からすると、正面からぶつかったとしても敵を撃破する可能性は高いと思います。必勝を期するため、数の優劣をなくしこちらが有利な地を押さえやすい、谷を抜けた先を抑えるために先ずは騎馬を使う。敵は、より多くの兵を割かなければならなくなります。本隊の戦況を楽にするだけでなく、勝機があるなら打って出る。私は手堅い策だと思います」
「敵の後続が確認された。こちらに増員してくるのは間違いないだろうな」
そのために、これから騎兵と軽装歩兵を走らせるのだ。騎馬に守らせながら要地を先に得なければ、先に谷に入られてしまうと押し返すのに時がかかる。拠点の建設に影響が出るが、この平地に敵が現れる頃には終わらせられるだろう。
「それなら尚の事、抑えるべきです。不利になった時を見越して、次の策も決められています。敵から押される様にして谷に誘い込んで罠に嵌め、それでも進軍が止まらなかったとしたら平地まで引き、谷の出口に張り巡せた柵を利用して狩り取る。実に理に適っています」
「最後まで守り切るという点においてはそうだろうな。しかし敵を誘い込むのには、こちらもそれなりの損害を被らなければならない。あっさり引いたら怪しまれてしまうからな」
「たとえ、相手の予想より早く引いて見破られたとしても、それを承知で敵は進まなければなりません。それを利用して敵を分断などしてそれぞれ撃破し、谷の入り口付近まで押し戻せたなら、補給がしっかりしているこちらに分があります。心配性と言われる所以がこれだけでも分かります」
「そうかもしれんな」
それだけではない。この場所は立ち木も多くなく、草の背も低いものばかりだ。平すことは容易い。
「その上、やっとの思いでそこを抜けたとしても、待ち受けるのは一旦引かせた我が隊が誇る騎馬隊です。考え難いことですが、騎馬隊が敗走してしまった場合のみ上流の堰を切流べきです。水攻めと共に敵の機動力を奪ったのちに、矢を雨のように降らせば確実でしょう。重装兵が相手でも、距離が近ければ長弓なら鎧を貫けます。敵の騎兵は機動力を奪われ、重装歩兵はさらに足取りが重くなる。弓兵にとっては格好の的です。ここまでくれば、巨大な窪地となった平野か抜け出せるとは到底思えません」
「それまでどれほどの兵を減らせば良いのだ、それだとまるで負け戦ではないか。そこまでいってしまったら我が隊の進軍はここまでだ。騎馬隊が使えない急襲など高が知れているからな。良くて拠点の防衛だろう」
「そうならないためにも敵の数が少ないうちに打ち破り、本隊と連動して急襲がしやすい様にしていた方が良いと考えますが」
その他にも利点が上げられている。敵は曲がりながらの行軍なため隊列が組みにくい。山越えの道を全て確保できているからこそ、どこからでも敵本隊の側背を突ける。それを捨てる意味が分からない。
「それも可能だが、本隊が動くまで守っていなければならない。戦況が動くまで時間が掛かりそうだから、拠点を先に作りましょう程度の変更だ。平地に水を送り込めば、谷間を通る道はぬかるみが増える。何をやるにしても、それの方が都合が良くないか?あいつは色々と気を揉んでくれているのだよ」
道がぬかるんでいては、行軍するだけで疲れてしまう。
「何が起きても万全の状態では臨ませないということですか」
「想像の部分もあるが、策の内容からいって間違いないだろうな。ここまで用意されたら断るのが面倒になる。こちらとしては渋々付き合ってるだけだ」
「使える手が多数あり、戦況に合わせて有利に使うのは扱う者次第となる。将の好きな戦ではありませんか」
将は口元を歪め、笑いに含みを持たせる。
「ここで受けてしまうと、防戦一方になってしまいませんか?」
「防戦なのか、罠に嵌める場所を谷からここへ移したというべきか迷うな。平地には数多くの障害を設置する。これは騎馬を使うとなると出来なかった策だ。状況が変われば、あいつは色々と気を揉んでくれる」
「それについては、騎兵を温存するなら間違いのない対策です。敵兵が目指すのは、中央よりややこちら側のほんの僅かな丘地です。平野に水を流し込めば水かさは増し、大多数は孤立させられます。水量を調整すれば膝下程度の水没も可能でしょう。引くことは難しくなり、一歩踏み出したら矢の餌食。足元の水で夜も眠れなくなるので、いつまでもそこにはいられません。あとは、こちらの思い通りとなるわけですね」
「その丘には、一旦水を流し込んだ後に乾いた木材を使い、上陸の妨害目的を装って障害物を多数設置の指示もあった」
「なんと」
話の途中で話しかけてきたルジャールを、将は驚いた顔をして見る。ルジャールは見つめられている意味が分かると「炙り出された敵兵は水を求めて沼に飛び込む、その場が狩場だと分かっていたとしてもです。なんと恐ろしい方でしょう」とその場を繕う。
あの距離ならば、矢を届かせるだけなら容易い。小舟を使えば尚更だ。
「どれだけ水位が上がってくるのか分からぬ水攻めの恐怖に晒されながら、退路を火で焼かれたら戦う気力など無くなるだろうな。運良く敵の元に逃げた兵によって、後から続く敵兵にも恐怖を植え付けることができる。心の折れた者は弱い。書いてあることをただやるだけで、大体の敵には勝ててしまう」将は笑う。「人のことを小馬鹿にしおってからに」
敵の後続に対してはどうするのか疑問であった。どうやってここから進軍するかが読めなかった。確かにこれは防衛ではなく、敵を罠に嵌める策だと理解する。
「それを聞いて腑に落ちました。将は「コロコロと作戦を変えるが、大筋を変えることがない」と言われていた理由も分かりました。これなら兵達も混乱しないで済みます」
「それでは、まだまだ足りないぞ。注意書きの一つに「矢の補給についてはすでに手配済めのため、残数については心配ご無用」とあった。他にも「弓兵が必要ならばそちらに送る準備を進めておく故、早めに連絡願いたし」なんてのも書いてあったな」
「あの方はそこまで考えておられるのですか?」
「本人ではないからなんとも言えんが、これぐらいならばすぐに思いついていると思うぞ。もしかしたら、始まる前から考えていたのかもしれん。どちらにしろ、戦が進むにつれて不確だったものがどんどんと確定していき、戦況が分かり始めてきた。こんなのは、それに合わせて微調整をしているに過ぎん」
「それではこの地を選んだのも我が軍が劣勢に陥った際の、二重、三重の防衛策を無駄にするのではなく、後がない状況まで軍を追い込んだ方が勝てるとお思いなのですか?」
「そうだ。この策の方が勝率が高いと踏んだのだろう」
「そのために弓兵をこちらに?」
将は軽く首を横に振る。
「それがまたあいつの面白いところでな。「送る準備」と書かれていて、「送る」とは書いていないのだよ。実に奥ゆかしくて良い言葉ではないか。本隊で弓兵を使用したければ、はなから弓兵については触れない。与えられた兵や物資を用いて戦を勝利に導くのが将の役割だ、こちらとしてもそんなものは期待していない。ところがこの一文により、「ここを固めれば攻めやすくなる」や「あそこに楔を打ち込みたい」と思った時に取れる策が増えるのだよ。優しい男ではないか」
「それについては理解しました。しかし、予定通りに戦をした方が確実に思いますが?」
「力押しは多くの兵を失う。兵を温存するということは、我が隊の活躍の場はここでないということだろう。この場所で敵を足止めさえすれば勝てるのだから、楽な話ではないか」
「簡単に言いますが、ここを抜かれたら逆にこちらの本体は危機を迎えてしまいます」
「守り切りさえすれば、兵站の重要拠点に早変わりするではないか」
「理想論に聞こえてしまいます」
「それならば、初期の策も理想論だと言わざるを得ないな」
「現実的な策に思えます」
ルジャールは頭を下げて諫言の許可を求める。
「どれ、聞かせてもらおうか」
「ありがとうございます。偵察の報告通りならば、別働隊の兵力からすると、正面からぶつかったとしても敵を撃破する可能性は高いと思います。必勝を期するため、数の優劣をなくしこちらが有利な地を押さえやすい、谷を抜けた先を抑えるために先ずは騎馬を使う。敵は、より多くの兵を割かなければならなくなります。本隊の戦況を楽にするだけでなく、勝機があるなら打って出る。私は手堅い策だと思います」
「敵の後続が確認された。こちらに増員してくるのは間違いないだろうな」
そのために、これから騎兵と軽装歩兵を走らせるのだ。騎馬に守らせながら要地を先に得なければ、先に谷に入られてしまうと押し返すのに時がかかる。拠点の建設に影響が出るが、この平地に敵が現れる頃には終わらせられるだろう。
「それなら尚の事、抑えるべきです。不利になった時を見越して、次の策も決められています。敵から押される様にして谷に誘い込んで罠に嵌め、それでも進軍が止まらなかったとしたら平地まで引き、谷の出口に張り巡せた柵を利用して狩り取る。実に理に適っています」
「最後まで守り切るという点においてはそうだろうな。しかし敵を誘い込むのには、こちらもそれなりの損害を被らなければならない。あっさり引いたら怪しまれてしまうからな」
「たとえ、相手の予想より早く引いて見破られたとしても、それを承知で敵は進まなければなりません。それを利用して敵を分断などしてそれぞれ撃破し、谷の入り口付近まで押し戻せたなら、補給がしっかりしているこちらに分があります。心配性と言われる所以がこれだけでも分かります」
「そうかもしれんな」
それだけではない。この場所は立ち木も多くなく、草の背も低いものばかりだ。平すことは容易い。
「その上、やっとの思いでそこを抜けたとしても、待ち受けるのは一旦引かせた我が隊が誇る騎馬隊です。考え難いことですが、騎馬隊が敗走してしまった場合のみ上流の堰を切流べきです。水攻めと共に敵の機動力を奪ったのちに、矢を雨のように降らせば確実でしょう。重装兵が相手でも、距離が近ければ長弓なら鎧を貫けます。敵の騎兵は機動力を奪われ、重装歩兵はさらに足取りが重くなる。弓兵にとっては格好の的です。ここまでくれば、巨大な窪地となった平野か抜け出せるとは到底思えません」
「それまでどれほどの兵を減らせば良いのだ、それだとまるで負け戦ではないか。そこまでいってしまったら我が隊の進軍はここまでだ。騎馬隊が使えない急襲など高が知れているからな。良くて拠点の防衛だろう」
「そうならないためにも敵の数が少ないうちに打ち破り、本隊と連動して急襲がしやすい様にしていた方が良いと考えますが」
その他にも利点が上げられている。敵は曲がりながらの行軍なため隊列が組みにくい。山越えの道を全て確保できているからこそ、どこからでも敵本隊の側背を突ける。それを捨てる意味が分からない。
「それも可能だが、本隊が動くまで守っていなければならない。戦況が動くまで時間が掛かりそうだから、拠点を先に作りましょう程度の変更だ。平地に水を送り込めば、谷間を通る道はぬかるみが増える。何をやるにしても、それの方が都合が良くないか?あいつは色々と気を揉んでくれているのだよ」
道がぬかるんでいては、行軍するだけで疲れてしまう。
「何が起きても万全の状態では臨ませないということですか」
「想像の部分もあるが、策の内容からいって間違いないだろうな。ここまで用意されたら断るのが面倒になる。こちらとしては渋々付き合ってるだけだ」
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