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とある王国の物語 プロローグ
軍評定 上
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若き王はファトストに合図を送る。
「それでは始めさせていただきます」
ファトストが手を挙げると、近くにいる青年が地図をファトストの横で広げる。
その地図には戦場となるであろう場所に印が付けられており、その印から北東に位置する場所に描かれている『砦』に、ファトストは手先を向ける。
「帝国はこの場所に砦を築いていますが、ここを拠点にされると後々面倒になって来ます。近くの都市は街道の要のため、必ず取り返さなければなりません」
ファトストは、近くに描かれている『都市』へと、指先をわずかにずらす。
地図には、その都市から帝国方面に一本の太い道が引かれている。その道から都市を跨いだ反対側には、海岸線、平地、山間部の主要都市へと至る線状の道が描かれている。
「こちらの動きに合わせて帝国側も何やら準備をしていましたが、先ほど砦から兵が出てきたと情報が入ってきました。重装歩兵がいることから、相手は迎え撃つ気に満ち溢れているのでしょう」
ファトストが「ありがとう」と言うと、青年は地図を持ち上げて左から右へと振り、その場にいる将校達に見せてから後ろに下がる。
「ちょっと待て」
ここでレンゼストが話に割り込む。
「堅苦しくすると伝わらない危険性がある。王よ、よろしいか?」
レンゼストは王に尋ねる。
「気にはしない」
王は手首を一度振りながら、話の続きを促す様に答える。
ファトストは、左胸に拳を当てながら頭を下げ、王と机の間に歩を進める。
「普段通りの口調なら、王に対しても失礼にならん」
「お気遣いありがとうございます」
机を挟んで向かい合わせたレンゼストに礼を述べ、「急なことのため手書きの地図で失礼します」と言いながらファトストは、盤上に置かれていた棒を手に取る。
「先ずは地形から皆さんにお伝えします。中央は平地ですが、収穫を終えたばかりの畑となっております」
地図の中央は広い範囲に渡り、緩やかな曲線混じりで四角く区画がなされている。中に書かれた角度を付けたレ点は、植物の双葉を模したもので、農作物を意味する。
ファトストは、棒先を地図の中程でぐるりと回した後、両端を先で叩く。
「東には南北に河が流れ、西は木に覆われた小山が壁のように続きます。」
河は川下となる北側に進むにつれて東に流れて平地を広げていき、角度を変えて都市へと流れ着く。
平地の西側は、山の裾野に樹木の葉を表す、丸と三角の記号が書かれている。平地側に丸が少ないことからして、広葉樹が根を張り辛い場所であり、その地が崖状であることを示している。
続いてファトストは、帝国兵を模した駒を指し示す。
「中央は主に帝国兵で固められ、その両脇に傭兵を配置し、両翼に騎馬を置く。帝国軍が好んで使う陣を敷いてくるでしょう。その後ろには重装歩兵が控え、その奥にいるのが本隊となります」駒を手に取り、畑の際に説明通りに並べていく。「隊の規模から推測し、遊軍はない、またはごく少数と考えます」
並べられた帝国軍の陣形を見て、「なんとかの一つ覚えだな」と、ファトストは悪態を吐く。
「おっしゃる通りです。名だたる将ならば戦い方を変えてくるかもしれませんが、今回、帝国兵の指揮を執る者から考えるに、それはないと思われます」
「どんな奴だ?」
「名を聞いたのですが、その名は記憶にありませんでした。部隊の長としても覚えがないので、人物については早急に調べてもらっています。しかし、城を出た将の中に、聞いたことのある名がありました。そのことから、帝国式と呼ばれる戦術でくることは間違いないでしょう」
「誰が率いてもそれなりの戦果を得られるというのは、何かと便利だな」
「指揮官の能力よりは、将校の能力により戦果が大きく変わるのは確かです」
ファトストの近くにいる青年は、敵将の特徴を書いた紙を将校達に回す。
「我が若い頃から帝国軍の戦い方はこれ一つだ。此度の戦は気が進まぬ」
レンゼストはその紙に書かれている人物の名を確認すると、手首を振って、その紙は自分には不要だと伝える。そして、腕を組んで何やら考え事をしながら、深く腰掛け直す。
「心中お察しします。何度も交えたレンゼスト様にとっては、見飽きた戦術かもしれません。しかし裏を返せば、それだけ侮れない戦術だというのが分かります」
ファトストは端に置かれていた自軍の駒を手に取る。
「平地でのぶつかり合いなら、向かう所敵なしだからな」
「はい、如何にして中央を抑えるかを、考えなければなりません」
馬に乗った将の駒を本人に見せた後、東西に振り分ける。
「敵の狙いはこちらの数減らしだな。砦までの距離を考えると、酷い追撃も受けにくい。どうする?」
「中央は膠着させます」
レンゼストは、東西に配置し終えた駒を見る。
「多くの兵を失うぞ」
「あの圧は異常です。兵達にあれを肌で感じさせることを優先します」
「その隙に狙うのは相手の将か?」
「そのために、中央は出来る限りの時間稼ぎをします」
ファトストは中央部分の駒を並べ始める。レンゼストの駒を手にしようとすると、「待て」とレンゼストが止める。
ファトストは「分かりました」と答えると、他の将の駒を手に取る。一つだけ駒を置ける隙間を空けて、中央に駒を並べ始める。
「お主が、兵の大切さを知っているのは分かっている。だが、もう少し聞こう」
レンゼストは顎に手を当てて、指先だけで髭を撫でる。
「兵の中に確固たる戦術があるというのは、練度も意思疎通の面でも有利です。規則や規律により、敵は急拵えの隊であっても、混乱など一切せずに帝国式で攻め込むことが可能です」
「己に課せられた仕事をこなせば戦に勝てる、実に効率的だ。奴らは志願兵だけあって、士気も高い。それはすなわち、恐怖に打ち勝ちひたすら前進する戦い方をする相手に、この地では不利過ぎるということではないのか?」
盤上には歩兵ではなく、弓兵を前面に出した陣形が並べられていく。
「敵としても数を多く減らしかねない戦術なのに、砦に籠らず打って出てこられるほど余裕のある兵の数も、侮れない点であると考えます」
「他に類を見ない帝国兵の数は、『鍬を振ることさえできれば兵に成れる』ということを、揶揄しているのか?」
ファトストはそれについては何も答えず、顔を伏せながら盤上から手を引く。
レンゼストは、並べ終えられた駒に目を向ける。盤上に空けられた隙間に、レンゼストの駒が配置されれば陣形は完成する。
東西の騎兵に比べると、中央の歩兵は見劣りしてしまう。レンゼストの隊を駆使すれば勝てる見込みは十分あるが、この戦にそれほどの価値はない。
しかしながら、悪くもないのも確かである。もう少し中央に厚みがあれば、申し分ない陣形となる。
「この地で戦うなら、後から来る重い鎧を着込んだ者達を待った方が良くないか?」
皆が疑問に思うことを、レンゼストは尋ねる。
「速度を早めれば後軍は戦に間に合うかもしれませんが、この地で戦うことになるとは、未だ決まっておりません」
「その先の広大な平地ならば騎馬も存分に使え、こちらの方が有利となる。それを蹴ってまでこの地を選んでいるのだろ?」
「敵もその平野を越えるため、強行で軍を進めると思われます」
「砦より近いため、身を軽くして行軍できるからな。それに、間に合ったら間に合ったで、中央に配置すれば良いだけか」
その問いにファトストは頷く。
「相手の機嫌を損ねたらここまで来てくれぬ、大掛かりな仕掛けは警戒されてしまうぞ」
「その点は考えております」
強固な堀や塀を築くには、時間的に余裕がない。しかしそれらが無ければ、敵を防ぐために多くの兵を失いかねない。
時機をうかがって敵が出陣してきたというのは、容易に想像が付く。
「王が率いているため、今は歩兵が少ない。どうやって敵の進軍を食い止める?」
「何を言います、王の率いる弓兵は大陸一の腕前です」
それを聞いたレンゼストは、髭を撫でながらしばし考える。
「それでもこの陣形で戦うなら、我は後続を待った方が確実だと思うが。どうだ?」
空いた隙間に駒を置かなければ、話を進められない。レンゼストは、己を納得させてみよ。と、顎を振って促す。
ファトストは、王へ顔を向ける。
「それでは始めさせていただきます」
ファトストが手を挙げると、近くにいる青年が地図をファトストの横で広げる。
その地図には戦場となるであろう場所に印が付けられており、その印から北東に位置する場所に描かれている『砦』に、ファトストは手先を向ける。
「帝国はこの場所に砦を築いていますが、ここを拠点にされると後々面倒になって来ます。近くの都市は街道の要のため、必ず取り返さなければなりません」
ファトストは、近くに描かれている『都市』へと、指先をわずかにずらす。
地図には、その都市から帝国方面に一本の太い道が引かれている。その道から都市を跨いだ反対側には、海岸線、平地、山間部の主要都市へと至る線状の道が描かれている。
「こちらの動きに合わせて帝国側も何やら準備をしていましたが、先ほど砦から兵が出てきたと情報が入ってきました。重装歩兵がいることから、相手は迎え撃つ気に満ち溢れているのでしょう」
ファトストが「ありがとう」と言うと、青年は地図を持ち上げて左から右へと振り、その場にいる将校達に見せてから後ろに下がる。
「ちょっと待て」
ここでレンゼストが話に割り込む。
「堅苦しくすると伝わらない危険性がある。王よ、よろしいか?」
レンゼストは王に尋ねる。
「気にはしない」
王は手首を一度振りながら、話の続きを促す様に答える。
ファトストは、左胸に拳を当てながら頭を下げ、王と机の間に歩を進める。
「普段通りの口調なら、王に対しても失礼にならん」
「お気遣いありがとうございます」
机を挟んで向かい合わせたレンゼストに礼を述べ、「急なことのため手書きの地図で失礼します」と言いながらファトストは、盤上に置かれていた棒を手に取る。
「先ずは地形から皆さんにお伝えします。中央は平地ですが、収穫を終えたばかりの畑となっております」
地図の中央は広い範囲に渡り、緩やかな曲線混じりで四角く区画がなされている。中に書かれた角度を付けたレ点は、植物の双葉を模したもので、農作物を意味する。
ファトストは、棒先を地図の中程でぐるりと回した後、両端を先で叩く。
「東には南北に河が流れ、西は木に覆われた小山が壁のように続きます。」
河は川下となる北側に進むにつれて東に流れて平地を広げていき、角度を変えて都市へと流れ着く。
平地の西側は、山の裾野に樹木の葉を表す、丸と三角の記号が書かれている。平地側に丸が少ないことからして、広葉樹が根を張り辛い場所であり、その地が崖状であることを示している。
続いてファトストは、帝国兵を模した駒を指し示す。
「中央は主に帝国兵で固められ、その両脇に傭兵を配置し、両翼に騎馬を置く。帝国軍が好んで使う陣を敷いてくるでしょう。その後ろには重装歩兵が控え、その奥にいるのが本隊となります」駒を手に取り、畑の際に説明通りに並べていく。「隊の規模から推測し、遊軍はない、またはごく少数と考えます」
並べられた帝国軍の陣形を見て、「なんとかの一つ覚えだな」と、ファトストは悪態を吐く。
「おっしゃる通りです。名だたる将ならば戦い方を変えてくるかもしれませんが、今回、帝国兵の指揮を執る者から考えるに、それはないと思われます」
「どんな奴だ?」
「名を聞いたのですが、その名は記憶にありませんでした。部隊の長としても覚えがないので、人物については早急に調べてもらっています。しかし、城を出た将の中に、聞いたことのある名がありました。そのことから、帝国式と呼ばれる戦術でくることは間違いないでしょう」
「誰が率いてもそれなりの戦果を得られるというのは、何かと便利だな」
「指揮官の能力よりは、将校の能力により戦果が大きく変わるのは確かです」
ファトストの近くにいる青年は、敵将の特徴を書いた紙を将校達に回す。
「我が若い頃から帝国軍の戦い方はこれ一つだ。此度の戦は気が進まぬ」
レンゼストはその紙に書かれている人物の名を確認すると、手首を振って、その紙は自分には不要だと伝える。そして、腕を組んで何やら考え事をしながら、深く腰掛け直す。
「心中お察しします。何度も交えたレンゼスト様にとっては、見飽きた戦術かもしれません。しかし裏を返せば、それだけ侮れない戦術だというのが分かります」
ファトストは端に置かれていた自軍の駒を手に取る。
「平地でのぶつかり合いなら、向かう所敵なしだからな」
「はい、如何にして中央を抑えるかを、考えなければなりません」
馬に乗った将の駒を本人に見せた後、東西に振り分ける。
「敵の狙いはこちらの数減らしだな。砦までの距離を考えると、酷い追撃も受けにくい。どうする?」
「中央は膠着させます」
レンゼストは、東西に配置し終えた駒を見る。
「多くの兵を失うぞ」
「あの圧は異常です。兵達にあれを肌で感じさせることを優先します」
「その隙に狙うのは相手の将か?」
「そのために、中央は出来る限りの時間稼ぎをします」
ファトストは中央部分の駒を並べ始める。レンゼストの駒を手にしようとすると、「待て」とレンゼストが止める。
ファトストは「分かりました」と答えると、他の将の駒を手に取る。一つだけ駒を置ける隙間を空けて、中央に駒を並べ始める。
「お主が、兵の大切さを知っているのは分かっている。だが、もう少し聞こう」
レンゼストは顎に手を当てて、指先だけで髭を撫でる。
「兵の中に確固たる戦術があるというのは、練度も意思疎通の面でも有利です。規則や規律により、敵は急拵えの隊であっても、混乱など一切せずに帝国式で攻め込むことが可能です」
「己に課せられた仕事をこなせば戦に勝てる、実に効率的だ。奴らは志願兵だけあって、士気も高い。それはすなわち、恐怖に打ち勝ちひたすら前進する戦い方をする相手に、この地では不利過ぎるということではないのか?」
盤上には歩兵ではなく、弓兵を前面に出した陣形が並べられていく。
「敵としても数を多く減らしかねない戦術なのに、砦に籠らず打って出てこられるほど余裕のある兵の数も、侮れない点であると考えます」
「他に類を見ない帝国兵の数は、『鍬を振ることさえできれば兵に成れる』ということを、揶揄しているのか?」
ファトストはそれについては何も答えず、顔を伏せながら盤上から手を引く。
レンゼストは、並べ終えられた駒に目を向ける。盤上に空けられた隙間に、レンゼストの駒が配置されれば陣形は完成する。
東西の騎兵に比べると、中央の歩兵は見劣りしてしまう。レンゼストの隊を駆使すれば勝てる見込みは十分あるが、この戦にそれほどの価値はない。
しかしながら、悪くもないのも確かである。もう少し中央に厚みがあれば、申し分ない陣形となる。
「この地で戦うなら、後から来る重い鎧を着込んだ者達を待った方が良くないか?」
皆が疑問に思うことを、レンゼストは尋ねる。
「速度を早めれば後軍は戦に間に合うかもしれませんが、この地で戦うことになるとは、未だ決まっておりません」
「その先の広大な平地ならば騎馬も存分に使え、こちらの方が有利となる。それを蹴ってまでこの地を選んでいるのだろ?」
「敵もその平野を越えるため、強行で軍を進めると思われます」
「砦より近いため、身を軽くして行軍できるからな。それに、間に合ったら間に合ったで、中央に配置すれば良いだけか」
その問いにファトストは頷く。
「相手の機嫌を損ねたらここまで来てくれぬ、大掛かりな仕掛けは警戒されてしまうぞ」
「その点は考えております」
強固な堀や塀を築くには、時間的に余裕がない。しかしそれらが無ければ、敵を防ぐために多くの兵を失いかねない。
時機をうかがって敵が出陣してきたというのは、容易に想像が付く。
「王が率いているため、今は歩兵が少ない。どうやって敵の進軍を食い止める?」
「何を言います、王の率いる弓兵は大陸一の腕前です」
それを聞いたレンゼストは、髭を撫でながらしばし考える。
「それでもこの陣形で戦うなら、我は後続を待った方が確実だと思うが。どうだ?」
空いた隙間に駒を置かなければ、話を進められない。レンゼストは、己を納得させてみよ。と、顎を振って促す。
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