予測者~Prophet~

高ちゃん

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獣人族戦編

Ending was BAD END

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僕は龍太に任せてエレファンの方に向かう。
それがによって導き出された結論なのだから。
僕は先ほど見たあり得ない、いやあり得た光景。
それを思い出していた。


龍太が戦っているとき。
僕がその場に向かおうとしていたとき。
沢山の軍勢がこちらにも来ていた。
幸いまだ数人だったので僕らで対処できる。
なので僕は冷静に周りを見ていた。
そこで気づいたことがある。
エレファンやホークといった主戦力がまだ見当たらない。
作戦であろうか?
それとも今日は来なくてこれから来るのだろうか?
いや、それはない。
獣人族は壁が壊し入ってきている。
あの壁を壊せるのはエレファンだけのはずだ。
ということはエレファンが入ってきてないのは別の理由が…。
そうか。
「ルインさん、王城の、高台の方へ戻ってください」
「何故だ、私も戦うぞ」
「恐らくですが、エレファンは別の方向からやってきます!」
「何!?」
そう、別のところから。
例えば前から敵が侵入してきたら、兵士たちはそっちに集まるはずだ。
その状況を逆から入ったらどうなるだろう。
手薄な方を攻めていき、一気に形成をとれる。
例えその状況が僕たちが有利だとしても、その一手で変わってしまうだろう。
「だからルインさんは高台に上り、どこからやってくるかを見張っててください」
「理屈は分かったが何故私が…?」
「理由は単純です、エレファンに太刀打ちできて早く行動できるのがルインさんだからです」
「…分かった」
そう言ってルインさんは戻っていった。
さて、こっちは皆の力で何とかなっている。
だが状況はカオスだ。
多方向から侵攻されており、戦える全隊、ドルマ隊や王城の見張り達も戦っている。
彼らは決して弱くはなく善戦はしている。
だがこちらの戦力が少なすぎる。
倒しても倒しても終わらない。
「このままだとじり貧か?…いやだがエレファンやホークが攻め入る前に少しでも状況をよくすべきか?」
そうだホーク。
あいつも何故来ていない?
奴は確か、空で何かしらの準備をし、それを邪魔できなかったはずだ。
つまりこの中で唯一準備万端のはず。
一体何を狙って…。
『後方から敵接近』『恐らく鎌を所持』
「危ない!!」
っ!!
予測者とゆうきの声が同時に聞こえた。
僕はちらっと後ろを見る。
『すぐに前に2歩』
僕は2歩進む。
敵は鎌を立ち止まって振りかぶっていた。
前へ2歩進むことにより元いた位置から少しずれる。
おかげで少しかすったがそれぐらいですんだ。
よし、予測者は今日も発動している。
さてこの状況をどうすれば…。
『ゆうきの能力で敵の弱点を把握』『軍勢という集団の弱点も可能か試す価値あり』
『目の前の敵は素人』『予測者によって避けることが可能』
予測者は発動している。
『かりんの能力で敵の無力化も可能』『澪の能力でも可能』『理恵の能力は攻撃に使うべきかもしえない』
予測者は…
『右方から敵接近』『前方からも敵接近』『左方からも敵接近』『一番近いの右方』『優先順位右方>前方>左方』
発動…
『雛の能力によって殲滅は可能か』『そもそも誰に協力すべきか』『裏切者の可能性』『獣人族の裏がわともつながっている可能性があり』『自力で解決が得策』『不可能率90%』『ドルマ隊の力は?』『ドルマ隊の情報不足』『よって予測困難』『ルインの力は』『対エレファンによって使うべき』『かりんの方に敵接近』『万が一やられた場合苦戦するため言うのが得策』『ゆうきと澪は誰かと組むべき能力』『誰と組むべきだろうか?』『ホーク接近までのタイムリミットも近い』『住民が避難を遅れている』『誰かがかばう前にかばうのが得策か』『軍勢の数が3割近く激減』『だがほとんどが素人の模様』『かりんには何かしらの考えがある可能性あり』『彼女の意見を聞くのが一番か』『だが裏切者候補の一人である』『こちらの準備ができる前の事態』『誰かが横流ししている説が浮上』『王城に誘い込み王にやってもらうの候補』『だが作戦を立て直す必要あり』『その時間の作り方検索不可能』『15mネズミの獣人は本物の兵士』『出会う前に離れるのがいいだろう』『5m先猫の獣人に襲われる可能性あり』
…。
何が起きている。
そんな中、右方から槍が近づいていた。
肩を少し刺され、咄嗟に距離をとる。
危ない出遅れてしまった。
予言者が発動していなかったのか?
違う、確かに言っていた気がする。
だからこそすぐに気づき避けれたんだ。
だが情報量の多さに自分が何すべきかが分からなくなっていた。
だがなんだこの情報量は?
まだまだ増え続けている。
今まではもっとシンプルだったはず。
なのになぜ…。
「っ…人数か…!」
僕が今まで予測者を使ったのは、タウロス戦、王城に入るとき、レオン戦だ。
その中のタウロスとレオンは人数が少なかった。
王城に関しては刺されそうになった一回だけ。
どちらも情報量が少ない。
だが今回は多数対多数。
しかもこっちの方が劣勢という状況。
一人でも崩れることは自分の命に影響する。
よって助けなければならない状況。
それだけならシンプルだがネックになっているのは裏切者の存在。
こっちの準備が整っていないうちの侵攻。
もしかしたら裏切者がリークしたのかもしれない。
僕の集めた情報が予測者にそのような影響を与えてしまった。
情報を集めれば集めるほど強くなるのが僕の能力。
だが強すぎると持て余してしまう。
そんな簡単なことに気づけなかった。
更に…。
「っ…何だこの片頭痛は…」
突然頭痛が起こってしまった。
中々酷く痛いというより重くなるようなそんな感覚。
立っていられなくなり思わず座ってしまう。
そんな時だ。
信じられない光景が映った。
「な…グランドヘヴンが…燃えている…」
僕が今いる街が、いつの間にか燃えていた。
沢山の人間又獣人は血を流し倒れている。
「僕はそんなに長い間…?」
気を失っていた。
いやばかな。
痛みを感じていたということは意識はあったはずだ。
ではなぜ。
そもそも誰かいないのか?
理恵は、かりんは、澪は、ゆうきは。
周りには誰もいない。
王城は?
王城も燃えていた。
クソ、誰かいないのか…?
上を見上げると、龍太とホークが戦っていた。
ホークは飛んでいるのは当然だ。
だが龍太も空を飛んでいる?
いや違う。
空中で瞬間移動を繰り返しているんだ。
落ちそうになるたびに今いる位置に瞬間移動し続けてとどまっている。
そんな戦い方ができたのか…。
そんな龍太は、泣きながら戦っていた。
そんな中、あり得ない光景がまた広がった。
いつの間にか、グランドヘヴンは完全に潰えていた。
燃やし尽くされ、黒ずみになった街。
倒れた人々もジュクジュクに溶け始めていた。
骨となるところなのだろう。
「なっ…なんだこれ…うぇ…」
僕は吐いてしまった。
始めてみる光景に多量すぎる情報量。
こんなことになってしまうのは仕方ない。
そういえば龍太は…?
「俺は、どうすれば…」
龍太は近くにいた。
ホークが目の前で倒れており、その前に座っていた。
龍太が…勝ったのか?
「殺して、殺して、殺して、自分の手を汚して」
龍太は自分の手を見つめる。
「そこまでした理由は、こんな光景を見るためじゃなかったのにな」
すると龍太は自らの剣を持ち上げる。
「おい、何して…?」
その剣先は、龍太自身に向いていた。
止めろ!?
何が起きるか分かってしまった。
正直見たくない光景、目を逸らしたくなる光景。
だが目を逸らす前に。
剣は龍太の胸部を貫く。
「がはっ…」
「あああああああ!!」
龍太は倒れた。
顔は最悪にもこっちを向いて倒れた。
涙を流し、絶望しきったままこと切れた顔が。
「うわあああああああ!!」
何なんだ!?
この状況は何なんだ!?
何でこんなことに!?
なぜ突然こんなことが!?
「この世界は、一つの可能性」
誰かの声が後ろから聞こえる?
誰だ?
僕は急いで後ろを見る。
そこにいたのは赤い目と鋭い牙、小さく生えた黒羽。
資料で見た魔族の特徴。
魔族が何故ここに…?
「選択次第でこの世界に来ると予測しているんだ、この狂った世界にね」
「予測…?」
そういえば僕は予測者によって頭痛がしていて…。
てことは、これは予測によって導き出されたこの後の世界…?
そうか、僕は予測者で多くの情報を予測していた。
その情報を処理しきってしまったとき、これから何が起きるか全て予測できてしまう。
それが僕の見ているこのヴィジョン。
つまり…僕が見ているのは…。
「未来…だ…」
これから起こってしまう未来。
予測者の演算によって導き出された未来。
この能力の信憑性は知っている。
そいつがこれが未来と言っているんだ。
ということは…。
「それは違うよ」
魔族はクスリと笑う。
「予測とは無限の可能性に挑むもの、 の言葉だ」
な、なぜの事を…?
「無限の可能性、つまりこんな世界は可能性の一つにしかすぎないんだ」
魔族は僕の目と鼻の先に近づく。
「お前が求める可能性はこんな世界か?」
そう言って高笑いした。
「…いや違う」
僕は真っすぐと魔族の目を見た。
「様々な可能性を予測し、その中で一番最高なルートを選ぶ、それが僕の予測だ」
「ならばどうする?」
僕が見ている光景が少しずつ壊れていく。
どうやらこうならない可能性が生まれてっているようだ。
「何故こうなっているか?それをまず予測しよう」
僕は今の状況を思い出す。
準備の少ない中突然起きた戦い。
それによって無理に戦い、予測しきれなくなった。
ということは、僕が予測しきれないことで起きる可能性なのか。
僕がそれに気づいた時。
溶けていた人が少しずつ戻っている。
「これは…?」
キッカケに気づいたことで可能性が変わっていっているのか?
そういう事か。
ならばここから変われるキッカケを探せば、違う世界に来れる可能性があるんだな。
「さて、よく見ると死体が変わって、どころか減っている」
魔族はにっこり笑う。
「やったね何人か救ったね、これで満足かな?」
「そんなわけあるか、まだBADEND状態だ、これでは」
僕は再び思考を走らす。
さて予測しきれなくなったことでこうなるなら、逆に言えば予測さえできればこの可能性は消えるはず。
だがどうすれば…。
僕は情報量の多さに敗れこんなことになっている
だったらどうすればいい?
単純な話をするなら情報量を減らせばいい。
だが人が多いこの戦い。
そんな最中でどうやって…。
「そういえば…」
僕は王城のガードマンに殺されかけたことを思い出した。
あの時ガードマンは沢山いた。
だが情報量はいたってシンプルだった。
それは何故か?
「対象が、僕一人だったから」
対象が少なかったからだ。
つまり対象が少なければいい。
「ということは、誰かにピックアップすれば…!」
全ての情報を見ようとしていた。
だが見る光景を少なくすれば、僕は予測しきれるのかもしれない。
この予測は、僕は答え合わせのため周りを見てみた。
「おぉ!死体がまた減っているね」
魔族がケタケタと笑う。
どうやら正解だったみたいだ。
そしたら考えることは単純。
誰を予測すればいい?
誰の行動を…?
まずは…エレファンだ。
倒さなければいけない敵。
こいつを倒さなければこの先も防衛線は続いてしまうだろう。
次に、ホークか?
ホークも上から攻め入れる。
レオンによってステレスは意味なくなった。
いつでも入れてしまうだろう。
他には…。
誰だろう?
ルインさんは…したいところだ。
エレファンに対抗できる存在だろう人物。
だが彼女は実力がある。
僕が予測しなくてもいいのでは?
では他には?
東京の皆を見ると僕は裏切者の線を考えてしまう…。
余計な情報量が…。
いや…。
僕はこの中の一人、予測しなければならないやつがいる。
そいつを予測さえすれば、ホークが必要なくなるんだ。
何故ならそいつは、ホークに勝っているから。
僕の予測無しで戦えるんだから。
そして僕は確信している。
そいつは裏切者ではない。
僕が今見ていたヴィジョン、それは裏切者にしてはおかしい。
だから情報量も減るはずだ。
そんな好条件の奴。
それは目の前に。
神条 龍太。
様々な死体が消えていっている中で、お前だけ消えてない。
このままだと、お前は壊れちゃうのか?
自殺なんて道を選んでしまうのか?
…ふざけるな!
お前は、バカだ!
バカ野郎だ!
予測のできない凡人だ!
凡人だから、絶望しきった一つの可能性に固まっちゃったんだ!
だからこんなことになるんだ!
「だから僕は…」
あの医務室でのひと時。
僕にとって、まあこの世界のわりにはっていう話だが。
その他の事象が酷く、比較的って話だが。
楽しかったんだ。
安心できたんだ。
お互いが久しぶりに笑えたんだ。
そんな奴の絶望の死に顔を誰が好き好んでみたいか。
「だから僕は、お前の代わりに、お前のことを予測する」
その時だ。
世界にヒビが入っていき。
周りの世界がパラパラと崩壊していく。
そして目の前にいた龍太は起き上がる。
「俺はもう戻れない」
龍太はらしくない顔をする。
「お前がいくら予測したところで俺の結末が変わるとは」
「おい」
僕は龍太にチョップする。
「いてっ…?」
何でって表情で見つめてくる。
「ムカついたからだ」
お前はムカつくぐらいに笑顔で、態度で、絡み方で。
なのにちょっとネガティブになるとこんなになよなよするのか。
「間は無いのか間は」
丁度いい間、それが一番なのに。
「なっ…俺は…」
「何となく予測できた、お前は殺す事が嫌なんだろう?」
「っ!!」
図星って顔している。
「なのにこの殺しが必要な世界で兄貴分になろうとするって、やっぱ馬鹿だな」
「…ああそうだよ!!」
怒号が飛ぶ。
「俺は皆を守らなければならないから!!だから戦って…」
龍太はいつの間にか涙を流していた。
「戦うことがいけないことか!!」
「そうは言ってないだろ凡人」
「ぼ!?」
僕は思わずため息をつく。
「誰かを守るために戦うってのを否定するつもりはない」
「なら…」
「だけどお前はなぜ戦うと殺すをイコール関係で結んでいるんだ」
「!!」
「戦うというのは別のやり方もあるだろう、今回とか特に顕著だ」
「顕著…?」
「ああ、平民も戦いに出されている現状、そしたら無力化という線もある」
「…」
龍太は歯をかみしめていた。
「だが、どうやって…」
そんなことができるならやっているという顔をしている。
「出来るさ、僕の予測ならな」
僕は自分の脳を指さす。
「本当にできるのか…?」
「できるさ、だって見ろよこの世界」
「あ」
僕は自分のヴィジョンを改めてみてみた。
するとグランドヘヴンは、もとに戻っていた。
そして、獣人族の多くは、生きていた。
「お前は僕のヴィジョンだ、ならこの世界の意味が分かるだろ?」
「…あぁ…なあ」
「ん?」
「本物を…よろしくな…」
龍太はそう言って笑って、消えていった。
そして新しい、東京の皆で笑っているヴィジョンに入っていった。
「これが可能性か」
魔族がきょろきょろと見渡す。
「すごいねーちょっと煽っただけでこんなことに」
「なあ」
「ん?」
「お前が何者か分からないがいつか予測しきってやる」
僕は自分でも分かるぐらい笑みを浮かべる。
「敵なら、怯えて待ってな」
「…それはそれは」
魔族も笑っていた。
「さてと戻るか」
僕は肩を伸ばし、現実に戻ることにする。
凄い長い時間、ここにいたが恐らく現実では一瞬の時間だ。
もし現実と同じ時間軸で動いている場合、僕は殺されている可能性が高い。
そんな中でここまで自由に思考できているのはそういうことだろう。
「へー何でそう思って?」
「簡単だよ、だ」
僕は一瞬目をつぶる。
すると少しずつ戻っていく戦場の音。
大多数の声。
そして…。
『右方から二人接近』
予測者の能力。
『一秒後にまっすぐ右方に跳ぶ』『相手は刺すほうを咄嗟に変える』『失敗し共倒れ』
僕は右方に跳び、そして。
「うぎゃああ」
「あっ!?」
実際に片方に刺すことになる。
さて、やることをやるか。
僕の予測ならこの辺にはロープがあったはず。
僕の予測なら龍太まであと数百m。
僕の予測ならこの辺の敵は他の人に任せても大丈夫だ。
ならば。
「皆!聞いてくれ!龍太を助けに行く!」
この予測は達成できる。
ならたどり着けるな。
最高の可能性ってやつに。
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