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第2章
タカシvsジーンズ
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タカシとパンツ軍団との争いから2日後
タカシ「明日は、久しぶりの休み!
たまには、映画でもみに行くか~」
タカシは、そうツイートすると、電気を
消し、眠りについた。
ジーンズ「おい」
スラックス「はい」
ジーンズ「わかっておるな」
スラックス「はい!ジーンズ様!」
ジーンズ「よし、それならよい」
次の日
タカシ「めっちゃ寝た!さーて起きます
か~」
そうタカシは、ツイートすると、二度寝
体勢に入り、二度寝した
2時間後
タカシ「おっ…もうこんな…時間」
そう言いながらもまたもや、タカシは、
眠りについてしまった。
ジーンズ「………」
スラックス「………」
3時間後
タカシ「うーん…めちゃくちゃ寝ちゃっ
た!けど、休みだし…もういいや~」
タカシは、また、眠りについてしまっ
た。
ジーンズ「………」
スラックス「………」
ジーンズ「おい!」
スラックス「はい!」
ジーンズ「なぜ、あいつは、あんなにね
むれるんだ…」
スラックス「さぁ……」
ジーンズ「これでは、私の…人間が椅子
に、座った時に、お尻がピリッと破れる
作戦が台無しではないか!」
スラックス「はぁ….。o○んな事しらねえ
よ」
ジーンズ「なんとしても、あの人間に、
はかれてこい!そして、破れてこい!」
スラックス「しかし、やつは、寝て
ま…」
ジーンズ「お前の可愛い短パンがどうな
ってもいいのか?」
短パン「パパ!怖いよー!」
スラックス「うぬぬ…」
ジーンズ「わかったな。スラックス…そ
ういう事だ。」
スラックス「ううう….。o○私が破れなき
ゃ、あの子が破かれてしまう…しかし、
私は、まだ…アイロン掛けされてもいな
い…せめて、最後くらい…漂白されて、
アイロン掛けされたかった…が…あの子
の為だ!」
スラックス「やります!ううう…やりま
すから、短パンだけは、助けてくださ
い!」
ジーンズ「よく言った!では、さっそく
破れて、あやつを恥ずかしめてこい!ふ
ふふ…あやつの恥ずかしがる顔が、目に
浮かぶわ」
タカシ「………。スゥスゥ……。」
ジーンズ「ゆけ!そして、私の計画と共
に、散るのだ!」
スラックス「はい…」
スラックスは、タカシに近寄ろうとハン
ガーから、勢いよく離れた
バサッ!
タカシ「はっ!なんだ!?」
スラックス「や………」
ジーンズ「馬鹿が…」
スラックスが落ちた音に驚いてタカシが
起きてしまった。
タカシ「ん?あー、なーんだ、ズボンが
落ちただけか~って…うわ!もうこんな
時間!早く109に行かなきゃ!」
タカシは、慌てふためいて、目の前に落
ちたスラックスを履き、急いで家を出
た。
ジーンズ「フフフ…」
赤いパンツ「………。」
タカシ「19時からか…まだ間に合う
な」
タカシは、電車の中、スマホで時間を確
認した。
アナウンス「四日市~四日市です。お降
りの方は、お急ぎください。」
タカシ「席が無くなるかもしれない…急
ごう」
タカシは、なんとか映画館に間に合っ
た。
タカシ「E17の席です。リアル過ぎ
る~けど、なんの映画かわかるかな?」
そうタカシは、ツイートした。
気になるタカシのフォロー数だが、いま
や3000人を超え、そこそこの数をフ
ォローしていた。
だが、フォローワーは…家族を入れて、
たったの13人だった。
タカコ「遅くならないうちに、帰ってき
なさいよ!」
母からのコメントが返ってきた。
タカシ「母ちゃんかよ…まー、サンキュ
ー母ちゃん!」
タカシ「おっと、急がなきゃ」
そうタカシは、呟くと急いで劇場に入っ
ていった。
タカシ「んーっと、E17は、ここだ
な」
タカシ「ヨシ!」
スラックス「!!!今か!」
タカシ「おっと、違った違った。あはは
は」
スラックス「!!!」
タカシ「まだ、時間あるから、荷物おい
てトイレにでもいくか」
スラックス「……ふぅ……」
タカシは、そう呟くとトイレに向かっ
た。
タカシは、ようをたすと、洗面所で手を
洗い始めた。
そして…
タカシ「なぁ…ズボンさんよ…」
スラックス「………。」
タカシ「こんな所で、ズボン生命を簡単
に終わらせてもいいのかい?」
スラックス「な!なんで…」
タカシ「話は、聞いてたよ…全部な」
スラックス「ううう…」
タカシ「俺が笑われるのは、大した事は
ない。だが、お前さん…捨て身なんだ
ろ?もう一度考えなおしなよ」
スラックス「私だって、破れたくはな
い…でも、幼い…まだ、裾さえ伸びてな
い子が、破かれてしまうんだよ!そんな
姿を、私に見ろというのか!見ろと…い
うのか!ううう…」
青いトランクス「甘ったれてるんじゃね
ー!お前!さっき、タカシが座ってた
ら、破れる気だっただろが!自分は、破
れて、はい、さようなら、だろうが、タ
カシやお前の短パンは、どうするんだ
よ!」
スラックス「ううう…」
タカシ「俺の事は、もういいさ…それよ
り、ズボンさん…あんたは、もう破れて
るのさ…」
スラックス「ううう…」
タカシ「だってそうだろ?さっきのあん
たの決意…俺には、ビシビシ伝わってき
たぜ!」
スラックス「ううう…」
タカシ「一度、破れた気になったんだか
ら、擦り切れるまで、共に暮らそう
ぜ?」
スラックス「タカシさん…裏切ろうとし
た私に…ううう…なんて温かい…うう
う…」
タカシ「後は、俺に、任せてくれねえ
か?うまくやるからさ?」
スラックス「タカシさん…ううう…よろ
しくお願いします。」
青いトランクス「うんうん。」
トイレから出たタカシは、無事E17の
席に座り、映画を観て電車に乗った。
タカシ「【ネバー・スクワット】最高!
まだ観てない人なんているのかな?いた
ら、早く観なきゃだよ!ドラム缶ジョー
のスクワットシーンが…泣けちゃう…
わ!ネタバレごめんなさい!」
そうタカシは、ツイートした。
ヨシトク「タカシ、帰りに、タバコ買っ
てきてくれ、後、ツマミもな」
ヨシトクからのコメントである。
タカシ「おやじ…まだ、使い方分かって
ねーのかよ…」
タカシは、コンビニに立ち寄り、買い物
を済ますと家に帰って来た。
タカシ「ただいま!いやー最悪だった
わ…座っ……ズボンが破れて……だよ…全
く……」
ジーンズ「やったか!やったか!わはは
は」
二階では、タカシの悔しがる声を聞い
て、ジーンズが喜んでいた。
短パン「パパ…パパ…」
ジーンズ「お前のおやじは、よくやった
ぞ。お前もおやじみたいに、立派なズボ
ンになるんだな」
短パン「パパ…」
ダダダダッ…
タカシは、階段を駆け上がり、パンツ姿
で部屋に入ってきた。
タカシ「しかし…なんで破れたんだろ
う?ブリッ!ブリッ!って」
と言いながら、ジーンズの目の前で、何
度も何度も中腰になりながら、破れた姿
を見せつけていた。
ジーンズ「ぷっ…あ…でも…ぷぷぷ」
タカシ「ん?なんか声がしたような…」
ジーンズ「………。」
タカシ「気のせいか~しかし、なんでな
んだろ…まーとりあえず、このジーンズ
はくとするか~」
タカシは、ジーンズを履きはじめた
ジーンズ「…….。o○タカシのくせに、私
を履くとは…なんて事だ」
タカシ「久しぶりに履くな~このジーン
ズ…いつも見るだけで…もう何年ぶりか
な…」
ジーンズ「………。」
タカシ「このジーンズが欲しくて欲しく
て…何ヶ月もバイトしたっけ」
ジーンズ「………。」
タカシ「の割に…勿体なくて…なんだ
か、履けなくて…いつの間にか…飾りみ
たいになってたな…」
ジーンズ「うう…」
タカシ「でも…履かれなくて、生地が傷
んで終わるのと、擦り切れるくらい履か
れて、終わるのと、ジーンズにとって、
どっちが幸せなんだろうか?」
ジーンズ「どっちも…」
タカシ「うん?」
ジーンズ「どっちも不幸だ!」
タカシ「おわ!っと!」
赤いパンツ「いい加減にせんか!鼻垂れ
が!」
ジーンズ「!!!」
タカシ「赤いパンツ!」
赤いパンツ「こんなに、タカシに、大事
にされてるのに!自分の勘違いで、意固
地になりおって!」
ジーンズ「ううう…」
タカシ「赤いパンツ!」
赤いパンツ「素直になれ!青ズボン
が!」
ジーンズ「本当は…履いて欲しかった…
擦り切れても、タカシに履いてもらいた
かった」
タカシ「ジーンズ…」
ジーンズ「仲間のジーンズの話を聞く
と、みんな履かれ倒されて…嬉しそうに
言うんだ…俺は、ダメージジーンズだ
と…」
タカシ「………。」
ジーンズ「なんで…あんなに、喜んでく
れたのに…履いてくれない…他の奴ら
は、履かれていくのに…」
タカシ「ごめんよジーンズ」
ジーンズ「タカシ…」
タカシ「悪気は、なかったんだ…ただ…
大事にしたくて…」
ジーンズ「ううう…」
赤いパンツ「ほら…お前も謝れ」
ジーンズ「なぜ私が、謝らなきゃなら
ぬ!こんなに長い間またされて…」
赤いパンツ「まだ言うか!この鼻垂れ
が!」
タカシ「赤いパンツ…もういいよ…俺が
悪いのさ…本当にごめんなジーンズ」
赤いパンツ「タカシ…」
ジーンズ「わかればよい。私は、懐が深
いから許してやってもよいぞ」
タカシ「だがなジーンズ…俺をはめよう
として、スラックスを犠牲にした事は、
絶対に許さない!」
ジーンズ「な!なぜそれを!」
タカシ「スラックスに命令したように、
お前も切り裂いてやる!」
ジーンズ「!!!」
赤いパンツ「タカシ!」
タカシ「ダメージジーンズになりたいん
だろ?仲間に自慢したいんだろ?」
ジーンズ「ううう…」
タカシ「さーて、破れるまで、何回でも
やるとしますか」
ジーンズ「…なさい。」
タカシ「え?」
ジーンズ「ごめんなさい…」
タカシ「は?」
ジーンズ「本当に、ごめんなさい!」
タカシ「誰に言ってるんだ?」
ジーンズ「タカシさん!本当にごめんな
さい!」
タカシ「馬鹿野郎!俺じゃねえだろが!
お前のせいで、破れてしまったスラック
スと、その子の短パンにだろうが!」
ジーンズ「ひー!」
タカシ「早く謝れ!高かったからって、
容赦しねえぞ!馬鹿野郎が!」
ジーンズ「スラックス…さん、短パン…
君、本当にすみませんでした。酷いこと
しました。本当にごめんなさい…うう
う…」
タカシ「だってさ~スラさん」
そういうとタカシは、1階におり、スラ
ックスを持って2階に上がってきた。
ジーンズ「スラックス!お前!」
スラックス「短パン!無事か!怪我して
ないか?良かった良かった…」
短パン「パパ!ううう…パパ!」
タカシ「スラさん、ジーンズも反省して
るみたいだから、許して貰えないか?
な?この通り!」
スラックス「タカシさん…あんた…」
タカシ「な?許してやってくれよ」
スラックス「私が許すも何も、タカシさ
んがそうおっしゃるなら、そうします
よ」
タカシ「スラさん!」
スラックス「ただ、こんな私でも、言い
たい事があります………。ジーンズ様、階
級の高いあなたに、私なんかが物を言う
のは、無礼千万なのは、承知して御座い
ます。」
ジーンズ「うむ…」
スラックス「されど!次!タカシさんの
身に何かあれば、例えあなただろうと、
許すわけには、いきませぬ!」
ジーンズ「なんと!スラックスの分際
で!」
スラックス「私は、1度破れる所を、タ
カシさんに救われた身!破れが怖くて、
ズボンやってられるか!」
ジーンズ「………そう…か…」
タカシ「んま…なんというか…んー…まー
良かったな…みんな無事で」
ジーンズ「タカシ…私を破いてくれ!」
タカシ「!な!何言ってるんだ!」
ジーンズ「私は、恥ずかしい…自分の事
ばかりで、部下を傷つけてしまって…」
タカシ「………」
ジーンズ「部下に、本来のあるべき姿を
教わったなんて…上官の恥だ」
タカシ「ジーンズ…」
ジーンズ「さっきは、自分可愛さに、み
っともない所を見せたが、今は、違う!
私は、本来あるべきズボン道を、優秀な
部下に、教わったのだ!」
タカシ「………」
ジーンズ「タカシ!頼む!私を切り裂い
て!華々しく終わらせてくれ!裏切り者
は、散りゆくのだ!」
タカシ「まだわからないのか!そんな糞
みたいなプライドがあるから、ダメージ
ジーンズにもなれねえんだよ!」
ジーンズ「……そうだ…もっともな話だ…
次ジーンズになれたら…そう生きていく
ぞ」
タカシ「次じゃねえ!今、これから、お
前は、擦り切れるまで、俺にはかれるん
だよ!」
ジーンズ「タカシ…」
タカシ「スラさんも、短パン君も、赤い
パンツだって、ここにいるみんな誰も、
お前が切り裂かれるとこなんて、みたく
ないんだよ!」
ジーンズ「……ううう…」
スラックス「ジーンズ様、あなたは、私
の憧れの上官です。あなたは、きっと、
立派なダメージジーンズになると信じ
て、私は、今までついてきました。」
ジーンズ「スラックス…」
スラックス「それは…その気持ちは、今
もかわりません。どうか、私の希望、皆
んなの憧れの為にも、どうか、擦り切れ
るまで、全うしてくださいませ。お願い
いたします。」
ジーンズ「私が…希望か」
短パン「ジーンズ様…かっこいいです」
ジーンズ「こんな…私が…か…」
タカシ「いい加減わかったろ?お前は、
ズボン達の憧れなのさ!」
ジーンズ「タカシ…私が悪かった…擦り
切れるまで、毎月でも、いや!毎日でも
履いてください!」
タカシ「マジでか…急だな!あははは」
こうして、ジーンズの反乱は、幕を閉じ
た。
傷つかないように、大事にしようとする
者
傷ついても、重宝されたい者
どちらの言い分が正しかったのか…
それは、各々の…捉え方という事で…
おわり
?「そろそろ…我々も動きだす時か…」
タカシの闘いに、終わりはくるのであろうか…
タカシ「明日は、久しぶりの休み!
たまには、映画でもみに行くか~」
タカシは、そうツイートすると、電気を
消し、眠りについた。
ジーンズ「おい」
スラックス「はい」
ジーンズ「わかっておるな」
スラックス「はい!ジーンズ様!」
ジーンズ「よし、それならよい」
次の日
タカシ「めっちゃ寝た!さーて起きます
か~」
そうタカシは、ツイートすると、二度寝
体勢に入り、二度寝した
2時間後
タカシ「おっ…もうこんな…時間」
そう言いながらもまたもや、タカシは、
眠りについてしまった。
ジーンズ「………」
スラックス「………」
3時間後
タカシ「うーん…めちゃくちゃ寝ちゃっ
た!けど、休みだし…もういいや~」
タカシは、また、眠りについてしまっ
た。
ジーンズ「………」
スラックス「………」
ジーンズ「おい!」
スラックス「はい!」
ジーンズ「なぜ、あいつは、あんなにね
むれるんだ…」
スラックス「さぁ……」
ジーンズ「これでは、私の…人間が椅子
に、座った時に、お尻がピリッと破れる
作戦が台無しではないか!」
スラックス「はぁ….。o○んな事しらねえ
よ」
ジーンズ「なんとしても、あの人間に、
はかれてこい!そして、破れてこい!」
スラックス「しかし、やつは、寝て
ま…」
ジーンズ「お前の可愛い短パンがどうな
ってもいいのか?」
短パン「パパ!怖いよー!」
スラックス「うぬぬ…」
ジーンズ「わかったな。スラックス…そ
ういう事だ。」
スラックス「ううう….。o○私が破れなき
ゃ、あの子が破かれてしまう…しかし、
私は、まだ…アイロン掛けされてもいな
い…せめて、最後くらい…漂白されて、
アイロン掛けされたかった…が…あの子
の為だ!」
スラックス「やります!ううう…やりま
すから、短パンだけは、助けてくださ
い!」
ジーンズ「よく言った!では、さっそく
破れて、あやつを恥ずかしめてこい!ふ
ふふ…あやつの恥ずかしがる顔が、目に
浮かぶわ」
タカシ「………。スゥスゥ……。」
ジーンズ「ゆけ!そして、私の計画と共
に、散るのだ!」
スラックス「はい…」
スラックスは、タカシに近寄ろうとハン
ガーから、勢いよく離れた
バサッ!
タカシ「はっ!なんだ!?」
スラックス「や………」
ジーンズ「馬鹿が…」
スラックスが落ちた音に驚いてタカシが
起きてしまった。
タカシ「ん?あー、なーんだ、ズボンが
落ちただけか~って…うわ!もうこんな
時間!早く109に行かなきゃ!」
タカシは、慌てふためいて、目の前に落
ちたスラックスを履き、急いで家を出
た。
ジーンズ「フフフ…」
赤いパンツ「………。」
タカシ「19時からか…まだ間に合う
な」
タカシは、電車の中、スマホで時間を確
認した。
アナウンス「四日市~四日市です。お降
りの方は、お急ぎください。」
タカシ「席が無くなるかもしれない…急
ごう」
タカシは、なんとか映画館に間に合っ
た。
タカシ「E17の席です。リアル過ぎ
る~けど、なんの映画かわかるかな?」
そうタカシは、ツイートした。
気になるタカシのフォロー数だが、いま
や3000人を超え、そこそこの数をフ
ォローしていた。
だが、フォローワーは…家族を入れて、
たったの13人だった。
タカコ「遅くならないうちに、帰ってき
なさいよ!」
母からのコメントが返ってきた。
タカシ「母ちゃんかよ…まー、サンキュ
ー母ちゃん!」
タカシ「おっと、急がなきゃ」
そうタカシは、呟くと急いで劇場に入っ
ていった。
タカシ「んーっと、E17は、ここだ
な」
タカシ「ヨシ!」
スラックス「!!!今か!」
タカシ「おっと、違った違った。あはは
は」
スラックス「!!!」
タカシ「まだ、時間あるから、荷物おい
てトイレにでもいくか」
スラックス「……ふぅ……」
タカシは、そう呟くとトイレに向かっ
た。
タカシは、ようをたすと、洗面所で手を
洗い始めた。
そして…
タカシ「なぁ…ズボンさんよ…」
スラックス「………。」
タカシ「こんな所で、ズボン生命を簡単
に終わらせてもいいのかい?」
スラックス「な!なんで…」
タカシ「話は、聞いてたよ…全部な」
スラックス「ううう…」
タカシ「俺が笑われるのは、大した事は
ない。だが、お前さん…捨て身なんだ
ろ?もう一度考えなおしなよ」
スラックス「私だって、破れたくはな
い…でも、幼い…まだ、裾さえ伸びてな
い子が、破かれてしまうんだよ!そんな
姿を、私に見ろというのか!見ろと…い
うのか!ううう…」
青いトランクス「甘ったれてるんじゃね
ー!お前!さっき、タカシが座ってた
ら、破れる気だっただろが!自分は、破
れて、はい、さようなら、だろうが、タ
カシやお前の短パンは、どうするんだ
よ!」
スラックス「ううう…」
タカシ「俺の事は、もういいさ…それよ
り、ズボンさん…あんたは、もう破れて
るのさ…」
スラックス「ううう…」
タカシ「だってそうだろ?さっきのあん
たの決意…俺には、ビシビシ伝わってき
たぜ!」
スラックス「ううう…」
タカシ「一度、破れた気になったんだか
ら、擦り切れるまで、共に暮らそう
ぜ?」
スラックス「タカシさん…裏切ろうとし
た私に…ううう…なんて温かい…うう
う…」
タカシ「後は、俺に、任せてくれねえ
か?うまくやるからさ?」
スラックス「タカシさん…ううう…よろ
しくお願いします。」
青いトランクス「うんうん。」
トイレから出たタカシは、無事E17の
席に座り、映画を観て電車に乗った。
タカシ「【ネバー・スクワット】最高!
まだ観てない人なんているのかな?いた
ら、早く観なきゃだよ!ドラム缶ジョー
のスクワットシーンが…泣けちゃう…
わ!ネタバレごめんなさい!」
そうタカシは、ツイートした。
ヨシトク「タカシ、帰りに、タバコ買っ
てきてくれ、後、ツマミもな」
ヨシトクからのコメントである。
タカシ「おやじ…まだ、使い方分かって
ねーのかよ…」
タカシは、コンビニに立ち寄り、買い物
を済ますと家に帰って来た。
タカシ「ただいま!いやー最悪だった
わ…座っ……ズボンが破れて……だよ…全
く……」
ジーンズ「やったか!やったか!わはは
は」
二階では、タカシの悔しがる声を聞い
て、ジーンズが喜んでいた。
短パン「パパ…パパ…」
ジーンズ「お前のおやじは、よくやった
ぞ。お前もおやじみたいに、立派なズボ
ンになるんだな」
短パン「パパ…」
ダダダダッ…
タカシは、階段を駆け上がり、パンツ姿
で部屋に入ってきた。
タカシ「しかし…なんで破れたんだろ
う?ブリッ!ブリッ!って」
と言いながら、ジーンズの目の前で、何
度も何度も中腰になりながら、破れた姿
を見せつけていた。
ジーンズ「ぷっ…あ…でも…ぷぷぷ」
タカシ「ん?なんか声がしたような…」
ジーンズ「………。」
タカシ「気のせいか~しかし、なんでな
んだろ…まーとりあえず、このジーンズ
はくとするか~」
タカシは、ジーンズを履きはじめた
ジーンズ「…….。o○タカシのくせに、私
を履くとは…なんて事だ」
タカシ「久しぶりに履くな~このジーン
ズ…いつも見るだけで…もう何年ぶりか
な…」
ジーンズ「………。」
タカシ「このジーンズが欲しくて欲しく
て…何ヶ月もバイトしたっけ」
ジーンズ「………。」
タカシ「の割に…勿体なくて…なんだ
か、履けなくて…いつの間にか…飾りみ
たいになってたな…」
ジーンズ「うう…」
タカシ「でも…履かれなくて、生地が傷
んで終わるのと、擦り切れるくらい履か
れて、終わるのと、ジーンズにとって、
どっちが幸せなんだろうか?」
ジーンズ「どっちも…」
タカシ「うん?」
ジーンズ「どっちも不幸だ!」
タカシ「おわ!っと!」
赤いパンツ「いい加減にせんか!鼻垂れ
が!」
ジーンズ「!!!」
タカシ「赤いパンツ!」
赤いパンツ「こんなに、タカシに、大事
にされてるのに!自分の勘違いで、意固
地になりおって!」
ジーンズ「ううう…」
タカシ「赤いパンツ!」
赤いパンツ「素直になれ!青ズボン
が!」
ジーンズ「本当は…履いて欲しかった…
擦り切れても、タカシに履いてもらいた
かった」
タカシ「ジーンズ…」
ジーンズ「仲間のジーンズの話を聞く
と、みんな履かれ倒されて…嬉しそうに
言うんだ…俺は、ダメージジーンズだ
と…」
タカシ「………。」
ジーンズ「なんで…あんなに、喜んでく
れたのに…履いてくれない…他の奴ら
は、履かれていくのに…」
タカシ「ごめんよジーンズ」
ジーンズ「タカシ…」
タカシ「悪気は、なかったんだ…ただ…
大事にしたくて…」
ジーンズ「ううう…」
赤いパンツ「ほら…お前も謝れ」
ジーンズ「なぜ私が、謝らなきゃなら
ぬ!こんなに長い間またされて…」
赤いパンツ「まだ言うか!この鼻垂れ
が!」
タカシ「赤いパンツ…もういいよ…俺が
悪いのさ…本当にごめんなジーンズ」
赤いパンツ「タカシ…」
ジーンズ「わかればよい。私は、懐が深
いから許してやってもよいぞ」
タカシ「だがなジーンズ…俺をはめよう
として、スラックスを犠牲にした事は、
絶対に許さない!」
ジーンズ「な!なぜそれを!」
タカシ「スラックスに命令したように、
お前も切り裂いてやる!」
ジーンズ「!!!」
赤いパンツ「タカシ!」
タカシ「ダメージジーンズになりたいん
だろ?仲間に自慢したいんだろ?」
ジーンズ「ううう…」
タカシ「さーて、破れるまで、何回でも
やるとしますか」
ジーンズ「…なさい。」
タカシ「え?」
ジーンズ「ごめんなさい…」
タカシ「は?」
ジーンズ「本当に、ごめんなさい!」
タカシ「誰に言ってるんだ?」
ジーンズ「タカシさん!本当にごめんな
さい!」
タカシ「馬鹿野郎!俺じゃねえだろが!
お前のせいで、破れてしまったスラック
スと、その子の短パンにだろうが!」
ジーンズ「ひー!」
タカシ「早く謝れ!高かったからって、
容赦しねえぞ!馬鹿野郎が!」
ジーンズ「スラックス…さん、短パン…
君、本当にすみませんでした。酷いこと
しました。本当にごめんなさい…うう
う…」
タカシ「だってさ~スラさん」
そういうとタカシは、1階におり、スラ
ックスを持って2階に上がってきた。
ジーンズ「スラックス!お前!」
スラックス「短パン!無事か!怪我して
ないか?良かった良かった…」
短パン「パパ!ううう…パパ!」
タカシ「スラさん、ジーンズも反省して
るみたいだから、許して貰えないか?
な?この通り!」
スラックス「タカシさん…あんた…」
タカシ「な?許してやってくれよ」
スラックス「私が許すも何も、タカシさ
んがそうおっしゃるなら、そうします
よ」
タカシ「スラさん!」
スラックス「ただ、こんな私でも、言い
たい事があります………。ジーンズ様、階
級の高いあなたに、私なんかが物を言う
のは、無礼千万なのは、承知して御座い
ます。」
ジーンズ「うむ…」
スラックス「されど!次!タカシさんの
身に何かあれば、例えあなただろうと、
許すわけには、いきませぬ!」
ジーンズ「なんと!スラックスの分際
で!」
スラックス「私は、1度破れる所を、タ
カシさんに救われた身!破れが怖くて、
ズボンやってられるか!」
ジーンズ「………そう…か…」
タカシ「んま…なんというか…んー…まー
良かったな…みんな無事で」
ジーンズ「タカシ…私を破いてくれ!」
タカシ「!な!何言ってるんだ!」
ジーンズ「私は、恥ずかしい…自分の事
ばかりで、部下を傷つけてしまって…」
タカシ「………」
ジーンズ「部下に、本来のあるべき姿を
教わったなんて…上官の恥だ」
タカシ「ジーンズ…」
ジーンズ「さっきは、自分可愛さに、み
っともない所を見せたが、今は、違う!
私は、本来あるべきズボン道を、優秀な
部下に、教わったのだ!」
タカシ「………」
ジーンズ「タカシ!頼む!私を切り裂い
て!華々しく終わらせてくれ!裏切り者
は、散りゆくのだ!」
タカシ「まだわからないのか!そんな糞
みたいなプライドがあるから、ダメージ
ジーンズにもなれねえんだよ!」
ジーンズ「……そうだ…もっともな話だ…
次ジーンズになれたら…そう生きていく
ぞ」
タカシ「次じゃねえ!今、これから、お
前は、擦り切れるまで、俺にはかれるん
だよ!」
ジーンズ「タカシ…」
タカシ「スラさんも、短パン君も、赤い
パンツだって、ここにいるみんな誰も、
お前が切り裂かれるとこなんて、みたく
ないんだよ!」
ジーンズ「……ううう…」
スラックス「ジーンズ様、あなたは、私
の憧れの上官です。あなたは、きっと、
立派なダメージジーンズになると信じ
て、私は、今までついてきました。」
ジーンズ「スラックス…」
スラックス「それは…その気持ちは、今
もかわりません。どうか、私の希望、皆
んなの憧れの為にも、どうか、擦り切れ
るまで、全うしてくださいませ。お願い
いたします。」
ジーンズ「私が…希望か」
短パン「ジーンズ様…かっこいいです」
ジーンズ「こんな…私が…か…」
タカシ「いい加減わかったろ?お前は、
ズボン達の憧れなのさ!」
ジーンズ「タカシ…私が悪かった…擦り
切れるまで、毎月でも、いや!毎日でも
履いてください!」
タカシ「マジでか…急だな!あははは」
こうして、ジーンズの反乱は、幕を閉じ
た。
傷つかないように、大事にしようとする
者
傷ついても、重宝されたい者
どちらの言い分が正しかったのか…
それは、各々の…捉え方という事で…
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