異世界ダラダラチートライフ

TKK

文字の大きさ
上 下
1 / 5

1話 

しおりを挟む
東京の夏、この世界はとてつもない暑さに見舞われていた。

この世界では外に出るのは危険だ。この暑さで外に出てしまえば身体は焼けてしまう。

外に出るだけで身体から力が吸い取られる、なんで身体に力が入らなくなるのかその理由は俺には分からない。

だが、俺ユウトはこんな世界でも生きていけるように室内に生活に必要なものを常備して、なんとかこの世界から必死に生き延びていた。

そんな過酷な環境下、この世界にはクエストというものが存在する。

よくアニメなどで目にするようなクエストを達成するとお金が貰える、そんなものではない。

このクエストは自分の生命の危機を感じた時に発生する。しかも物によっては自分のお金が減ってしまうようなクエストすらある。

出来るだけ俺はこのクエストを行いたくないのだ、しかし、このクエストをやらなければ俺は生きていけない。

室内で生活できるように必要なものを取り揃えて出来るだけこのクエストを行わないように生きてきたこの俺だが、とうとうこのクエストを行わなければ生命が危うくなってきた。

「どうするか、、、このクエストを行わなければ俺は恐らく死ぬ、だが、この過酷な世界で外に出て無事済むとも思えない」

俺は迷っていた、出来ればこのクエストを行わなくても生きていくことは出来ないのか、、、、、

一体、どれくらい時間が経ったのだろう、俺は決断が出来ずにただただ床に寝転がり天井を眺めていた。

いかなければいけないクエストに行かずにいた俺にはもう時間がないのかもしれない

このまま朽ちてしまうのも悪くないのかもしれない、、

どうせもう終わってしまったこの世界、無理してこんな世界で生きているよりも死んでしまって天国に行く方がまだいいのかもしれない

俺の人生、そんなにいいものでは無かったなー、、、

そうして俺は静かに目を閉じた、、、

しおりを挟む

処理中です...