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最後のただいま
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「ただいま。皆良い子にしてた?」
「たっだいまぁー!いい子にしてたかぁー?」
父と母が産婦人科から帰ってきた。
「「「「「「おかえり!」」」」」」
兄弟全員が声を揃って返した。いつもの事だ。でも。。。まさかこのやり取りがこの日で最後になるなんて、思ってもいなかった。。。
「おっはよぉー!みーんな!」
花 桜。8歳。今日も1番に起きた。
「クスッ。。。おはよう。桜。」
母が起きた。
「おはよう!お母さん!お父さん!椿お兄ちゃん!百合お姉ちゃん!皐月お兄ちゃん!菊!萩!そして。。。もうすぐ産まれてくる涼々希!」
桜は今日も元気に朝の挨拶をした。
「皆ー!ごっはんだよぉ!」
「早く来なさーい!」
桜は料理が好きだった。いつもいつもお母さんと一緒にご飯を作ってる。
「おー。。。んんんー!おっ今日は秋刀魚か!」
椿が1番だった。
「おい!椿ー寝癖すげーぞー」
お父さんだ。
「っせーなー。。。寝相の悪さは親父に似たんだろーがーっ」
「もぉ!2人とも!口悪いっ!」
二人の間に入ったのは、百合だった。
「そぉだよ!やめなよ!」
皐月も止めに入った。
「「おかぁーさーん!!」」
そお叫びながら走ってきたのは、菊と、萩だった。
「菊ちゃんがぁ!」
「萩くんがぁ!」
2人は泣きながらかけてきた。喧嘩したらしい。
「はいはい。よしよし2人とも。大丈夫よ。」
「「おかぁさっ!」」
2人は頷いてお母さんに抱きついた。
「あはははは!2人ともほんとにお母さん大好きだなー!」
桜は笑った。すると周りも笑いだした。
一気に花家は賑やかになった。
「行ってきます!皆!」
「いい子にしとけよ?」
お母さんとお父さんは朝ごはん食べたあと出かけた。桜は達は、2人を見るのが最後になったなんて思ってもいなかった。
「さぁーて!お片付け!」
「僕も手伝うよ!」
皐月が来てくれた。
「ありがとう!皐月お兄ちゃん!もう終わったよ!」
「全然だよ!家事を手伝うのは当然のことだよー!」
2人はそんな事を話しながらリビングに向かった。そのときだった。
プルルルルル
プルルルルル
電話がなった。椿が受話器をとった。
「はい。もしもし花で。。。。え?」
その瞬間家の中がシーンとなった。
「つっ椿お兄ちゃん。。。?どうしたの?」
椿は震えながらゆっくり振り向いた。
「母さんと。。。父さんが。。。じっ事故にあっ。。。た。。。」
椿の言葉に家の中は風の音が聞こえるくらいに静かになった。
「まさか。。。お母さん達が死ぬなんて。。。私っわたしぃ。。。!」
百合が泣いた。桜はその姿をみて泣いていたのにもっと泣いた。
「うっうっ。。。お母さんっ!お父さんっ!戻ってっ来てよぉー!」
椿は部屋の隅っこであぐらをかいて震えていた。皐月は桜と百合を抱きしめて一緒に泣いていた。
「うっうっ百合。。。!桜。。。!僕達があとは何とか。。。何とかするからっ!」
菊と、萩はまだなんの事かさっぱり分からなかったのだが、お母さんとお父さんがいないことにきずき泣き出した。
「「おかあさーん!おとうさーん!」」
その日は一日中泣いた。
奇跡があった。お母さんのお腹の中にいた涼々希は、生きていた。
「嘘だぁ。。。。!涼々希が。。。生きてるんだ。。。!お母さんとお父さんの最後の贈り物だよ。。。!」
桜は泣いていたし、笑ってもいた。皆もそんな感じだった。
「私達にっ。。。私達に涼々希を預けてくださいっ!」
百合が言った。顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
「私もっ!私からもお願いします!」
桜も叫んだ。もちろん顔は涙でぐちゃぐちゃだ。すると次々に頭を下げていった。
「僕からもっ!お母さんとお父さんの贈り物。。。プレゼントなんですっ!」
皐月が2人の後に最初に続いた。
菊と、萩は何も分からないはずなのに、頭を下げて
「わたしからも!おねがいします!ふぇえっえっ」
「ぼっぼくからも!おねがい。。。!」
「俺からも!お願いだ。。。!」
最後に椿が頭を下げた。
6人全員が頭を下げた。流石に医者もまだ未熟な子供に皆頭を下げられると、断れなかった。
「うーん。。。ちゃんと最後まで育てられるんだね?」
医者がきいた。兄弟たちは1%の可能際を信じていた。だが無理だと心のどこかで思っていた。
「ほ。。。本当ですか?」
百合が聞いた。
「うん。で、ちゃんと最後まで育てられるんだね?」
医者がもう一度聞いた。
「もちろんですっ!ね!皆!」
百合は医者に返事をし皆にきいた。
「おう。当たり前だ。」
椿が返事した。
「もっもちろんだよぉぉー」
桜が泣きながら微笑んで返事した。
「僕も!もちろんだよ!」
皐月が満面の笑みで返事した。だが、眉は下がっていて今にも泣きそうな顔だった。
「「ちゃんとめんどうみる!」」
菊と萩も揃って言った。その瞬間医者の顔が笑顔になった。
「それなら安心だ。」
皆は医者の一言で一気に涙が溢れた。その涙は、お母さんとお父さんを亡くした悲しみ。涼々希を自分達に、預けてもらえる喜び。その両方の想いが涙として溢れ出た。
「たっだいまぁー!いい子にしてたかぁー?」
父と母が産婦人科から帰ってきた。
「「「「「「おかえり!」」」」」」
兄弟全員が声を揃って返した。いつもの事だ。でも。。。まさかこのやり取りがこの日で最後になるなんて、思ってもいなかった。。。
「おっはよぉー!みーんな!」
花 桜。8歳。今日も1番に起きた。
「クスッ。。。おはよう。桜。」
母が起きた。
「おはよう!お母さん!お父さん!椿お兄ちゃん!百合お姉ちゃん!皐月お兄ちゃん!菊!萩!そして。。。もうすぐ産まれてくる涼々希!」
桜は今日も元気に朝の挨拶をした。
「皆ー!ごっはんだよぉ!」
「早く来なさーい!」
桜は料理が好きだった。いつもいつもお母さんと一緒にご飯を作ってる。
「おー。。。んんんー!おっ今日は秋刀魚か!」
椿が1番だった。
「おい!椿ー寝癖すげーぞー」
お父さんだ。
「っせーなー。。。寝相の悪さは親父に似たんだろーがーっ」
「もぉ!2人とも!口悪いっ!」
二人の間に入ったのは、百合だった。
「そぉだよ!やめなよ!」
皐月も止めに入った。
「「おかぁーさーん!!」」
そお叫びながら走ってきたのは、菊と、萩だった。
「菊ちゃんがぁ!」
「萩くんがぁ!」
2人は泣きながらかけてきた。喧嘩したらしい。
「はいはい。よしよし2人とも。大丈夫よ。」
「「おかぁさっ!」」
2人は頷いてお母さんに抱きついた。
「あはははは!2人ともほんとにお母さん大好きだなー!」
桜は笑った。すると周りも笑いだした。
一気に花家は賑やかになった。
「行ってきます!皆!」
「いい子にしとけよ?」
お母さんとお父さんは朝ごはん食べたあと出かけた。桜は達は、2人を見るのが最後になったなんて思ってもいなかった。
「さぁーて!お片付け!」
「僕も手伝うよ!」
皐月が来てくれた。
「ありがとう!皐月お兄ちゃん!もう終わったよ!」
「全然だよ!家事を手伝うのは当然のことだよー!」
2人はそんな事を話しながらリビングに向かった。そのときだった。
プルルルルル
プルルルルル
電話がなった。椿が受話器をとった。
「はい。もしもし花で。。。。え?」
その瞬間家の中がシーンとなった。
「つっ椿お兄ちゃん。。。?どうしたの?」
椿は震えながらゆっくり振り向いた。
「母さんと。。。父さんが。。。じっ事故にあっ。。。た。。。」
椿の言葉に家の中は風の音が聞こえるくらいに静かになった。
「まさか。。。お母さん達が死ぬなんて。。。私っわたしぃ。。。!」
百合が泣いた。桜はその姿をみて泣いていたのにもっと泣いた。
「うっうっ。。。お母さんっ!お父さんっ!戻ってっ来てよぉー!」
椿は部屋の隅っこであぐらをかいて震えていた。皐月は桜と百合を抱きしめて一緒に泣いていた。
「うっうっ百合。。。!桜。。。!僕達があとは何とか。。。何とかするからっ!」
菊と、萩はまだなんの事かさっぱり分からなかったのだが、お母さんとお父さんがいないことにきずき泣き出した。
「「おかあさーん!おとうさーん!」」
その日は一日中泣いた。
奇跡があった。お母さんのお腹の中にいた涼々希は、生きていた。
「嘘だぁ。。。。!涼々希が。。。生きてるんだ。。。!お母さんとお父さんの最後の贈り物だよ。。。!」
桜は泣いていたし、笑ってもいた。皆もそんな感じだった。
「私達にっ。。。私達に涼々希を預けてくださいっ!」
百合が言った。顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
「私もっ!私からもお願いします!」
桜も叫んだ。もちろん顔は涙でぐちゃぐちゃだ。すると次々に頭を下げていった。
「僕からもっ!お母さんとお父さんの贈り物。。。プレゼントなんですっ!」
皐月が2人の後に最初に続いた。
菊と、萩は何も分からないはずなのに、頭を下げて
「わたしからも!おねがいします!ふぇえっえっ」
「ぼっぼくからも!おねがい。。。!」
「俺からも!お願いだ。。。!」
最後に椿が頭を下げた。
6人全員が頭を下げた。流石に医者もまだ未熟な子供に皆頭を下げられると、断れなかった。
「うーん。。。ちゃんと最後まで育てられるんだね?」
医者がきいた。兄弟たちは1%の可能際を信じていた。だが無理だと心のどこかで思っていた。
「ほ。。。本当ですか?」
百合が聞いた。
「うん。で、ちゃんと最後まで育てられるんだね?」
医者がもう一度聞いた。
「もちろんですっ!ね!皆!」
百合は医者に返事をし皆にきいた。
「おう。当たり前だ。」
椿が返事した。
「もっもちろんだよぉぉー」
桜が泣きながら微笑んで返事した。
「僕も!もちろんだよ!」
皐月が満面の笑みで返事した。だが、眉は下がっていて今にも泣きそうな顔だった。
「「ちゃんとめんどうみる!」」
菊と萩も揃って言った。その瞬間医者の顔が笑顔になった。
「それなら安心だ。」
皆は医者の一言で一気に涙が溢れた。その涙は、お母さんとお父さんを亡くした悲しみ。涼々希を自分達に、預けてもらえる喜び。その両方の想いが涙として溢れ出た。
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