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私の新しい家族。
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当時8歳だった 私には、誰よりも頃信頼出来る一家がいた。
その一家は、いつもひとりぼっちの私に親切にしてくれた。始まりはお父さんとお母さんが離婚した時だ。私は悲しくて家を飛び出した。そして近所の神社で1人でお昼ご飯を食べていると、声をかけられた。顔を上げるとそこに居たのは、向かいに住む6歳の女の子だった。私は、流れていた涙を拭いて
「何?」
と震えた声で言った。すると
「おかぁーさーぁーん!女の子が泣いてるぅー!」
と女の子が叫ぶと、後ろから
「どーしたー!?」
と叫びながらその女の子のお母さんが走ってきた。私はビックリした。だけど女の子のお母さんはそのまま私に飛びついた。
「。。。???」
私はお母さんを思い出した。すると涙がまた溢れ出てきた。私は必死に止めようと思ったけど、なんでか止まらなかった。それから私は花木さんの家によく行くようになった。だが通いだして半年が経ったある日、花木さん家のお母さんとお父さんが死んだ。交通事故だ。3人の子供はバラバラに住むことになってしまった。一番下の次男、優斗(ゆうと。5歳)は栃木へ。長女、優凛(ゆうり。6歳)は、大阪へ。そして長男、凛斗(りんと。15歳)は、あの家に残ることになった。
そして私もそれから1年くらいして引っ越した。隣町だからすぐ行けるけど。
あれから9年が経った。
(何ヶ月ぶりだろ。。。何回歩いても懐かしく感じるなー。)
そんなことを思ってると頭に何かが乗っかった。
(まっまさか。。。!)
「よっ!かーぎょ!」
ムッ
(やっぱし!)
「かぎょじゃないし!かおだし!」
「あーはいはい」
こいつは凛斗。前遊びに行ってた時もこんな風にいじめてきた。だけど嫌じゃなかった。この会話はもう何回も繰り返してる。もう。いつもいつも大変なんだから。
「今日はどした?かぎょ。」
またぁー!
「だ、か、ら!かおだって!私の名前は華魚!
もう。」
ホンットに!
「ぷくくく。。。はい!で?」
あっそうだった。でも今日はそれといった理由はない。
「べっ別に。。。ただの散歩だっ!」
本当は会いたくなったとか死んでも言えない。。。私は、お父さんに嫌われている。だからそれで傷ついたら、いつも凛斗に聞いてもらってる。そして今日は、無視され続けている。
「まぁいい。もう暗いのに女子高生が歩いてたら危ないぞ?」
「そっそうだな!じゃあ帰ろう!じゃあな!」
私は、回れ右をして家に帰る道を辿った。すると後ろから
トコトコトコトコ
と私以外の足音がする。だが私は後ろを振り返らず歩いた。でもさすがに怖くなって、思いっきり振り返り、パンチをかました。すると
「うを!いってー。。。かぎょーいきなりパンチはいけねーよ」
「!?!?り、凛斗!?なんでいんだよ!」
そう。足音の正体は凛斗だったのだ。
「心配になっておってきたんだよ。」
凛斗は、私を心配しておってきたのだ。
家に着いた。
「た、ただいま」
ガチャ お父さんだ。
「待ってたぞ。ほら。」
渡されたのは、私の私物だった。
「お、お父さん?なに?」
私がそう聞くと
「俺が嫌なら出てけ。」
私は固まった。そして今まで我慢してきた涙が溢れ出てきた。するとドアが開き、
「おい!それでも父親かよ!」
凛斗が入ってきたのだ。
「りん。。。と」
凛斗は、泣いてる私を見て
「行くぞ!華魚」
私はお父さんに渡された荷物を持ったまま、引っ張られた腕に頼るようについてった。さっきまで凛斗とワイワイ楽しみながら通ってた道をまた2人で今度は静かに通ってる。私は、ハッとして凛斗に聞いた。
「ちょっ!凛斗どこに連れてくの!?」
私は涙を拭いて聞いた。
「決まってるだろ。俺の家だよ。」
私はビックリしたが、気づいたら、泣いていた。悲しいんじゃない。悔しいんでもない。そう。嬉しかったのだ。
「ぶはっ!何泣いてるんだよーかぎょー!」
「うぅ~!かぎょじゃないしっ!。。。っかおだしっ!うっうっ!」
私はもう我慢できなくなって声を出して泣いた。凛斗は、少しオロオロしてたけど歩幅を揃えて手を繋いだまま歩いて凛斗の家に帰った。
「りっ凛斗!あの、迷惑じゃないか?私なんかがお邪魔して。。。」
私がちょっと心配そうに言った。すると
「大丈夫に決まってんだろ!だってかぎょは、今日から家族だからなっ!」
私はさっき流したばっかりの涙がまた溢れ出てきた。
「っ。。。!うっん!」
5月1日。私は花木凛斗に連れられ
「花木」になった。
その一家は、いつもひとりぼっちの私に親切にしてくれた。始まりはお父さんとお母さんが離婚した時だ。私は悲しくて家を飛び出した。そして近所の神社で1人でお昼ご飯を食べていると、声をかけられた。顔を上げるとそこに居たのは、向かいに住む6歳の女の子だった。私は、流れていた涙を拭いて
「何?」
と震えた声で言った。すると
「おかぁーさーぁーん!女の子が泣いてるぅー!」
と女の子が叫ぶと、後ろから
「どーしたー!?」
と叫びながらその女の子のお母さんが走ってきた。私はビックリした。だけど女の子のお母さんはそのまま私に飛びついた。
「。。。???」
私はお母さんを思い出した。すると涙がまた溢れ出てきた。私は必死に止めようと思ったけど、なんでか止まらなかった。それから私は花木さんの家によく行くようになった。だが通いだして半年が経ったある日、花木さん家のお母さんとお父さんが死んだ。交通事故だ。3人の子供はバラバラに住むことになってしまった。一番下の次男、優斗(ゆうと。5歳)は栃木へ。長女、優凛(ゆうり。6歳)は、大阪へ。そして長男、凛斗(りんと。15歳)は、あの家に残ることになった。
そして私もそれから1年くらいして引っ越した。隣町だからすぐ行けるけど。
あれから9年が経った。
(何ヶ月ぶりだろ。。。何回歩いても懐かしく感じるなー。)
そんなことを思ってると頭に何かが乗っかった。
(まっまさか。。。!)
「よっ!かーぎょ!」
ムッ
(やっぱし!)
「かぎょじゃないし!かおだし!」
「あーはいはい」
こいつは凛斗。前遊びに行ってた時もこんな風にいじめてきた。だけど嫌じゃなかった。この会話はもう何回も繰り返してる。もう。いつもいつも大変なんだから。
「今日はどした?かぎょ。」
またぁー!
「だ、か、ら!かおだって!私の名前は華魚!
もう。」
ホンットに!
「ぷくくく。。。はい!で?」
あっそうだった。でも今日はそれといった理由はない。
「べっ別に。。。ただの散歩だっ!」
本当は会いたくなったとか死んでも言えない。。。私は、お父さんに嫌われている。だからそれで傷ついたら、いつも凛斗に聞いてもらってる。そして今日は、無視され続けている。
「まぁいい。もう暗いのに女子高生が歩いてたら危ないぞ?」
「そっそうだな!じゃあ帰ろう!じゃあな!」
私は、回れ右をして家に帰る道を辿った。すると後ろから
トコトコトコトコ
と私以外の足音がする。だが私は後ろを振り返らず歩いた。でもさすがに怖くなって、思いっきり振り返り、パンチをかました。すると
「うを!いってー。。。かぎょーいきなりパンチはいけねーよ」
「!?!?り、凛斗!?なんでいんだよ!」
そう。足音の正体は凛斗だったのだ。
「心配になっておってきたんだよ。」
凛斗は、私を心配しておってきたのだ。
家に着いた。
「た、ただいま」
ガチャ お父さんだ。
「待ってたぞ。ほら。」
渡されたのは、私の私物だった。
「お、お父さん?なに?」
私がそう聞くと
「俺が嫌なら出てけ。」
私は固まった。そして今まで我慢してきた涙が溢れ出てきた。するとドアが開き、
「おい!それでも父親かよ!」
凛斗が入ってきたのだ。
「りん。。。と」
凛斗は、泣いてる私を見て
「行くぞ!華魚」
私はお父さんに渡された荷物を持ったまま、引っ張られた腕に頼るようについてった。さっきまで凛斗とワイワイ楽しみながら通ってた道をまた2人で今度は静かに通ってる。私は、ハッとして凛斗に聞いた。
「ちょっ!凛斗どこに連れてくの!?」
私は涙を拭いて聞いた。
「決まってるだろ。俺の家だよ。」
私はビックリしたが、気づいたら、泣いていた。悲しいんじゃない。悔しいんでもない。そう。嬉しかったのだ。
「ぶはっ!何泣いてるんだよーかぎょー!」
「うぅ~!かぎょじゃないしっ!。。。っかおだしっ!うっうっ!」
私はもう我慢できなくなって声を出して泣いた。凛斗は、少しオロオロしてたけど歩幅を揃えて手を繋いだまま歩いて凛斗の家に帰った。
「りっ凛斗!あの、迷惑じゃないか?私なんかがお邪魔して。。。」
私がちょっと心配そうに言った。すると
「大丈夫に決まってんだろ!だってかぎょは、今日から家族だからなっ!」
私はさっき流したばっかりの涙がまた溢れ出てきた。
「っ。。。!うっん!」
5月1日。私は花木凛斗に連れられ
「花木」になった。
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