美形×平凡 短編BL小説集

鯛田オロロ

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ルームシェア(大学生・現代)

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生活は、劇的に変わった。

たくさんキスするようになった。学校に行く前、バイトに行く前、帰ってきたとき。その他にも、朝起きて、目があって、キスをした。

「んっ、あっ、も、だめ、だめだって」

出かける前の思わぬ深いキスに、耳や首筋にもキスを落とされ、シャツの下の素肌に司が触れてくる。

触られたとこがもう気持ちよくて、へなへなになって玄関を出た。



休みの日には、掃除洗濯して、出掛けたり買い物したりの用が済めば、司のベッドで、俺のベッドで、リビングで、お互いの体を触りあった。

俺は明るいの嫌だったけど、司は明るいほうがいいらしい。

「男は視覚が大事だから」

それは、俺だって司を見るのは好きだ。裸までかっこいい。俺の体を見られるのが嫌なのだ。全然かっこいい裸じゃないし、最近乳首が大きくなった気もするし。

乳首や尻、股間を触られる。

陰茎をくにくにと揉まれしごかれる。たちあがった亀頭を撫でられる。

尿道からにじみ出るカウパーを塗りつけられ、裏筋をかりかりと引っかかれる。

「は、あっ……」

「気持ちいい?」

「……うん」

恥ずかしい。司の手でされると、自分の手の何倍も気持ちいい。

「あ、も、出ちゃう」

司の手のひらに吐き出してしまう。

「はっ、あ、も、やめて」

出した後も、尿道に残ったそれを最後まで絞り出すようにしごかれる。

「あ、つかさ!」

「だってかわいいんだもん」

そう言って、いたずらっぽく笑う。

司の、形がよくて反り返ったそれに目をやる。持っている一番大きなディルドと同じくらい。きっと奥まで届く。ごくりとつばを飲む。入れたい。

俺がそそりたつ司のに触ろうとすると、今日はいいと言われた。俺のもして、と言われて司のもするのがいつもなんだけど。



そのまま、キスしながら乳首をいじられ、尻を揉まれる。

「俺さ、俊貴が好きすぎてキスしてる夢見たことあるよ」

多分、それ夢じゃない。

キス、気持ちいい。舌を吸われ絡ませる。ふわふわして、溶けちゃいそう。

そして、めちゃくちゃ後ろがやばいくらいにうずいている。そんな汚いところに、司の指や司自身を入れてくれとは言わないから、せめてディルドを入れたい。

「めちゃくちゃ感度いいんだね」

「ひっ、やっ、だめ、つかさ、あっ、あっ」

乳首を、指で、唇で、歯で、舌で。自分で開発してしまったそこは、多少乱暴にされてもきつくされても気持ちいい。

「かわいい」

「はっ、ああ、も、だめ、つかさ、つかさ!」

最初は遠慮がちにぺろりと舐められていたが、加減がわかってきたらしい。徐々に、つままれて、押しつぶされて、噛まれて、吸われて、舐められて、引っ張られる。

「痛い?」

「いた、くない、んんっ! あっ、つかさ、あっ、あっ、だめ、だめ、ひっ、あっ!」

「気持ちいい?」

うなずく。

「でも、も、むり、は、あっ、ああっ!」

抑えられる限り抑えているが、甘ったるい声が出てしまう。手でふさごうとすると、両手首を押さえつけられてしまった。いっそ猿轡でも買おうか。

「聞かせてよ」

「やだあ、あっ、つかさ、んんっ! んっ!」

全身がしびれ、ひくついて、後ろが収縮と弛緩を繰り返している。

乳首だけでドライオーガズムできるけど、自分でもめちゃくちゃ引いてるからイってることは必死に隠している。

乳首で感じると、下腹部にくるものがある。前立腺で、結腸でイきたい。もじもじと足をすり合わせる。

「いれちゃ、駄目?」

司が、耳元でささやいた。

「……」

駄目というか、ずっと入れてほしくてたまらないんだけど、死ぬほど恥ずかしい。

数え切れないほど司の指や自身が入ってくる妄想をしてきたけど、こんな俺のこんな汚いところをいざ司が、と思うと冒涜というかなんというか、そういう気持ちになる。

それに、本当に単純に排泄するところだから、きっと司だって実際にやってみたら嫌になるに決まってる。

それに、開発済みだって絶対にばれてしまう。

「痛くしないようにするから」

多分、大丈夫だと思う。むしろ初めてなのに感じすぎて、開発済みのアナニー狂いの変態だって思われるのが嫌なのだ。

それでも、司がそう言ってくれてるのだから。

逡巡のあとにこくりとうなずくと、洗浄もなにもしていないそこに司が触れようとする。

「駄目!」

「あ、駄目、かな? コンドームとローションあるよ?」

「あっ、そうじゃなくて、あの……準備、してくる」

司を置いて一旦自分の部屋にもどり、なるべく手早く洗浄し、ニトリル手袋と、スティック一本、ペットシーツを恥を忍んで持っていった。

「司、これ、使って」

「俊貴もいろいろ用意してくれてたんだ」

は、はは。

仰向けに寝転がって、膝を立てる。

司が、恥ずかしい所を見ているのがわかる。がっかり、したかな。

部屋が明るいのがやっぱり気になる。電気消してほしい。

「んっ、つかさ、電気消して」

「よく見えないと困るから駄目」

そうなのかな? よく見ないでほしい。かあと全身が熱くなる。恥ずかしい。

たっぷりローションを塗った指が、入口というか出口というかをくるりとなぞった。

「……っ、はっ、んっ……」

それだけで気持ちいい。でも、もどかしい。

「平気?」

縦に首を振る。

つぷりと、指先が入ってくる。

「は、あ……」

「大丈夫?」

「ん、大丈夫」

探るように、くにくにとゆっくりと解される。浅いとこも気持ちいい。

でももっともっとって、ひくひく浅ましく指を食んでししまう。

指が入ってくる。司の指が。

「は、あっ……んっ」

くにくにする指先が、前立腺にが当たる。きっともうこりこりになってしまっている。

「んっ、あ、ああっ」

「ここ? 嫌?」

首を横に振る。

司が、そこを指先でこりこりする。

「んっ、ふ……、あ、あっ」

優しく、とんとん、とつつかれる。

「んんんっ、あっ、は」 

次第に息が上がっていく。もどかしい、緩慢な刺激だ。それがもどかしくも、気持ちいい。

「痛い?」

痛くない。むしろもっとえぐるみたいに、ぐりぐりしてほしい。

死にそうなくらい恥ずかしいのに、腰を揺すっていいところに当てたい。泣きたくなる。

「こっち立ってないけど、気持ち悪いのかな?」

こっち、というのは陰茎のことだ。

俺にとっては、アナニーのしすぎで陰茎と中の快感は別物なのでこういうことになるわけだ。男が感じてたら、普通は前が反応するものだと思うだろう。

「ううん、違う……司の指、すごく気持ちいい」

こんな体で、本当に恥ずかしい。

「そっか、良かった。指、増やして平気?」

「うん」

願ってもないことだ。

ローションを足して、二本、司の指が入ってくる。

「は、あ……あ」

そういえば、スティック使わないのかな、指入れて嫌じゃないのかな。

「ふっ、あっ、つかさ」

中を広げるみたいに司の指が動くけど、多分もう全然大丈夫。司の指が触るところが全部気持ちいいのに、慣れきった体は物足りなさも感じている。

「あっ、つかさ、つかさ」

「何?」

「きもちいい、つかさ、あっ、ああっ、んっ」

「……かわいい」

司の指にいいところを擦り付けたい、もっとぐりぐりしてって言いたい。

もう、入れってって、ねだってしまいたい。

「つ、かさ」

もう、体が切ない。

「ん?」

「……つかさ……入れて」

恥ずかしくてどんどん尻すぼみになる。

「大丈夫?」

「……うん」

司が、馴れない手付きでコンドームを着ける。なんだか、不慣れなのがすごく嬉しい。

「入れるね」

司が、入ってくる。

「は、あ、あっ……」

ぐうっと、硬い塊に奥まで割り開かれる。

すごい。思っていたより、すごい圧迫感だ。

「あっ、ひあ、あ……!」

司のが入ってる。それだけでもうイってしまった。

中の司を締め付けてしまう。

「ん、すごい……もう、いっちゃいそう。俊貴、大丈夫?」

びくびくと軽くイきつづけている。

「は、あ、だ、いじょうぶ」

ぎこちなく司が腰を進めると、先端が奥に行き当たった。

「……っ、ぐっ」

奥を押されて、それでまたイった。

「俊貴、痛くない?」

「う、ん、……っ、うっ、あっ」

「きつい?」

「ちが、あっ、はっ……」

違う。動いてもないのに、奥を押されてるだけで、イッて、締め付けて、また感じてイッてる。

これで、司が動いたらどうなるんだろう。

「俺は、良すぎて……今動いたら、出ちゃいそう」

それなら良かった。俺の体で司が気持ちよくなってくれるなら。

開発してなかったら、司のを受け入れられるようになるまでどれだけ時間がかかっただろう。

そんなに待たせるより、良かったのかもしれない。

「俺も、きもちいい、……っ、ん……」

「大好き」

入れたまま、司にキスされた。

「ふっ、あっ、んんっ」

キスなんてだめだ。気持ちよくなってしまう。じわじわと腹の奥に熱が更に溜まってしまう。

キスに合わせて、中の司が僅かに動くのも刺激になり、またイッてしまった。

ようやく口を離される。何かに耐えるように眉根を寄せている。

「つかさ、も、大丈夫だから……」

もう動いて欲しくてたまらないし、それに司にも気持ちよくなってほしい。

司の顔を見ては言えなかった。自分でも顔が真っ赤になっているのがわかる。

「ごめん、動くね」

言うなり、司が動きだした。

「んっ! んんっ!」

司がぎこちなく腰を使う。

ゆっくりとした動きに俺への気づかいを感じるが、大きく硬い司のものが抜き差しをするだけで、肉の壁がすれ、前立腺もえぐられるし、奥はがつんと押し上げられた。

「はっ、あ、あうっ! ああっ、ひっ……!!」

「俊貴、痛い?」

「いたく、ない、き、もちいい……!! んっ」

「俊貴、俊貴っ!」

司のスピードが上がる。

「ひうっ、いっ、は、つ、か、さ……!! あっ……!!」

俺はみっともなく喘いだ。

無自覚に焦らされた後の激しい快感に、何度も一瞬意識が飛んで、すぐに快感によって引き戻される。

絶頂でまばゆいシャッターでもたかれているかのように断続的に視界が白む。

「……っ、んああっ……! やっ……! ……っ!」

びくびくと腰を無様に跳ねさせ背を反らせた。

最奥にぐいと押し込まれる。

「い゛っ……!」

「俊貴っ……」

どくどくと、中で司のが脈打っている。

司も、俺でイってくれたんだ。それで、俺はまたイってしまった。ずるりと抜き去られる刺激でまたイった。

「俊貴、痛くない? 大丈夫?」

そう言って、不安げに俺の頭を優しくわしゃりと撫でた。

「ん、全然大丈夫……」

司から求められてめちゃくちゃ良かった。

いつまでも体がひくついて、呼吸が整わない。内もももガクガクしてる。

不細工の変態の淫乱だ。

初めてでこんなに感じて、司、引いたかな。引いたよな。

そんな心配をよそに、頭を撫でながら、司が優しくキスしてくれた。



終わり


初出:2021/05/03
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