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「みんなおつかれーー」
「お、お疲れ様です……。また身体がずっしりとしてる……」
「わ、私も……。沙月先生と汐梨さんはすごいですね。マガノとこっちじゃ感覚が違うよぉー」
「瑞稀……、それ同感」
星熊童子と熊童子に出会い、話もせずに現実世界に戻ってきた僕達。また会うと思うけど、なぜ彼らが現れたのかはわからない。
外は夕焼けのオレンジに見えるが、日の入りが始まったばかりで、さほど時間が過ぎてなかった。
「夕食にはまだ時間あるね」
瑞稀が自分のスマホを見て呟く。時刻は午後3時で、日の傾き具合にも納得できた。じゃあ、汐梨さんが言ってたのって?
「冗談に決まってるじゃないの。ああいう時はハッタリでも言っとけば逃げるなんて朝飯前。いえ、晩飯前ですの」
「は、ハッタリって……」
「貴公達には関係ないですの。わたくしはわたくしのしたかったことをしたまで。それよりもそこの男の子」
「ぼ、僕ですか⁉︎」
「貴公に少しお話がありますの」
(今度は何? 汐梨さんに名指しされたんだけど……)
僕は少し困惑した。僕が何をしたのだと言うのか? さっぱりわからない。予想はしているが、僕自身も全く理解できてない。
「大翔くん行っておいで」
「沙月さんまで⁉︎」
「っていうことで、決まりましたの。ちょっと時間くださるかしら?」
「わ、わかりました……」
こうして僕は、汐梨さんに連れられて雪音家を出たのだった。何を聞かれるのか知らないけど、ちょっと緊張していたのは内緒にしておこう。
~喫茶店~
「それで、汐梨さん。僕に話って?」
「それよりも、お飲み物頼んでくださる?」
「は、はい……」
そう言われ僕はメニュー表を開く。ケーキやパフェと並び、ちょっとした小鉢まであるなんでもありの店だった。
飲み物もとても豊富で、目移りしてしまう。ここは大人っぽくコーヒーを頼むべきか? それとも子供っぽくジュースを選ぶべきか?
「はいっ。時間切れ」
「し、汐梨さん僕まだ選んで……⁉︎」
「オーダーお願いしますの」
選んでいたのにメニュー表を奪われた僕。暗記すらできてないのに、スパルタ過ぎて泣けてくる。何があったか忘れてしまった。
そうこうしているうちに、喫茶店の店員がやってきた。どうやら汐梨さんは決まってるらしい。
「わたくしはいつものブラックコーヒーをお願いしますの。そちらの男の子はオレンジジュースでいいかしら? それともラズベリージュース? ブルーベリーを筆頭にしたベリベリミックスもありますの」
「じゃ、じゃあ、オレンジジュースで……」
「かしこまりました。ブレンドコーヒーと、オレンジジュースですね。お間違いないでしょうか?」
「ええ」
「いつもの」って言うだけで伝わるんだ。汐梨さんはここの常連なのだろうか? 僕には初めてすぎてわからない。
それよりも、僕に何の用があるのだろうか? それがまず知りたい。しかし、汐梨さんは何も切り出そうとはしなかった。
「あの汐梨さん?」
「何かしら? それよりも名前聞いてませんでしたの」
「あ、はい、な……。じゃなくて、雪音大翔です」
僕は汐梨さんに自己紹介をする。雪音家にやってきてから自己紹介をしたのは、これが初めてなので、思わず“鳴海”と言ってしまいそうだった。
「大翔ね。承知しましたの。先程の貴公の戦いぶり。お見事でしたわ」
「あ、ありがとうございます……」
「そこでなんだけど。少しの間わたくしと行動してもらえる?」
(こ、声色が変わった……)
「貴公には興味がありますの。あんな見た事もない技でマガ……。熊を怯ませるなんて、面白いものを見させてもらえましたの」
「熊? さっき倒したのはマガ……うぐっ⁉︎」
「ここではその呼び方はダメですの。陰陽師にも企業秘密のようなことが定められてますの」
そう聞いて僕は周囲を確認する。そこには他の客も居合わせており、今置かれている状況がわかった。
「お待たせしました。ブレンドコーヒーとオレンジジュースです」
「ありがとう。いつも助かりますの」
「いえいえ、ごゆっくりどうぞ」
そう言って店員はお辞儀をすると、そそくさとカウンターの裏側に戻って行った。とても忙しそうだ。なんとなくわかる。
「それで、僕が汐梨さんに付いていくってことでしたよね?」
「その通り。ですの。よろしくて?」
「べ、別にいいですけど……」
「決まりですの」
こうして僕は、雪音家で暮らしながらも、汐梨さんのマガツキ討伐に付き添うことになった。これがどのような意味を指しているのかもわからないまま……。
~翌日~
「おはほぉう……」
「もうお兄ちゃんったら、大きくあくびしちゃって」
「だって瑞稀、昨日僕戦ったんだよ?」
「それはそうだけど」
「2人とも朝ごはんだよ!」
早朝から元気な沙月さん。僕は昨日の疲れが残っているのに、沙月さんは昨日の疲れは問題無しとでも言うようにハキハキしている。
「今日のご飯はなんですか? 沙月さん」
「今日は鮭とご飯としじみ汁よ。今日こそはパンバイキング行くから」
「昨日は逃しちゃったみたいだからね」
昨日は朝からマガノに行って、マガツキと戦って、お昼にパンバイキングしようと思ったけど、沙月さんが警戒心ピリピリさせて。
パンバイキングを逃して、お昼も食べずにマガノに行ってマガツキと戦って。汐梨さんと出会って同行することになって。
昨日の夕食なんて何を食べたか覚えていない。全身クタクタでずっしりと重くて、夜はすんなり眠りについた。
「ふわぁーう……。なんだろう。あくびが止まらない」
「夜中いびきまでかいてたのに?」
「ちょっ、瑞稀……」
「寝言も言ってたね」
「さ、沙月さんまで……。なんか恥ずかしい……」
っていうか、いつの間に寝顔を見られていたのか。思えば昨日見た夢はなんだったのだろうか? 悪夢のようだった気がする。
だけど、どんな夢だったのかはあまり覚えていない。見た事のない悪魔が目の前に現れて、何かを言っていたが思い出せない。
「そういえば大翔くん。うなされてたでしょ」
「ぼ、僕が⁉︎」
「うんうん。うなされてたね。どこか苦しそうな感じがしたよ」
「そ、そう? 目覚めが悪かったのもそのせいかな?」
(僕がうなされてた、か……。なんか今日も慌ただしくなりそうだ)
「みんなおつかれーー」
「お、お疲れ様です……。また身体がずっしりとしてる……」
「わ、私も……。沙月先生と汐梨さんはすごいですね。マガノとこっちじゃ感覚が違うよぉー」
「瑞稀……、それ同感」
星熊童子と熊童子に出会い、話もせずに現実世界に戻ってきた僕達。また会うと思うけど、なぜ彼らが現れたのかはわからない。
外は夕焼けのオレンジに見えるが、日の入りが始まったばかりで、さほど時間が過ぎてなかった。
「夕食にはまだ時間あるね」
瑞稀が自分のスマホを見て呟く。時刻は午後3時で、日の傾き具合にも納得できた。じゃあ、汐梨さんが言ってたのって?
「冗談に決まってるじゃないの。ああいう時はハッタリでも言っとけば逃げるなんて朝飯前。いえ、晩飯前ですの」
「は、ハッタリって……」
「貴公達には関係ないですの。わたくしはわたくしのしたかったことをしたまで。それよりもそこの男の子」
「ぼ、僕ですか⁉︎」
「貴公に少しお話がありますの」
(今度は何? 汐梨さんに名指しされたんだけど……)
僕は少し困惑した。僕が何をしたのだと言うのか? さっぱりわからない。予想はしているが、僕自身も全く理解できてない。
「大翔くん行っておいで」
「沙月さんまで⁉︎」
「っていうことで、決まりましたの。ちょっと時間くださるかしら?」
「わ、わかりました……」
こうして僕は、汐梨さんに連れられて雪音家を出たのだった。何を聞かれるのか知らないけど、ちょっと緊張していたのは内緒にしておこう。
~喫茶店~
「それで、汐梨さん。僕に話って?」
「それよりも、お飲み物頼んでくださる?」
「は、はい……」
そう言われ僕はメニュー表を開く。ケーキやパフェと並び、ちょっとした小鉢まであるなんでもありの店だった。
飲み物もとても豊富で、目移りしてしまう。ここは大人っぽくコーヒーを頼むべきか? それとも子供っぽくジュースを選ぶべきか?
「はいっ。時間切れ」
「し、汐梨さん僕まだ選んで……⁉︎」
「オーダーお願いしますの」
選んでいたのにメニュー表を奪われた僕。暗記すらできてないのに、スパルタ過ぎて泣けてくる。何があったか忘れてしまった。
そうこうしているうちに、喫茶店の店員がやってきた。どうやら汐梨さんは決まってるらしい。
「わたくしはいつものブラックコーヒーをお願いしますの。そちらの男の子はオレンジジュースでいいかしら? それともラズベリージュース? ブルーベリーを筆頭にしたベリベリミックスもありますの」
「じゃ、じゃあ、オレンジジュースで……」
「かしこまりました。ブレンドコーヒーと、オレンジジュースですね。お間違いないでしょうか?」
「ええ」
「いつもの」って言うだけで伝わるんだ。汐梨さんはここの常連なのだろうか? 僕には初めてすぎてわからない。
それよりも、僕に何の用があるのだろうか? それがまず知りたい。しかし、汐梨さんは何も切り出そうとはしなかった。
「あの汐梨さん?」
「何かしら? それよりも名前聞いてませんでしたの」
「あ、はい、な……。じゃなくて、雪音大翔です」
僕は汐梨さんに自己紹介をする。雪音家にやってきてから自己紹介をしたのは、これが初めてなので、思わず“鳴海”と言ってしまいそうだった。
「大翔ね。承知しましたの。先程の貴公の戦いぶり。お見事でしたわ」
「あ、ありがとうございます……」
「そこでなんだけど。少しの間わたくしと行動してもらえる?」
(こ、声色が変わった……)
「貴公には興味がありますの。あんな見た事もない技でマガ……。熊を怯ませるなんて、面白いものを見させてもらえましたの」
「熊? さっき倒したのはマガ……うぐっ⁉︎」
「ここではその呼び方はダメですの。陰陽師にも企業秘密のようなことが定められてますの」
そう聞いて僕は周囲を確認する。そこには他の客も居合わせており、今置かれている状況がわかった。
「お待たせしました。ブレンドコーヒーとオレンジジュースです」
「ありがとう。いつも助かりますの」
「いえいえ、ごゆっくりどうぞ」
そう言って店員はお辞儀をすると、そそくさとカウンターの裏側に戻って行った。とても忙しそうだ。なんとなくわかる。
「それで、僕が汐梨さんに付いていくってことでしたよね?」
「その通り。ですの。よろしくて?」
「べ、別にいいですけど……」
「決まりですの」
こうして僕は、雪音家で暮らしながらも、汐梨さんのマガツキ討伐に付き添うことになった。これがどのような意味を指しているのかもわからないまま……。
~翌日~
「おはほぉう……」
「もうお兄ちゃんったら、大きくあくびしちゃって」
「だって瑞稀、昨日僕戦ったんだよ?」
「それはそうだけど」
「2人とも朝ごはんだよ!」
早朝から元気な沙月さん。僕は昨日の疲れが残っているのに、沙月さんは昨日の疲れは問題無しとでも言うようにハキハキしている。
「今日のご飯はなんですか? 沙月さん」
「今日は鮭とご飯としじみ汁よ。今日こそはパンバイキング行くから」
「昨日は逃しちゃったみたいだからね」
昨日は朝からマガノに行って、マガツキと戦って、お昼にパンバイキングしようと思ったけど、沙月さんが警戒心ピリピリさせて。
パンバイキングを逃して、お昼も食べずにマガノに行ってマガツキと戦って。汐梨さんと出会って同行することになって。
昨日の夕食なんて何を食べたか覚えていない。全身クタクタでずっしりと重くて、夜はすんなり眠りについた。
「ふわぁーう……。なんだろう。あくびが止まらない」
「夜中いびきまでかいてたのに?」
「ちょっ、瑞稀……」
「寝言も言ってたね」
「さ、沙月さんまで……。なんか恥ずかしい……」
っていうか、いつの間に寝顔を見られていたのか。思えば昨日見た夢はなんだったのだろうか? 悪夢のようだった気がする。
だけど、どんな夢だったのかはあまり覚えていない。見た事のない悪魔が目の前に現れて、何かを言っていたが思い出せない。
「そういえば大翔くん。うなされてたでしょ」
「ぼ、僕が⁉︎」
「うんうん。うなされてたね。どこか苦しそうな感じがしたよ」
「そ、そう? 目覚めが悪かったのもそのせいかな?」
(僕がうなされてた、か……。なんか今日も慌ただしくなりそうだ)
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