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兎と狼 第1部
第25話 18時北高崎駅にて
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学校が終わり自宅に帰った俺は、パソコンをケースに入れて左手で持ち、右にダイブギアを抱えて家を出た。
北高崎駅までは徒歩15分。都会なのか田舎なのか曖昧すぎるほどまばらに建つ家の道を通って、駅へ向かう。
俺のパソコンは専用のケース付き。黒いバッグの中で、中学生の時に大樹と一緒に買った色違いだ。
俺が白で大樹が黒。ケースは反転色になっている。駅に到着すると、そこにはもう既に大樹がいた。
「こんばんは。大樹」
「やあ、翔斗」
「けど、本当にここから東京に行けるのかな。まだケイが言ってたゲートの意味が理解できなくて」
「ゲート? ゲート……」
大樹が周辺を見回す。すると、彼は電柱のところを指差した。俺もその場所を見ると、空中で白く光る点。
――ポロン♪
「ん?」
突然鳴ったスマホの着信音。ロック画面を開くと、トップ欄にケイからのメッセージ。
「"白い点に触れて"?」
「白い点って、私が見つけた点だよな?」
「あ、ああ」
俺は、ゆっくりと近づき白い点に人差し指を当てる。すると、白い点は高速回転をして大きく歪んだ。今まで見えてた遠くの景色が見えない。
――ポロン♪
「あ、また来た」
「翔斗。なんて書いてあるんだ?」
「えーと。"歪みの中に入って。僕の家に着くから"」
「入ろう」
「え、ちょっ!? 待って大樹!!」
「よっ――」
大樹が歪みの中に入ってしまった。こうなったら俺も入るしかない。俺は意を決して歪みの中へ飛び込んだ。
その結果はすぐに出て、目を瞑ってダイブしたことで地面につまづき前方に倒れてしまう。
反動で右手に抱えていたダイブギアがコロコロと転がり、俺は膝をさすりながら立ち上がる。
「えーと。最初に入ってきたのは大和大樹くんで、君が飛鳥翔斗くんね」
聞いたことがない声。この声の主は一体。俺は顔を上げる。そこには黒髪の青年が立っていた。隣にはもう一人別の人がいる。
「景斗。君が呼びたかった人はこの2人でいいかな?」
「はい。合ってます。黒白様」
「ふふっ。そろそろその呼び方やめて欲しいんだけど。ま、いいか」
(黒白様? この背の高い男性が?)
俺はもう一度顔を見る。だけど、龍神にも全く見えない。とても優しい。柔らかいオーラを放ってるように感じた。
「はじめまして、僕は藁科結人。でこっちが」
「宮鳥景斗です。ようこそ、"おれ"の大豪邸へ!」
「え? お、おれ?」
景斗さんの一人称イメージが『僕』だったため、リアルでも『僕』だと勝手に思ってたけど……。まさかの『おれ』だった。
「あはは、びっくりした? ゲーム内では『僕』だけど、普段使い慣れてる『おれ』の方が話しやすいから」
「な、なるほど……」
俺は景斗さんと藁科さんのさらに奥の方を見る。するとそこにあったのは、ものすごく大きな建物だった。
3階建て。広大な庭。プライベートプール。なんでもありの敷地。こんな場所に2人が暮らしている。
「さ、まずは中に入って。って言ってもここからじゃ入口は遠いから」
結人さんが右手を前に翳すと、ここに来る時に見た歪みと同じ歪みができた。それに、景斗がこちらへどうぞと促す。
入るとどうやらリビングのようだ。この能力は一体何? 今ここで何が起こってるの?
「あ、これ? 僕の得意技。空間魔法だよ」
「空間魔法?」
「そ、詳しい原理は言えないけどね」
「い、言わなくて結構です……。藁科さん」
「結人でいいよ。堅苦しいよりも柔らかく」
「じゃ、じゃあ結人さんで」
この結人さんって不思議だ。魔法ってこんな感じなんだ……。でも、初めて見た分状況が掴めない。
魔法も無詠唱だったし。部屋の配置も全て理解している感じだし、それよりもこの家の広さだ。
リビングはとても広くて、テーブルは15人から20人。いや、それ以上の椅子が置いてある。
テレビも大スクリーンで、真後ろを見ると映写機とコードで繋がったテレビが。景斗さんはテレビと映写機の電源を入れる。
すると、正面のスクリーンに映像が流れた。これは、ニュース番組だろうか? ニュースキャスターが、自動車の衝突事故の報道をしている。
「今日も色々起こってるよね」
「ですね。黒白様」
「だから、そろそろやめてって」
「すみません……。結人……」
「景斗はいつも僕にヘコヘコしてるよね」
「そりゃしますよ。おれでも2回に分けて走らないとできない42キロ走を休憩無しでできるし。よく月とかに修学旅行みたく連れて行ってくれるし」
月ってここ地球だから……。
「あ、翔斗。宇宙ステーション経由だと思ってるでしょ。結人は空間魔法で直接月に連れて行ってくれるんだ」
結人さんって……。なんでもあり?
「もちろん、おれ用の宇宙服持ってるし」
「す、すご――」
「景斗。僕のこと自慢してないで、家の中を案内してあげて」
結人さんのその言葉に、景斗は話すのをやめて俺と大樹の背中を叩いた。まず先に向かったのは、二階のトレーニングルーム。
そこには、ランニングマシンが4つ置かれていた。
「おれと結人はここで早朝から走ってる」
「40キロ走?」
「そう」
「凄すぎるな……。いくら体力自慢の私でも真似できないだろう」
「俺は絶対無理……」
「まあ、このランニングマシンは、お父さんとお母さんがいつも使っていたメーカーの最新機種だし」
「「最新機種?」」
「そう。おれのお父さんとお母さんが使っているランニングマシンは、時間指定でマラソンと同じ距離を走れるようになってるんだ」
そんな機能がついたランニングマシンあるんだ。ところで、どれくらいの時間で走っているのだろうか?
俺はランニングマシンを眺める。どこもおかしいところは無い。ただ、操作パネルが液晶になっていてタッチパネル式だ。
画面をタップすると、メニューが出てくる。そこには、カスタマイズというものがあった。
「そのカスタマイズっていうのは、おれがいつも使っている機能だよ。ここのランニングマシンは全て2時間30分で40キロになるように設定してあるんだ」
「「に、2時間30分で40キロ!?」」
「そう。まあ、テンポが非常に早いから、終わった直後には息上がってるけどね。この部屋は魔法を使えないようになってるから、黒白様も休憩無しかつハイスピードで走るのに苦労したみたいだし」
そう言って、景斗は次の場所へと案内を始めた。この大豪邸の光熱費などはかなり高額だろう。こんな家の支払いは誰がやっているのだろうか?
それを気にしている間に、次の場所へ着いた。
北高崎駅までは徒歩15分。都会なのか田舎なのか曖昧すぎるほどまばらに建つ家の道を通って、駅へ向かう。
俺のパソコンは専用のケース付き。黒いバッグの中で、中学生の時に大樹と一緒に買った色違いだ。
俺が白で大樹が黒。ケースは反転色になっている。駅に到着すると、そこにはもう既に大樹がいた。
「こんばんは。大樹」
「やあ、翔斗」
「けど、本当にここから東京に行けるのかな。まだケイが言ってたゲートの意味が理解できなくて」
「ゲート? ゲート……」
大樹が周辺を見回す。すると、彼は電柱のところを指差した。俺もその場所を見ると、空中で白く光る点。
――ポロン♪
「ん?」
突然鳴ったスマホの着信音。ロック画面を開くと、トップ欄にケイからのメッセージ。
「"白い点に触れて"?」
「白い点って、私が見つけた点だよな?」
「あ、ああ」
俺は、ゆっくりと近づき白い点に人差し指を当てる。すると、白い点は高速回転をして大きく歪んだ。今まで見えてた遠くの景色が見えない。
――ポロン♪
「あ、また来た」
「翔斗。なんて書いてあるんだ?」
「えーと。"歪みの中に入って。僕の家に着くから"」
「入ろう」
「え、ちょっ!? 待って大樹!!」
「よっ――」
大樹が歪みの中に入ってしまった。こうなったら俺も入るしかない。俺は意を決して歪みの中へ飛び込んだ。
その結果はすぐに出て、目を瞑ってダイブしたことで地面につまづき前方に倒れてしまう。
反動で右手に抱えていたダイブギアがコロコロと転がり、俺は膝をさすりながら立ち上がる。
「えーと。最初に入ってきたのは大和大樹くんで、君が飛鳥翔斗くんね」
聞いたことがない声。この声の主は一体。俺は顔を上げる。そこには黒髪の青年が立っていた。隣にはもう一人別の人がいる。
「景斗。君が呼びたかった人はこの2人でいいかな?」
「はい。合ってます。黒白様」
「ふふっ。そろそろその呼び方やめて欲しいんだけど。ま、いいか」
(黒白様? この背の高い男性が?)
俺はもう一度顔を見る。だけど、龍神にも全く見えない。とても優しい。柔らかいオーラを放ってるように感じた。
「はじめまして、僕は藁科結人。でこっちが」
「宮鳥景斗です。ようこそ、"おれ"の大豪邸へ!」
「え? お、おれ?」
景斗さんの一人称イメージが『僕』だったため、リアルでも『僕』だと勝手に思ってたけど……。まさかの『おれ』だった。
「あはは、びっくりした? ゲーム内では『僕』だけど、普段使い慣れてる『おれ』の方が話しやすいから」
「な、なるほど……」
俺は景斗さんと藁科さんのさらに奥の方を見る。するとそこにあったのは、ものすごく大きな建物だった。
3階建て。広大な庭。プライベートプール。なんでもありの敷地。こんな場所に2人が暮らしている。
「さ、まずは中に入って。って言ってもここからじゃ入口は遠いから」
結人さんが右手を前に翳すと、ここに来る時に見た歪みと同じ歪みができた。それに、景斗がこちらへどうぞと促す。
入るとどうやらリビングのようだ。この能力は一体何? 今ここで何が起こってるの?
「あ、これ? 僕の得意技。空間魔法だよ」
「空間魔法?」
「そ、詳しい原理は言えないけどね」
「い、言わなくて結構です……。藁科さん」
「結人でいいよ。堅苦しいよりも柔らかく」
「じゃ、じゃあ結人さんで」
この結人さんって不思議だ。魔法ってこんな感じなんだ……。でも、初めて見た分状況が掴めない。
魔法も無詠唱だったし。部屋の配置も全て理解している感じだし、それよりもこの家の広さだ。
リビングはとても広くて、テーブルは15人から20人。いや、それ以上の椅子が置いてある。
テレビも大スクリーンで、真後ろを見ると映写機とコードで繋がったテレビが。景斗さんはテレビと映写機の電源を入れる。
すると、正面のスクリーンに映像が流れた。これは、ニュース番組だろうか? ニュースキャスターが、自動車の衝突事故の報道をしている。
「今日も色々起こってるよね」
「ですね。黒白様」
「だから、そろそろやめてって」
「すみません……。結人……」
「景斗はいつも僕にヘコヘコしてるよね」
「そりゃしますよ。おれでも2回に分けて走らないとできない42キロ走を休憩無しでできるし。よく月とかに修学旅行みたく連れて行ってくれるし」
月ってここ地球だから……。
「あ、翔斗。宇宙ステーション経由だと思ってるでしょ。結人は空間魔法で直接月に連れて行ってくれるんだ」
結人さんって……。なんでもあり?
「もちろん、おれ用の宇宙服持ってるし」
「す、すご――」
「景斗。僕のこと自慢してないで、家の中を案内してあげて」
結人さんのその言葉に、景斗は話すのをやめて俺と大樹の背中を叩いた。まず先に向かったのは、二階のトレーニングルーム。
そこには、ランニングマシンが4つ置かれていた。
「おれと結人はここで早朝から走ってる」
「40キロ走?」
「そう」
「凄すぎるな……。いくら体力自慢の私でも真似できないだろう」
「俺は絶対無理……」
「まあ、このランニングマシンは、お父さんとお母さんがいつも使っていたメーカーの最新機種だし」
「「最新機種?」」
「そう。おれのお父さんとお母さんが使っているランニングマシンは、時間指定でマラソンと同じ距離を走れるようになってるんだ」
そんな機能がついたランニングマシンあるんだ。ところで、どれくらいの時間で走っているのだろうか?
俺はランニングマシンを眺める。どこもおかしいところは無い。ただ、操作パネルが液晶になっていてタッチパネル式だ。
画面をタップすると、メニューが出てくる。そこには、カスタマイズというものがあった。
「そのカスタマイズっていうのは、おれがいつも使っている機能だよ。ここのランニングマシンは全て2時間30分で40キロになるように設定してあるんだ」
「「に、2時間30分で40キロ!?」」
「そう。まあ、テンポが非常に早いから、終わった直後には息上がってるけどね。この部屋は魔法を使えないようになってるから、黒白様も休憩無しかつハイスピードで走るのに苦労したみたいだし」
そう言って、景斗は次の場所へと案内を始めた。この大豪邸の光熱費などはかなり高額だろう。こんな家の支払いは誰がやっているのだろうか?
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