詠み人知らず、言わずと知れて。

これだけは誰にも負けない

必然が、あなたの道

生きていてほしい。


例えどんなことが待ち構えていようと、
どんな困難が、貴方を泣かせようとも。


生きていってほしい。


あなたは、
この世に生まれたたった一つの光。

小さな希望を授けられた大切な灯火。

生きていくことを、
どうか諦めないでほしい。


自分は要らない存在なのだと、
自分には何の価値もないのだと、
自分を否定しないで。

この世にあるのは必然だけなのだ。

必要の無いものと思われるものにも、
必ず意味がある。

要らないと思われるものにも、
必ず理由がある。


偶然が飛び交う世の中だけれど、
その偶然もまた、必然なのだということを、あなたは知っているだろうか。

あなたが誰かに恋をするのも、
あなたにとって、
偶然でなおかつ必然なものだったから。

あなたが誰かに傷つけられて辛くなるのも、あなたにとって、
苦しくも必要な痛みだったから。

あなたが誰かを嫌悪するのも、
あなたにとって、
悪であれど人としてあるべき感情だったから。

善に満ち溢れる人間は、人間じゃない。

それを人は神と呼んだ。

この世のものとは思えないほどに、
その人は悪を知らなかったからだ。

憎しみや悲しみを知らなかったからだ。

人間は、
そんなに綺麗な生き物ではないのだと思う。

でも、己の悪に打ち勝とうともがき苦しみ、足掻いている。

その姿が、人間の、
その人の魅力に繋がっているのだろうと思う。

悪の心は、あっていい。

その心に打ち勝つことが出来れば、
それでいいのだと。

あなたは今まで、
どれだけの己の悪に打ち勝ってきただろうか。

悪とは、負の感情を現している。

単純に道徳に反する感情という意味だけでなく、
客観的にも、一般的にも、主観的にも、
善ではないものがそれに該当する。

悪に打ち勝てなかったとしても、
そこからまた新たな発見をする。

そしてあなたは学ぶのだ。

さらにあなたは努力する。

それは意識的にしろ無意識的にしろ、
必然に起こりうることなのである。


だから大丈夫。

あなたは、生きていていいのだ。

誰かを愛せなくても、愛されなくても、
傷つけても、傷つけられても、
それはあなたに必要な試練なのだから。


あなたは、苦しんでいるのだろう。

悲しんでいるのだろう。

辛くて辛くて、
泣いてしまいそうになっているのだろう。

そして、頑張っているのだろう。

耐えているのだろう。

一生懸命、向き合おうとしているのだろう。

それでいい。

それでいいんだよ。

頑張っているという事実が、
あなたの誇りとなればいい。

自信となればいい。


自分に正直でいてほしい。

そして、生きていてほしい。


なにかの罪を背負いながらでも、
あなたには生きる義務がある。

あなたがこの世に生まれた時から、
それは決まっていたのだ。