【配信】無能だと追放された僕の『最適化』スキル、実は神級だった件〜落ちぶれた勇者パーティを尻目に、Sランク冒険者になって人生逆転します〜

桃我タロー

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第11話 英雄の凱旋と新たな課題

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 三匹のゴブリンを仕留めた僕は、その証として彼らの耳を切り取り、帰路についた。
 まだ心臓はドキドキと高鳴っていたが、それは恐怖からではなく、興奮からだった。
 僕が、一人で、魔物を倒した。
 その事実が、じわじわと実感となって湧き上がってくる。
 冒険者ギルドの扉を開けると、先ほどとは打って変わって、万雷の拍手と歓声が僕を迎えた。
「うおお! 新人、帰りだ!」
「マジですげえぞお前! 本当に三匹とも一撃で倒しやがった!」
「あの無駄のない動き、達人の域だろ……!」
 ギルドにいた冒険者たちは、掲示板に映し出されていた僕の戦いを、固唾をのんで見守っていたらしい。
 彼らの視線は、もはや侮りや好奇ではなく、純粋な称賛と驚嘆に変わっていた。
 僕はその熱気に気圧され、どうしていいか分からず、ただ戸惑うばかりだった。
「お帰りなさい、アルクさん。お見事でした」
 カウンターからエリアナさんが出迎えてくれる。彼女は「当然の結果です」と言わんばかりに、誇らしげに胸を張っていた。
 僕がゴブリンの耳を提出すると、ギルドマスターのバランさんが、カウンターを揺るがすほどの勢いで僕の背中を叩いた。
「見事だ、アルク君! 君の力、本物だ! 君のような逸材をいつまでもFランクにしておくわけにはいかんな!」
 バランさんはそう言うと、僕のギルドカードを取り上げ、何やら魔道具で操作を始めた。
「本日をもって、君をEランク冒険者に昇格させる! 本来ならもっと時間をかけて実績を積む必要があるが、君にはその価値がある! 異例のスピード出世だ!」
「え、Eランクに……?」
 Fランクは仮登録のようなもので、Eランクになって初めて、一人前の冒険者として認められる。
 追放されてから、たった一日で、僕はそこまでたどり着いてしまった。
≪昇格キター!≫
≪ざまぁwww追放したパーティ、今頃Fランクの仕事してんのかなw≫
≪この調子ならすぐにトップランカーだな!≫
 コメント欄も、僕の昇格を祝う言葉で溢れている。
 そして、またしても記録水晶が光り輝き、僕の革袋が投げ銭でずっしりと重くなった。
「さて、アルクさん」
 興奮が冷めやらぬ中、エリアナさんがマネージャーの顔で僕に話しかける。
「この調子なら、Cランク、Bランクも夢ではありません。でも、そのためには、もっと大きな依頼をこなして実績を積む必要があります。例えば……ダンジョン探索、なんていかがでしょう?」
「ダンジョン……」
 それは、パーティで挑むのが基本の高難易度依頼だ。今の僕一人では……。
 僕が答えに窮している、その時だった。
 バンッ!!
 ギルドの扉が、乱暴に開け放たれた。
 そこに立っていたのは、ボロボロの革鎧を身に着け、あちこちから血を流している一人の少女だった。
 尖った耳と、背後で揺れるふさふさの尻尾。彼女は、獣人族だった。
「た、助けて……! パーティが……オークの群れに……!」
 少女はそれだけ言うと、力尽きたようにその場に倒れ込んだ。
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