頭の中の空想戦争

蛇穴さん

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王都への帰還

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「ジン、さっきは助かった」
 第2軍団に、竜に乗った若者が近寄って来た。
 彼は、六文銭の描かれた赤いハチマキをして、アルミのような素材で出来た鎧を纏っている。
 「真田さんですか…戦国時代の猛将が、ドミニオン如きに引いては名が廃りますよ」
 ジンは、軽く笑いながら真田に話しかける。
 「過去、現在、未来の枠が外されて三年…まさか、こんな形の戦をしなければならないのかと思ってね…」

 三年前…辺りが、眩い光に包まれ、一瞬にして、現在に過去と未来の様々な物がなだれ込んで来た。ある場所では、恐竜が暴れ、ある場所では、自衛隊と戦国武将が戦いを繰り広げる。
 食料も底をつき、人々が続々と倒れて行く。
 そんなとき、人の王が姿を現しこの世を平定し、生き残った人間を収めたという…

 「しかし、真田さんも馬ではなく、プテラノドンが板についてきてますね」
 ジンが真田の姿を見て薄く笑う。
 「馬では、上空の天使達と戦うのは不向き…たまたま、戦場で見つけた、羽化したばかりのプテラノドンが懐いたからな…馬では槍を投げるか、お主の赤兎馬でなければまともには戦えんよ」
 真田は、愛鳥の頭を撫でながら、軽く笑みを浮かべる。
 
 今回の戦闘は、ドミニオンクラスが倒されると、統率を失った下級天使達は次々と倒され、人間側の勝利となった。

 「さあ、王都へ帰ろう…」

 真田は愛鳥に跨ると、勢いよく飛び立つ。
 ジンの赤兎馬もそれに続く。
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