異世界召喚を断ったら異世界転生させられた

ケチャ

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第1章

いきなり命の危機!?

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意識が戻り、目を開き、周りの状況が分かるようになると怒声が聞こえてきた。

「なに!?召喚魔術を使ったら赤ん坊が召喚されただと?ふざけるんじゃない。ただでさえ、国力が他の国に負けている中で、英雄を召喚出来ないとは。他の国では……」

俺はここで初めて自分の体が自由意志で動かせないことに気づいた。そして、神様に異世界転生されたことを知った。

怒声を上げているいかにも偉そうなおじさんが、こんな赤ん坊どこかに捨ててこいと俺を抱いている家臣らしき男に命令した。

俺はまともに動けないし、声も出せない。
このままでは、捨てられて惨めな思いをしてしまう。なんてことをしてくれたんだ、あの神様。どうにかして、自分が有能であることを示さなければ。
そんな俺の願いも虚しく、家臣に抱っこされ、建物を出て、家臣の屋敷らしき所へ連れていかれた。
家臣の男は
「捨てろと言われてもな。こんなかわいい赤ん坊を捨てるなんて可哀想だし、なんといっても勇者の素質があるからこそ召喚されたのだと思うんだが……」

「あなた、どうしたのその赤ちゃん?」
とても綺麗で上品な女性が男に話しかけた。

男は女性に事のあらましを説明した。
女性は
「なら、私たちの子供にしちゃえばいいじゃない。もうすぐ私たちの子供が生まれるんだし、双子って事にすれば。」

「もし、そんなことが王様にバレたらどうするんだ?」

「なら、あなたはどうしたいの?その赤ちゃんを捨てて、見殺しにしたいの?」
女性は強めの口調で男に聞いた。

「そんなこと出来ない。」

「なら、この子は私たちの子供ってことね。これは私たち二人だけの秘密ね。絶対に守ってあげましょ。」

「そうだな。俺も男だ。覚悟を決めたよ。ありがとう、ミシェル。」

「私は誰でも守りたい、助けたい、そんな優しい心をもつあなたが大好きなのよ。カイル、愛してる。」

二人の会話を聞きながらどうにか捨てられる事から助かった俺は安心と、赤ちゃんという体に負けて深い眠りへと入っていった。
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