転生したらなぜか双子になってたけどそれはそれで便利だし気にせずこの素晴らしき世界を楽しみます

気まぐれ八咫烏

文字の大きさ
38 / 50
水の精霊編

ウンディーネはできる子?

しおりを挟む
真面目な顔になったラムサスは言った。



「まず、君に頼みがある。ライカという魔法使いと共にこの町をこのまま出て行ってはくれないだろうか?」



「え?……どういうことでしょうか?先ほど伯爵と話した内容と違いますが……」



「まぁ驚くのは無理もない。君は一度下のフロアを見ているから知っていると思うが、ここには生活が出来ないような者を救うための宿泊や食事などを賄う設備がある。伯爵様には寛大とはいえ、大事な一人娘の為にそれらを容認してくれている。まぁ、そこに至るまでも結構大変だったんだがね。それはいいとして、もしこのまま君たちがお嬢様を完治させてしまったら下のフロアにいる160名を超える者たちはどうなると思う?」



「みんながみんな生活できない人達ではないのでは……?」



「どうかな。確かに一部の者は回復魔法の使い手だから多少働き口はあるかもしれない。が、あくまでそれは一部。それ以外の大多数は突然寝る場所もない、食事もない生活になってしまうんだ。それは何としても避けたいと思うのが人情だろ?」



「それが本当なら、そうですね」



「おや? 心外だな。疑うのかい? 君はあのフロアにいる者たちの身の上話を聞かなかったのか?」

確かに、キーマはスラム出身と言っていた。

が、コミュ障の俺がそんなにたくさんの人達と話なんてするわけないじゃないか。

キーマだって話しかけてきてくれたから、話せただけなんだから!

と自身満々に言えないか。



「しかし、このままお嬢さんを放置していいとは思えないのですが?」



「確かに、お嬢様は気の毒だ。だがしかし、現状のシステムがあればお嬢様は苦しむ時間はごく短く、場合によっては苦しみが始まる前に回復魔法によって癒されているんだよ。最後にもう一度君が上級回復魔法をかけて完治したと宣言し出て行く。これで君たちは自由になれる。そして君たちが出て行った後発作が起きれば再度今の看護体制に戻る。そうすれば行く当てのない人達も救われる。どうかな?」



「せめてダイナさんがある程度魔力をコントロールできるようになるまで待つことはできないのでしょうか?」



「ふふ……人族が魔力をコントロール出来るわけないじゃないか。もちろん君が人族だということは知っているがそれは産まれた時からその力があったのだろう? それを人は天性の才能というのだよ。そしてそれは誰しも持っている力ではない」



うーん、天性の才能というか……転生の才能ではあるかもしれないが……。



「そうかもしれませんが……少しでも制御できれば発作を抑えられるかもしれないんですよ?」



「逆だな。魔力とは本来危険なものだ。中途半端に齧ることでケガをしたり命を縮めたりすることもある。このようにね」



そういうと、ラムサスさんは自分の右腕を差し出すとみるみる肌が爛れていった。



「これは……?」



「魔力に悪い力を付与して腕に留めただけでこうなる」



「こんなことができるなんて……あなたは?」



「おや? 気づいていなかったのかい? 私は見ての通り魔族だよ」



見ての通りって、全然見た目じゃ分からんよ! 魔族なら角生やしておくなり尻尾があるなり個性をアピールしてくれよ



「では、あなたならダイナさんに魔力の扱いを教えることもできるのでは?」



「もちろんそう考えた時期もあった。しかしね、私は若いころに人を一人殺しているんだ。私の初めての人族の友達だったよ。その頃私は魔力の扱いに関して己惚れていた。なんでもできると思っていた。そして簡単に人に教えてしまったため、魔力の扱いを制御できずお嬢様と同じキュリーゼフ病にかかり最後は死んだよ。あれは私が殺したも同然なんだ。もう二度と同じ過ちを繰り返すつもりはない! そして君にも同じことをしてほしくない!」



爛れた右腕が今度は元通りに戻っていく。あ、回復魔法を使ったのか。



「そんなことが……」



「私はお嬢様を決して死なせない! それにカジット家を衰退させない! さらにゴカジの町を繁栄させて見せる! 今の私はそう想って生きているんだ。キュリーゼフ病の治療法は現在世界中を探し回っているからいつかきっとお嬢様も治るだろう。それまでに私は町の人達のために仕事を作り生活させていくだけの基盤作りをして、この町の経済状態も健全なものにしていかなければならない」



「なるほど、あなたの仰りたいことは分かりました。一度仲間とも相談してまた来ます。それでいいですか?」



「ああ、構わないよ。そのまま戻らず旅立ってくれても問題ない」



「ライカはここに呼んでくれているんですよね?」



「そうだった、少し待っていたまえ」



そういうとラムサスさんは出て行った。



しばらくすると、ドアにノックがあった



コンコン



「はい、どうぞ」

俺しかいないから返事をする



ガチャッ



入ってきたのはライカだった。



「ライカ!」



「ケン!やっと会えたね」



そういうとライカは胸に飛び込んできた。

もはやフライング……いや、やめとこう。



「よかった、無事だったね」



「うん、ライカこそ。あれからどうなったか教えてくれる?」



「そうだね。ケンと別々に連れられて行ったあとはね、まず回復魔法を使っていたとかっていう目撃情報があったらしくてね。それで事実確認? みたいな感じで聞かれたの。それで使えるよって答えたらこの屋敷の別のフロアに入れられて。そこでは回復魔法が使える女の人がたくさんいたんだけど、なんか当番制で順番にこの屋敷のお嬢さんを癒すみたいな事だった」



「この屋敷に来てからはたぶん俺も同じだな」



「そっか。それで一度当番になってお嬢さんのところへ行ったんだけどね。別に病気でもなんでも無さそうだし、他の人も一度も回復魔法は使わないし。なんだかよく分からない感じだったよ」



「それはきっと俺が当番に行った後じゃないかな。夜中だった?」



「そうそう」



「なら間違いないね。俺が【大回復エクスヒール】を使ってみたんだ。するとその後一度も発作をおこさなかったって聞いたからね」



「そっかぁ」



「それで、今朝もう一度当番になった時にもまだ発作起こしてなかったから回復魔法の効果なんだと思う。で、その当番の時にカジット伯爵に呼ばれてね」



「お嬢さんを治してあげる代わりにこの館の出入り自由、パーティーメンバーを含めた町の出入り自由ってのを約束してもらったんだ。それでまずはライカと合わせてほしいってお願いしたらここに来たってわけ」



「そっか、いろいろあったんだね。でもどうやって病気を治すの? 【大回復エクスヒール】で治ったの?」



「いや、それがね。たぶん治ってないと思う。発作が起きるまでの間隔が長くなっただけで原因とかよくわからないもん」



「じゃあどうやって治すの?」



「お嬢さんに魔力を扱えるようになってもらおうと思ってね。そうすれば不自然な流れも故意に自然に流してやることができるようになるでしょ?」



「そうだけど……どうやって?」



「昔ライカにしたの覚えてる? 魔力の存在を認識させるために俺の魔力をライカの体内を巡らせたやつ」



「ユイと一緒にやってくれたやつね、もちろん覚えているよ。あの時の衝撃はすごかったもん」



「ライカは才能があったのからその後自分でコントロールできるようになったけど、村の子供たちにも試したけどダメだった、あれね」



「そうだよ、お嬢様は人族なんでしょ? 認識できるのかな?」



「それがね、病気のせいで不自然な流れになった部分を感じ取ることが出来ていたし、一度魔力を流したら何かしら感じ取ってはいたから不可能じゃないと思うんだ」



「それはすごいね! だったらボクも手伝うから覚えてもらおうよ」



「そう思っていたんだ。だけど、さっき伯爵の側近でラムサスって人と 会ったんだ。彼は魔族でもちろん魔力の流れを感じ取れるし扱うこともできる人だったんだけど、その人の話だと安易に魔力の流れを教えてしまうことに反対された」



「え? どうして?」



「それが、過去に人族に教えたことによって魔力が暴走して最後は亡くなってしまったらしいんだ。だから同じことが起こる危険があるというんだよ」



「でも、だったらどうするの?」



「どうしようか困ったなぁと思って。でも、とりあえず一度みんなの所に戻ろうかな。できれば同じ魔族のレンにも話を聞いてみたいし」



「そっか。じゃあ一度船に戻ろうか」



「そうしよう。行くよ!」

俺は立ち上がると部屋を出た。ライカもすぐ付いてくる。

部屋を出たところに兵士がいたので館の外まで案内してもらった。



館を出たところで困った。どこだここ。

連れてこられるときは馬車に乗っていたのでどうやってここまで来たのか分からない。



「どうやって帰ろうか」



とりあえず現在地が街はずれであることは分かった。奥にすすんでも山があるだけでだし。

ということは町は逆方向のこっちだよね。

領主だから町の真ん中に館があるのかと思っていたが端っこに館を作るなんて意外と遠慮がちな領主なのかな?



「分からないけど、町の方に歩いてみようか」



「そうだね」

そういって俺とライカは歩き出した。



「その、レンってあれからどうなったのかな?」



「それは俺も心配しているところだ。ギルドで登録した後俺達と合流できないからユイのところに戻ってくれてればいいんだけど」



「奴隷が嫌で逃げ出しちゃったとか、ないかな?」



「奴隷がイヤってことは無いと思う。本人の希望が奴隷だったわけだし。それにとりあえず逃げ出そうとはしてないみたい。ほら、契約のこと覚えてるでしょ?」



「ああ、そっか。でもその契約が発動してほしくないな」



「そうだね」



「ユイやジーナ、リンダも心配してるだろうね」



「一応、ウンディーネを使ってユイに伝言を頼んでいるんだ。まぁユイがウンディーネを召喚してくれないと伝言は伝わらないわけだけど、なんとなくちゃんと伝わってるような気がするから大丈夫だと思うよ」



「え? 精霊様にそんなことを??」



「うん。あの屋敷でね。でもあの屋敷あっちこっちに【禁魔法アンチマジック】の魔法陣が敷かれてたからウンディーネのやつすぐに戻っていったんだよねー」



「えー。まったく、精霊様にそんなこと言うの、ケンくらいだよ」



「ご主人さまーー!」



お?



「おや?」



「レン!! どうしてここに??」



「ご主人さま、探しましたよ!」



「いろいろあってね。よくここにいるって分かったね」



「ギルドで登録したあと宿に戻ったら、ご主人様いなくてしばらく待っていたんです。でも戻ってこないから探しまわったんです。なんか、兵隊に連れて行かれたなんて話も聞きましたし。それで兵隊の詰め所を回って一番遠いここまできたんです。そしたらご主人様の気配があったのでもう嬉しくて嬉しくて!!」



なんと、そんなに探してくれたのか。



「そっか、急にいなくなって悪かったね。何やら反逆罪だかなんだかの罪状で連れてこられちゃって。でもま、とりあえずそれらのことはなんとかなったんだ」



「そうですか! さすがご主人様です。では、これからどうするのですか?」



「それなんだけどねぇ、カジット伯爵の娘がキュリーゼフ病でね。その治療をしてたんだけど根本的な治療法ってないものかと考えたりしていたんだ。で、レンや他のみんなにも一度相談したいからまずは船に戻ろうかと思う」



「キュリーゼフ病……それはまた珍しい病気ですね。ではまずは船に戻るのでしたら港へ道案内しますね!」



「うん、頼むね」



「はい! こちらです」



俺達はレンの道案内に従い港へと歩き出した。



「あ、そういえばレンはユイと合流してなかったんだね」



「はい、船に行けば会えると思いますがまずはご主人様を探すのを優先しました。まずかったですか?」



「いや、いいんだ」

ということは、ウンディーネの伝言を聞いたユイとは入れ違いになったか?



ちょいとウンディーネに聞いてみるか。

俺はチョーカーの水印に触り魔力を送る。



すると水印が光りチョーカーから外れて人型になっていく。



『はいはーい。やっとあの居心地の悪い空間からでてきたのねー』



「ああ、てか精霊でも【禁魔法アンチマジック】って苦手なんだな」



『苦手っていうか、別にこの私の力を制限なんて出来るはずないじゃない。ただ居心地が悪いだけよ』



「それを苦手って言うんじゃ、まぁいいか。それよりも、この前の伝言ってユイに伝えてくれた?」



『えっと、なんだか面倒な事になってるから数日待っててくれってやつなら伝えたわよ?』



「えと、それ端折りすぎじゃないか? レンをそっちで引き取るとかそういう部分は伝えたのか?」



『えーっと、どうだったかしら?』

おい、なぜ明後日の方を見ながら答える?



「俺の目を見てしっかり答えてもらおうか!」



『だ、だいたいね! この精霊様をメッセンジャーにしようってのがそもそもの間違いなのよねっ!』



こいつぅ!こんな簡単なことも伝えれないのか。



「ねぇご主人様。ご主人様は人族なのになんで召喚魔法を使えるのですか?」



「ああ、このダメ精霊の物欲で使えるようになったんだ」



『ちょっと!! ダメ精霊とは聞き捨てならないわね! しかも物欲~? どういうことよ!!』



「お前、俺の魔力が欲しくてこの印付けたんだろ?」



『うっ』



「へぇ。でもそれにしても精霊様を召喚できるなんてすごいですね!」



『なによ、この子ちょっとは見どころありそうじゃない!』

ウンディーネがレンの周りを飛び回っている。

自分をほめてくれる人が珍しいのか。



「いえいえ、私はただの性奴隷ですから」



「え? ちょっとまて。レン、これ見えるのか?」



「はい? 見えるというか、精霊様っていうのは感じますよ」



「いや、でも今会話してなかったか?」



『ふふん。この私と会話できるのは心が綺麗な純粋な子供っていうことね! ちなみにあんたは違うからね!』



「でもレンって中身は18禁でいっぱいだし、子供でもないぜ?」



「ちょっとご主人様! 僕はいつだって純粋に性なる道を突き進んでいますよ!」



「それが18禁なんじゃねーか! ってかウンディーネ! めんどくさいから俺のパーティーメンバーにだけは姿が見えるようにしてくれないか?」



『もぅ……仕方ないわね。じゃあメンバーがそろった時に呼びなさい』



「わかった、そうするよ」



『それまでにしっかり魔力を送るのよ! じゃあねっ!』



そういうとウンディーネの体が光、どんどん小さくなると俺のチョーカーに戻った。



「いいなー、レンには精霊様が見えたんだ」



そうなのだ。心が綺麗で純粋なライカには見えていないのだ。やっぱりあいつのいう事は間違っている。



「見えるというか、存在を感じ取れるんですよ。魔族なのでみんなよりそういう感覚は鋭いかもしれません」



「ライカ、安心しろ。今度みんなにも見えるようにしてもらうから」



「うん、楽しみにしてるね!」



とりあえず分かったことはウンディーネはやっぱり使えない子だということだ。

いや、ちょっとそんな予感はあったんだけども。



それはともかく、伝言がきちんと伝わっていないということはユイ達はおそらく船にいる。

まずは合流しよう。



「じゃあ、帰ろうっか!」



「うん!」



「はい、港はこちらです!」



そうして俺達はレンの道案内により無事に港に辿り着くことができたのだった。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...