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222 ー花言葉ー
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「ニイフェンは、私に挑戦的になってきた」
「シヴァ少将が?」
小河原がフォーエンに意見し始めたと言うことだろうか。会議などにフォーエンと同じテーブルにつけば意見もあるだろうが、フォーエンからすればシヴァ少将の発言は意外なのだ。
シヴァ少将にとってフォーエンは従兄弟で幼少を知っている間柄だ。対面すれば細かい性格の違いに気づかれやすい。
「それって、どう言う意味で? 楯突く感じなの?」
「いや、そう言うわけではない」
ならばどんな風なのだろう。もし小河原が、シヴァ少将の立場ではなく小河原としてフォーエンに楯突くのならば、自分を棚に上げた意味で理解はできるが、そんな真似を小河原がするとは思わなかった。
小河原が偽物を演じていると他に気づかれれば、関係者だけでなく反意を翻した内大臣のように一族もろとも罰を受ける可能性が出てくる。小河原がそんな短絡的な真似をするとも思えない。
「発言が目に見えて増えている。派閥を作るには頼りなかったが、今は違う。病を治してから少しずつ存在を強めてきた」
つまり、今から台頭されるとフォーエンの治世に混乱を来すのだ。
ただでさえ落ち着きのない内政状況。フォーエンは独自の改革を行う真っ最中。ヘキ卿やハク大輔がフォーエン側だと分かった今、シヴァ少将に擦り寄る輩が増えるのは面倒だ。
「皇帝を殺すのが趣味な者が多いこの国で、代わりの皇帝役が現れるのは混乱を招く」
フォーエンの紺色の瞳が闇のように深まるのが見えて、理音はぞくりと背筋に寒気を感じた。狙われるのならば相手を引き摺り下ろすしかない。その覚悟がなければ命の狙われる立場にとどまれない。
だから、隙を狙われる気配を感じている。
「私は、フォーエンの足を引っ張ることになる?」
内廷よりも外廷の敵を得られやすくなるので、近くにウンリュウを置くのは下手な気もするのだが。
それを口にすると、フォーエンはなぜか眉を上げた。怒るようなことは言っていないのだが。
「ニイフェンがどう動くかはともかく、他の愚か者まではわからぬ」
フォーエンの加護を持つ自分を土産に、シヴァ少将に擦り寄る者がいてもおかしくないと言うことらしい。フォーエンが苛立たしげにしてそっぽを向く。
そんなお土産持っていくとか、趣味が悪すぎるのだが、往々にして考えられることらしい。嫌すぎる。
「ニイフェンが反旗を翻すと言っているのではない。周りに感化される愚か者どもがいるのは否定できぬのだ。前のように預かり知らぬことで襲われることもある。念の為だ」
「それは確かにやだなあ…」
よくわからない恨みつらみで殺されかけては堪らない。シヴァ少将が元気だと、甘い汁を欲しがるお馬鹿さんが見当違いに動くことは有り得ると諭されて、理音はそれを心に留めた。
何分、実体験があるので全く否定できない。
シヴァ少将が狙われ、フォーエンが命令したと言う噂がある今、フォーエンの手足をもぐように周りから削ることが考えられる。
それが一番弱そうで何の身分もない理音を狙うのは、当然にしてあるのだ。
それを理解させられて、理音はぶるりと身震いした。全く、とりあえずすぐに殺そうとする考え方を持つこと自体、頭おかしいのでは? 全くもって理解できない思考能力である。
レイセン宮にいる自分はこのところ安全だ。それはほとんど寝に帰るだけの、寝床のために存在しつつあることもあるのだが、とにかく前のような侵入者はいない。
しかし、レイセン宮を出て、リンとして、ウの姫の女官、フォーエンの相手とされるであろう方の女官となると、やはり危険が伴うのかもしれない。
「このお菓子もおいしいわ」
うふふ。と微笑んで、ルファンは小さな練り菓子を口にした。餡の入っていない甘い練り菓子で、主菓子のように花の形が模された。口にするととても美味しいが、濃い茶がほしくなる。
最近ルファンに呼ばれることが多くなり、なぜかお茶を一緒にするようになった。
とは言え、ただ席を一緒にするだけで、美味しいから食べろと勧められた時にだけお菓子をいただき、ルファンの感想を聞くだけなのだが、ルファンはそれでいいらしい。
世間話と言うほどの話もしない。これがおいしい、あれがおいしい、あのお花がかわいいなど、机の上にある物を褒めてただそれだけ。理音にお茶や菓子を勧めても理音に感想は求めず、ただ一方的に感想を言うだけで飽きてしまい、すぐに席を立つ。
本日も練り菓子ひとつをいただいたところで、ルファンは別のことに気を取られた。
「わたくしの髪飾りはどこへいったのかしら? 美しい黄金と紺青色の髪飾り。ねえ、あなた知らなくて?」
知るわけもないので、スミアに助け舟を求める。スミアはすぐに、お持ちしましょう。と女官を走らせた。
お茶を飲む場所はなぜかいつも外である。池の側の四阿で、寒さに足の指がかじかみそうになりながら、暖かいお茶を出される。暖房がわりの火鉢はあるが、寒いものは寒い。
ルファンは寒くないのかと思うのだが、ルファンの周りには火鉢が多いので、むしろ暑いのではないかと心配になる。
なぜ自分をちょくちょくお茶に誘ってくれるのかわからないが、ルファンと会う機会などこちらからはつくれないので、ルファンの望むようにカオウ宮に訪れた。
フォーエンの話が出るわけでもなく、ただルファンの物に対する感想を聞いているだけ。それでも何か聞けることはないかと耳をすませているが、特に何もないまま。
何度も誘われるので、レイセン宮の者として気づかれているのではないかと内心ひやひやしていたがそれもない。ルファンの気まぐれに、スミアは気に入られたと言うだけ。
おかげで午前中行うはずのウの姫の仕事ができなくなることが増えてきた。
こちらから話しかけることはできないので、間を持たせるのにお茶を口にする。いつも通りのベイのお茶。練り菓子には抹茶が合うよ、とか言いたくなるくらいには飲まされている。
「うふふ。このお茶美味しいのよ」
その言葉も何度目だろうか。ルファンの笑顔を見ているとほんのり心が温かくなるのだが、フォーエンの話を聞いてからは微妙な気分だ。
ルファンの意識がはっきりしている頃、夫への抗議なのか孤児を集め育てながら、フォーエンを蔑ろにした。生まれてきたフォーエンに罪はない。ルファンの行為は許されるものではないのだ。
ルファンは一通り菓子を口にし茶を飲むと、いつも通り何かを思い出したかのように席を立つ。女官たちはそれに倣ってルファンの跡を追う。髪飾りを持ってきた女官が一足遅かったと小さく息を吐いた。
「草花を模した髪飾りよ。あまりお好きではない色なのだけれど、お茶の花を模しているから、気に入られているのね」
スミアが言うと、女官が理音に見えるように髪飾りを包んでいた布をどかした。
月桂樹の花は黄色。それを金色の宝石で表しているようだ。紺青色の玉は実を模しているのかもしれない。同じ時期になるわけではないが、金と藍色の髪飾りは月桂樹の花と味をモチーフにしているように見えた。
だから好きなのかな。どれだけ月桂樹好きなんだろうとか思ってしまうが、ルファンはこの髪飾りが好きだと言う。
紺青色はフォーエンの瞳の色に近いのだが、それで色が好みではないのだろうか。
そう考えるだけで、気鬱さを感じた。
「これの花言葉を知っている?」
ぼんやり髪飾りを眺めていたら突然そんな問いをかけてきた。見遣ったスミアの笑み。優しい笑みとは違う、どこか毒を持った、歪んだ笑い。
「栄光や栄誉を表す言葉を持つ草木なの」
やはり月桂樹を模した髪飾りのようだ。こちらでも同じ花言葉で、だからルファンが好むのか、そんな関係があるのかつい深掘りして考えてしまう。
「葉はね、死ぬまで変わらない」
「え?」
「花は、裏切り」
「裏切り?」
その言葉を耳にして、何故か背筋がすっと冷える気がした。いや、寒さに冷え切っていたのに、追い討ちをかけるように、一瞬で身体が凍るような気がした。
「…それって、よく知られている花言葉ですか?」
「さあ、どうかしら。薬に詳しい者から聞いたことがあるだけよ」
それが誰だとか、聞かないでも分かる。
知っていたのはエンシだ。
「…その人はきっと、色々な知識をたくさんの人に教える方だったんですね」
「ええ、とても、知識を皆に知らせる、素晴らしい方でしたよ」
その知識が皇帝に秘匿されるまでは。
月桂樹を手にしたエンシは何を思っただろう。自分で手に入れたわけではない、送られてきたのだ。送り主が誰と判明しなくとも、誰が送ったのかエンシは気付いたのではないだろうか。
「シヴァ少将が?」
小河原がフォーエンに意見し始めたと言うことだろうか。会議などにフォーエンと同じテーブルにつけば意見もあるだろうが、フォーエンからすればシヴァ少将の発言は意外なのだ。
シヴァ少将にとってフォーエンは従兄弟で幼少を知っている間柄だ。対面すれば細かい性格の違いに気づかれやすい。
「それって、どう言う意味で? 楯突く感じなの?」
「いや、そう言うわけではない」
ならばどんな風なのだろう。もし小河原が、シヴァ少将の立場ではなく小河原としてフォーエンに楯突くのならば、自分を棚に上げた意味で理解はできるが、そんな真似を小河原がするとは思わなかった。
小河原が偽物を演じていると他に気づかれれば、関係者だけでなく反意を翻した内大臣のように一族もろとも罰を受ける可能性が出てくる。小河原がそんな短絡的な真似をするとも思えない。
「発言が目に見えて増えている。派閥を作るには頼りなかったが、今は違う。病を治してから少しずつ存在を強めてきた」
つまり、今から台頭されるとフォーエンの治世に混乱を来すのだ。
ただでさえ落ち着きのない内政状況。フォーエンは独自の改革を行う真っ最中。ヘキ卿やハク大輔がフォーエン側だと分かった今、シヴァ少将に擦り寄る輩が増えるのは面倒だ。
「皇帝を殺すのが趣味な者が多いこの国で、代わりの皇帝役が現れるのは混乱を招く」
フォーエンの紺色の瞳が闇のように深まるのが見えて、理音はぞくりと背筋に寒気を感じた。狙われるのならば相手を引き摺り下ろすしかない。その覚悟がなければ命の狙われる立場にとどまれない。
だから、隙を狙われる気配を感じている。
「私は、フォーエンの足を引っ張ることになる?」
内廷よりも外廷の敵を得られやすくなるので、近くにウンリュウを置くのは下手な気もするのだが。
それを口にすると、フォーエンはなぜか眉を上げた。怒るようなことは言っていないのだが。
「ニイフェンがどう動くかはともかく、他の愚か者まではわからぬ」
フォーエンの加護を持つ自分を土産に、シヴァ少将に擦り寄る者がいてもおかしくないと言うことらしい。フォーエンが苛立たしげにしてそっぽを向く。
そんなお土産持っていくとか、趣味が悪すぎるのだが、往々にして考えられることらしい。嫌すぎる。
「ニイフェンが反旗を翻すと言っているのではない。周りに感化される愚か者どもがいるのは否定できぬのだ。前のように預かり知らぬことで襲われることもある。念の為だ」
「それは確かにやだなあ…」
よくわからない恨みつらみで殺されかけては堪らない。シヴァ少将が元気だと、甘い汁を欲しがるお馬鹿さんが見当違いに動くことは有り得ると諭されて、理音はそれを心に留めた。
何分、実体験があるので全く否定できない。
シヴァ少将が狙われ、フォーエンが命令したと言う噂がある今、フォーエンの手足をもぐように周りから削ることが考えられる。
それが一番弱そうで何の身分もない理音を狙うのは、当然にしてあるのだ。
それを理解させられて、理音はぶるりと身震いした。全く、とりあえずすぐに殺そうとする考え方を持つこと自体、頭おかしいのでは? 全くもって理解できない思考能力である。
レイセン宮にいる自分はこのところ安全だ。それはほとんど寝に帰るだけの、寝床のために存在しつつあることもあるのだが、とにかく前のような侵入者はいない。
しかし、レイセン宮を出て、リンとして、ウの姫の女官、フォーエンの相手とされるであろう方の女官となると、やはり危険が伴うのかもしれない。
「このお菓子もおいしいわ」
うふふ。と微笑んで、ルファンは小さな練り菓子を口にした。餡の入っていない甘い練り菓子で、主菓子のように花の形が模された。口にするととても美味しいが、濃い茶がほしくなる。
最近ルファンに呼ばれることが多くなり、なぜかお茶を一緒にするようになった。
とは言え、ただ席を一緒にするだけで、美味しいから食べろと勧められた時にだけお菓子をいただき、ルファンの感想を聞くだけなのだが、ルファンはそれでいいらしい。
世間話と言うほどの話もしない。これがおいしい、あれがおいしい、あのお花がかわいいなど、机の上にある物を褒めてただそれだけ。理音にお茶や菓子を勧めても理音に感想は求めず、ただ一方的に感想を言うだけで飽きてしまい、すぐに席を立つ。
本日も練り菓子ひとつをいただいたところで、ルファンは別のことに気を取られた。
「わたくしの髪飾りはどこへいったのかしら? 美しい黄金と紺青色の髪飾り。ねえ、あなた知らなくて?」
知るわけもないので、スミアに助け舟を求める。スミアはすぐに、お持ちしましょう。と女官を走らせた。
お茶を飲む場所はなぜかいつも外である。池の側の四阿で、寒さに足の指がかじかみそうになりながら、暖かいお茶を出される。暖房がわりの火鉢はあるが、寒いものは寒い。
ルファンは寒くないのかと思うのだが、ルファンの周りには火鉢が多いので、むしろ暑いのではないかと心配になる。
なぜ自分をちょくちょくお茶に誘ってくれるのかわからないが、ルファンと会う機会などこちらからはつくれないので、ルファンの望むようにカオウ宮に訪れた。
フォーエンの話が出るわけでもなく、ただルファンの物に対する感想を聞いているだけ。それでも何か聞けることはないかと耳をすませているが、特に何もないまま。
何度も誘われるので、レイセン宮の者として気づかれているのではないかと内心ひやひやしていたがそれもない。ルファンの気まぐれに、スミアは気に入られたと言うだけ。
おかげで午前中行うはずのウの姫の仕事ができなくなることが増えてきた。
こちらから話しかけることはできないので、間を持たせるのにお茶を口にする。いつも通りのベイのお茶。練り菓子には抹茶が合うよ、とか言いたくなるくらいには飲まされている。
「うふふ。このお茶美味しいのよ」
その言葉も何度目だろうか。ルファンの笑顔を見ているとほんのり心が温かくなるのだが、フォーエンの話を聞いてからは微妙な気分だ。
ルファンの意識がはっきりしている頃、夫への抗議なのか孤児を集め育てながら、フォーエンを蔑ろにした。生まれてきたフォーエンに罪はない。ルファンの行為は許されるものではないのだ。
ルファンは一通り菓子を口にし茶を飲むと、いつも通り何かを思い出したかのように席を立つ。女官たちはそれに倣ってルファンの跡を追う。髪飾りを持ってきた女官が一足遅かったと小さく息を吐いた。
「草花を模した髪飾りよ。あまりお好きではない色なのだけれど、お茶の花を模しているから、気に入られているのね」
スミアが言うと、女官が理音に見えるように髪飾りを包んでいた布をどかした。
月桂樹の花は黄色。それを金色の宝石で表しているようだ。紺青色の玉は実を模しているのかもしれない。同じ時期になるわけではないが、金と藍色の髪飾りは月桂樹の花と味をモチーフにしているように見えた。
だから好きなのかな。どれだけ月桂樹好きなんだろうとか思ってしまうが、ルファンはこの髪飾りが好きだと言う。
紺青色はフォーエンの瞳の色に近いのだが、それで色が好みではないのだろうか。
そう考えるだけで、気鬱さを感じた。
「これの花言葉を知っている?」
ぼんやり髪飾りを眺めていたら突然そんな問いをかけてきた。見遣ったスミアの笑み。優しい笑みとは違う、どこか毒を持った、歪んだ笑い。
「栄光や栄誉を表す言葉を持つ草木なの」
やはり月桂樹を模した髪飾りのようだ。こちらでも同じ花言葉で、だからルファンが好むのか、そんな関係があるのかつい深掘りして考えてしまう。
「葉はね、死ぬまで変わらない」
「え?」
「花は、裏切り」
「裏切り?」
その言葉を耳にして、何故か背筋がすっと冷える気がした。いや、寒さに冷え切っていたのに、追い討ちをかけるように、一瞬で身体が凍るような気がした。
「…それって、よく知られている花言葉ですか?」
「さあ、どうかしら。薬に詳しい者から聞いたことがあるだけよ」
それが誰だとか、聞かないでも分かる。
知っていたのはエンシだ。
「…その人はきっと、色々な知識をたくさんの人に教える方だったんですね」
「ええ、とても、知識を皆に知らせる、素晴らしい方でしたよ」
その知識が皇帝に秘匿されるまでは。
月桂樹を手にしたエンシは何を思っただろう。自分で手に入れたわけではない、送られてきたのだ。送り主が誰と判明しなくとも、誰が送ったのかエンシは気付いたのではないだろうか。
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