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10 お茶会
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「本当に、大丈夫かい?」
兄のシメオンが、これでもかと眉尻を下げて心配そうな顔を向けた。
「お兄様。お茶会ですよ? 大丈夫に決まっています」
「けれど、一緒に行った方がいいのではないだろうか」
「まあ、お兄様。女性ばかりの場にお兄様がいらっしゃれば、皆様驚かれてしまいます」
「だが、久しぶりのこの国での茶会なのだし、警備のようなものだと思って、」
「お兄様、お仕事はよろしいのですか?」
アンリエットが言うと、シメオンはきゅっと口を閉じる。
シメオンがこれほど心配するのは、アンリエットが王妃から茶会の誘いを受けたからだ。
同じような年齢の女性を集めたので、良かったら来ないかという、とても優しい招待である。心配することはないのだと思うのだが、シメオンからすれば妹が久しぶりの茶会に参加するので、居ても立っても居られないのだろう。
「何かあったら、すぐに僕のところに来るんだよ!」
「お兄様ったら」
馬車を降りてそんなことをやっていると、他の令嬢たちがこちらに注目してくる。シメオンも気付いて、居心地悪そうにした。アンリエットはそんな兄が愛おしかったが、さすがに長くここにいてはシメオンが何か言われてしまうかもしれない。
「デラフォア様だわ。ご一緒にいらっしゃるのはどなたかしら」
「王妃様に紹介されるとか?」
「嘘でしょう!?」
そんな声が聞こえて、アンリエットはシメオンを視線で促した。シメオンは静々頷いてその場を離れていく。
(皆さん、私の顔を知らないものね)
その誤解は避けたいものだ。女性たちが小声で話しているのを微笑んで交わすが、女性たちはアンリエットを興味深く見ながら後ろをついてきた。
(こちらではお友達が作れるかしら。幼い頃に遊んだ方々もいたけれど、連絡をとっていないものだから)
他にも女性が集まってくる。大勢の集まりのようだ。場所は城の庭園を使うようで、華やかな花々が咲き誇る広場に机が並べられていた。
女性は好きそうな雰囲気だ。花の種類も多く、色とりどりである。
それにしても、どこに座れば良いだろう。軽く周囲を見回すと、見覚えのある女性がアンリエットに視線を向けた。ヴィクトルの婚約者候補、ドロテーア・ベンディクスだ。
「まあ、デラフォア令嬢。令嬢も王妃様に招待されていたのですね」
「こんにちは、ベンディクス令嬢」
アンリエットが挨拶をすると、ドロテーアは微笑んで、後ろにいた令嬢たちを紹介してくれる。
「デラフォア令嬢は、ヴィクトル様の執務を手伝ってくださっている方ですわ」
「女性なのに、殿下の執務を?」
「そんなことができるのですか?」
「そうなのです。私も驚いてしまって。デラフォア家だからこそ、成せる技なのかしら?」
令嬢たちは驚いた風にして、顔を見合わせる。シメオンからのツテで仕事になったので、それは間違いない。シメオンがいなければ執務の仕事に就くことはなかっただろう。
アンリエットは外部の者に情報を渡すのではという不安を持っていたのだから、友人たちも同じ感想を持っているのかもしれない。その不安を払拭するようなことを言おうと思ったのだが、ドロテーアが微笑むと、令嬢たちもにこりと微笑んだ。
「こちらにいらっしゃいませんか? 一緒に座りましょう」
「席は決まっていないのですか?」
「どこに座っても大丈夫ですわ。でも、まだ座らなくても良いでしょう?」
ドロテーアとその友人たちに挟まれて、促されるように花々のある方へ移動する。ドロテーアともう一人の令嬢がアンリエットの腕を引き、アンリエットを囲むように歩いた。
くすり。と笑い声が聞こえた気がした。
「いけませんよ」
アンリエットの言葉に、後ろにいた女性がびくりと肩を震わせる。
両腕を掴まれていたアンリエットはするりと腕を抜いて、後ろにいた令嬢の手を取った。
「いけませんよ。その花は花粉が多い種類ですから、そのように触れては花粉が衣装についてしまいます」
令嬢の手には、植えられていたままの花があった。その茎を手にして引き抜こうとしたのか、花の香りを楽しもうとしたのか、触れて大きく揺らせば花粉が落ちるだろう。それに、王妃の茶会で庭園の花を手にするのはマナー違反だ。
「あ、あの、美しい花でしたので、つい」
「デラフォア令嬢。怒らないであげてください。彼女もわざと触れたわけではありませんわ。そのようにきつく言われては、彼女も驚いてしまいます」
「きつくですか?」
ドロテーアの言葉に、アンリエットはこてりと首を傾げる。ドロテーアは言われた令嬢の前に立ち塞がるようにして、アンリエットの前に来ると、泣きそうな顔を向けてくる。
「スファルツ王国で王太子代理をなさっていた方からすれば、私たちはただの小娘かもしれませんが、そのようにきつく言い渡されては、怯えてしまいますわ」
花を持った令嬢が、ドロテーアの後ろで他の令嬢たちの更に後ろへ下がった。
今ので怯えると言われては、アンリエットも困ってしまう。
「小娘だなんて。私はお茶会に来るのは久しぶりなので、社交に出て皆様と仲睦まじくされている方々に、そのような気持ちはありませんわ。むしろ、皆様先輩ですもの」
それにこちらの茶会のルールがスファルツ王国と同じとは限らない。母親に色々聞いてはきたが、間違った作法をしてしまうかもしれない。令嬢たちはアンリエットの先輩だ。そのような方々に、小娘など、侮った見方をするわけがなかった。
アンリエットが微笑むと、ドロテーアは、真顔から笑みに変えた。
「お一人で政務に携わり、男性の中で働いていた方は、やはり違うのですね。お茶会には参加できなかったのですか? お茶会をする間もなく男性たちに囲まれて、何人もの方々とご一緒されていたのかしら? とても興味深いですわ」
ドロテーアの言葉に令嬢たちがアンリエットを見やった。側にいた令嬢たちだけでなく、周囲にいた者たちもだ。声が大きくなったので、会場にいたほとんどの令嬢に聞こえただろう。
ざわりと騒がしくなった気がしたが、気にせずアンリエットはうーんと唸る。
「そうですね。書類が飛び交っていましたわ。時折、空を舞うくらい」
忙しさを思い出すと、ドロテーアが妙な笑い方をした。面白いことを言ったわけではないのだが。
「あとは、馬で遠出などして走り回っておりました」
「まあ、優雅ですこと。散策などをなさっていたのかしら。男性方をお連れして?」
「ええ、そうです」
「まあ、婚約者がいらっしゃったのでは?」
エダンのことを言われて、一瞬顔がよぎったが、その顔は頭の中で外に追いやる。エダンがいるのは当然のことだ。一緒にいない理由がなかったのだから。
兄のシメオンが、これでもかと眉尻を下げて心配そうな顔を向けた。
「お兄様。お茶会ですよ? 大丈夫に決まっています」
「けれど、一緒に行った方がいいのではないだろうか」
「まあ、お兄様。女性ばかりの場にお兄様がいらっしゃれば、皆様驚かれてしまいます」
「だが、久しぶりのこの国での茶会なのだし、警備のようなものだと思って、」
「お兄様、お仕事はよろしいのですか?」
アンリエットが言うと、シメオンはきゅっと口を閉じる。
シメオンがこれほど心配するのは、アンリエットが王妃から茶会の誘いを受けたからだ。
同じような年齢の女性を集めたので、良かったら来ないかという、とても優しい招待である。心配することはないのだと思うのだが、シメオンからすれば妹が久しぶりの茶会に参加するので、居ても立っても居られないのだろう。
「何かあったら、すぐに僕のところに来るんだよ!」
「お兄様ったら」
馬車を降りてそんなことをやっていると、他の令嬢たちがこちらに注目してくる。シメオンも気付いて、居心地悪そうにした。アンリエットはそんな兄が愛おしかったが、さすがに長くここにいてはシメオンが何か言われてしまうかもしれない。
「デラフォア様だわ。ご一緒にいらっしゃるのはどなたかしら」
「王妃様に紹介されるとか?」
「嘘でしょう!?」
そんな声が聞こえて、アンリエットはシメオンを視線で促した。シメオンは静々頷いてその場を離れていく。
(皆さん、私の顔を知らないものね)
その誤解は避けたいものだ。女性たちが小声で話しているのを微笑んで交わすが、女性たちはアンリエットを興味深く見ながら後ろをついてきた。
(こちらではお友達が作れるかしら。幼い頃に遊んだ方々もいたけれど、連絡をとっていないものだから)
他にも女性が集まってくる。大勢の集まりのようだ。場所は城の庭園を使うようで、華やかな花々が咲き誇る広場に机が並べられていた。
女性は好きそうな雰囲気だ。花の種類も多く、色とりどりである。
それにしても、どこに座れば良いだろう。軽く周囲を見回すと、見覚えのある女性がアンリエットに視線を向けた。ヴィクトルの婚約者候補、ドロテーア・ベンディクスだ。
「まあ、デラフォア令嬢。令嬢も王妃様に招待されていたのですね」
「こんにちは、ベンディクス令嬢」
アンリエットが挨拶をすると、ドロテーアは微笑んで、後ろにいた令嬢たちを紹介してくれる。
「デラフォア令嬢は、ヴィクトル様の執務を手伝ってくださっている方ですわ」
「女性なのに、殿下の執務を?」
「そんなことができるのですか?」
「そうなのです。私も驚いてしまって。デラフォア家だからこそ、成せる技なのかしら?」
令嬢たちは驚いた風にして、顔を見合わせる。シメオンからのツテで仕事になったので、それは間違いない。シメオンがいなければ執務の仕事に就くことはなかっただろう。
アンリエットは外部の者に情報を渡すのではという不安を持っていたのだから、友人たちも同じ感想を持っているのかもしれない。その不安を払拭するようなことを言おうと思ったのだが、ドロテーアが微笑むと、令嬢たちもにこりと微笑んだ。
「こちらにいらっしゃいませんか? 一緒に座りましょう」
「席は決まっていないのですか?」
「どこに座っても大丈夫ですわ。でも、まだ座らなくても良いでしょう?」
ドロテーアとその友人たちに挟まれて、促されるように花々のある方へ移動する。ドロテーアともう一人の令嬢がアンリエットの腕を引き、アンリエットを囲むように歩いた。
くすり。と笑い声が聞こえた気がした。
「いけませんよ」
アンリエットの言葉に、後ろにいた女性がびくりと肩を震わせる。
両腕を掴まれていたアンリエットはするりと腕を抜いて、後ろにいた令嬢の手を取った。
「いけませんよ。その花は花粉が多い種類ですから、そのように触れては花粉が衣装についてしまいます」
令嬢の手には、植えられていたままの花があった。その茎を手にして引き抜こうとしたのか、花の香りを楽しもうとしたのか、触れて大きく揺らせば花粉が落ちるだろう。それに、王妃の茶会で庭園の花を手にするのはマナー違反だ。
「あ、あの、美しい花でしたので、つい」
「デラフォア令嬢。怒らないであげてください。彼女もわざと触れたわけではありませんわ。そのようにきつく言われては、彼女も驚いてしまいます」
「きつくですか?」
ドロテーアの言葉に、アンリエットはこてりと首を傾げる。ドロテーアは言われた令嬢の前に立ち塞がるようにして、アンリエットの前に来ると、泣きそうな顔を向けてくる。
「スファルツ王国で王太子代理をなさっていた方からすれば、私たちはただの小娘かもしれませんが、そのようにきつく言い渡されては、怯えてしまいますわ」
花を持った令嬢が、ドロテーアの後ろで他の令嬢たちの更に後ろへ下がった。
今ので怯えると言われては、アンリエットも困ってしまう。
「小娘だなんて。私はお茶会に来るのは久しぶりなので、社交に出て皆様と仲睦まじくされている方々に、そのような気持ちはありませんわ。むしろ、皆様先輩ですもの」
それにこちらの茶会のルールがスファルツ王国と同じとは限らない。母親に色々聞いてはきたが、間違った作法をしてしまうかもしれない。令嬢たちはアンリエットの先輩だ。そのような方々に、小娘など、侮った見方をするわけがなかった。
アンリエットが微笑むと、ドロテーアは、真顔から笑みに変えた。
「お一人で政務に携わり、男性の中で働いていた方は、やはり違うのですね。お茶会には参加できなかったのですか? お茶会をする間もなく男性たちに囲まれて、何人もの方々とご一緒されていたのかしら? とても興味深いですわ」
ドロテーアの言葉に令嬢たちがアンリエットを見やった。側にいた令嬢たちだけでなく、周囲にいた者たちもだ。声が大きくなったので、会場にいたほとんどの令嬢に聞こえただろう。
ざわりと騒がしくなった気がしたが、気にせずアンリエットはうーんと唸る。
「そうですね。書類が飛び交っていましたわ。時折、空を舞うくらい」
忙しさを思い出すと、ドロテーアが妙な笑い方をした。面白いことを言ったわけではないのだが。
「あとは、馬で遠出などして走り回っておりました」
「まあ、優雅ですこと。散策などをなさっていたのかしら。男性方をお連れして?」
「ええ、そうです」
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