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第一章
46 狩り
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「オクタヴィアン様、無理なさらないでください!」
騎士たちの声が森に響く。オクタヴィアンは嬉々として剣を振るった。
「ひえええ」
「お前! そこいたらやられるぞ!」
「ひええええっ!!」
魔物退治である。
どうしてこんなところに連れてこられたのか、問いたい。
朝からいつも通り鬼ごっこか窓拭きかと思っていたのに、今日は別の場所に呼ばれた。待っていれば弓矢を渡されて、魔法陣の上に連れて行かれたと思えば、一瞬で別の場所にたどり着いた
テレポーテーションというのか。建物内にいたのに気づけば鬱蒼とした森の中である。
最初は魔法による移動に、驚きながらもすごいーと喜んでいたが、魔物の狩場と聞けば、話が違う。
怖いよー。怖いよー。
「ぼうっとしてんな。弓くらい引けんだろ!」
そんなこと言われても、動きが速すぎて追いつかない。間違えて人に当ててしまうかもしれないではないか。
相手はバクみたいな、鼻と顔が長い魔物で、バクならばのんびりと草を食む姿は可愛かろうが、目の前にいる魔物は象のような巨体をして木々を薙ぎ倒しながら咆哮した。
「ぎゃああ。こっちこないで!」
「ラベル、結界だ!」
髪の長い騎士がオクタヴィアンに呼ばれて、手のひらを頭上へ伸ばした。瞬間、金色の光が壁のように立ち上がり、玲那とバクを隔てる。バクが勢いよくぶつかって、後ろにのけぞった。ドオオオンと大仰な音と共に、木々を押し倒し、自身も転げて地面から砂埃を立てた。その隙を狙い、オクタヴィアンがバクの頭の後ろを突き刺す。
しかし、致命傷に至らないか、体をよじって起き上がり、奇声を上げて鼻と口もよじった。
「攻撃がきます!」
髪の長い騎士、ラベルが叫び、再び魔法を繰り出すと、バクが炎に巻かれた。しかし、一瞬止まり、体を振っただけで炎が消える。その隙をついて赤髪の騎士が後ろ足を切断したが、バクは天に吠えるがごとく、鼻を高く上げ振り抜いた。空に青白い光がほとばしる。雷のように光が走り、木が裂けて、地面に亀裂が走った。
だが、その瞬間を待っていたかのように、オクタヴィアンが飛び上がると、バクの首元を剣で突き刺したのだ。
バクの断末魔が森に響き、ぐらりと傾ぐと、地面に倒れ込んだ。
やっと終わった。玲那が安堵のため息をついた時、赤髪の騎士が、次が来たと叫ぶ。
木々の隙間に見えた枝が動いたと思うと、後ろ足を蹴って今にも走り出しそうな、馬のような魔物が現れた。
「ひえええええ」
もう、ひえええ、しか言えない。頭にアンテナ乗っけたような鹿の化け物が、どすどす言いながら走ってくる。足音ではなく、鳴き声だ。
「ラグラノフだ。必ず仕留めるぞ!」
走ってくる姿は猪突猛進。猪のように突っ込んでくるが、軽やかにやぶをまたぎ、華麗に木々の隙間を跳躍してきた。
しかし、その大きさよ。これも象のように大きい。仮面を被ったような、動物の顔などではない、不気味な魔物。青い立て髪。体は青と緑の保護色。アンテナのようなツノは枝のようで、全体的に植物の擬態をしているようだ。動いていなかったら気づかない。突然動いて追突されたら、吹っ飛ぶレベルで大きい。踏みつけられたら一貫の終わり。
「邪魔だからそこにいろ」
オクタヴィアンに言われなくとも、絶対に動かない。木の陰に隠れていれば、その魔物の真っ黒な目と目が合った気がした。
ゴオオオ。鳴き声と共に突風が吹き、飛ばされそうになる。
「弓くらい使えっての!」
邪魔だからそこにいろって言ったのに、矢を放てとか無理がある。
赤髪の騎士が代わりに矢をいった。玲那の力では到底飛ばないようなスピードで、炎をまとって飛んだが、魔物に当たらず地面に突き刺さった。失敗したと思ったが、炎が舞って魔物の周りが炎に巻かれた。
オクタヴィアンが剣を振る前に魔物が前足を上げて威嚇し、炎を飛び越える。そのまま逃げるのかと思えば、くるりと回って、ツノを振り回した。
「あわわわ」
ツノが木の枝のように伸びて、赤髪の騎士の弓に絡みつく。騎士はすぐに弓を離した。光がほとばしり、弓が焦げた。雷が落ちたみたいに電流が走ったのだ。持ったままだったら、赤髪の騎士が丸こげになっただろう。
その隙に、ラベルが何かを唱えた。周囲の木々が重なるように倒れて、オクタヴィアンが剣を振り抜く。首が飛んだ。
もう呆気に取られるしかない。あっという間に不気味な魔物を倒してしまった。超人すぎる。
ラベルは死体の周りに縁を描くと、何かを唱えた。途端、魔物が中心に向かって引っ張られると、圧縮されるようにその場で消え去った。
「幸先いいな。最初からいい獲物が出て、って、おい、びびってんなよ」
びびるななんて、無理を言わないでほしい。もう何が起きているのかもわかっていないのに。
唖然とするしかないし、体も反応できない。そもそも、視線が追いつかない。
「次だ、次」
魔物は二匹とも姿を消したので、魔法陣で城に飛ばしたのだろう。戦いに慣れているわけだ。それにしても、魔物のいる森というのを舐めていた。あんなのが突然現れても、ピットバを使えるかわからない。登場から動きが速すぎるのだ。
「見てるだけで、疲労が」
「根性ねえなあ。魔物見たことないのかよ」
「お肉で見ました」
リリが頭にいるとはいえ、心臓がばくばく言っている。人間離れした動きに、動物離れした魔物。ここが異世界だったと、改めて気付かされる。
次に現れたのはクマみたいな獣だ。ただ、前足がバカみたいに長い、ゴリラのような手をしている。クマみたいにふわふわの毛に覆われて、ずんぐりむっくりなのに、両手がゴリラで、ものすごいアンバランスさだ。そう思ったのも束の間、木を引っこ抜いて振り回してきた。
そのゴリクマは玲那のウエストよりずっと太い木を引っこ抜くと、バットを振り回すように振り回し、オクタヴィアンたちを打ち付けるように振り下ろした。
しかし、こちらには魔法が使えるラベルがいる。不思議な光がそれを跳ね返すと、その間にオクタヴィアンが矢を放った。その矢はなぜか高速で真っ赤に染まって飛び、ゴリクマの頭部を貫通した。
異次元すぎて、とりあえず木の後ろに隠れるばかりである。
「おい、少しは手伝ったらどうだ」
「無理です」
「弓をやっただろう」
「皆さんに当てていいのなら」
「使えねえなあ」
一緒にしないでいただきたい。私はただの普通の人だ。だいたい、どうしてここに連れてこられたのか。戦力になるはずないだろうに。戦力になれるならば、あの城で捕まっていない。嫌がらせとしか思えない。
その後も続々と魔物がやってきて、三人はバタバタと倒していく。十メートルの魔物は出てこなかったが、十分に大きな象サイズと戦った。討伐隊騎士はいつもこのような魔物と戦っているのか。玲那はずっと木の後ろに隠れて、邪魔にならないようにしていた。他の魔物が来るかもしれないので、付かず離れず。ついでにその辺にある、使えそうな植物をこっそりポケットに入れる。カバンがほしい。カバン返してほしい。
大きな魔物は城に送り、小さな魔物は食事に使うと、猪のような牙のある魔物を狩って、食事になった。
不思議な液体をかけると、紫色の煙が出て、すぐに灰色の煙に変わる。毒消だそうだ。それを魔法で作った水の球体に入れた。透明の洗濯機を見ているようだ。水が球体の中でぐるぐる回り、一緒に魔物も回っている。沸騰しているのか、茹でているようだった。
その魔物の皮を剥げと言われて、太めのナイフを渡される。
熱々だが、皮の手袋をもらっているので、気にせず皮を剥ぐ。皮は硬いが、結構簡単に削げた。
そうして、各々その肉を剥ぎ取って食べ出した。
茹で豚か?
騎士たちの声が森に響く。オクタヴィアンは嬉々として剣を振るった。
「ひえええ」
「お前! そこいたらやられるぞ!」
「ひええええっ!!」
魔物退治である。
どうしてこんなところに連れてこられたのか、問いたい。
朝からいつも通り鬼ごっこか窓拭きかと思っていたのに、今日は別の場所に呼ばれた。待っていれば弓矢を渡されて、魔法陣の上に連れて行かれたと思えば、一瞬で別の場所にたどり着いた
テレポーテーションというのか。建物内にいたのに気づけば鬱蒼とした森の中である。
最初は魔法による移動に、驚きながらもすごいーと喜んでいたが、魔物の狩場と聞けば、話が違う。
怖いよー。怖いよー。
「ぼうっとしてんな。弓くらい引けんだろ!」
そんなこと言われても、動きが速すぎて追いつかない。間違えて人に当ててしまうかもしれないではないか。
相手はバクみたいな、鼻と顔が長い魔物で、バクならばのんびりと草を食む姿は可愛かろうが、目の前にいる魔物は象のような巨体をして木々を薙ぎ倒しながら咆哮した。
「ぎゃああ。こっちこないで!」
「ラベル、結界だ!」
髪の長い騎士がオクタヴィアンに呼ばれて、手のひらを頭上へ伸ばした。瞬間、金色の光が壁のように立ち上がり、玲那とバクを隔てる。バクが勢いよくぶつかって、後ろにのけぞった。ドオオオンと大仰な音と共に、木々を押し倒し、自身も転げて地面から砂埃を立てた。その隙を狙い、オクタヴィアンがバクの頭の後ろを突き刺す。
しかし、致命傷に至らないか、体をよじって起き上がり、奇声を上げて鼻と口もよじった。
「攻撃がきます!」
髪の長い騎士、ラベルが叫び、再び魔法を繰り出すと、バクが炎に巻かれた。しかし、一瞬止まり、体を振っただけで炎が消える。その隙をついて赤髪の騎士が後ろ足を切断したが、バクは天に吠えるがごとく、鼻を高く上げ振り抜いた。空に青白い光がほとばしる。雷のように光が走り、木が裂けて、地面に亀裂が走った。
だが、その瞬間を待っていたかのように、オクタヴィアンが飛び上がると、バクの首元を剣で突き刺したのだ。
バクの断末魔が森に響き、ぐらりと傾ぐと、地面に倒れ込んだ。
やっと終わった。玲那が安堵のため息をついた時、赤髪の騎士が、次が来たと叫ぶ。
木々の隙間に見えた枝が動いたと思うと、後ろ足を蹴って今にも走り出しそうな、馬のような魔物が現れた。
「ひえええええ」
もう、ひえええ、しか言えない。頭にアンテナ乗っけたような鹿の化け物が、どすどす言いながら走ってくる。足音ではなく、鳴き声だ。
「ラグラノフだ。必ず仕留めるぞ!」
走ってくる姿は猪突猛進。猪のように突っ込んでくるが、軽やかにやぶをまたぎ、華麗に木々の隙間を跳躍してきた。
しかし、その大きさよ。これも象のように大きい。仮面を被ったような、動物の顔などではない、不気味な魔物。青い立て髪。体は青と緑の保護色。アンテナのようなツノは枝のようで、全体的に植物の擬態をしているようだ。動いていなかったら気づかない。突然動いて追突されたら、吹っ飛ぶレベルで大きい。踏みつけられたら一貫の終わり。
「邪魔だからそこにいろ」
オクタヴィアンに言われなくとも、絶対に動かない。木の陰に隠れていれば、その魔物の真っ黒な目と目が合った気がした。
ゴオオオ。鳴き声と共に突風が吹き、飛ばされそうになる。
「弓くらい使えっての!」
邪魔だからそこにいろって言ったのに、矢を放てとか無理がある。
赤髪の騎士が代わりに矢をいった。玲那の力では到底飛ばないようなスピードで、炎をまとって飛んだが、魔物に当たらず地面に突き刺さった。失敗したと思ったが、炎が舞って魔物の周りが炎に巻かれた。
オクタヴィアンが剣を振る前に魔物が前足を上げて威嚇し、炎を飛び越える。そのまま逃げるのかと思えば、くるりと回って、ツノを振り回した。
「あわわわ」
ツノが木の枝のように伸びて、赤髪の騎士の弓に絡みつく。騎士はすぐに弓を離した。光がほとばしり、弓が焦げた。雷が落ちたみたいに電流が走ったのだ。持ったままだったら、赤髪の騎士が丸こげになっただろう。
その隙に、ラベルが何かを唱えた。周囲の木々が重なるように倒れて、オクタヴィアンが剣を振り抜く。首が飛んだ。
もう呆気に取られるしかない。あっという間に不気味な魔物を倒してしまった。超人すぎる。
ラベルは死体の周りに縁を描くと、何かを唱えた。途端、魔物が中心に向かって引っ張られると、圧縮されるようにその場で消え去った。
「幸先いいな。最初からいい獲物が出て、って、おい、びびってんなよ」
びびるななんて、無理を言わないでほしい。もう何が起きているのかもわかっていないのに。
唖然とするしかないし、体も反応できない。そもそも、視線が追いつかない。
「次だ、次」
魔物は二匹とも姿を消したので、魔法陣で城に飛ばしたのだろう。戦いに慣れているわけだ。それにしても、魔物のいる森というのを舐めていた。あんなのが突然現れても、ピットバを使えるかわからない。登場から動きが速すぎるのだ。
「見てるだけで、疲労が」
「根性ねえなあ。魔物見たことないのかよ」
「お肉で見ました」
リリが頭にいるとはいえ、心臓がばくばく言っている。人間離れした動きに、動物離れした魔物。ここが異世界だったと、改めて気付かされる。
次に現れたのはクマみたいな獣だ。ただ、前足がバカみたいに長い、ゴリラのような手をしている。クマみたいにふわふわの毛に覆われて、ずんぐりむっくりなのに、両手がゴリラで、ものすごいアンバランスさだ。そう思ったのも束の間、木を引っこ抜いて振り回してきた。
そのゴリクマは玲那のウエストよりずっと太い木を引っこ抜くと、バットを振り回すように振り回し、オクタヴィアンたちを打ち付けるように振り下ろした。
しかし、こちらには魔法が使えるラベルがいる。不思議な光がそれを跳ね返すと、その間にオクタヴィアンが矢を放った。その矢はなぜか高速で真っ赤に染まって飛び、ゴリクマの頭部を貫通した。
異次元すぎて、とりあえず木の後ろに隠れるばかりである。
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「皆さんに当てていいのなら」
「使えねえなあ」
一緒にしないでいただきたい。私はただの普通の人だ。だいたい、どうしてここに連れてこられたのか。戦力になるはずないだろうに。戦力になれるならば、あの城で捕まっていない。嫌がらせとしか思えない。
その後も続々と魔物がやってきて、三人はバタバタと倒していく。十メートルの魔物は出てこなかったが、十分に大きな象サイズと戦った。討伐隊騎士はいつもこのような魔物と戦っているのか。玲那はずっと木の後ろに隠れて、邪魔にならないようにしていた。他の魔物が来るかもしれないので、付かず離れず。ついでにその辺にある、使えそうな植物をこっそりポケットに入れる。カバンがほしい。カバン返してほしい。
大きな魔物は城に送り、小さな魔物は食事に使うと、猪のような牙のある魔物を狩って、食事になった。
不思議な液体をかけると、紫色の煙が出て、すぐに灰色の煙に変わる。毒消だそうだ。それを魔法で作った水の球体に入れた。透明の洗濯機を見ているようだ。水が球体の中でぐるぐる回り、一緒に魔物も回っている。沸騰しているのか、茹でているようだった。
その魔物の皮を剥げと言われて、太めのナイフを渡される。
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※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
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