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第一章
48−4 計画
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「それは……」
「それは?」
その後の言葉がない。フェルナンはなんと答えようか逡巡して、なにか言おうとしては、口を閉じた。
考えていなかった。ただそれだけ。そのことに、フェルナンは気づいていなかったらしい。
玲那が大きくため息をつけば、フェルナンが一瞬肩をこわばらせた。
「……そういうわけで、最後まで付き合わせてくださいね!」
「は!?」
「だって、よくわかんないし。わかんないまま帰りたくないし。あと私のカバン盗まれたままだし。よし、次どこ行くんです?」
ならば最後まで付き合いたい。そう宣言すれば、フェルナンはふらついて頭を抱えた。色々と状況が追いついていないようだ。
「あ、ほら、人歩いてますよ。いいんですか。見つかっちゃいますよ」
「あんた、なんなんだ!?」
「大声出しますか?」
「いい加減にしてくれ、遊びでやってるんじゃないんだ!」
「私は遊びで付き合わされてましたけど」
フェルナンが今度こそ言葉を呑み込んだ。言い返せるわけがない。玲那はオクタヴィアンの戯れとして、何度も怪我をさせられたのだから。
フェルナンはひるみながら顔を歪めたが、脱力するように息をついた。
ついでにじろりと玲那を睨みつける。そんなことされたら、やり返したくなる。顔を膨らませて睨みつければ、鼻息ひとつして、玲那に背を向けた。睨めっこは返してくれないようだ。
すっと上げた手がチカチカと光る。遠くでそれに応えるように、炎が揺らいだ。それを確認して、フェルナンが玲那の手を引くと屋根を走り出す。その足についていこうと走ったが、すぐに抱き上げられ、フェルナンが飛び上がった。
飛ぶなら言ってくれ!
飛ぶ高さが尋常ではないのだから、心構えが必要だ。フェルナンは玲那を抱っこしたまま、軽やかにベランダに飛び降り、天窓からさっと入り込んだ。心臓がバクバクいっている。そんなことどうでもいいと、玲那を下ろして、壁に姿を隠した。玲那の頭を押さえて、壁に引っ付くよう無言で従わせてくる。
今いるのは、神殿の広間の天井近く。足場は組んだ板の上で、足を滑らせたら真っ逆様に広間へ落ちるような場所だった。広間には誰もいないが、外がざわつきはじめている。先ほどのフェルナンの合図で兵士がこちらに向かってきているのだろう。足音が近くなってくる。そうして、大声が届いた。
「なにごとですか!? このように大人数で!」
「オクタヴィアン様の標的がこちらに入ったのを見た。中へ入らせていただきたい。オクタヴィアン様の通達は聞いているはずだ」
「通達はうかがっていますが、このような時間ですよ?」
「時間は関係ない。確認するだけだ。捕まえなければ、俺たちが罰を受けることになる」
「困ります。ジャーネル神官がお怒りになります!」
「オクタヴィアン様の命令だ」
入り口の前で押し問答しているようだ。もう時間も遅いので、眠っている人もいるかもしれない。それでこんな時間に大人数で押しかけてきたら、扉の警備からすれば断って当然だ。しかし、外にいる兵士の人数が多いのか、声がだんだん小さくなってくる。しまいには、聞いてくるから待ってほしいと扉を開けて一人が広間に入ってきた。その時点で入り込むだろう。
案の定、兵士が広間に入り、大騒ぎになった。
広間の奥の扉から、騒ぎに気づいた神殿の人間らしき者たちが入ってくる。誰かを呼びに行くのか、戻る者もいた。
その隙に、フェルナンが歩き出す。玲那もその後を追った。壁に沿って歩くが、フェルナンはさっさと行ってしまう。ここで玲那が下に落ちれば、それこそ大騒ぎでちょうどいいかもしれない。だが、待ってくれてもいいだろう。
その心の声が聞こえたか、ぴたりと足を止めて、ため息をついた。さっきからついてばかりだが、すぐに踵を返して、玲那のそばに戻ってくると、いきなり玲那を肩に担いだ。
藁に包まれた米俵でも運ぶみたいに、ひょい、っと担いで、そのまま細い梁のような板の上を、忍者みたいに走り、広間の上にあるベランダのような壁を跨いだ。天井近くから広間が眺められるようになっているのだ。そこから人の気配を確認しながら、廊下を走り抜け、階段から下の階を覗いた。
下の階。神殿の者たちが何人かさらに階下に降りていく。皆が広間に集まっているのか、扉を開ける音や話し声が耳に入る。廊下を走る者の中にはパジャマのような、長いローブをまとった者もいた。この神殿には居住区も併設されているのだろう。せっかく眠りに入ったのに、うるさいと文句を言う声も聞こえた。
フェルナンはその階段は降りず、奥の方へ走っていく。屋根裏部屋なのか、天井が斜めになった場所を走って、そこから階段を降りた。螺旋階段で、ぐるぐる回りながら降りる。何階分降りただろう。隠れたようにある、一つの扉の前で足を止めた。頑丈な、飾り気のない扉。金属でできた、牢屋の入り口のような扉だ。
レバー状のドアノブに手を触れて、一瞬止まると、おそらく魔法だろう、微かに手の中が光り、そのまま扉を押した。
扉の先は階段で、狭く、真っ暗な空間だった。
「静かについてこい」
フェルナンの言葉にゴクリと喉が鳴る。肌に絡みつくような、生ぬるい空気が階段を這い上がってくる。空気の入れ替えがされていないのか、湿気た空気が重苦しい。かなり降ったところ、再び金属の扉があって、フェルナンはそこを開いた。
中は、光のある空間だ。石畳の通路に、いくつかの扉が両脇に並んだ。そこまで広くない空間で、灯りは一番奥に一つだけ。その光だけがその空間を明るくしていた。
「ここで待っていろ。すぐに戻る」
玲那をここに置いてどこに行くのか。しかし、先ほどの骨組みのような場所を進むのに、玲那は邪魔だろう。仕方なく頷いて待つことにした。フェルナンは少しばかり疑いの眼を向けてきたが、急いでいるのかすぐに姿を消した。
「まあ、邪魔してますからね」
音が遠のいてから呟いて、玲那は頭の上に触れた。リリは頭の上にいる。飛んではいない。その通りと、ピイと鳴く。リリがいるのだから安心だ。わがままを言ってついてきたので、大人しく待っていよう。
思いつつ、並んだ扉を眺めた。気のせいかな、なにか気配がする。
扉が閉まって静かになったので、違う音が耳に入ってくる。布をする音、寝息のような音。扉の中で、誰かが眠っているようだ。
フェルナンが玲那をここに置いていったのだから、危険はないと思うが。
おそるおそる一番側の扉に近づく。並んでいる扉も、すべて金属の扉だ。違うのは、覗き窓があり、それが格子になっていたことだ。そして、足元の辺りに猫が入るような引き扉がある。
中から、寝息が聞こえた。
まさか、魔物?
メイドたちが話していたことを思い出して、少しだけ後退りする。独房のような扉。扉の間隔からあまり幅はない部屋だろうが、魔物が小さければ飼えるかもしれない。
神殿で魔物を飼っているとなれば、相当なスキャンダルではなかろうか。ヴェーラー神を信じる者が、魔物を飼っていた。大変な話である。それを、暴露する気なのか?
フェルナンは神官だが、ヴェーラーの敬遠な信者だ。神殿が魔物を飼っていると知ったら、きっと激怒する。だからここに来たのだろうか。
中をそっと覗いてみたが、明かりが奥の壁にあるだけなので、よく中が見えなかった。なにかが寝転がっているのはわかるが、それが魔物かはわからなかった。隣の扉も覗いてみる。ここには誰もいない。端から中を確認すれば、いくつかの部屋に何かがいる。ただ、眠っているのはどうにも魔物には見えなかった。
明かりに近づけば近づくほど、嫌な予感が増してくる。
「子供?」
そこまで小さな子供ではない。小学生だとしても高学年。中学生か、もしかしたら玲那と同じくらいの年の子供だ。
髪の毛の長さから女の子。タオルケットをお腹にかけて、足を扉側に向けて、何人かが眠っている。
嫌な予感しかしない。
最後の扉、そこを覗くと、明かりに照らされた、愛らしい女の子が起きあがろうとしていた。
「それは?」
その後の言葉がない。フェルナンはなんと答えようか逡巡して、なにか言おうとしては、口を閉じた。
考えていなかった。ただそれだけ。そのことに、フェルナンは気づいていなかったらしい。
玲那が大きくため息をつけば、フェルナンが一瞬肩をこわばらせた。
「……そういうわけで、最後まで付き合わせてくださいね!」
「は!?」
「だって、よくわかんないし。わかんないまま帰りたくないし。あと私のカバン盗まれたままだし。よし、次どこ行くんです?」
ならば最後まで付き合いたい。そう宣言すれば、フェルナンはふらついて頭を抱えた。色々と状況が追いついていないようだ。
「あ、ほら、人歩いてますよ。いいんですか。見つかっちゃいますよ」
「あんた、なんなんだ!?」
「大声出しますか?」
「いい加減にしてくれ、遊びでやってるんじゃないんだ!」
「私は遊びで付き合わされてましたけど」
フェルナンが今度こそ言葉を呑み込んだ。言い返せるわけがない。玲那はオクタヴィアンの戯れとして、何度も怪我をさせられたのだから。
フェルナンはひるみながら顔を歪めたが、脱力するように息をついた。
ついでにじろりと玲那を睨みつける。そんなことされたら、やり返したくなる。顔を膨らませて睨みつければ、鼻息ひとつして、玲那に背を向けた。睨めっこは返してくれないようだ。
すっと上げた手がチカチカと光る。遠くでそれに応えるように、炎が揺らいだ。それを確認して、フェルナンが玲那の手を引くと屋根を走り出す。その足についていこうと走ったが、すぐに抱き上げられ、フェルナンが飛び上がった。
飛ぶなら言ってくれ!
飛ぶ高さが尋常ではないのだから、心構えが必要だ。フェルナンは玲那を抱っこしたまま、軽やかにベランダに飛び降り、天窓からさっと入り込んだ。心臓がバクバクいっている。そんなことどうでもいいと、玲那を下ろして、壁に姿を隠した。玲那の頭を押さえて、壁に引っ付くよう無言で従わせてくる。
今いるのは、神殿の広間の天井近く。足場は組んだ板の上で、足を滑らせたら真っ逆様に広間へ落ちるような場所だった。広間には誰もいないが、外がざわつきはじめている。先ほどのフェルナンの合図で兵士がこちらに向かってきているのだろう。足音が近くなってくる。そうして、大声が届いた。
「なにごとですか!? このように大人数で!」
「オクタヴィアン様の標的がこちらに入ったのを見た。中へ入らせていただきたい。オクタヴィアン様の通達は聞いているはずだ」
「通達はうかがっていますが、このような時間ですよ?」
「時間は関係ない。確認するだけだ。捕まえなければ、俺たちが罰を受けることになる」
「困ります。ジャーネル神官がお怒りになります!」
「オクタヴィアン様の命令だ」
入り口の前で押し問答しているようだ。もう時間も遅いので、眠っている人もいるかもしれない。それでこんな時間に大人数で押しかけてきたら、扉の警備からすれば断って当然だ。しかし、外にいる兵士の人数が多いのか、声がだんだん小さくなってくる。しまいには、聞いてくるから待ってほしいと扉を開けて一人が広間に入ってきた。その時点で入り込むだろう。
案の定、兵士が広間に入り、大騒ぎになった。
広間の奥の扉から、騒ぎに気づいた神殿の人間らしき者たちが入ってくる。誰かを呼びに行くのか、戻る者もいた。
その隙に、フェルナンが歩き出す。玲那もその後を追った。壁に沿って歩くが、フェルナンはさっさと行ってしまう。ここで玲那が下に落ちれば、それこそ大騒ぎでちょうどいいかもしれない。だが、待ってくれてもいいだろう。
その心の声が聞こえたか、ぴたりと足を止めて、ため息をついた。さっきからついてばかりだが、すぐに踵を返して、玲那のそばに戻ってくると、いきなり玲那を肩に担いだ。
藁に包まれた米俵でも運ぶみたいに、ひょい、っと担いで、そのまま細い梁のような板の上を、忍者みたいに走り、広間の上にあるベランダのような壁を跨いだ。天井近くから広間が眺められるようになっているのだ。そこから人の気配を確認しながら、廊下を走り抜け、階段から下の階を覗いた。
下の階。神殿の者たちが何人かさらに階下に降りていく。皆が広間に集まっているのか、扉を開ける音や話し声が耳に入る。廊下を走る者の中にはパジャマのような、長いローブをまとった者もいた。この神殿には居住区も併設されているのだろう。せっかく眠りに入ったのに、うるさいと文句を言う声も聞こえた。
フェルナンはその階段は降りず、奥の方へ走っていく。屋根裏部屋なのか、天井が斜めになった場所を走って、そこから階段を降りた。螺旋階段で、ぐるぐる回りながら降りる。何階分降りただろう。隠れたようにある、一つの扉の前で足を止めた。頑丈な、飾り気のない扉。金属でできた、牢屋の入り口のような扉だ。
レバー状のドアノブに手を触れて、一瞬止まると、おそらく魔法だろう、微かに手の中が光り、そのまま扉を押した。
扉の先は階段で、狭く、真っ暗な空間だった。
「静かについてこい」
フェルナンの言葉にゴクリと喉が鳴る。肌に絡みつくような、生ぬるい空気が階段を這い上がってくる。空気の入れ替えがされていないのか、湿気た空気が重苦しい。かなり降ったところ、再び金属の扉があって、フェルナンはそこを開いた。
中は、光のある空間だ。石畳の通路に、いくつかの扉が両脇に並んだ。そこまで広くない空間で、灯りは一番奥に一つだけ。その光だけがその空間を明るくしていた。
「ここで待っていろ。すぐに戻る」
玲那をここに置いてどこに行くのか。しかし、先ほどの骨組みのような場所を進むのに、玲那は邪魔だろう。仕方なく頷いて待つことにした。フェルナンは少しばかり疑いの眼を向けてきたが、急いでいるのかすぐに姿を消した。
「まあ、邪魔してますからね」
音が遠のいてから呟いて、玲那は頭の上に触れた。リリは頭の上にいる。飛んではいない。その通りと、ピイと鳴く。リリがいるのだから安心だ。わがままを言ってついてきたので、大人しく待っていよう。
思いつつ、並んだ扉を眺めた。気のせいかな、なにか気配がする。
扉が閉まって静かになったので、違う音が耳に入ってくる。布をする音、寝息のような音。扉の中で、誰かが眠っているようだ。
フェルナンが玲那をここに置いていったのだから、危険はないと思うが。
おそるおそる一番側の扉に近づく。並んでいる扉も、すべて金属の扉だ。違うのは、覗き窓があり、それが格子になっていたことだ。そして、足元の辺りに猫が入るような引き扉がある。
中から、寝息が聞こえた。
まさか、魔物?
メイドたちが話していたことを思い出して、少しだけ後退りする。独房のような扉。扉の間隔からあまり幅はない部屋だろうが、魔物が小さければ飼えるかもしれない。
神殿で魔物を飼っているとなれば、相当なスキャンダルではなかろうか。ヴェーラー神を信じる者が、魔物を飼っていた。大変な話である。それを、暴露する気なのか?
フェルナンは神官だが、ヴェーラーの敬遠な信者だ。神殿が魔物を飼っていると知ったら、きっと激怒する。だからここに来たのだろうか。
中をそっと覗いてみたが、明かりが奥の壁にあるだけなので、よく中が見えなかった。なにかが寝転がっているのはわかるが、それが魔物かはわからなかった。隣の扉も覗いてみる。ここには誰もいない。端から中を確認すれば、いくつかの部屋に何かがいる。ただ、眠っているのはどうにも魔物には見えなかった。
明かりに近づけば近づくほど、嫌な予感が増してくる。
「子供?」
そこまで小さな子供ではない。小学生だとしても高学年。中学生か、もしかしたら玲那と同じくらいの年の子供だ。
髪の毛の長さから女の子。タオルケットをお腹にかけて、足を扉側に向けて、何人かが眠っている。
嫌な予感しかしない。
最後の扉、そこを覗くと、明かりに照らされた、愛らしい女の子が起きあがろうとしていた。
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