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第二章
54−3 相談
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お風呂の相談が終わったので、帰路に着きながら、玲那は次はなにをするか考えていた。
お風呂が出来上がるまで、あまり外で作業をしたくない。寒い。風邪を引いている気がする。鼻水が垂れる。
食べ物が減ってきているので、ついでにお肉も買ってきた。働いていないとお金の減りが早い気がする。当たり前か。税金払っていないだけましである。これで不動産税やら市県民税みたいな領土税?とか、なんなら認可局で使用された分の税金とか、その他諸々、奪われたら、自給自足というのんびり田舎生活が難しくなりそうだ。
「いやー、本当に税金ないの? あり得ないよね。年末とかに徴収来られたらやだな。あるよな。きっと。オクタヴィアン様に聞いてみようかな。税金いくら取られるんですかって」
聞いたらすっごい悪そうな顔で大金奪われる気もするので、黙っておく。
「健康保険なら払うけど、神官によってレベルが違ってもなあ」
フェルナンのように一瞬で傷を治してしまうのならば、ありがたく支払わせていただく。それで医療費安くなるならば。
いやほら、入院中、兄から入院費がいくらとか、手術費がいくらとか、そういった話を聞いていたのよ。あの人、医学希望だったから、高額医療とかの話もするのよ。学部に関係ないけど。私が寝てる横で、お金の話するのよ。医学部の高額ぶりとかね。大人しく勉強してなよ。って言いたくなったけど。
「はいはい、私はお金食い虫ですよー」
自分の生涯医療費いくらかかったんだろう。とかふと考える。返せず絶えて申し訳ない。
「やっぱ、働かなきゃダメなのか」
現実に戻って、税金のことを考える。風呂を作るためのお金が結構かかる予定だからだ。自分の我がままのために、高額な建築物を作ることになってしまった。
「でも、聖女のお風呂よりめちゃくちゃ安いって言ってたし。あんなの民間人に作れないって言ってたし。これでまた認可申請したら、一般人でもおうちでお風呂作れるって言ってたし。まあ、お庭ある人に限るって言ってたけど。だったら温泉施設作ればいいのにねえ」
町で作ればいいのに。そんなこと伝えないけど。許可得られて誰かが作ろうとか言い出したら、自分が目立つこと間違いない。黙っていよう。
「やっぱ食費をなんとかしたいなあ。お肉は冬は出会わないから、お野菜を家庭菜園、家の中で育てる?」
倉庫の野菜も無くなりそうだったので、そちらも購入した。畑の野菜は雪で潰れている。大根もどきは食べる前に雪に埋もれた。何度どかそうとしても、毎日大雪が降る。食べられる大きさではあるので、掻き分けて引っこ抜く。戦いだ。
農業ハウスでも作りたいが、雪に耐えらるハウス作りとなると、レベルが違う。ただの建物になってしまう。
「ハウス、いいなあ。夢。豪雪地の農家さん事情ってどうなってんだろ。葉物って作れるのかな? ハウスなかったら、やっぱ根菜しか無理だよね」
農業の勉強をしたいものだ。ガチ目に。本気で。祈祷師にお願い育って~って、お願いもしたくなる理由がわかった。フェルナンの祈祷の効果を知り、考えを改めた。祈祷師様すごい。お野菜育つかな。
「家の中で簡単な野菜作りしようかな。プランターでネギとか。良いかも。それとも風呂の建物にプランター追加しちゃう? 湿気ありすぎかな」
雪は笑えない。日本の豪雪地を笑えない。二階から外に出る時が来てしまうかもしれない。ってくらい降る。家が潰れないのか不安だったが、フェルナンの祈祷のおかげで、家に雪が積もらなかった。積もらないのだ。バリアーでも張ってあるように、家に雪が付かない。全体的に保温されているのでは? と思うほど、家に雪がなく、庭にだけ積もった。家から出ると、少しずつ積もっているような感じだ。とはいえ、庭はがっつり積もっている。井戸に行くまで雪をどかす必要があった。毎日のようにスコップで雪をどかして水を取りに行っている。
町に行くまでの道は、誰かが通るたびに除雪しているのだろう。馬車が通れるくらい、雪が掻き分けてある。けれど、誰も通らないと、道に雪が積もったままだった。玲那の家の前は誰も通らない。スコップを持って出かけるのだ。ある程度まで行くと道ができているので、そこまで雪かきである。
だから、できるだけ町には行きたくない。
「うー。さぶ。薪も減ってきてるしなあ。薪ってエコじゃないよね。炭ほしいなあ。作っちゃう?」
炭を作るのに薪が必要なので、エコでもなんでもないのだが。薪よりも長く燃えてくれるので楽は楽だ。作るのが面倒なので、どっちもどっちか。
「ドラム缶があればなあ。良質なのは作れないけど、単純なのなら。竹林とかあれば、最高な」
炭を作るとしても、木の選定が必要か。窯がほしいところだ。窯を作れば、陶器なども作れるような気がしてくる。あくまで気がしてくる。だけだが。
「五右衛門風呂で炭作れないかな。一石二鳥。ダメか。空気が入りすぎる。地面に埋めて密閉して炭作ろうかな。雪の下で炭作り。いい木がないと意味ないだろうけど、できるのでは?」
それをするには、また雪かきが必要だが。その上にハウスみたいなの、作れないだろうか。無理か。
ぶつぶつ呟きながら歩いて、寒さを忘れようという方法。いや、無理だ。寒いものは寒い。
「ああ。寒いっ。引きこもろう。工事が始まる頃に風邪引いてたら悪いし、引きこもろう!」
しかし、そうは問屋が卸さない。
次の日、オクタヴィアンの使者がやって来た。
お風呂が出来上がるまで、あまり外で作業をしたくない。寒い。風邪を引いている気がする。鼻水が垂れる。
食べ物が減ってきているので、ついでにお肉も買ってきた。働いていないとお金の減りが早い気がする。当たり前か。税金払っていないだけましである。これで不動産税やら市県民税みたいな領土税?とか、なんなら認可局で使用された分の税金とか、その他諸々、奪われたら、自給自足というのんびり田舎生活が難しくなりそうだ。
「いやー、本当に税金ないの? あり得ないよね。年末とかに徴収来られたらやだな。あるよな。きっと。オクタヴィアン様に聞いてみようかな。税金いくら取られるんですかって」
聞いたらすっごい悪そうな顔で大金奪われる気もするので、黙っておく。
「健康保険なら払うけど、神官によってレベルが違ってもなあ」
フェルナンのように一瞬で傷を治してしまうのならば、ありがたく支払わせていただく。それで医療費安くなるならば。
いやほら、入院中、兄から入院費がいくらとか、手術費がいくらとか、そういった話を聞いていたのよ。あの人、医学希望だったから、高額医療とかの話もするのよ。学部に関係ないけど。私が寝てる横で、お金の話するのよ。医学部の高額ぶりとかね。大人しく勉強してなよ。って言いたくなったけど。
「はいはい、私はお金食い虫ですよー」
自分の生涯医療費いくらかかったんだろう。とかふと考える。返せず絶えて申し訳ない。
「やっぱ、働かなきゃダメなのか」
現実に戻って、税金のことを考える。風呂を作るためのお金が結構かかる予定だからだ。自分の我がままのために、高額な建築物を作ることになってしまった。
「でも、聖女のお風呂よりめちゃくちゃ安いって言ってたし。あんなの民間人に作れないって言ってたし。これでまた認可申請したら、一般人でもおうちでお風呂作れるって言ってたし。まあ、お庭ある人に限るって言ってたけど。だったら温泉施設作ればいいのにねえ」
町で作ればいいのに。そんなこと伝えないけど。許可得られて誰かが作ろうとか言い出したら、自分が目立つこと間違いない。黙っていよう。
「やっぱ食費をなんとかしたいなあ。お肉は冬は出会わないから、お野菜を家庭菜園、家の中で育てる?」
倉庫の野菜も無くなりそうだったので、そちらも購入した。畑の野菜は雪で潰れている。大根もどきは食べる前に雪に埋もれた。何度どかそうとしても、毎日大雪が降る。食べられる大きさではあるので、掻き分けて引っこ抜く。戦いだ。
農業ハウスでも作りたいが、雪に耐えらるハウス作りとなると、レベルが違う。ただの建物になってしまう。
「ハウス、いいなあ。夢。豪雪地の農家さん事情ってどうなってんだろ。葉物って作れるのかな? ハウスなかったら、やっぱ根菜しか無理だよね」
農業の勉強をしたいものだ。ガチ目に。本気で。祈祷師にお願い育って~って、お願いもしたくなる理由がわかった。フェルナンの祈祷の効果を知り、考えを改めた。祈祷師様すごい。お野菜育つかな。
「家の中で簡単な野菜作りしようかな。プランターでネギとか。良いかも。それとも風呂の建物にプランター追加しちゃう? 湿気ありすぎかな」
雪は笑えない。日本の豪雪地を笑えない。二階から外に出る時が来てしまうかもしれない。ってくらい降る。家が潰れないのか不安だったが、フェルナンの祈祷のおかげで、家に雪が積もらなかった。積もらないのだ。バリアーでも張ってあるように、家に雪が付かない。全体的に保温されているのでは? と思うほど、家に雪がなく、庭にだけ積もった。家から出ると、少しずつ積もっているような感じだ。とはいえ、庭はがっつり積もっている。井戸に行くまで雪をどかす必要があった。毎日のようにスコップで雪をどかして水を取りに行っている。
町に行くまでの道は、誰かが通るたびに除雪しているのだろう。馬車が通れるくらい、雪が掻き分けてある。けれど、誰も通らないと、道に雪が積もったままだった。玲那の家の前は誰も通らない。スコップを持って出かけるのだ。ある程度まで行くと道ができているので、そこまで雪かきである。
だから、できるだけ町には行きたくない。
「うー。さぶ。薪も減ってきてるしなあ。薪ってエコじゃないよね。炭ほしいなあ。作っちゃう?」
炭を作るのに薪が必要なので、エコでもなんでもないのだが。薪よりも長く燃えてくれるので楽は楽だ。作るのが面倒なので、どっちもどっちか。
「ドラム缶があればなあ。良質なのは作れないけど、単純なのなら。竹林とかあれば、最高な」
炭を作るとしても、木の選定が必要か。窯がほしいところだ。窯を作れば、陶器なども作れるような気がしてくる。あくまで気がしてくる。だけだが。
「五右衛門風呂で炭作れないかな。一石二鳥。ダメか。空気が入りすぎる。地面に埋めて密閉して炭作ろうかな。雪の下で炭作り。いい木がないと意味ないだろうけど、できるのでは?」
それをするには、また雪かきが必要だが。その上にハウスみたいなの、作れないだろうか。無理か。
ぶつぶつ呟きながら歩いて、寒さを忘れようという方法。いや、無理だ。寒いものは寒い。
「ああ。寒いっ。引きこもろう。工事が始まる頃に風邪引いてたら悪いし、引きこもろう!」
しかし、そうは問屋が卸さない。
次の日、オクタヴィアンの使者がやって来た。
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